"足の裏 "に隠されたコワイ10の病気って?部位別にご紹介します

最近、走りすぎて足を痛める人が増えている
健康のためにジョギングを日課にしている人や、市民マラソンに参加する人は、年々増えています。しかしその一方で、「走りすぎ」によるランニング障害に悩む人も、増加しているようです。その中には、自分でも気付かないうちに、足を痛めている人も多いようです。
この記事では特に、走りすぎが原因で起きる「足の裏の痛み」の症状や病気に注目し解説していきます。また、その他の原因で起こる足の裏の痛みも要チェック!です。また、自分でできる足の痛みの解消方法もご紹介します。
足の裏が痛いときにチェックしたい細かい症状
1.足の裏がしびれてくる
足の痺れには「神経の異常が原因で起こるもの」があり、代表的なものでは足根管症候群やモートン病、脊柱管狭窄症、腓骨神経麻痺 、椎間板ヘルニア、ガングリオンなどが挙げられるようです。これらの病気の足の痺れは、足の片方にのみ現れるのが特徴だと言われています。
それに対し、左右の足に対称的に痺れが出る病気には、糖尿病、アルコール性多発神経炎、ビタミンB1欠病症、脊髄腫瘍、腰部脊柱管狭窄症、ストレス、更年期障害、心身症などがあると言われています。また、足の痺れが「血行の障害が原因で起こるもの」には、下肢閉塞性動脈硬化症やバージャー氏病などがあるようです。
足の痺れは、ピリピリ、ヒリヒリだけではなく、ぶよぶよ、ざらざら、触られている感じ、などいろんな言葉で表現されることが多いようです。また、足の痺れの出る場所は、足の裏だけの場合、足の裏の親指の付け根だけの場合、足の甲も痺れる場合、膝も痺れる場合など、いろいろです。
ですから、医療機関を受診する場合には、どこがどのように痺れているのかを具体的に表現すると診断の助けになるでしょう。
2.歩くとだんだん痛くなってくる
椅子に座っていると何でもないのに、長時間立っていたり、歩くとだんだん足の裏が痛くなってくる場合があります。このような症状の場合には、「筋肉の疲労」が大きく関係していると言われています。
人は立ったり歩いたりするときに、足の裏を使います。足の裏には骨だけでなく筋肉や腱(骨と筋肉をつなぐ組織)があり、立ったり歩いたりするたびに、この筋肉や腱が引っ張られるようです。ですから、立ち仕事やランニング、歩行などで足の裏の筋肉に疲労が蓄積すると、足の裏の骨膜や筋肉が炎症を起こし痛くなると言われています。
歩くと足の裏がだんだん痛くなる病気として代表的なのが、足底筋膜炎(そくていきんまくえん)と言われています。足底筋膜を起こす原因は、立ち仕事やランニングだけではないようです。これは、後で詳しく説明します。
3.地面から離れる瞬間に痛い
足が地面から離れる瞬間や、階段から降りる場合にのみ足の裏が痛くなるということがあるかも知れません。このような症状の場合には、「足の指の動き」が痛みに関係していると言われています。
足の裏には、足の指の付け根から踵までつながっている足底筋膜と言われる筋肉と腱が伸びているようです。つまり、足の指の動きは、足の裏全体に影響するようです。ですから、足が地面から離れる瞬間に足の裏に痛みが出る場合には、足底筋膜の炎症が関係していることが考えられると言われています。
4.足の裏を押すと痛い場所がある
東洋医学では、足の裏には体全体のツボが集まっていると言われています。ですから、足の裏のある場所を押して痛みやコリ感がある場合には、もしかしたらどこかの臓器に異常があり、関係するツボが反応していると考えられるようです。
足の裏にあるツボで代表的なものが、足の5本指を曲げた時にしわができて窪む場所(土踏まずの上方)にある湧泉(ゆうせん)です。この湧泉というツボは、婦人科の病気やヒステリー、不眠症、肩こり、膝の痛み、足の疲れなどに関係していると言われています。ですから、湧泉のツボを押して痛みがある場合は、足が疲れているというサインかもしれません。
足の裏が痛いときに考えられる10個の病気
1.偏平足(へんぺいそく)
