【胃が痛いときの原因と対処法】ストレスだけじゃない!吐き気や下痢が続くときに注意したい7つの病気とは?
胃が痛いときありますよね?
「胃が痛い」という経験をされたことがある方は多いです。胃の痛みといえばストレスと考えられる方も多いかもしれませんが胃の痛みには他にも様々な原因があります。
今回は胃の痛みが起こる原因や予防法、合わせて起こりやすい症状や注意すべき状態などについて紹介していきます。
胃が痛い原因とは?
1.ストレス
ストレスが原因で胃が痛いと感じることもあります。これはストレスを受けることで自律神経の働きが乱れ胃酸の分泌が過剰になるためです。過剰に分泌された胃酸は胃の粘膜を傷つけ急性胃腸炎や神経性胃炎、胃潰瘍など胃の痛みを招く様々な疾患の原因になります。
急性胃腸炎や胃潰瘍に関しては”4.急性胃腸炎”、”7.胃潰瘍”の項目をご参照ください。神経性胃炎とは仕事などの精神的なストレスや過労などが原因で自律神経がバランスを崩して起こる胃炎全般を指します。
また、ストレスは胃だけではなく腸にも影響を与えると言われています。最近増えてきている過敏性腸症候群もストレスが原因で起こっていると言われており、ストレスと胃腸の病気は密接に関係していると言えるでしょう。
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2.空腹
空腹が原因で胃の痛みを起こす疾患には様々なものがありますが代表的なものとしては十二指腸潰瘍があげられます。十二指腸潰瘍は胃酸の分泌が過剰になることで起こると言われています。
本来、十二指腸は胃に比べて胃酸に弱い状態です。過剰に分泌された胃酸は十二指腸の粘膜にダメージを与えてしまい十二指腸潰瘍に繋がると言われています。
十二指腸潰瘍による痛みは一般的には空腹時や食事開始直後に痛みを訴えられる方が多いです。これは胃酸が潰瘍を刺激して痛みが起こるためと言われています。
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3.便秘
胃が痛いのに合わせて便秘が起こっている場合、様々な原因が背景に隠れていることがあります。例えば、ストレスが原因で過敏性腸症候群と神経性胃炎を併発している場合、便秘と胃の痛みが合わせて起こると言われています。
また、便秘と胃の痛みが併発するケースの中には危険なものもあります。その内の一つが腹膜炎です。腹膜炎は胃に穴が開いた状態(穿孔)で起こると言われています。胃に穴が開くことで胃酸が腹膜を刺激してしまい腹膜炎に発展します。この場合は緊急の手術が必要なケースもあるため便秘に加えて激しい胃やお腹の痛みがあった場合はすぐに受診をしましょう。
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4.急性胃腸炎
急性胃腸炎とはお腹の中にウイルスや細菌が入り激しい下痢や嘔吐、吐き気を催すものです。また、激しい胃の痛みや下痢、嘔吐を催すものの中には急性胃炎と呼ばれるものもあります。急性胃炎の原因としてはウイルスや細菌の他にストレスやピロリ菌の感染、アレルギーなども関係していると言われています。
ちなみに胃炎は胃に炎症が起こった状態を、胃腸炎は胃と腸に炎症が起こった場合を指しますが実際には胃と腸どちらにも合わせて炎症を起こすことが多いようです。
急性胃腸炎を起こす代表的な原因はノロウイルスやロタウイルスです。ノロウイルスは突然の嘔吐で始まることが多く数回~10回の嘔吐を繰り返すと言われています。また、症状が治まっても1週間程度は便からウイルスが出るため二次感染を防ぐためにも手洗いの徹底が必要です。
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5.胃がん
胃がんは日本人に非常に多く注意が必要ながんの一つです。初期の段階では症状が余りないと言われていますが胃がんに合併して胃潰瘍や胃炎を起こすことがあります。胃の痛みや気持ち悪さ、ムカムカする感じが続くようであればこの段階で早めに受診することが望ましいです。
