【口内炎の食事】痛いのはイヤ!しみない口内炎に効くレシピ7選
口内炎ができたら食事に気を配るのはなぜ?
食事中の痛みを避けて、口内炎を早く治す!悪化させない!
口内炎は、口腔粘膜にできた傷から細菌が感染し、水疱やただれ、潰瘍といった症状を起こします。口腔粘膜がただれたり潰瘍ができると、その部分に痛みが生じるようです。特に食事をするときに、香辛料や塩分、アルコール、炭酸飲料、熱いもの、冷たいもの、酸っぱい食べ物が口内炎に触れると、非常な痛みを生じると言われています。
口内炎は、何も治療しなくても、1週間から10日くらいで自然に治ると言われています。しかし、口内炎が治るまでの間、痛みのために思うように食事が楽しめないとすれば、それは大きなストレスになって、口内炎の治癒を妨げることになるかもしれません。ですから、口内炎ができた時には、食事の内容や形態を工夫することが必要になるでしょう。
口角炎や舌炎も口内炎の一種
口内炎は、簡単に言うと口腔粘膜にできる炎症ということができます。口腔粘膜には、口の中の下や頬の内側や歯茎や口蓋だけでなく、唇も含まれているようです。ですから、歯肉炎や舌炎、口角炎、口唇炎も口内炎の一種と言えるようです。
口内炎にもウイルス性のものやカビの一種によるもの、アレルギーによるものなどいろいろなタイプがあるようですが、一般的に私たちが良く経験するのは、疲れやストレス、ビタミン不足に起因する「アフタ性口内炎」と呼ばれるものが多いようです。
口内炎のときの食事のポイントとは?
1.刺激の少ない食べ物で、痛みを避ける
口内炎ができた時の食事で大切なのは、刺激物を避けることと言われています。口内炎でただれたり潰瘍になった粘膜にとって刺激となるのは、辛いもの、塩分の多いもの、酸っぱいもの、お酒、熱いもの、冷たいもの、かたいもの、甘みが強いもの、などが含まれるようです。
また、傷ついた口腔粘膜への刺激を避けるために、調理方法を工夫することが効果があるようです。例えば、片栗粉やゼラチンでとろみをつけてのど越しを良くしたり、細かく刻んたり砕いたりして飲み込みやすくしたり、だしをきかせることで塩分が少なくても旨味を感じられるようにしたり、といった工夫ができるかもしれません。
2.ビタミンが豊富な食べ物で、口腔粘膜を早く修復する
ビタミン類は、他の栄養素とバランスよく摂取することで、皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあると言われています。その中でも、口内炎の炎症を抑え、荒れた口腔粘膜を修復してくれる栄養素として注目されているのが、「ビタミンB2」と「ビタミンC」と言われています。
ビタミンB2が多く含まれている食品は、レバーや青魚、ウナギ、牛乳、アーモンド、納豆などのようです。ビタミンB2は水溶性ビタミンといって、水に溶けるビタミンですが、他の水溶性ビタミンと比較すると、水に溶けにくいと言われています。しかし、調理法によっては、煮汁も一緒に摂取したほうが効果的かもしれません。
3.水分多めの食べやすい食事で、元気を保つ
口内炎があるときには、食事の水分を多めにすることが、効果的なようです。乾燥した食べ物は粘膜を傷つけやすく、痛みを生じさせやすいでしょう。ご飯やパンも水分を多めに調理する、例えばお粥やパン粥にすることで、口当たりやのど越し良くなるかもしれません。また、魚や肉や野菜も、汁物にすることで、口内炎の痛みを最小限にして食べられるかもしれません。
また、口内炎があるときに水分が不足しない様に心掛けることで、細胞に必要な酸素や栄養素をとどける循環の働きを保つことができるでしょう。また、幼児の場合、口内炎の痛みで食事の量が極端に少なくなってしまい、脱水症状を起こすことがあるようなので、水分を意識的にとるようにするといいようです。
4.おいしい物を食べて食欲を維持する
食べることの意味は、体への栄養だけではなく、脳への栄養が関係しているという意見があります。人はおいしいものを食べると、うれしくなり、脳の働きが活発になると言われています。ですから、口内炎で食事がとりにくい時にも、おいしいものを食べることは、とても大切だといえるでしょう。
口内炎だからといって、サプリメントや栄養剤だけを摂取するのでは、食べる喜びが半減するかもしれません。おいしいものを食べて脳が活発になると、精神にも良い影響が及ぶようです。ぜひ、口内炎のときにも、おいしいレシピで、ストレスを解消しましょう。
口内炎ができた時におすすめのレシピ7選とは?