偏平足というのは、足の裏の中央の柔らかい部分(土踏まず)がアーチ状にへこんでおらず、幼児のように平らな状態の足のことを指すようです。幼児の足の場合は、足の裏に脂肪が多いために偏平足となっているようですが、大人の偏平足は、老化や体重増加による足の裏の筋肉や腱の断裂が、原因であると言われています。
偏平足になると、足の裏の筋肉や腱による歩行時の衝撃吸収機能が低下し、足の裏や内側が痛くなったり疲れやすくなるようです。また偏平足になると、歩行が不安定になると言われています。
偏平足は、中年以降の女性に多いとされていますが、若くても足の裏の筋肉をあまり使わないような生活をしている場合には偏平足になることがあると言われています。ですから、運動不足で体重が増加傾向にある方は、一度ご自分の足をチェックしてみてくださいね。
2.外反母趾(がいはんぼし)
外反母趾というのは、足の親指の方向が外側に曲がってしまうことで、親指の付け根の関節が変形する病気と言われています。足の親指の方向が曲がる原因は、ヒールの高い靴や肥満、筋力低下によって親指の付け根の関節にかかる強い力が関係しているようです。
外反母趾は、変形して突き出した親指の付け根の関節が靴を履くことで圧迫されて、その部分に痛みが生じるようですが、症状が進むと安静時にも親指の付け根に痛みが出ると言われています。外反母趾は関節の変形ですから見た目でも判断しやすく、普段ハイヒールを履く習慣のある方は、親指の方向をチェックしてみてください。
3.足底筋膜炎(そくていきんまくえん)
足底筋膜炎は足底腱膜炎とも言い、足の裏の痛みを症状とする代表的な病気とされています。足底筋膜炎の原因で多いと言われているのが、ランニングやジャンプによる足裏の筋肉や腱の酷使です。また偏平足も原因になるようです。
足底筋膜炎は、運動により体重が繰り返し足の裏の筋肉を刺激し、炎症を起こすと言われています。足底筋膜炎の痛みは、踵、土踏まず、土踏まずの上方の部分に出やすいようです。朝の動き初めや歩いている時や走っている時、足の裏を圧迫をしたときなどに痛みがおきやすいと言われています。
足底筋膜炎では、骨棘(こっきょく)といって、踵の骨の一部がとげのよう増殖しているのがレントゲンでに写ることがあり、この骨棘の痛みが強い場合には、手術をして治療することもあるようです。
4.足底線維腫(そくていせんいしゅ)
足底線維腫というのは足の裏に、鉄棒をしたときに手にできる豆のような硬い結節(しこり)ができる病気と言われています。足底線維腫は、両性の腫瘍で悪性化することはないようです。腫瘍そのものに痛みはなく、しこりが大きくなって、歩行時やランニング時に圧迫するようになった場合に痛みが出ることがあるようです。
足底線維腫は、デュプイトラン拘縮とも呼ばれ、手のひらにできることのほうが多い腫瘍だと言われています。糖尿病や抗てんかん薬の服用、アルコール中毒が要因となっているという見解もあるようですが、はっきりした原因は解明されていないようです。
5.痛風(つうふう)
痛風は、血液中の尿酸という成分が結晶となって、関節に蓄積することにより関節に炎症が起こり、非常な痛み(風が当たっても痛むほど痛い!)を起こすと言われています。痛風は20代以降の男性に多い病気と言われていて、患者の98%以上が男性だというデータもあるようです。
痛風を起こしやすい関節は、足の親指の付け根の関節と言われています。足の親指の付け根の関節が赤く腫れて激痛がある場合には、医療機関で早めに見てもらったほうがいいでしょう。血液検査で尿酸値を確認することで診断が付きやすいようです。
6.中足骨頭部痛(ちゅうそくこつとうぶつう)
中足骨頭部痛というのは、第二中足骨(足の親指の隣の指)が炎症を起こし痛みが出る病気と言われています。第二中足骨に炎症が起きる原因は、足のアーチ構造によって普段は軽く浮いた形になっている第二中足骨が、筋力低下によって地面に打ち付けられることによって起きるようです。
中足骨頭部痛が起こりやすいのは普段幅広の靴を履いている人で、靴の中で指が広がり足指に力を入れにくくなるために、足の裏の筋力が低下し、第二中足骨の位置が下がると言われています。また中足骨頭部痛は、痛風と間違われやすい病気と言われています。第二中足骨が腫れて痛みがあるときには、病院で診てもらうほうがいいかもしれません。