そして、胃がんが進行するに伴い様々な症状が出現します。食欲減退や吐き気・嘔吐、全身の重だるさ、身体が痩せていく、腹痛やお腹の不快感、胸焼け、吐血や便に血が混じるなどその症状は様々です。
早期胃がんには症状が無いことも多いので定期的な検診を受け早期にがんを発見するようにすることが大切です。
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6.胃ポリープ
胃ポリープとは胃の表面にできたイボのように盛り上がった形状のものです。これは胃がんとは異なるものですが将来的にがんになりやすいものと言われているため注意が必要です。
胃ポリープができている場合、多くの方は慢性的に胃炎になっていると言われています。慢性胃炎の方はポリープができにくいよう普段から規則正しい生活や胃腸への負担を減らす食生活などを心がけることが大切です。
また、胃ポリープの場合は手術で切除する必要がある場合もあります。2cm以上の大きなポリープや腺腫型ポリープと呼ばれるタイプのものは切除が必要な物もあるので医師に相談して手術を行うかどうかを決めましょう。
7.胃潰瘍
胃潰瘍の原因としてはピロリ菌やストレス、非ステロイド性消炎鎮痛剤、ステロイド薬などがあります。これらのものが胃の粘膜を傷つけたことがきっかけで、胃酸や消化酵素が胃を溶かしてしまう状態を胃潰瘍と呼びます。
胃潰瘍の特徴はみぞおち周りのズキズキと重い痛みです。食べ物を食べた時に胃潰瘍が刺激されるので食後や食事中にこのような痛みがみられた際は胃潰瘍の可能性があります。
8.みぞおちが痛いのはなんで?
みぞおちの痛みを招く原因は様々ですが、大きく分けると以下の3つがあります。
・生活習慣の乱れなどで胃酸の分泌が過剰に行われている
・食あたり
・胃腸の病気
胃は生活習慣が乱れることで胃酸が過剰に分泌されることがあります。これまで紹介されたストレスの他にエアコンの使いすぎなども自律神経の働きを乱してみぞおちの痛みを招く可能性があります。また、アルコールや香辛料など刺激の強いものを食べ過ぎても胃の痛みを招く可能性があります。
胃の痛みと吐き気が同時に起こる理由と症状とは?
どうして吐き気を催すの?
胃の痛みに加えて吐き気を催す原因は胃腸の蠕動運動にあることが多いです。本来、食べたものは胃から腸へ送られ便として排泄されます。このように食べたものを身体の奥に送り込む動きを蠕動運動と呼びますがこの蠕動運動が反対に起こった時に吐き気を催すと言われています。
蠕動運動が反対に起こることを逆蠕動と呼びますが、逆蠕動が起こるには様々な原因があります。その代表的な原因の一つが逆流性食道炎です。逆流性食道炎は胃酸の分泌過剰などにより胃酸が食道に逆流してしまい痛みや吐き気を催す原因になります
また、他にも急性胃炎や胃・十二指腸潰瘍など様々な原因から胃の痛みと吐き気が合わせて起こるケースもあります。
頭痛
胃の痛みや吐き気に加えて頭痛も起こっている場合は症状が非常に多岐に渡っていることが読み取れます。このように多岐に渡っている症状の背景には自律神経失調症が関係していることがあります。
自律神経失調症はストレスなどで自律神経のバランスが乱れ心身ともに様々な症状を呈する疾患です。頭痛の他にも肩こりや動悸、手足の痺れ、目まいなどの身体的な症状や不安、抑うつ感、情緒不安定など精神的にも様々な疾患を招くケースがあります。
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下痢
胃の痛みと吐き気に合わせて下痢が起こる原因として最も多いものは急性胃炎です。急性胃炎は非常に多い疾患で2~3日安静にしていれば治まるものが多いですが悪化すると嘔吐や吐血、便に血がまじるなどの症状が見られることもあります。
症状の程度に応じて受診を行うかどうかを決めるようにしましょう。
ゲップ
胃の痛みと吐き気に合わせてゲップが頻回に出る場合も様々な病気が背景に隠れている可能性があります。その一つが逆流性食道炎です。そもそもゲップとは胃と食道の間にある噴門というところから空気が出ることで起こると言われています。
逆流性食道炎になると噴門を締める筋肉が緩んでしまうことがありゲップが出やすくなると言われています。また、胃酸の逆流が起こるため胃やみぞおちの辺りの痛みと吐き気を合わせて催します。
