セックス依存症を知ろう!症状や原因・治療法は?なりやすい人の4つの特徴と依存症の男性の見抜き方│身近な人にもいるかも!?
日本では認知度が低い?セックス依存症について知ろう!
みなさんは、セックス依存症という病気をご存じでしょうか?おそらく、ニュースなどで見たことがある人もいるのではないでしょうか。しかし、日本ではまだあまり認知されていない病気であるために、このようなセックス依存症で苦しんでいても、なかなか解決策を見出すことができない人も多いと言われています。
このようなセックス依存症とは、一体どんな病気であるのか、そしてセックス依存症になる原因とは何であるのかなど、知らない人の方が多いはずなので、今回はセックス依存症について詳しく調べてみました。
他にも、セックス依存症の人がとる行動や、セックス依存症になりやすい人の特徴や見抜き方なども、詳しく解説していきます。もし、「自分はセックス依存症かもしれない」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
また、セックス依存症とは日本ではあまり知られていないために、この病気で苦しんでいても誰にも打ち明けられずに、辛い思いをしている人がたくさんいると言われています。
このように誰にも相談できずに一人で悩んでしまうことによって、セックス依存症がより重度になったり、精神的な疾患にも発展してしまうおそれがあるため、もし、身近にこのような症状で苦しんでいる人がいる場合には、こちらの記事を参考にその人をサポートし、助けてあげるようにしてください。
セックス依存症について
セックス依存症とは?
セックス依存症とは、じつは造語であると言われており、正式な診断名は「性嗜好障害」であると言われています。性的な行動に対して、過度な依存心を持ってしまう精神疾患の一種であると言われています。
あまり多くは知られていませんが、「セックス依存症」とは、実際には男性にも女性にも多いようです。中には、自分がセックス依存症であっても、気づかない人もいると言われています。また、セックス依存症だと診断されたとしても、事実を自分自身ではなかなか受け止めきれない人も多いようです。
しかし、セックス依存症である可能性があっても、周囲の人にはなかなか相談しにくい病気でもあるため、一人で悩んでしまい気をも病んでしまう人もいると言われています。そのため、セックス依存症の悩みを一人で抱え込んでしまうと、さらに悪化してしまうおそれがあるので注意が必要です。
セックス依存症のメカニズム
セックス依存症は、重度の薬物依存症と同じメカニズムであると言われており、その実態については薬物依存症と同じくとても深刻な症状であると言われています。セックスの快楽の源は、ドーパミン快感回路の活動であり、一度その強烈な「性的快感」を覚えると、ドーパミン快感回路が強化されてしまうために、脳が再度その快楽を得たいがために、セックスを要求するようになります。
このようなメカニズムは、男女ともに同じではあるものの、表現の仕方は全く異なると言われています。女性の場合には「愛」という表現をし、男性の場合には、直接的に「抱きたい」という表現になることが多いようです。薬物と同様に、その快楽を得た時間と頻度の量によって、セックス依存症の度合いが次第に増していくと言われています。
たいていの人は、軽度か中度でとどまることが多いものの、まれに重度のセックス依存症となる人もおり、このような場合には性欲が自分では制御不能となってしまうことから、家庭や社会生活への不適応などのさまざまな問題が引き起こされることもあるため、気をつける必要があるでしょう。
セックス依存症の原因
肉親からの愛情不足
セックス依存症となってしまう人の多くは、成長過程において親などの肉親から十分な愛情を与えられなかったことが原因であると言われています。そのため、心から愛された経験がないという、満たされない思いを抱えている人が多いようです。
このようなことが原因となり、セックスの快楽に幼少期に満たされなかった愛情を求めたり、一時的に自分の抱えている恐怖や不安から逃れるために、セックスに依存をするようになってしまうことが多いと言われています。
人間不信
セックス依存症となる人は、人間不信である人も多いようです。このようなタイプの人は、周囲に自分勝手な人が多く、日常的に理不尽な要求ばかりを突きつけられたりしていることが原因となり、人間不信となってしまうことが多いと言われています。
そのため、大きなストレスを自分の中で抱え込んでしまい、そのストレスを発散するために、一時的に強い快感が得られるセックスにハマってしまい、セックス依存症となってしまうと言われています。
幼少期の性的虐待
幼少期に性的虐待を受けていた人も、セックス依存症になる傾向が高いと言われています。そのため、幼少期に何らかのトラウマを抱えてしまった人はセックス依存症になりやすいと言われています。
このような人は、幼少期に自分が経験したことが、大人になってから表面に現れてしまい、セックス依存症となってしまうことが多いようです。また、幼少期に性的虐待を受けた人は、若い人であれば誰とでも寝てしまうという異常な性行動を取ってしまうことが多いと言われています。
性ホルモンのバランス異常
セックス依存症の原因には、性ホルモンの異常が関わっているとも言われています。「テストステロン」という性ホルモンが、何かのきっかけで体内に異常に多く分泌されてしまい、その結果セックスがしたくてたまらなくなるという現象が起き、セックス依存症となってしまうのです。
このような、性ホルモンのバランス異常が原因のセックス依存症である場合には、この原因である「テストステロン」を抑えるホルモン療法を用いて治すことが可能であると言われています。
セックス依存症の対象とは?