1.まずは、口当たりのいいスープから始めてみましょう
★コーンクリームスープの材料★2-3人分
クリームコーン 1缶
牛乳 300㏄
コンソメ 1個
塩 適量
クリームコーンと牛乳、コンソメを合わせて混ぜるだけです。牛乳が沸騰してふきこぼれない様に、ゆっくり混ぜながら、中火で10分くらい煮ましょう。熱いと口内炎にしみるので、人肌くらいに冷ましてから召し上がってくださいね。
2.冷めてもおいしいポテトグラタン、しっかり食べましょう
★マッシュポテトグラタンの材料★ 2-3人分
ジャガイモ 3個
牛乳 150㏄
バター 10g
塩 適量
玉ねぎ 1個
コンソメ 少々
ケチャップ 大匙1
①まずは、玉ねぎのみじん切りを軽く炒めて、コンソメとケチャップで味付けしておきます。
②ジャガイモを茹でてマッシュ(つぶす)して、牛乳、バター、塩を加えて、ミキサーにかける。
③炒めた玉ねぎと、ミキサーにかけたジャガイモを合わせて耐熱皿に入れ、250度のオーブンで10分焼きます。よく冷ましてから召し上がってください。
3.水分たっぷりで口内炎にしみない、旨味たっぷりのカニ玉雑炊
★カニ玉子雑炊の材料★ 2人分
ご飯 2膳
水 400㏄
生シイタケ 4個
人参 半分
かに缶 1缶 (小)
卵 2個
塩 適量
①シイタケと人参はみじん切りにします。
②水とシイタケ、人参、カニ(缶詰の汁ごと入れる)を一緒にして沸騰させます。
③沸騰したところにご飯を入れてまぜ、弱火で5分ほど煮ます。
④③の中に溶き卵を混ぜ入れます。
※塩分は口内炎にしみるので、カニとシイタケのうまみだけでいただきましょう。
4.手抜きじゃありません!口内炎にピッタリの玉子かけごはん
★玉子かけごはんの材料★ 1人分
玉子 1個(新鮮なもの)
ご飯 1膳
引き割り納豆 1パック
醤油または白だし 適量
※塩分が多いと口内炎にしみるので、醤油はかけすぎないようにしましょう。納豆についているだしや白だしをかけることをおすすめします。
5.舌触りなめらか栄養たっぷりのあんかけチャーハンで、元気回復!
★あんかけチャーハンの材料★ 1人分
ご飯 1膳
玉子 1個
ベーコン 1枚
玉ねぎ お好みで
ネギ 5cm
シイタケ 1枚
人参 3cm
ラーメンスープの素 適量
水 100㏄
片栗粉 大匙1
①野菜はすべてみじん切りにし、油で焦げないように炒め、水分がなくなったら、皿に挙げておきます。
②油を敷いたフライパンに溶き卵を入れ、素早く掻き混ぜ、卵が固まって来たら、ご飯をいれて、卵と混ぜ合わせます。
③②に炒めた野菜を入れて、強火で素早く混ぜあわせ、皿に盛ります。
④フライパンに水と片栗粉とラーメンスープの素を入れて、かき混ぜ、とろみがついて来たら、お皿のチャーハンの上にかけます。
※味付けは、塩分を避けるために、あんかけの味だけにします。熱いので、よく冷ましてから召し上がってください。
6.ウナギ入り茶碗蒸しで、ビタミンB2を補給!口内炎を早く治す
★ウナギ入り茶碗蒸しの材料★ 2人分
卵 2個
だし汁 300ml
酒 小匙半分
みりん 小匙1
塩 適量
醤油 大匙1
ウナギのかば焼きあるいは白焼き 適量
かまぼこ(板わさ) 適量
ほうれん草 適量
①だし汁と調味料と溶き卵をよくかき混ぜ、裏ごし(液をなめらかにする)します。
②お好みの具材を茶碗に入れて、①の液を注ぎます。
③蒸し器で15分蒸してから、中が固まっているか竹串で確認して、出来上がりです。
☆口内炎にしみない様に、熱を冷ましてから召し上がってください。
7.おいしくて、口内炎にやさしいおススメの温豆腐!簡単に手早くできます
★ジョニー豆腐を温めて★ 1人前
ジョニー豆腐 1パック
白だし 適量
なめタケ 適量
①お豆腐をレンジで1分ほど温めます。
②白だしやなめタケをお好みでのせます。
※風味の良いお豆腐なので、薄味でもおいしく召し上がれます。
ほかにもある口内炎を早く治すための方法とは?
はちみつの抗菌効果で、口内炎を早く治す
口内炎ができた時に「ハチミツを食べる」という民間療法があるようです。ドクターの中にも、口内炎を早く治すのに、ハチミツを食べるよう個人的にすすめる方は多いようです。
実際、ハチミツには抗菌効果があるということがいろいろな実験から証明されているようです。抗菌効果というのは、菌を殺すことではなく、菌の増殖を抑える効果のことです。ですから、口内炎にハチミツを塗ることで、口内炎の悪化を防ぐことができると言えるかもしれません。
またハチミツには、ビタミンやミネラルが含まれていて、傷を「早く」治す効果があると言う実験結果もあるようです。傷にハチミツを塗ることで、傷の乾燥と雑菌の繁殖を抑え、炎症を抑える効果が働くと言われています。
レーザー治療で、痛みを和らげ口内炎を早く治す
口内炎の治癒を早める方法として、レーザー治療を行っている口腔外科クリニックや歯科クリニックがあるようです。医療用レーザーを口内炎に直接照射することで、殺菌と消毒、痛みを和らげる効果を発揮があると言われています。レーザー照射した口内炎の部分はかさぶたになり、数日で治癒するようです。
医療用レーザー治療の利点は、副作用がない事と妊婦や小児、高齢者にも安心して使用できることと言われています。デメリットは、口内炎に対してのレーザー治療は、医療保険が適用にならないケースもあり、高額負担になる可能性があることです。事前に、確認してから受診するとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。口内炎になると、痛みが気になって、なかなか食事を楽しめないかも知れません。でも、そんなときこそちょっと工夫して、おいしい特別メニューで口内炎を早く治してしまいましょう。これからの忙しい季節、体調を崩して口内炎を作ってしまわないように、気をつけていきましょう。