また、一時的なゲップや吐き気なら問題ないのですが常時吐き気やゲップが起こる場合は胃がんの可能性があります。この場合はすぐ病院を受診して検査を受けるようにしましょう。
胸焼け
胸焼けは逆流性食道炎の代表的な症状の一つです。逆流性食道炎で起こる胸焼けは胸がチリチリと焼けるような痛みが出ることがあると言われています。胃の痛みや吐き気にあわせてこのような胸焼けがある場合は逆流性食道炎を疑ってみましょう。
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めまい
胃の痛みや吐き気に加えてめまいを招く原因は様々なものがあります。その原因の一つが胃潰瘍です。胃潰瘍になると胃の粘膜が傷つき、血管が破れてしまうことがあります。こうなるとめまいや冷や汗などの症状が出始めると言われています。
熱
胃の痛みと吐き気に合わせて熱がある場合は急性胃腸炎の可能性があります。急性胃腸炎の原因としてはノロウイルスやロタウイルスの感染が多いと言われています。
特に乳幼児に感染の多いロタウイルスは発熱を伴うことが多いことに加え、下痢や嘔吐もみられるため脱水を招き重症化することもあるため注意が必要です。
貧血
胃の痛みや吐き気に加えて貧血を招く際に最も注意が必要な疾患は胃がんです。胃がんになると胃の粘膜が壊され黒い血を吐いたり血が混じったタール状の黒い便が出ることがあります。こうなると貧血の症状を招くことがあると言われています。
眠れない
胃の痛みや吐き気があり、夜眠れないという場合について次に見ていきます。もし激痛や吐き気が続き夜眠れないというのであれば一度病院を受診してみるのが良いでしょう。夜中の胃の痛みの原因としては胃潰瘍や十二指腸潰瘍、びらん性胃炎などの可能性があります。
また、もう一つのパターンとしてはストレスが原因で神経性胃炎と不眠症を併発しているというパターンです。この2つの病気の根底にはストレスが関係している場合があります。
背中が痛い
胃の辺りの痛みと吐き気に加えて背中が痛いという場合は急性膵炎を起こしている可能性があります。急性膵炎とは膵臓から分泌される消化酵素が上手く働かず膵臓自身を溶かしてしまい痛みが出てしまっている場合です。
急性膵炎の特徴はみぞおちやヘソにかけての痛みや吐き気・嘔吐と言われていますが、背中の痛みが出る方もいらっしゃいます。また、痛みの程度も様々で場合によっては重症化することもあります。お腹の痛みと背中の痛みが合わせて起こった場合は一度内科や消化器科を受診してみることがオススメです。
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腰が痛い
胃の痛みや吐き気に合わせて腰痛が起こる場合は十二指腸潰瘍の可能性があります。十二指腸潰瘍は胃の次にある十二指腸と呼ばれる箇所に潰瘍ができた状態ですが潰瘍が背中側にできた際は腰痛を併発することがあります。
また、十二指腸潰瘍の胃の痛みは空腹時に起こりやすいという特徴がある為空腹時の腹痛と腰痛が続く場合は十二指腸潰瘍を疑ってみましょう。
吐き気があるときの薬はどうすればいい?
胃の痛みと吐き気がある場合は原因も様々で原因に合わせた薬を使用する必要があります。また、胃薬といっても様々な種類がありそれぞれ効果が違うのでできれば病院や薬局で一度相談してみるようにしましょう。
また、吐き気は強く無いけど少し昨日食べ過ぎて「胃がもたれてムカつく」程度の症状であれば一度総合胃腸薬を飲んでみるのもありでしょう。総合胃腸薬は様々な成分が含まれているので効果は弱いですが幅広い胃の不調に対応してくれると言われています。
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吐き気がある時の薬以外の対処法
市販薬を飲んでも胃の痛みや吐き気が続いている場合、もしくは激しい痛みが持続してある場合は重い疾患が隠されている可能性があります。気になる痛みが続く場合は市販の薬をのむだけではなく一度病院で診察を受けてみましょう。
胃の痛みと下痢があわせて発症するときの病気とは?