自慰行為
セックス依存症の対象は、実際に相手のいるセックスだけではなく、自慰行為などの性欲を満たす行為にも及ぶと言われています。自慰行為に過度に執着し、1日に何回もしてしまったりなど、やめたくてもやめられないなどの症状がある人が多いようです。
セックスの快楽や快感と同様のものが得られれば、セックス以外の行為でもよく、自分の感情が一時的に満たされる行為に執着するようになり、繰り返してしまう人が多いと言われています。
ポルノへの異常な執着
セックス依存症の人は、ポルノに異常な執着がある人もいるようです。ポルノ雑誌やポルノ映画、本、またはウエブサイトなど、視覚によるセックスの刺激を求める傾向があると言われています。そのため、このようなポルノに関するものを収集している人も多く、異常な量を収集している人の場合には、セックス依存症である可能性が高いと言えるでしょう。
そのため、睡眠時間なども削ってポルノ鑑賞をしてしまう人も多く、さらには本来やるべきことすらも放置して、ポルノ鑑賞をし続けてしまうこともあるようです。
インターネットを介した性的な内容のチャット
セックス依存症の対象は、インターネットを介した性的な内容のチャットにも及ぶと言われています。インターネットであれば、金銭的にもあまり負担がかからないことや、手軽に同じ目的の人と交流をすることができるため、セックス依存症の人にとっては好都合であるからです。
現実世界で誰かとセックスをする場合には、同じセックス依存症の人ではない限り、すぐに行為に及ぶことはできません。また、そのような目的のお店に行くともなれば、セックス依存症の人の場合には毎日でもしたいために、金銭的なリスクが高くついてしまうため、このようなリスクを考えると、インターネットでのチャットが一番効率が良いからです。
買売春
セックス依存症の人は、売買春にも関わってしまう人が多いようです。男性であれば、風俗通いがやめられなくなってしまったり、女性の場合には、そのようなお店で働くようになってしまう人が多いと言われています。
とくに女性の場合には、セックス依存症であると不特定多数の人とセックスがしたくなるため、このような売春などのバイトを始めるのは、一番の目的であるセックスを楽しめることに加え、金銭的にも潤うために一石二鳥であることが多いため、一度始めてしまうとやめられなくなってしまう人が多いと言われています。
しかし、女性の場合には、あまり不特定多数のの人と性行為をするのは、将来的に子供ができにくくなる可能性もあるため、いくら自分の欲求を満たすことができるとしても、この病気を治さなければ終わりがないため、悪循環であると言えるでしょう。
露出や覗き行為
セックス依存症の人の中には、露出や覗き行為に依存してしまう人も多いと言われています。たとえ実際に性行為にまで及ばない行為であったとしても、性が関わる行為であれば全てが対象となるからです。
このような露出や覗き行為であっても、セックス依存症の人の脳内では快感物質が分泌され満たされるために、一時的に抱えている強い不安や恐怖から逃れることができるのです。そのため、一度この快楽の仕組みを習得してしまった場合には、アルコールや薬物依存症と同様に、一時的な快楽に溺れることが習慣化してしまい、自分をコントロールすることができなくなってしまうと言われています。
しかし、露出や覗き行為の場合には、他の対象行為と異なり犯罪であるため、前科などがついてしまう可能性があるので、とてもリスクの高い行為であると言えるでしょう。
セックス依存症と言われている著名人は?
