【妊娠の兆候】をいち早く知りたい!頭痛・腹痛・腰痛は妊娠の兆候かも!
妊娠の兆候はいつから?
赤ちゃんを授かることを心待ちにしている人にとって、妊娠したかも?という妊娠の兆候はいち早く知りたいものですよね。まさかの妊娠になってしまったとしても、早めに妊娠かも?というサインに気付けたら、日常生活や食事など、妊娠初期に気を付けておくべきことに早期に対応できそうです。
妊娠の兆候は、生理予定日頃からあらわれます。それは、お母さんの体内で、着床を気にhcgや黄体ホルモンの分泌など、様々な変化があらわれるためです。お母さんの体の中で、精子が卵子と出会って受精し、子宮内に無事着床することで「妊娠」に至ります。これらの過程を経て妊娠に至った時、お母さんの体の中では妊娠の兆候として、身体の変化を感じることがあります。
月経週数がある程度定まっている人の場合、前回の生理が終わって、だいたい二週間後くらいに排卵が起こります。排卵後2~3日で受精すると考えると、妊娠が成立し、着床となるタイミングは、生理予定日頃となります。つまり、着床するタイミングである生理予定日頃からホルモンバランスの変化などから妊娠の兆候を感じ取りやすくなっている、というわけです。
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妊娠超初期症状はいつから
妊娠超初期とは、妊娠0週から妊娠4週までといわれています。妊娠4週は、まだ妊娠がわかっているかいないかくらいの瀬戸際になります。というのも、日本で市販されている妊娠検査薬のほとんどが生理予定日一週間後から使用できるものばかりだからです。
妊娠超初期症状は、妊娠3週から感じることがあるといわれています。その時お母さんのお腹の中では、排卵が起こり、卵子が精子と出会って受精卵が無事に育ち、子宮内に着床し、妊娠が成立した頃にあたります。つまり着床=妊娠の妊娠超初期のタイミングで、お母さんは体に何らかの違和感を感じることがあります。
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超妊娠初期のホルモン分泌
妊娠0週0日は、最終生理開始日の初日です。つまり、妊娠週数として数えてはいますが、まだ生理真っただ中というわけです。妊娠週数は、その後7日ごとに1週、4週ごとに1ヶ月としてカウントしていきますので、妊娠2週ではちょうど排卵が起こるタイミングに当たります。
この後、精子と受精し着床すれば妊娠となりますが、そのタイミングでhcg(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)と呼ばれる妊娠すると分泌されるホルモンが出始めます。妊娠初期は、妊娠を継続させるために、妊娠黄体を刺激しエストロゲン、プロゲステロンを増加させ、甲状腺を刺激します。
このホルモンの有無によって、妊娠を判定します。早ければ生理予定日から検査薬で陽性判定をすることができます。
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大切な時期、超妊娠初期
超妊娠初期は、まだ受精するかしないかの段階だから関係ない、と考えるかもしれませんが、女性の体の中では精子を受け入れ、妊娠ホルモンが増加するなど目まぐるしく日々変化していきます。これからどんどん成長していく赤ちゃんのために、喫煙やアルコールの習慣があるなら生活習慣の見直しを行わなければなりません。
特に喫煙は、吸っている本人よりも吐き出した煙を周りが吸う「副流煙」でも健康を害することが分かっています。妊婦さんにとっても、これから生まれてくる赤ちゃんにとっても健康被害の大きいものなので、妊娠が分かった段階で禁煙をしていった方がいいでしょう。
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もしかして妊娠の兆候?