もしかしたら急性胃腸炎かも?
胃の痛みと下痢が合わせて出た場合は急性胃腸炎の可能性が高いと言われています。急性胃腸炎になると胃だけではなくお腹全体が痛むことも多いです。
急性胃腸炎の原因は様々ですが、多い原因としては食べ物を介して細菌やウイルスによる感染が起こることです。また、まれにですが食物アレルギーにより胃腸炎を起こしてしまうケースや高血圧や便秘などにより腸の血流が一時的に悪くなる虚血性腸炎も起こり、胃痛と下痢を招くことがあると言われています。
嘔吐
急性胃腸炎で嘔吐を伴う場合はウイルスによる感染が疑われます。特にロタウイルスの場合は下痢や嘔吐が長引き重症化することもあると言われています。
ただし、急性胃腸炎による下痢や嘔吐は身体の中の悪いものを出そうとする正常な反応の1種とも言われています。このため、無理に薬を飲んで下痢や嘔吐を止めるのではなく安静にして水分を補って免疫力を高めることが大切と言われています。
(ただし、症状がひどい場合は脱水などの危険性があるため、その場合は医師に相談して適切な処置を受けるようにしましょう。)
寒気
細菌やウイルスに感染して急性胃腸炎を招いているときは寒気や発熱を伴うことが多いと言われています。全身がゾクゾクとするような寒気は食中毒などによる急性胃腸炎の代表的な症状の一つです。
下痢のとき食事はどうすればいい?
急性胃腸炎になり下痢と胃の痛みを招いた時はしっかりと水分を摂るようにしましょう。ただし、冷たいものは余りよくありません。温かいお白湯やお茶などを小まめに飲みましょう。また、栄養不足を防ぐためにスポーツドリンクを飲むことも大切です。
そして、症状が改善してくれば徐々に消化の良い物を食べるようにしていくと良いと言われています。
胃が痛いときにおすすめしたいレシピや食材
半熟卵・牛乳
胃が痛い時に半熟卵や牛乳が勧められることもあります。半熟卵は卵の中では最も消化が良いと言われており胃が痛い時の卵料理としては最適と言われています。また、茶碗蒸しも卵料理の中では消化に優しいと言われています。
一方で牛乳は胃に負担をかけず胃酸を薄めてくれるため、胃を保護してくれると言われています。ただし、日本人の多くは牛乳などの乳製品が消化できない乳糖不耐症であると言われています。
乳糖不耐症の方が乳製品を摂ると下痢やお腹の張り、胃痙攣、吐き気などを招きかえって症状を悪化させるリスクもあります。この場合は無理に牛乳を飲まないようにしましょう。
おかゆ
おかゆも消化に負担がかからず胃が痛い時に勧められることが多いです。反対に食物繊維や脂肪の多いごはん類は消化に負担がかかりやすいです。玄米はミネラルやビタミンが豊富ですが、食物繊維も多くその分消化に時間がかかります。
胃腸の調子が悪い時は玄米よりも消化に優しい白米をまずは摂るようにしていきましょう。
大豆
大豆には良質な植物性たんぱく質が豊富に含まれていると言われています。胃腸の調子が悪い時は脂肪の多い肉類などは余り食べられないので大豆食品を食べてたんぱく質を補給しましょう。
豆腐や納豆、きな粉など大豆を使った食品を積極的に食べることがオススメです。ただし、大豆を作ったものでも油揚げやがんもどきなど消化に負担のかかるものは避けるようにしましょう。
注意点
胃腸の調子が悪い時は料理をする際にいくつか注意点があるので紹介していきます。まず、食品を選ぶ際はなるべく食物繊維や脂肪が少ないものを選びましょう。この2つは消化に負担がかかりやすいので症状が改善するにつれて少しずつ増やしていく方法がオススメです。
野菜の場合は具体的にはたけのこやゴボウなどの硬く繊維質が多いものではなく葉物やかぼちゃ、じゃがいも、人参などを摂りましょう。また、生で食べるよりも柔らかく煮込んで食べるほうが消化の負担が少なくなりやすくオススメです。
肉や魚もささみや白身魚など脂肪の少ないものを選びましょう。魚や肉もなるべく柔らかくして食べる方が消化への負担が減ります。煮魚や野菜の煮物に鶏肉を混ぜるなどして食べるようにしましょう。
食べてはいけないものは?
