パーキンソン病は「認知症」に注意を、20年以内に80%で起こる

パーキンソンン病には、認知症も伴うので注意が必要になるようだ。どのように治療できるか研究が進められており、関心も集まる。
4つの症状に加えて
オーストラリア、アデレード大学医学部のリンゼイ・コリンズ・プレイノ氏らの研究グループが、9月1日から始まるパーキンソン病啓蒙週間を受けて報告している。研究グループによると、パーキンソン病では一般的には体の動きについて4つの症状が出てくると知られている。手足のふるえ、動きの衰え、姿勢の不安定、筋肉のこわばり。さらに、認知機能障害も見られる。軽い場合もあれば、認知症に至る場合もある。パーキンソン病と診断を受けてから20年以内に、80%以上が認知症を発症するという。
脳の炎症の関連は?
「炎症」が認知症を進める鍵を握る存在一つであるようだ。一般的に炎症が起こると、体にはダメージが及ぶと分かっている。一方で、今回の研究グループは、炎症の反応の一部が脳をダメージから守る可能性もあると見ている。炎症の程度を見ながら、パーキンソン病の人の認知機能にどんな影響が及ぶかを見ている。パーキンソン病と向き合う人は認知症を防ぐための対策に着目するとよいのかもしれない。