[梅毒の症状を徹底解説]男女別・年数別に見る梅毒!最悪の場合、重症化するケースも!
梅毒とはどんな病気なの?
梅毒とは「梅毒トレポネーマ」による性感染症
梅毒とは、性行為によって感染することがほととんであることから、性感染症として知られています。 世界的にも広く知られている病気のひとつで、かなり古くから知られた感染症だったといわれています。原因菌である「梅毒トレポネーマ」という細菌によっておこされる感染症で、感染すると長い時間をかけて進行していくという特徴があるようです。
病原菌に感染すると3週間あるいは3年といった時間をかけて少しずつ進行していくといわれていて、長いものでは10年ともいわれる時間のなかで進行をみせるケースもあるようです。昔は梅毒に対しての治療法がなったため、とても怖い病気だと思われていた時代もあったのだといいます。
いまでは抗生物質が開発されていて、この抗生物質をつかうことで治療ができる病気であるため、梅毒は命を脅かすような怖い病気であるというイメージまでもたない方もいるのではないでしょうか。また梅毒は感染する人が減少していたこともあり、「古い時代に流行した病気」だという印象をもつ方もいるかもしれません。
しかし国立感染研究所の報告によれば、2000年以降は増加している感染症であるといわれています。梅毒は流行している感染症のひとつであるといわれているのです。
梅毒について特に知っておくべき4つのポイント
潜伏期間中は症状がわかりにくいので厄介
梅毒の病原菌に感染すると、すぐに症状があらわれるということではないようです。病原菌に感染してからはしばらくの間ですが、症状がみられない期間があるといわれています。このような期間は潜伏期間(せんぷくきかん)といわれています。文字どおり病原菌がからだのなかに潜伏しているだけで、目にみえるような症状がみられない期間のことのようです。
からだのなかに病原菌がいるものの症状がみられない期間は、おおよそ3週から6週間ほどあるのだそうです。つまり感染してから約1ヶ月ほどは症状がないこともあるということなのです。そしてその潜伏期間がおわると少しずつ症状が出はじめて、特徴的な症状がみられてくるようになるといいます。
ここでは、この梅毒における症状には「どのようなものがあるのか」、「あるいはどのよう初期症状から出はじめる」のかといった症状についてをみていきます。
梅毒の症状は感染してから経過した時間がポイント!
梅毒は病原菌に感染してから経過する時間にあわせて症状がかわっていきます。感染してから時間の経過にあわせるように段階的に症状がすすんでいくといわれているようです。そのため、症状をみていくときにこの点を注意しながらみていくことが大切だといえそうです。
梅毒は大きく4つの時期に分けられるようです。「第1期梅毒」「第2期梅毒」「第3期梅毒」「第4期梅毒」の4つがそれです。このうち「第3期梅毒」「第4期梅毒」の梅毒については、抗生物質が使われるようになったこともあり、みられるケースは少なくなってきているといわれています。ただ症状が重く進む時期でもあるので、この時期についても今回はまとめていきたいと思います。
梅毒の症状をうったえる女性が近年は急増中!?
梅毒という病気は、感染している方の数をみると、性差があるようです。一般に女性よりも男性に多いともいわれています。だからといって「女性なら安心」かというとそうでもなさそうです。最近では梅毒による感染が増えているといわれていますが、特に女性の感染が急増中であるという報告もあります。
2014年には全体の1割程度だといわれていた女性の梅毒が、2015年には全体のおよそ3割にもとどくような勢いで増えているという報告もあるのです。
症状は男性と女性でちがうの?
梅毒に感染すれば、男性だから女性だからといって症状が大きくちがうということはないようです。ただ、梅毒は病原菌に感染したところから症状がみられていくといわれます。男性と女性では症状がみられる場所はちがうとはいえそうです。
また、先ほどの4つの時期にわけてみていくと、「男性と女性で症状のみられやすさがちがう」ということはあるようです。例えば、ある症状が男女間でみられるけれど、男性はその症状が自覚できるけれど女性は自覚しづらいといったことなどです。この症状のみられやすさに男性と女性でちがっているという点は注意が必要だといえそうです。
梅毒の初期症状とは?
初期の梅毒である「第1期梅毒」の症状とは?