ここまでオススメの食品や調理法を紹介してきましたが反対に避けるべき食品についても紹介しておきます。まず、肉や魚類ですが脂肪の多いものは避けましょう。具体的にはハムやソーセージ、ベーコンなどの加工食品、うなぎなどの脂の多い魚は余りよくないと言われています。
イカやタコ、貝類も消化が悪いと言われているため、これらもなるべく避けるようにしましょう。野菜はゴボウやたけのこ、キノコ類などは余りよくありません。これらは煮込んでも繊維が壊れにくく胃腸への負担が強まりやすいと言われています。
また、食材以外にも調味料にも注意が必要です。特に香辛料が多く辛い食品は胃腸への負担が大きくなると言われています。
胃の痛みが辛いときにおすすめのレシピ!
胃腸の調子が悪い時にオススメのレシピを一つご紹介しておきます。
<納豆と卵のおかゆ>
■材料
・ご飯:お茶碗1杯弱
・納豆:1パック
・卵:1個
・顆粒だし:4g
・水:150~200cc
■作り方
①鍋にご飯と水を入れ中火~弱火にかける
②その間に納豆を混ぜておく
③沸騰したら納豆とほんだしを加えて混ぜる
④混ざったら卵を入れてお好みの固さにして完成
胃腸の調子が悪い時はどうしてもたんぱく質が不足がちですが、これだと納豆と卵でたんぱく質の補給にもなります。味がうすい場合はめんつゆや納豆のタレを混ぜると良いです。
作るは面倒!コンビニでも買える胃腸に優しい食品とは?
胃腸の調子が悪い時は料理をするのも一苦労ですよね。そんなときはコンビニで食べ物を買いましょう。オススメはレトルトのおかゆや冷凍うどんです。うどんは細かく刻んで少し柔らかめにゆがくのがオススメです。
また、水分や糖分、ビタミン、ミネラルを補給できるスポーツドリンクなどもコンビニで購入して小まめに飲むようにしておきましょう。
胃の痛みが辛いときの飲み物の注意点
飲み物は基本的に冷たいものよりも温かいものがオススメです。温かいお茶やお白湯などを小まめに飲むようにしましょう。また、コーヒーなどカフェインの多い飲み物は胃への刺激が強いため、注意が必要です。
乳酸菌などを含んだ飲み物も胃腸の不調を解決する上では役立つと言われています。
胃が痛いときの市販薬の注意点
胃が痛い時に薬は効く?
胃の痛みに薬が効くときもあります。食欲不振や食べ過ぎ、飲み過ぎなどからくる胃の痛みには胃腸薬が効果を発揮することがあると言われています。
ストレスなどが関係して起こる胃の痛みには漢方処方の胃腸薬が効果を発揮することもあると言われています。
胃痛のときにおすすめの薬とは?
胃腸薬には様々な種類がありますが、どれか一つを試してみたいという場合はまずは総合胃腸薬を試してみることがオススメです。総合胃腸薬は胃の様々な不調に効果を発揮すると言われています。
代表的な物だと第一三共胃腸薬プラスなどがあります。第一三共胃腸薬プラスは胃もたれや胸焼け、吐き気などの改善の他に整腸作用もあると言われています。胃腸の不調が多い場合は一度試してみるのもありかもしれません。
コンビニで買えるものは?
最近は一部のコンビニでも薬を取り扱っていますが、まだ薬を置いていないところも多いです。そんなとき、味方になってくれるのが胃腸薬ドリンクです。
例えば、ソルマックゴールド胃腸薬には10種の生薬が配合されており食べ過ぎや飲み過ぎによる胃の不快感や吐き気を和らげてくれると言われています。二日酔いや胃のむかつきが強い方は一度試してみてもよいかもしれません。
症状が悪化する前に!胃が痛いときは早めに病院へ
病院に行くタイミングは?