つわりはいつから
妊娠の成立とともに、体内では黄体ホルモンが急ピッチで分泌されます。このホルモンは妊娠初期症状に大きく影響しており、胃のムカムカ感やだるさ、イライラなどに関係しています。
つわりのはじまりはだいたい妊娠4週から妊娠7週までといわれており、妊娠12から16週ごろには落ち着くといわれています。しかし、つわりについては個々によって差が大きいため人によっては妊娠超初期の段階でつわりのような吐き気をもよおすこともありますし、つわりがだらだらと長引くこともあるようです。
つわりがひどい場合、水すら受け付けないなどとなると母体の脱水が心配になります。つわりがあまりにひどい場合は、早めに医師へ相談しましょう。
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胸の張りはいつから
妊娠が成立した後、黄体ホルモンが増えるのと同時に甲状腺機能が亢進して代謝が盛んになり熱っぽくなることもあります。加えて、母乳を出すための準備も始まることから妊娠4週頃から、胸の張りや乳首がチクチクしたり、乳腺が徐々に発達してきます。
最近眠気がひどい
黄体ホルモンの分泌が急ピッチで上がると、集中力がなくなったり、疲れやすかったりと生活ペースがスローになりがちです。眠気がひどくなってしまうのも、このホルモンの影響が考えられます。いつも通りのペースを貫こうとすると、ストレスにもつながってしまうため、家事や仕事は休み休み行うなど、普段とは違う体の変化を受け入れながら過ごした方がよさそうです。
下腹部痛を感じる
妊娠初期の症状のひとつに、下腹部痛を感じることがあります。これは、チクチクとした痛みと表現されることがありますが、子宮の膨らみによって、周囲の筋肉が徐々に引き延ばされるため、このようなチクチクした痛みがあるようです。骨盤の中がうっ血しやすい状況になるため、人によっては腰が重くなると感じることもあります。
下腹部痛に加えて、出血が起こることがあれば、何かしらのトラブルの可能性もあるため、医師へ伝えて相談しておいたほうがいいようです。
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味覚、嗅覚が変わる
妊娠にまだ気づかない段階の妊娠3週あたりから、味覚や嗅覚の変化に気付く方もいます。ふだん食べないものを食べたり、いつも美味しいと思っているものが美味しくなかったり、後味が不味いと感じたり、個人差があります。
また、嗅覚にも敏感になることがあります。炊き立てのご飯のニオイがダメだったり、とにかく美味しそうな料理のニオイが吐き気につながったりなど、人によって様々です。あまりにひどい場合は、食事や水すら喉を通らず脱水症状になることも。
必要に応じて、きちんと栄養・水分補給を管理し、少しでも妊娠の可能性があるなら注意しておいて損はありません。
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おりものが変化する
妊娠超初期の段階では、おりものの量が多くなったり、白っぽいおりものが増えることがあります。また、おりものに微量の血がまざる「着床時出血」などもあり、おりものの変化にはいつもより敏感になって観察しておくと妊娠の兆候が確認できるかもしれません。
おりものとともに、かゆみや痛みを伴う場合は感染病なども考えられます。症状を伴わない感染病もあるため、おりものの異常に気付いたら産婦人科へ相談をしましょう。また、着床時出血であっても出血量が多すぎる場合には、同様に専門の医師へ相談した方が良いでしょう。
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心的変化
すべての妊婦が出産に対して肯定的なわけではありません。思わぬ妊娠に否定的になってしまったり、妊娠を望んではいても、実際に妊娠し自分が母となることに抵抗を感じてしまうこともあるでしょう。
日々激しく変化する身体に、気持ちが追い付かないこともあります。ナーバスになってふさぎ込んだり、かと思うと人に対してイライラし過ぎてしまったり、人によっては感情をうまくコントロールできないこともあります。
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トイレの回数が増える
妊娠初期は、体内の血流量が増え尿の量が増えます。そのため、いつもよりトイレが近く、頻尿気味になり病気ではないかと心配になることもよくあります。
