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キュレーショナー

完璧な人を作る技術「クリスパー・キャス」?中国研究のリークで国際問題へ

クリスパー・キャス(CRISPR/CAS)のシステムが遺伝子の編集に用いられるようになってまだ何年も経っていないが、いつノーベル賞が出てもおかしくないほどこの世界を変える技術へと発展した。

匿名で問題を指摘

さまざまな利用方法が生まれており、こんな利用法もあったのかと、奥の深さに感心する。要するに、技術が多くの研究者の新たなアイデアを生み出している。拡大が続く素晴らしいテクノロジーだからこそ、今米国では大きな懸念の的になっている。最近になってネイチャー誌、サイエンス誌、そしてMITテクノロジー・レビュー誌などにさまざまな意見が掲載されている。発端は、クリスパーを使って人の受精卵の遺伝子編集を行ったという中国からの論文が審査に回っているという噂が出たことだ。実際には論文が回ってきた審査員が匿名でこの問題を指摘した。これを受けて、この1月に問題を話し合うべく、テクノロジーの生みの親の一人であるジェニファー・ドードナ(Jennifer Doudna)氏が呼び掛け、米国のナパで会議が持たれた。会議の参加者は、遺伝子組み換えが可能になったときの倫理や社会的インパクトについて話し合われた1975年のアシロマ会議に続く、第2のアシロマ会議であるという強い認識でこの問題を話し合ったようだ。この会議の経緯や様子について3月20日号のサイエンス誌がレポートを掲載(クリスパー(CRISPR)技術の利用に警鐘、サイエンス誌を参照)。オンライン版では会議参加者の連名でコメントを発表している。ネイチャー誌でもクリスパーと並ぶ遺伝子編集法を開発し、ベンチャー企業でその応用を目指すエドワード・ランピエール(Edward Lanphier)氏の「ヒト生殖系遺伝子を編集してはならない」というコメントを掲載している。

人の生殖細胞の研究は時期尚早

すべての結論は、アシロマ会議の結論と同じように、人の胚や生殖細胞の遺伝子編集を当分行わないようモラトリアムを呼びかけるものだった。サイエンス誌オンライン版に掲載された会議参加者からのコメントでは、(1)クリスパーといえども確実な技術ではなく、サルを用いた実験でも100%の効率が得られていない(2)他の遺伝子への影響については議論がある(3)社会に受け入れられる適応についてまだ議論がされていない、などの議論が出ていた。次のように提言された。(1)法的規制がない国といえども、遺伝子編集を胚や生殖細胞に使う研究は議論が進むまで中止する(2)国際的フォーラムを大至急形成し、新しいテクノロジーについて正確な情報を提供する(3)クリスパーの技術を、生殖細胞以外の人の細胞や動物細胞を用いた透明性の高い研究でさらに深化させる(4)世界的な会議を組織化し議論する。

未熟な日本?

あらゆる公職を退いたので、本当のところはわからないが、我が国ではアカデミア、マスメディア、政府もこの問題の重要性を認識していないのではないだろうか。今回強調したいのは、「アシロマ」「人のクローン」「クリスパー」といった動きの中で、科学者の方から情報が提供され、自発的に研究のモラトリアムが呼び掛けられている点だ。科学者を起点として倫理議論が始まっている。私は世界の科学者の社会には自ら問題を指摘し、社会に積極的に呼びかけるだけの成熟さがあると自信を持っている。その上で、人を対象とした研究を進めることの重要性も強調している。私は現役時代、10年以上国の倫理委員会での議論に関わり、並行して国際幹細胞フォーラム(ISCF)という国際フォーラムで議論した。この議論を通して、我が国の科学者、科学メディア、政府の3者の全員がまだこの成熟度に達していないのではという感触を常に抱いてきた。この感触は、2014年に始まった「小保方問題」に端的に表れた。外野から見ると、科学者、科学メディア、政府が一体となってあの騒動につながったと思うが、これは科学と社会の関係について3者全てが未熟なままであり続けたことが原因の一つだと思う。

もっと世界の動向を

韓国の「黄さん事件」を分析した李成柱さんの「国家を騙した科学者」を読むと、成熟についてよく分かる。李さんは新聞記者であるにもかかわらず、この問題に対するアカデミア、マスメディア、政府の3者の責任を冷静に分析している。我が国のエネルギーは失せてきたようだが、今もマスメディアを通して読者が一番興味のある科学記事が捏造問題となっている。小保方事件に始まり、多くの論文に見つかったデータ使いまわし、最近の熊本大学医学部、岐阜大医学部、大阪市大の研究者が関わる捏造まで綿々と続いている。その間に、世界では何が起こっていたのか、冷静に分析し対応できる、科学者、政府、科学メディアが新たに生まれないと、成熟した科学と社会の関係など生まれようがない。

文献情報

Regalado A et al. Engineering the Perfect Baby. MIT Tech. Rev. March 5, 2015.

Scientists are developing ways to edit the DNA of tomorrow’s children. Should they stop before it’s too late?

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