7.魚の目(うおのめ)
魚の目は鶏眼(けいがん)とも呼ばれていて、足の裏の角質が増殖してできる円形の肥厚と言われています。魚の目ができやすいのはパンプスなどの先の細い靴によって圧迫を受ける足指の付け根や親指や小指の横の部分のようです。魚の目自体に痛みは無いようですが、魚の目が大きくなり歩くときにその部分を圧迫すると痛むことがあるようです。
魚の目には皮膚の深いところに芯があると言われていて、芯を取り除かなければ、たとえ表面を削っても再発する可能性があるようです。魚の目の再発防止には、きつい靴で足を圧迫をするのを防ぐといいようです。また。魚の目によく似た病気としてウイルス性のイボやあり、判別するために皮膚科などで診てもらうこともできるでしょう。
8.水虫(みずむし)
水虫は、白癬菌というカビの一種の細菌感染によって起こる皮膚の病気と言われています。皮膚が水虫に感染すると、その部分の皮が剥けたり、白くふやけたり、水疱ができたり、痒くなったりするようです。
水虫は高温多湿の環境を好むために、足の指間にできることが多いようですが、角質増殖型の水虫は足の裏の角質の全面にできる可能性があり、足の角質が増殖することで足がひび割れや痛みを伴うことがあるようです。角質増殖型の水虫は塗り薬だけでは治りにくく、内服治療が必要だと言われています。
9.モートン病
モートン病というのは、足のつま先に長時間圧力が加わることが原因で起こる神経障害だと言われています。ハイヒールを習慣的に履く人やつま先立ちの作業をする人に起こりやすいようです。
モートン病では、つま先の圧迫される部位に痛みを伴う神経種ができると言われています。モートン病は、足の裏の痺れや痛み、ほてりが主な症状のようですが、足の指の間が麻痺したり、痛みが強くふくらはぎにまで及ぶことがあるようです。
10.糖尿病性神経障害
糖尿病性神経障害というのは、糖尿病の三大合併症の1つと言われています。糖尿病性神経障害は血糖値の高い状態が続くことにより、毛細血管から抹消神経に栄養が行き渡らなくなることが原因で起こると言われています。
糖尿病性神経障害では、足の指の痺れ感や痛み、虫が這ううような感覚が起きるようです。症状が進行すると、力が入りにくくなるようです。糖尿病性神経障害は比較的早期に起こる合併症と言われており、血糖値が高い人は医療機関で定期的に診てもらうことが必要かもしれません。
内臓の病気の恐れがある?
内臓の病気が原因なのに、足に症状が出る場合があるようです。このような足の痛みで緊急に処置が必要なのは、閉塞性動脈硬化症と急性動脈閉塞だと言われています。
閉塞性動脈硬化症では、高血圧や高脂血症や糖尿病が原因で動脈が硬くなることにより足の血管が狭まり、血流が滞ることで足に痺れや痛みを起こすようです。また、急性動脈閉塞では、不整脈(心房細動)が原因で心臓の中で血の塊ができ、それが足の血管に詰まることにより、急な足の痛みやチアノーゼ(皮膚が青紫になる)、冷感が起こるようです。
閉塞性動脈硬化症と急性動脈閉塞が起きると、足の甲の中央にある足背動脈の拍動がなくなるようです。このような場合には、緊急に医療機関を受診することが必要だと言われています。
子供が急に足の裏が痛いと言い出した場合
子供が足を痛がる時に、診断を要する病気として「骨軟骨症」があるようです。骨軟骨症というのは、原因不明で、足や手の骨の一部に炎症が起きる病気と言われています。
子供の足に起こる骨軟骨症には次のような病気があるようです。
・フライベルグ病(第2中足骨頭)・・・足の第二足趾を痛がる
・Iselin病(第5中足骨)・・・足の外側を痛がる
・シーバー病(踵骨)・・・踵を痛がる
・ケーラー病(舟状骨)・・・足背を痛がる
これらの病気は、足が腫れたり、ある部位を押さえると痛がったり、運動時や運動後に痛がったりといった症状があるようです。早めに専門医の診察を受けるとよいかも知れません。
【部位別解説】かかとが痛いときの症状・原因
内側と外側の痛みに違いはある?