一番間違えやすいのが、膀胱炎と勘違いしてしまうこと。ふだん膀胱炎になりやすい人は、いつもの感じでばい菌を追い出すために水分補給を行っても、なかなかトイレの回数が減らず違和感を感じるかもしれません。
その他にも夜中に何度もトイレに行きたくなったり、生理予定日付近に頻尿に悩まされ妊娠検査薬を試すと陽性反応がでた、ということもあるようです。
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ニキビや吹き出物など肌荒れが起きる
妊娠初期には、プロゲステロンというホルモンが増加します。この関係で、ふだんよりもニキビや吹き出物ができやすく、肌荒れに悩まされることも多くなります。生理前によくお肌のトラブルが起こりやすい人は、特に起こりやすい症状かもしれません。
妊娠中期になると落ち着くことがほとんどなので、お肌のトラブルには気長に、柔軟に対応した方がよさそうです。
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涙もろくなる
出産は、ホルモンバランスが急激に変化するとき。身体に目に見えて変化があらわれるのは妊娠中期からですが、見えない部分でもホルモンや子宮内などは赤ちゃんを育てる環境を整えるために、急ピッチで変化しています。
このホルモンバランスの激変によって、マタニティブルーや産後うつが引き起こされていると考えられています。通常は2週間程度で落ち着くので、今はそのようなタイミングであることを自覚して、ゆっくりと過ごしたいですね。
もしも、自分や家族に相談することで解決ができないときには、専門家へ相談することも大切です。
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生理予定日前後にみられる妊娠兆候
頻尿気味
妊娠初期は、妊娠をきっかけにして妊娠5週くらいから子宮は一回り大きくなります。子宮が大きくなることで、膀胱が圧迫されてしまい、いつもよりもトイレが近くなるということがあります。トイレに行きたくなる回数が増えたり、頻尿気味かもと感じたら、もしかすると妊娠初期の症状があらわれているのかもしれません。
妊娠初期の頻尿は特に異常ではないのですが、妊婦さんで頻尿である方の2%から8%に「無症候性細菌尿」という病気が潜んでいることもあります。これは将来的に3割程度が「腎盂腎炎」という病気になるリスクがあり、早産にもつながってしまうため、心配な場合はかかりつけの医師へ相談しておくといいでしょう。
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おならが多い気がする
妊娠初期にはプロゲステロンというホルモンが増加するため、腸管運動が抑制されてしまいます。つまり、妊娠中は便秘に悩まされやすいということです。腸のぜん動運動が鈍くなると、お腹の中にガスがたまりやすくなります。おならが多くなった気がする、便秘気味という場合にはもしかすると妊娠と関係していることもあるかもしれません。
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出血が気になる
妊娠初期に少量ですが、生理のはじまりのような出血がみられることがあります。これは「着床出血」といわれていますが、医学用語としてはあまり馴染みがありません。
出血の時期は、次の生理予定日頃、つまり着床した時期に起こることが多いようです。出血量は生理よりも極めて少なく、2日~3日続くこともありますが、一週間続くということもあるようです。いつもの生理とは異なりますが、軽い生理と勘違いしてしまうこともあります。
着床出血が起こる説は、「受精卵の組織融解説」が有力といわれており、受精卵が子宮内膜に着床し、根を下ろす組織融解時に微量の出血が起こると考えられています。
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今月の生理が遅い
妊娠に気づくのは、やはり生理が遅れているというところから疑いを持つことが多くあります。生理周期が一定で、必ず生理が来ている場合には、予定日に来ないことで妊娠を想像してしまうかもしれません。
しかし、生理というのは気まぐれで、ストレスが重なったり、体調の微妙な変化で遅れることもままあります。そのような時は、妊娠検査薬を使用して、早めに妊娠を知ることが大切です。妊娠初期は、子宮外妊娠などの思わぬトラブルが潜んでいることもあるからです。