病院に行くタイミングははっきりと決められているわけではありません。ただし、胃の痛みが長期間続く場合や激しい痛みがある場合は重い病気が隠れていることがあるため病院を受診した方が良いと言われています。内科や消化器科、胃腸科で診察を受けるようにしましょう。
どんな検査をするの?
胃の検査にはいくつかの種類があります。主な検査としてはX線検査、内視鏡検査、血液検査があります。X線検査はバリウムを飲みX線写真を撮ります。早期がんの発見にはX線検査が有効になることもあると言われています。
一方、内視鏡検査は胃カメラを入れて直接見る方法です。X線が撮れない方や癌のしっかりとした診断をするためには内視鏡検査が必要となります。
診察費用は?
胃カメラを受けるとスゴイ金額になったという話をよく聞きますが、診察費用はどれぐらいなのでしょうか?これに関しては少し病院や保健形態によって差が出ます。通常、胃カメラの費用は「診察料+検査料」が合わせて請求されます。
診察費用は医療保険で1割負担の場合は1500円前後、3割負担の場合は4500円前後になることが多いそうです。とはいえ、実際に検査を受けたら高額な請求を受けたというケースもあるそうなので不安な方は一度事前に病院に問い合わせるほうが確実でしょう。
薬は何がもらえる?
病院では症状に合わせて様々な胃腸薬が処方されます。胃酸を中和する制酸剤や粘膜を守る粘膜保護剤、胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカー、痛みを止める鎮痛鎮痙剤が一般的です。
市販薬を飲んでも効果が少ない場合は病院でしっかりと検査を受け症状に合った薬を処方してもらうようにしましょう。
胃痛は事前対策が大切!胃の病気を予防するポイント
発酵食品を食べる
発酵食品には乳酸菌などの様々な善玉菌が含まれていますがこれが胃に良い作用をもたらすと言われています。特に注目されているのがLG21乳酸菌です。LG21は胃がんや胃炎の原因となるピロリ菌を倒してくれる力を持っていると言われています。
ヨーグルトや納豆などの発酵食品にはLG21が含まれていると言われているのでこれらの発酵食品を定期的に摂ることも胃の病気の予防に大切です。
玄米を食べる
玄米など精製されている食品を食べている地域は潰瘍の発生率が低いという報告があるそうです。このことから食物繊維が豊富な玄米を摂ることは胃の痛みを予防する上で大切と言われています。
ただし、玄米は消化に負担がかかりやすいので現在、胃の痛みがある場合は玄米ではなく白米を食べるようにしましょう。
野菜や果物を摂る
生の野菜や果物にはたっぷりの酵素が含まれています。酵素は食べ物を消化する助けをしてくれ胃腸に休む機会を与えてくれます。胃もたれが続いている方や消化力が落ちてきていると感じている方は野菜や果物で酵素を補給しましょう。
適度に運動をする
適度な運動は全身の血行を改善させ胃酸の分泌を高め消化を助けてくれる作用があると言われています。ただし、過激すぎる運動は胃の負担を増やしてしまうため適度な負荷で行う事が大切です。
睡眠をとる
良質な睡眠はストレスから身を守ってくれると言われています。ストレスは胃の痛みを招く原因にもなるので良質な睡眠をとりストレスに対抗できる身体にしましょう。
お酒を飲みすぎない
アルコールは胃を刺激して負担をかけてしまいます。飲み過ぎないように注意することが大切です。ただし、少量であれば血行を改善させ胃の働きを活発にしてくれる作用もあると言われています。
おわりに
以上が胃の痛みを招く様々な原因や予防法についてです。一口に胃の痛みといってもその原因は様々です。また、中には怖い病気が隠れているケースもあります。
胃の痛みだけではなく他にどのような症状があるかなども合わせてチェックするようにしましょう。また、少しでも気になる症状があれば早めの受診を心がけましょう。