踵の痛みを起こす病気には、足の裏の筋肉や腱の炎症が原因で起こる足底筋膜炎のほかに、踵骨脂肪褥やファットパッド症候群と呼ばれるものがあるようです。
足底筋膜炎では主に踵の内側が痛くなると言われています。それに対し、踵骨脂肪褥では踵の中央部、ファットパッド症候群では踵全体が痛くなると言われています。
踵には、皮膚と筋肉の間に脂肪組織があり、床からの衝撃を吸収する役割を果たしているようです。踵骨脂肪褥では加齢による踵の脂肪の減少が原因であるのに対し、ファットパッド症候群は運動による踵への過重が原因で起こると言われています。運動を始めたばかりの人は特に、衝撃吸収力の高い靴を履くことがすすめられているようです。
かかとの痛みを治すツボは?
踵の痛みをとるツボの代表的なものに、僕參(ぼくしん)と言われるツボがあるようです。僕參は、外側くるぶしの下の踵に近いところにあるツボです。このツボを鍼灸、指圧、マッサージなどで刺激することで、踵の痛みや腰の痛みを和らげる効果があるようです。
そのほかにも、失眠(しつみん)と呼ばれるツボのお灸が、足の倦怠感をとる効果があるとも言われています。失眠は踵の中央にあるツボです。失眠のツボを刺激することで、足全体の血行を良くする効果があるようです。
病院は行ったほうがいい?
踵に痛みを症状とする病気は、足底筋膜炎のほかにも、坐骨神経痛が原因で起こるものや、踵骨骨端炎、踵骨骨髄炎、単発性骨嚢腫、踵骨下滑液包炎などの病気があると言われています。
これらの病気を正しく診断するためには、超音波エコーやレントゲンなどの検査、熟練したドクターの診立てが必要になるでしょう。ですから、踵の痛みを自己判断しないで、医療機関を受診してみるもの、痛みを早く治す方法の一つと言えるでしょう。
【部位別解説】土踏まずが痛いときの症状・原因
土踏まずってどこ?
土踏まずというのは、足の裏の中央のアーチのことで、立っている時や歩くときの体重を支え、衝撃を吸収する役割があるようです。土踏まずは、足の骨と筋肉によって形成され、アーチを保持しているようです。ですから、土踏まずに痛みがあると、歩行に大きく影響を与えると言えます。
どうして痛くなるの?
土踏まずが痛くなる原因で最も多いと言われているのが、足底筋膜の炎症のようです。定期的にジョギングを始めた人が、しばらく経って土踏まずを痛がる時には、足底筋膜の炎症が慢性化し、土踏まずの部分が硬くなっているケースがあるようです。
土踏まずに痛みがあり硬くなっている時には、しばらく運動を控え、シップや消炎剤などで筋肉がほぐれるのを待つほうがいいようです。
痛風との関係は?
痛風発作の初期に、土踏まずを痛がる人もいるようです。典型的な痛風発作では、8割以上の人が足の親指の付け根の関節が赤く腫れると言われています。しかし、足関節や土ふまずを形成している足底の骨に炎症が起きる人もいるようで、その場合には、土踏まずが痛いと感じることもあるでしょう。
痛風かどうかの鑑別は経過を見ないと分かりませんが、痛風発作の場合、血液検査で血清尿酸値が7ml/dl以上になることが多いと言われています。
【部位別解説】足の裏の外側が痛いときの症状・原因
歩くときに痛い場合は?
歩行時に痛みを生じる病気に短腓骨筋腱付着部炎(たんひこつきんけんふちゃくぶえん)というのがあるようです。短腓骨筋腱付着部炎というのは、歩行時足を払う時に、足の甲の外側に痛みが生じると言われています。
短腓骨筋腱という筋肉は、第5中足骨に付着している筋肉で、陸上競技や合わない靴の使用で痛めることのある筋肉のようです。
走るときに痛い場合は?
ランニング中に痛みが出る病気には、中足骨疲労骨折(ちゅうそっこつひろうこっせつ)があるといわれています。中足骨疲労骨折というのは、ランニングによって足の甲の骨(中足骨)に負担がかかり、主に第2中足骨、第3中足骨に疲労骨折を起こすことがあるようです。
疲労骨折というのは、ランニングだけでなく、バスケットボールやサッカーなど、走ることが多い競技や練習のし過ぎ、偏平足、土踏まずの筋力低下が原因で、骨の同じ場所に小さな力が加わり続けることによって、骨にヒビが入りおきる骨折のことを言います。
疲労骨折は早めに気づいて、早めに足を休めること治癒の近道だと言われています。
足の裏が痛いときの対処法
1.筋肉を柔らかくすることで痛みが取れる!