妊娠検査薬は、市販のものであれば生理予定日一週間後から使用できるものがほとんどです。生理周期が一定でない場合にも使用可能ですが、その場合は、性交後3週間以降をめやすに検査するといいでしょう。また、検査薬で陰性であっても、生理が来ない場合は二度か三度、自分で再検査をしてみることをおすすめします。陰性だったけれど2~3日あけて検査薬を試すと陽性だった、ということもありためです。
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基礎体温が高い
妊娠すると、基礎体温が高温期を保ち続けます。基礎体温をつけると、生理周期に合わせて低温相と高温相とに分かれた二相性の線グラフを描きます。生理の始まりとともに基礎体温がぐんと下がり、低温相に。そこから二週間ほどで排卵を迎えたタイミングでまたぐんと基礎体温が上がり、高温相になります。
通常であれば、生理予定日頃に再度基礎体温がぐんと下がり低温相となるのですが、妊娠している場合は低温相にならず高温相が続きます。16日以上続く場合には妊娠を疑ってもいいでしょう。日常的に基礎体温をつけていて、きれいなグラフを描けていれば問題ないですが、高温相になるときに日数をかけて段階的に基礎体温が上がっていたり、高温相と低温相の温度差があまりないといった場合には、何かの異常が潜んでいることもあります。
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頭痛に悩まされる人も
頭痛とめまいがひどい
妊娠中に頭痛に悩まされた人は、あるデータによるとなんと38.2%もいます。多くの方が頭痛に悩まされることがあるようです。最初から頭痛持ちだったという人もいますが、頭痛などの症状をこれまで感じたことがなかったけれど、妊娠中から頭痛がひどくなったということもあります。
理由は個々により異なりますが、多くは初めての妊娠で不安やストレスを感じていることから起こるようです。しかし、例外として血圧の異常や脳腫瘍など別の病気が隠れていることもあるため、注意が必要です。頭痛と一緒にめまいがあり、症状がひどいというケースもあるようです。
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寒気も感じる
妊娠の兆候として、頭痛とともに風邪の初期症状のような寒気を感じることもあります。すべての妊婦さんに当てはまる兆候ではありませんが、人によっては、悪寒のほかに、頭痛、微熱、寒気、だるさ、倦怠感などの症状もあります。
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眠気と頭痛が同時にくる
妊娠初期の症状として、生理前のような頭痛や眠気などの不快感があらわれやすくなっています。これは、プロゲステロン(黄体ホルモン)が増加することが原因に挙げられます。通常の生理周期でも高温期にこのプロゲステロンが増加していますが、妊娠するとこのホルモンがさらに分泌されます。そのため、生理前の症状が続いているという認識のみで、妊娠していることに気づかないケースもあります。
眠気と頭痛は、つわりの症状にも挙げられます。早めにつわりの症状があらわれる方にとっては、眠気と頭痛が同時にくるということもあるでしょう。
めまいがひどい
妊娠初期症状で、めまいを感じることもあります。これはすべての人に起こることではなく、個々によってあらわれる症状は様々です。
めまいやたちくらみは貧血が原因のひとつと考えられます。妊娠中は体に様々な変化があらわれますが、体の中の血液量が増えるのもその変化の一つです。血液量は増えますが、赤血球はそれほど増えず、結果的に血液中の赤血球の濃度が低くなってしまい、貧血となってしまいます。また自律神経が不安定になるため、血圧の調整ができず脳に血液を送り込むことができずに、たちくらみやめまいを引き起こしてしまいます。
貧血の場合は、鉄分の多いレバーやあさりなどの食材を採り入れたり、症状がひどい場合は、医師に相談しておくと安心です。その他の妊娠初期の症状として、吐き気や胃のムカつき、頭痛などもあります。
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頭痛薬は服用できる?
もし妊娠しているということであれば、市販薬は避けた方がいいでしょう。頭痛を感じている妊婦さんは多々おり、薬が処方されているケースもあるデータでは24.3%にのぼりますが、かかりつけの産科で妊婦さんでも服用できる薬を処方してもらうことが基本です。妊娠初期は大切な時期なので、安易に市販薬で済ませる行為は避けたほうがいいでしょう。
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腹痛が続くのも妊娠兆候?