梅毒の病原菌に感染してから1週間から3ヶ月あたりの期間にみられる症状とされます。症状がみらはじめてくる期間といわれます。病原菌がからだに留まって潜伏している期間を過ぎ、初期の症状がみられる時期ともいわれます。この時期にみられる症状をみていきたいと思います。
感染したところにみられる「しこり」
性行為などをきっかけに病原菌がでると小さなコリコリとした「しこり」のようなものがみられるといいます。大きさはまちまちのようですが、小豆くらいの大きさと表現されることもあるようです。この赤くて小豆ほどの大きさの「しこり」は、初期硬結(しょきこうけつ)とよばれたりするそうです。
このしこりは、しばらくすると落ちついてくるといわれています。ただ、跡を残すことなくきれいに消えてしまうこともあれば、分泌される液などがかかっていて、ちょっと痛々しい感じにもみえる「潰瘍(かいよう)」のようになってしまうこともあるようです。
こうなると表面の部分が炎症などをおこしているので、みためが少し悪い印象を受ける人もいるかもしれません。この潰瘍のようになってしまう場合を「硬性下疳(こうせいげかん)」というそうです。このような赤く盛りあがったしこりや潰瘍のようなものが、初期にみられる症状のようです。
しかも痛みがないことが多いといわれています。このような症状は気づきにくいという特徴があるといわれ、男性のおおよそ半数の人が、女性では3人に1人の人が気づかずに見過ごしてしまうこともあるといわれています。
しこりは男性・女性とも陰部にでやすい?
先ほどの症状「しこり」や「潰瘍」のような症状は感染した性器のあたりにみられることが多いそうで、
●男性であれば陰茎(ペニス)やその先端
●女性であれば大陰唇・小陰唇(ヒダの部分)のあたり
にみられやすいといいます。また、男性も女性もくちびるに症状がでることが多いようです。そのほかにみられやすい部分には肛門、口のなか、のどといった場所があるといいます。
太ももの付け根が腫れる
性器の腫れといった症状がおこる初期の症状で、もうひとつみられる特徴として、「太ももの付け根のリンパ節の腫れ」だといわれています。このリンパ節の腫れには痛みがないことが多いといわれています。これもしこりのようなものという印象をもつ場合が多いようで、「ただ太ももの付け根が腫れている」といった感じにとどまることもあるようです。
この症状も個人差があるとはいえ、しばらくしていれば症状が落ちついてくることが多いといいます。この赤い小豆大の腫れにしても、太ももの付け根の腫れにしても、自然におさまることがあり、「病気だと思ったけどちがったみたい」と思ってしまう方がでやすいそうです。
実際は病原菌がからだのなかにいるわけですから、治ったわけでもなく、病原菌がからだから出いったわけでもないとされます。そのため、症状は少しずつ進行しているのに、見逃してしまいやすい時期であるともいわれています。
初期症状が悪化するとどうなるのか?
初期症状から進行した「第2期梅毒」の症状とは?
梅毒の病原菌に感染してから3ヶ月から3年程度あたりまでの長い期間のことです。梅毒に感染し、初期症状がみられる最初のうちに抗生物質などで治療が行えていれば良いのですが、そうでない場合はこの「第2期梅毒」とよばれる状態に進むとされています。
ここで特徴的なのは病原菌がからだ全体に広がってしまい、症状が全身の症状としてあらわれてくるということだとされます。全身にみられるだけに症状はさまざま。そのなかでも、代表的なものをいくつか紹介します。
からだ全体にあらわれるという赤色のブツブツ「バラ疹」。
梅毒の感染で、赤くすこし紫色も入ったようなブツブツしている発疹が全身にあらわれることがあるそうです。このブツブツは大きさも大きいかったり小さかったりとまばらであり、色やかたちがバラのようであることから「バラ疹」とよばれたりするようです。
このバラ疹は、胸やお腹、背中、顔、首といった全身にわたってみられるようです。バラ疹は、梅毒にみられるブツブツの症状として特徴があるものともされています。梅毒についてしらべると、かなり多くの文献などでもバラ疹については記載があるほどです。