「痛み」を取るためには、神経や血管、特に筋肉の緊張を取り除くことが大切だという考えるドクターも多いようです。なぜなら、痛みが強くなるサイクルには、神経の興奮や血管の収縮、筋肉の収縮がもとで、血液の流れが悪くなることが関係していると言われているからです。
ですから、痛みを取るために筋肉をほぐすことが効果的と言われています。筋肉が緊張していると神経を引っ張ったり、圧痛を加えたりするようです。筋肉を柔らかくするためには、血管を拡張するために、薬を使用したり、温めたり、マッサージする方法があるようです。
中村ペインクリニック 痛みの治療・基礎編|ペインクリニックとは・痛みの悪循環・診療の一般的な流れ – nakamurapainclinic Jimdoページ
見出し「中村ペインクリニックで行っている「ペインクリニック診療」というのは..」より参照
2.血行を良くすることで筋肉をほぐす
足の血行を良くするために自分でできる方法として、「足湯」があります。例えば、42℃の足湯で20分温浴をすると、体温が0.5℃も上昇し、血管が拡張して全身の血流が良くなると言われています。
また、整形外科や整骨院では、血行を良くしてくれる機械による治療を受けることもできるようです。例えば、マイクロ波を痛みのある部位に当てることで、血流がスムーズになり、痛みを和らげると言われています。また、エアマッサージ機で太ももから足の甲までをマッサージすることで、血流とリンパの流れを促し、筋肉をほぐす効果があると言われています。
3.足の疲労を取り除いて、疲労物質を溜めない!
重力の関係で、足には疲労がたまりやすいと言われています。疲労の蓄積は筋肉を緊張させ、痛みにつながるようです。足に溜まりやすい疲労物質として以前は「乳酸」がやり玉に挙げられてきましたが、最近の研究では疲労因子(FF)と言われるたんぱく質こそが、疲労に関係していることが明らかになってきたようです。
この疲労因子FFを取り除くのに効果的な方法として実証されているのが、適度な運動の後に休憩をとることやリラックスすることと言われています。また、ぬるめのお湯での入浴やストレッチも効果があるようです。
4.ストレッチでリラックス
ストレッチを行う目的は、疲労物質FFを取り除くほかにも、体を温める効果、ケガの予防や心と体の準備運動になると言われています。そもそもストレッチには「伸ばす」とか「引っ張る」という意味があり、筋肉や腱をほぐしリラックスさせることを指しているようです。
ストレッチの効果を上げる方法として、①ゆっくりと行うこと、②多くの筋肉をストレッチすること、③運動の前後に行うこと、などがすすめられているようです。定期的にストレッチを行うことは、痛みの緩和につながると言えるでしょう。
5.足に合う靴を履く
足の痛みをとるため足が痛くなる原因を作らないために、自分に合った靴を履くことは、非常に大切だと言われています。自分に合った靴とはどんな靴でしょうか?以下に靴選びのポイントを列挙してみました。
・すり減った靴を履き続けない。靴は走行距離500kmが交換の目安。
・自分の靴のサイズを知る。大人になっても足の大きさは変化する。
・靴を履いた時、靴の先に足の指が当たらない靴を選ぶ
・靴を履いた時、踵にすき間がない靴を選ぶ
・使用目的に合った靴を選ぶ
・靴を履いた時、足の甲がフィットする靴を選ぶ
・靴の底が、硬すぎず柔らかすぎず、適度に曲がるものを選ぶ
・試着して履きごご地がいいものを選ぶ
靴選びのポイントは、靴で足を圧迫しないことや、歩き方や走り方に悪い影響を与えないことと言えるでしょう。個々の足のサイズを測って、オーダーメイドの靴を作ってくれるお店もあります。
まとめ
最後までお読みいただき、大変お疲れさまでした。調べてみると足の裏は、健康のバロメーターと言えるかもしれませんね。足の裏の痛みは、体の不調を知らせてくれ、私たちの毎日の生活の質に大きく関係します。
マラソンなど定期的にスポーツを楽しんでおられる方は、足湯やストレッチで足の筋肉をリラックスさせてあげてください。どうしても足の痛みが取れない時には、整形外科のほかにも、スポーツドクターやペインクリニックをたずねてみるのもいいかもしれませんね。とにかく足の痛みは早めに対処することが大切ですね。