チクチクした痛みの腹痛
妊娠初期に、チクチクした痛みの腹痛を訴える人もいます。これを着床痛と呼んでいることもありますが、医学的根拠はありません。妊娠が成立したことで子宮内膜に受精卵が着床し、少量の出血が起こる着床時出血については、確認されているようですが、それに伴う着床痛はまだ不明確な部分が多く、痛みを訴える方がいることも確かですが、それが着床による痛みなのかどうかという点までは明らかにされていません。
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生理痛のような腹痛
妊娠初期に、下腹部に違和感や痛み、張りや腹痛が起こることがあります。これらは個々によって感じ方が異なりますが、生理痛のような腹痛があり、着床時出血があると、生理と勘違いしてしまうケースも少なくありません。また、生理がきそうでこないような感覚、軽い生理痛のように感じることもあります。
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下痢をともなう腹痛
妊娠初期に下痢になることが多々あります。これは妊娠によって黄体ホルモンが腸管の動きを抑えるため、起こると考えられます。逆に便秘になりやすかったり、便秘と下痢を繰り返すということもあります。いつも通りに食べてしまって消化不良を起こし下痢になると考えられます。
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出血をともなう腹痛
妊娠初期の段階での出血は、様々な原因が考えられます。出血と痛みが同時に起こる状態は、何かの異常と考えらることが多いようです。例えば、異所性妊娠(子宮外妊娠)や、流産などのトラブルが考えられるため、妊娠が分かっている状態でも、妊娠ではない場合でも、早めにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。
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我慢できない痛みのときは?
妊娠初期の腹痛や下腹部の激痛は、何かのトラブルが潜んでいると考えられます。例えば、子宮外妊娠(異所性妊娠)や絨毛膜下血腫が考えられます。我慢できないほどの激痛が走る場合は、早期に医療機関を受診しましょう。
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最近の腰痛は妊娠兆候なの?
下腹部痛と腰痛がある
妊娠初期には、下腹部痛と腰痛が起こることがあります。生理前のような鈍い下腹部痛、そして腰痛があります。腰痛が起こる理由は、妊娠とともにホルモンの急激な変化に伴い、関節が緩くなるためです。筋肉やじん帯に負担がかかり、腰痛を引き起こすというわけです。
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下痢をともなう腰痛
妊娠すると、腸管運動が低下することから下痢や便秘に悩まされることが多くあります。加えて、関節が緩みやすいことから、腰痛が起こることもあります。下痢をともなう腰痛に悩まされることもあります。
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腹痛をともなう腰痛
下痢などの腹痛をともなう腰痛を訴える方もすくなくありません。妊娠中は便秘や下痢を繰り返しやすいこともあり、さらに生理前のような腰痛に悩まされることもあります。下痢、便秘やそれに伴う腹痛、そして腰痛などは、妊娠の兆候として考えることができそうです。
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出血をともなう腰痛
妊娠初期の出血は、様々な原因が考えられます。痛みと出血がある場合には、一度受診した方がいいでしょう。ただし、妊娠初期に出血が起こるケースも少なくありません。月経様出血(着床時出血)や、妊娠初期の症状である生理前のような下腹部痛が続いているだけ、ということもあります。しかし、トラブルが潜んでいる場合と正常な場合は自己判断が難しいため、医師に相談することが大切です。
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その他の妊娠兆候
情緒不安定になりがち
情緒不安定になりがちなことも、妊娠兆候のひとつにあげられます。これは妊娠したことによる、女性ホルモンの急激な増加によって起こるもので、多くの妊婦さんが経験しているようです。
具体的には、ささいなことで腹がたったり、わけもなく悲しくなったり、イライラしたり、憂鬱になったり、不安で仕方なかったりなど、感情の揺れ幅が大きく、不安定になります。ただこうした精神的に不安定になる状態は、PMS(月経前症候群)でも見られるため、症状だけで区別することは難しいようです。
もし生理予定日を過ぎても、情緒不安定な状態が続くようなら妊娠の可能性があると言えるでしょう。