気になる場合は、病院でみてもらうのが大切ですが、どうしてもすぐに画像がみてみたいのであれば、バラ疹の画像はインターネットなどで検索してみるとかなり出てきます。ネットの検索ツールで「梅毒 症状 画像」あるいは「梅毒 症状 女性 写真」「梅毒 症状 バラ疹 写真」などと検索してみると梅毒におけるバラ疹がどういったものなのかみることができます。
もちろんこれをみて自分で判断するのは適切ではありません。気になったり、疑いがでるようなブツブツがからだにみられるなら、すぐに受診することが大切です。
ブツブツのバラ疹はさらに白く盛りあがってくることも
バラ疹とよばれるブツブツだけでなく、丘疹(きゅうしん)とよばれるさらに小さいブツブツのようなものがあらわれるといいます。バラ疹より小さく赤い色が濃く、さわると硬い感じをうけることがあるといわれます。
さらに、この丘疹が性器のあたりや肛門、わきの下、あるいは皮ふの湿りやすい部分に、ピンク色あるいは白っぽいイボのような盛り上がりがあり、分泌物を出すようなものがみらるようになるといいます。これは扁平(へんぺい)コンジローマといわれます。これも梅毒に特徴的な症状のひとつとされています。
皮ふが乾燥しポロポロとフケのようなものが出てくる。
角層の厚い手のひらや足の裏などにみられやすいといわれる症状のようです。梅毒によってできたブツブツの丘疹ができたあと、そこが乾燥したようになり、かいたりするとフケのようなものがポロポロと落ちてくるといった症状だとされます。
「熱やだるさ」など怖い全身症状
全身にあらわれるのが特徴の第2期梅毒」の症状。ほかにみられる症状として、からだがだるい、熱がでる、体重が減る、食欲がない、全身のリンパ節が腫れる、関節が痛むといった症状などもみられるといいます。ただ、これらの症状から梅毒と判断することは難しいそうです。ほかの病気でもみられる症状だからだということもあるからのようです。
さらに危険な進行症状!感染から10年以上でもみられる症状
もっとも重篤といわれる梅毒の症状とは!?
「第3期あるいは第4期梅毒」ともよばれます。第3期の梅毒であれば感染からおおよそ3年から10年、第4期梅毒であれば10年とも30年ともいわれます。このような深刻な梅毒は、最近ではみられなくなっているともいわれます。しかし、「適切な早期の治療がとても大切である」ということを知るためにも、知っておくとよいことなのでまとめてみようと思います。
からだの全身の組織がダメージをうけていく「ゴム腫」。
この時期になると、全身に病原菌が広くいきわたり、病原菌によって皮ふだけでなく、肝臓や骨、筋肉などにもダメージをあたえます。このような傷んだ組織や臓器に「ゴム腫」とよばれる硬いこぶ状の腫れのようなものができ、周囲の組織はさらにダメージをうけるといいます。このようなこぶ状のものが、あごや頭、骨、鼻、筋肉などにもみられるようになるといいます。
症状は心臓にまでも?「心臓血管梅毒」とは?
最初に梅毒の病原菌に感染してから10年ないし25年ほどの時間を経過しておこるといわれている「心臓血管梅毒」。病原菌が、心臓やからだのなかを走る血管(特にからだのなかでも大きいとされる大動脈)に感染することがあるといわれています。
そうなると血管のかべがよわくなり、血管が不自然にふくれたりする大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)とよばれる状態になることもあるといいます。この不自然にふくれた血管によって肺や気管などが圧迫されて呼吸困難の状態になったり、せきがでたりといった症状がみられることもあるようです。
さらに周囲にある神経が圧迫を受けると声を出すことがうまくできなくなり、かすれ声にることもあるようです。心臓そのものがダメージをうけることもあり、そうなると心臓がうまくはたらかなくなってしまうといいます。胸の痛み、あるいは心不全とよばれる状態になり、ひどい場合は命を落とすこともあるといわれています。
病原菌によって神経症状がでることも。
臓器だけでなく、神経などにもそのダメージは広がり、脳や脊髄といった部分にまでさまざまな障害がでるといわれています。ここまでくると、脳の障害によって歩くのが難しくなったり、からだにマヒがでたり、あるい認知症(にんちしょう)などの症状がみられ、日常の生活が難しくなることもあるようです。
