「貧乏ゆすり」死亡率を下げる、英国ロンドン大学の報告

貧乏ゆすりが多い女性は死亡リスクが低くなるという報告が出ている。英国のロンドン大学を含む研究グループが、アメリカン・ジャーナル・オブ・プリベンティブ・メディシン誌2015年9月23日号で報告した。
貧乏ゆすりと死亡率に関連?
貧乏ゆすりと死亡率をつなぐのは、座っている時間。これまでの研究で、座る時間が長いと、死亡リスクを上昇させることが知られるようになっている。この2つは運動の程度とも関係なく独立して関連があると分かってきている。研究グループは、英国の37歳から78歳までの女性約1万3000人を対象に、平均的な1日の座位時間、貧乏ゆすり、身体的活動、食事、喫煙の状態、アルコールの飲用について調査。さらに平均12年間の死亡率について追跡調査をしている。
37%低下の効果を確認
貧乏ゆすりと死亡率とがつながってくるという結果だ。貧乏ゆすりの少ない女性だけで座る時間と死亡率上昇との関係が確認できた。具体的には、1日に7時間以上にわたって座る時間がある場合、1日5時間未満の女性と比べて、死亡リスクが30%上がるというもの。一方で、貧乏ゆすりの多い女性ではむしろ1日5時間〜6時間の座る時間がある場合、1日5時間未満の女性と比べて、死亡率は37%下がるという結果になった。貧乏ゆすりは好ましい印象がないとも見られるが、思わぬ個人でのメリットがある可能性がある。