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胃もたれ
妊娠兆候のひとつとして、胃もたれがあげられます。これは妊娠すると2種類ある女性ホルモンのうち、黄体ホルモンが多く分泌されることが関係しています。
黄体ホルモンは子宮の収縮を防ぎ、胎児に負担がかからないようにするという、とても大切な役目をもっていますが、その一方で胃腸の働きを弱める作用もあるそうです。その作用によって弱まった胃腸は、消化活動が正常に行われず、結果胃もたれを引き起こすと言われています。
胃もたれの症状としては、胃がむかむかする、なんとなく気分が悪いといったものから、嘔吐を伴う場合もあり、これは個人差があることや、食事内容によっても変わるようです。
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味覚が変わる
妊娠すると味覚が変わる、というのは多くの方がご存知でしょう。「酸っぱいものが食べたくなる」というのは昔からよく聞きますし、それまで嫌いだった食べ物が、無性に食べたくなるなど、「食べ物の好みが変わる」ことは、ほとんどの妊婦さんが経験しているようです。
ただ「大好きなケーキを食べてもおいしいと感じなくなった」「ビールやお酒、タバコが突然まずくなった」「ファーストフードのポテトばかりたくさん食べてしまう」など、味覚の変化の内容は人によって異なります。
このように味覚が変わる理由は、妊娠によるホルモンバランスの変化の影響で、自律神経に変調をきたすからだと言われています。
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嗅覚が変わる
嗅覚が変わることも、妊娠兆候のひとつにあげられます。例えば「大好きだったコーヒーのにおいがダメになった」「ご飯の炊けるにおいを嗅ぐと気分が悪くなる」「スーパーのお惣菜コーナーのにおいで、吐きそうになる」「夫の帰宅時のにおいを不快に感じる」など、妊娠するとにおいに敏感になる方が多いようです。
この嗅覚が変化するのも味覚と同じく、ホルモンバランスの変化で自律神経に変調をきたすことが理由だと言われています。
ニキビなどの肌荒れ
ニキビなどの肌荒れが起こりやすくなるのも、妊娠兆候のひとつです。これも妊娠したことによる、ホルモンバランスの乱れが原因と考えられています。
ニキビができやすくなることもそうですが、皮膚が乾燥するため、かゆみが起こることもあるようです。特にお風呂に入った時や、布団に入った時など、体が温まるとかゆみがひどくなる傾向があります。
肌荒れの対策としては、石鹸や化粧品などを刺激の弱いものに変えたり、肌の代謝を助けるために、ビタミンやミネラル、水分を意識して摂ることが勧められています。
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寝汗をかく
寝汗をかくのも、妊娠兆候のひとつです。これは妊娠すると基礎体温が上がる、高温期の状態が続くためだと言われています。
一般的に、36.5~37度ほどの体温で推移すると言われ、体がぽかぽかと温かく感じたり、人によっては微熱が出ているような感覚に陥ります。すると体は汗をかいて体温を下げようとするため、寝汗をかくのだそうです。
また、母乳を出すために乳腺が発達し、血流が増えることも、その部分に熱を感じるため、寝汗をかく理由になると言われています。この寝汗がひどい場合は、水分補給をしっかりすることと、肌がかぶれることを防ぐために、シャツや布団をこまめに取り替えることが勧められています。
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よだれが多くなる
よだれが多くなることも、妊娠兆候のひとつとされています。これはあまりメジャーではないようですが、「よだれつわり」と呼ばれ、通常よりも多量の唾液が出続けます。
よだれの量は、飲み込める程度のものから、とても飲み込めないほどの量など、個人差があります。また唾液の質が変化して、ネバネバしたよだれが出たり、唾液の味が気になる、自分の唾液で吐き気を催すという場合もあるようです。
このよだれが多くなる原因には、妊娠による体調の変化で、消化機能が低下し、水分の代謝が悪くなることが関係していると言われています。
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妊娠性鼻炎
鼻水が増えることも、妊娠兆候のひとつです。これは妊娠性鼻炎と呼ばれ、透明でさらさらした鼻水が出ることが特徴とされています。
この妊娠性鼻炎が起こるのは、その他の症状と同じように、妊娠したことでホルモンバランスが変化し、自律神経の調節が乱れることが原因だと言われています。
この妊娠性鼻炎の場合は、自己判断で薬の服用をすることは避けて、加湿をする、ホットタオルを鼻の上にのせる、などの対策をとることが勧められています。
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こんな出血は大丈夫なの?