さらにひどい場合には、生命の危険すらみられる場合があるといいます。梅毒によって脳や脊髄がダメージをうけるような場合を、「神経梅毒(しんけいばいどく)」とよばれているようです。神経梅毒は、梅毒の病原菌に感染してから5~10年ほどの間におこるといわれています。
治療が行われなかった梅毒の方の約5%にあらわれるといいます。神経梅毒になると脳や脊髄の動脈に炎症がおこり、頭痛、首のこりやこわばり、めまいなどがおこるようです。さらに集中力がおちたり、記憶力がおちる、さらに不眠がつづくようになることもあるといいます。
このほか視力が低下し目がかすんだり、上半身を中心に力がはいらなくなり、進行すればやがて下半身にも脱力感がでてくるようです。脚につよくさされるような痛みを感じることもあるといいます。こうなると歩くのが不安定になったりして、普段の生活も大きく支障がでるようです。
下半身の神経症状によって、勃起障害などもみられ、最終的には排尿をコントロールすることが困難になることもあるようです。さらにひどい場合は、からだのマヒ、あるいは脳卒中となる危険性もあるといわれています。
また年齢によってみられやすい神経梅毒の症状もあるようです。それは40代から50代ころからみられてくることがあるという神経梅毒の症状です。こうなると、行動にいつもとちがった変化があらわれるといいます。普段は整理整頓ができている人が急にできなくなり、掃除などに無関心になったり、気分がかわりやすくなって急に怒りだしたり、イライラしたりするといった症状がみられることもあるといいます。
また疲労感がつよい、判断力が落ちる、からだがふるえるといった症状があらわれ、こういったことがどんどん進行すると、認知症になることもあるといいます。
症状が現れる期間が繰り返される梅毒に注意
梅毒の病原菌にかかると、さまざまな症状があらわれますが、感染したばかりのころに、病原菌が潜伏して症状がみられない時期があるということでした。これは病原菌による症状が出はじめてからの期間にもみられるといわれています。第1期あるいは第2期といわれる梅毒の時期を、治療などの特別な処置をすることなくとおり過ぎてしまうと、症状が自然に治ってくることがあるようです。
そうなると、すぐに重い症状としてあらわれるのではなく、しばらくは梅毒の第2期にみられるような症状が再びあらわれる程度で、とくに表立った症状がみられないのだといいます。この時期は、梅毒がつぎのステップに移行する時期ということで、移行期ともいわれたりするようです。
この移行期には梅毒による症状がいったん落ちついたかのように思われることから、注意が必要であるといえます。梅毒は、抗生物質がつかわれるようになってから「治療が可能な病気」となったといわれています。でもそれ以前にはとても怖い病気であったとされているのです。
治療がないのに、自然に治ることは難しそうです。またその判断を自分で行ってしまうことは避けたいもの。正しい診断をしてもらうことがやはり大切だといえます。
女性は特に注意!梅毒の症状は、そのままにすれば赤ちゃんにも影響が!
梅毒の感染において、特に女性の方が知っておいたほうがいいことに、「母子感染(ぼしかんせん)」というものがあるといいます。母子感染とはお母さんのからだが細菌などに感染していて、それを治療することなく、妊娠あるいは出産していまうと赤ちゃんにもその細菌が感染していしまうこととされます。
梅毒においても、この母子感染するリスクがあるといわれています。梅毒に感染した女性が、それに気づかずに検査や治療をおこなわないと、病原菌が赤ちゃんに感染し、生まれながらにして赤ちゃんは梅毒に感染した状態になってしまうといわれているのです。これは、先天梅毒(せんてんばいどく)とよばれています。
この先天性の梅毒では、早産や死産の原因になるといわれています。また無事に生まれてきたいとしても、しばらくたってからさまざまな体の障害や精神の不調をおこす場合などがみられるようになるといいます。現代の医学では、抗生物質などがあり、早期に適切な治療ができることから、このように生まれながらにして梅毒に感染している赤ちゃんは、少なくなってきているそうです。
そうはいっても、早期の治療がとても大切なことに変わりはなさそうです。
症状があれば早めの受診で梅毒を予防しよう!