妊娠初期の出血の量
妊娠初期の出血には、様々な原因が考えられます。心配のない出血としては、絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)、月経様出血(着床出血)、子宮膣部びらんなどが挙げられます。いずれも出血量は微量であり、痛みが伴う場合には、受診が必要です。
トラブルが潜んでいる出血は、胞状奇胎(ほうじょうきたい)、異所性妊娠(子宮外妊娠)などが考えられます。いずれも、自己判断は難しいため、出血があった時点で受診を考えた方がいいでしょう。
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茶色・ピンクなど出血の色は大丈夫?
茶色のおりものがあった場合、トラブルが潜んでいることもあります。妊娠4週から11週にかけて、胞状奇胎(ほうじょうきたい)があらわれることがあります。
これは、胎盤のもととなる絨毛が増殖してしまう病気です。受精卵そのものに問題があることが多く、500人に1人くらいの割合で発症するといわれています。つわりがひどいという自覚症状があったり、茶色のおりものや少量の出血が続くという程度で、自分で気づくことは難しいようです。
茶色やピンクの出血についても、妊娠初期の出血に該当する場合は医師に相談しておくことが大切です。
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流産が心配なら
流産は妊娠全体の約15%に起こるといわれています。その原因が主に受精卵の染色体異常といわれており、妊娠初期であれば、安静にする以外の医療的な処置はあまりないことがほとんどです。仕事のしすぎや運動のし過ぎでは起こらない、といわれているため、自分を責めずに自然淘汰と受け入れることが大切です。
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妊娠の初期兆候がない
生理が遅れているのに
妊娠初期の兆候がないことも、多分にあります。生理が遅れているのに、妊娠初期の兆候がひとつもないと心配になってしまうこともありますが、約20%は初期の兆候がないまま妊娠中期に入ったということもあります。まずは、生理が遅れて妊娠を疑う行為を行った場合には妊娠検査薬で調べてみましょう。
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高温期でも妊娠兆候がない
基礎体温表をつけていて、ずっと高温期を示しているにも関わらず、妊娠兆候がないということもあるでしょう。妊娠していても、全体の2割は妊娠兆候がないということがありますので、あまり心配には及びません。しかし、正常な妊娠かどうかを調べる必要があるため、妊娠しているかどうかを早期に調べて、産科を受診する必要があります。
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最後に
妊娠はできるだけ早めに気付いてあげるとお腹の赤ちゃんも安心
妊娠の兆候について、いかがでしたでしょうか?
妊娠初期は、妊娠を待っている人にとってはとてもそわそわしてしまい、身体の変化のひとつひとつが気になってしまいますよね。しかし、妊娠したからといってすぐにおめでとう!という状況でもないことがわかりました。妊娠しても子宮外妊娠であることや、早期流産となってしまうことも少なくないのです。
妊娠初期は、人によって様々な症状があらわれることがあります。また全くつわりなどがなく、中期のお腹が少し大きくなるくらいまで何も気づかなかったということもあるようです。妊娠中は薬の服用に気をつけたり、生活をあらためたり、食事に気をつけたりとライフスタイルが変化するため、赤ちゃんのためにはできるだけ早めに気付いてあげることが大切といえます。
妊娠かな?と思ったら、自宅で手軽に行える妊娠検査薬でセルフチェックしてみてはいかがでしょうか。