梅毒は早期受診がポイント
梅毒は早期に治療することがとても大切であるといわれています。「もしかして梅毒になったかな」「これって梅毒の症状じゃやないの?」など不安があるとき、あるいは心当たりがあるといったときなど、とにかく疑わしいと思う症状があるときには、早めに受診する・検査するといったことが大事だといえます。医療機関を受診して専門の医師などに相談するようにしましょう。
また、梅毒に感染したあとに医療機関による治療が終わると、「自分は、免疫がついたのでもう次は感染しないでしょう」と思う方もいるといいます。しかし、これは正しい判断ではないようです。感染した場合には血液のなかに抗体があったとしても、それによって感染を予防はできないといわれています。
このような場合に、しっかりとした予防に取り組まなければ、再び感染してしまう可能性はあるといわれているのです。
症状が重症化しやすい!?梅毒ではHIVの同時感染にも注意
梅毒ではHIVと同時に感染してしまうケースが多い
梅毒の病原菌に感染している方の場合、性感染症として同じようによく知られている病気のひとつにHIV(エイズ)があります。梅毒に感染している方にはこのHIVに感染している方が多いそうです。HIVに感染している割合は男性の方が多いといわれていますが、原因としてもっとも多いのは同性間での性行為だといわれています。
ただ、同性間でなくとも感染のリスクはあるというのが一般的な見方だそうです。そして、HIVに感染した方がもっている性感染症あるいは、今までに経験したことがある性感染症のなかで多いといわれているのが、梅毒といわれています。この2つの病気はかなり相関しているようです。そのため、梅毒に感染している方はHIVの検査も受けるのがよいとされています。
このような梅毒とHIVという2つの病気が重なって感染しているものを重複感染(ちょうふくかんせん)とよび、最近ではこの重複感染している方が増えているといわれ注意が呼びかけられる傾向にあります。どうしてこの梅毒とHIVという病気が同時におこってしまうのか、それについては、今もさまざまな調査や研究がなされているようです。
梅毒に感染することで免疫のはたらきが崩れて、その結果HIVに感染しやすくなるのではないかととも考えられいるようですが、大切なのは2つが重なっておこりやすいということを踏まえて、検査などの対策をとるというこが必要なのだそうです。
梅毒だけの感染よりも症状が深刻になる
梅毒とHIVの2つの感染症が同時にかさなってしまうと、症状が深刻なものとなりやすいといわれています。通常であれば何週間あるいは何ヶ月とたっていなければみられないはずの症状まで、急速に進行することがあるといわれています。
2つの感染が重複してしまうことは、単独で梅毒の感染がある場合よりも、その危険性や症状といったものが大きくなるといわれていてます。
このようなこともあってか、全国の保健所ではHIV検査と同時に梅毒もま検査してくれるところが多数あるようです。HIVへの感染、または梅毒の感染などを心配しているときには、そのこと以外に意識がまわらないこともあるかもしれません。「梅毒が心配で、そのことで頭がいっぱいだ」といったこともあるかと思います。
ただ、ここにあるような重複する感染のことを考えると、梅毒の検査を受ける機会があるならば、2つ検査をいっしょに受けることも十分検討する必要があるといえるのではないでしょうか。
まとめ
梅毒の症状に関するまとめでしたが、いかがだったでしょうか。梅毒は古くから知られている性感染症のひとつです。以前は感染すると最終的には命を落とすかもしれない恐ろしい病気であるといわれていました。しかし今では抗生物質などの使用や検査技術の発達などもあり、早期の発見や早期の治療でしっかりと治すことができる病気であると考えられています。
梅毒の病原菌に感染すると症状として、感染からある期間を経てさまざまな症状がみられるようです。硬いしこりなどが性器の付近にみられることや、バラ疹といったブツブツなどは初期の症状としてとても特徴的だといわれています。また「太ももの付け根の部分が腫れる」といったこともみのがせない症状ではないでしょうか。
このような特徴的な症状を知っておくことは、自分のからだにあらわれた異常を発見する意味でも大切だと思います。なにより、このような異常なポイントを知っておくことが早期の発見につながるのだと思います。また、特徴的な症状のポイントに対して、症状がみられない期間が梅毒という病気には存在するということも合わせておさえておきたいです。
感染してもしばらくは症状がでない、あるいは感染して症状が出たけど、しばらくしていると症状が落ちついてしまったから安心した、といったことは病気の進行をすすめてしまう原因になるといいます。ここで病院を受診し、専門の医師の指導に従って治療したかどうかが、梅毒を治せるかどうかの分かれ目だといっても言い過ぎではないと思います。
疑わしい場合に検査して、検査の結果は良好。でもなんとなく不安があるといった場合、再検査などもありますし、すすめられることもあるようです。その場合も積極的に再検査することが望ましいといえます。早期の受診と早めの治療は、自分やパートナーを守るためにも大切なことだといえるのではないでしょうか。