タイガー・ウッズ
セックス依存症という病気が公になったきっかけは、世界的に有名なプロゴルファーである、タイガー・ウッズの2010年の謝罪会見であると言われています。タイガー・ウッズの場合には、試合などで日々続いて行く勝利へのプレッシャーやストレスが、セックス依存症になった原因であると言われています。
また、このような勝負の世界では、勝負に勝つたびに脳内の快感ホルモンであるドーパミンが活性化され、さらにはテストステロンをもそれにより活性化するために、同時に「セックスがしたい」という隣接した本能までをも刺激してしまい、セックス依存症となったのではないかとも言われています。
そのため、多くの女性と関係を持ってしまったことから、自身が既婚であったために「浮気」報道が大きく取り沙汰されてしまい、「セックス依存症であった」という謝罪会見をしなければならなくなってしまったと言われています。
ビル・クリントン
米国の第42代大統領であったビル・クリントンも、セックス依存症であることが報道により明らかになりました。ビル・クリントンは、元ホワイトハウス実習生モニカ・ルインスキーとの不倫が明らかとなり、その原因として「セックス依存症」であったことを告白しています。
さらに、その後はセックス依存症の治療にあたるために、リハビリ施設に入所までしたという、重度のセックス依存症であったことが報道されています。このような、大統領などの役職も、つねにストレスやプレッシャーとの戦いでもあるため、それが原因となりセックス依存症となることもあるようです。
マイケル・ダグラス
人気ドラマシリーズ「Xファイル」に出演していたハリウッドスターのマイケル・ダグラスも、セックス依存症であることを公にしています。また、マイケル・ダグラスのみならず、同ドラマに出演していたデビッド・ドゥカブニー、サンドラ・ブロックの元夫なども、セックス依存症であると告白しています。
このようなことから、海外では多くのセレブがセックス依存症で悩んでいると言われており、このようなセレブの場合にも、やはり強いストレスや孤独感などが原因となっていることが多いと言われています。
また、生きている意味が見つけられないことや、自分を認められない人、コンプレックスの強い人などにも、セックス依存症の傾向があると言われており、これらは自分の本当の悩みと向き合えないことが本当の原因であると言われています。
セレブの多くは、実際には自分の本当の姿をさらけ出せる人がいなかったり、もともと恵まれてはいるものの、じつは人生の意味が見つけられない人など、意外にも孤独を抱えている人が多いため、このようなことが原因となり、セックス依存症となってしまうことが多いとも言われています。
セックス依存症?セックスに溺れやすい女子の共通点
不安や孤独を常に抱えている
セックスに溺れやすい女性は、不安や孤独をつねに抱えている人が多いようです。彼女たちは仕事のストレスや、人間関係のストレスなどから逃れるために、セックスにのめり込んでしまう人が多いと言われています。
セックスをしているときだけ、ストレスから開放されていると感じることができるため、不安や孤独をつねに抱えていればいるほど、セックスへの欲求が高まることが多いようです。一度このような快感を覚えてしまうと、セックスから離れることができなくなってしまい、つねにセックスのことだけを考えるようになってしまうと言われています。
このような人の場合には、もともとのストレスをきちんと違う形で解消することができなければ、ずっとセックスに依存することとなってしまうため、セックス依存症になる前に別の解消方法を考える必要があるでしょう。
後先のことについては考えない
セックスをしている時が最高に幸せな瞬間であり、その時が楽しければ良い!というような、後先のことについては考えない女性も、セックスに溺れてしまう傾向が高いと言われています。このような人は、セックスをすることについて、とくに何の感情も持ち合わせていないため、誰とでもその快感を求めるために寝てしまいがちです。
そのため、セックス依存症となってしまう可能性があるため、注意する必要があるでしょう。セックスとは快楽を求めるための「手段」であるとしか考えていないため、セックスとは愛する人とするべきものである、というような一般的な概念を持ち合わせていない人が多いからです。
このようなことから、後先のことについては考えないタイプの女性は、まずはセックスとは自分にとってどんなものであり、セックスという行為自体も本来はどういった意味のものであるかなどを、一度きちんと考えることが大切であると言えるでしょう。
今以上の幸せがあると思っている
たとえ彼氏がいたとしても、もしかしたら他にもっといい人がいるかもしれないなどと、今以上の幸せがあると思っている女性も、セックス溺れがちであると言われています。このようなタイプの女性は、彼氏がいても他の男性のことが気になってしまい、まずは体の相性から確認してみたい!という衝動から、セックスをすぐにしてしまうことが多いようです。
そのため、実際にはただセックスをしただけで終わってしまうことが多く、このようなことが続いてしまうと、セックスに対する感覚が軽くなってしまい、また別に気になる男性を探すようになってしまうと言われています。
このような人は、幻想をつねに抱いており、付き合う相手の本質もきちんと見ていないことが多いため、誰と付き合っても永遠に同じことを繰り返してしまうおそれがあります。彼氏に気づかれないうちはまだ良いものの、気づかれてしまった場合には別れに至ることは予測がつくはずです。
自分の理想を追い求めるのは良いことではありますが、付き合っている人がいるのに、他の男性とセックスを繰り返してしまうという行為は、もはや結婚などにも至る可能性も低いと言って良いでしょう。
また、もしも結婚をしてしまった後にも、この行為をやめられに場合には、大きな問題に発展することも多いため、彼氏がいながらもこのような行為を繰り返してしまう人は、早いうちにセックス依存症の治療などを受けるようにした方が良いかもしれません。
火遊びに抵抗がない
セックスをしたいという欲望を抑えることができず、したい人とはすぐにしてしまう、火遊びに抵抗がない女性も、セックスに溺れてしまう人が多いと言われています。このようなタイプの女性は、彼氏以外でも平気でセックスをしてしまう人であり、セックスだけを目的として会うことにも抵抗が全くない人が多いようです。
彼女たちのセックスに対する基準は、セックスが上手いか下手かであり、セックスが上手い人であれば関係をずっと続けてしまう人もいるようです。また、出会ってすぐでも自分がしたいと思えばセックスをしてしまうため、男性にとってはとても好都合な女性であると言えるでしょう。
このような女性も、セックスとは何であるかとというものを、一度深くきちんと考える必要があるでしょう。今は自分の欲望のままにセックスをしているのが幸せだとしても、後々後悔する時がくるかもしれません。そのため、早い段階で一度自分の中のセックス観を、考察してみることをおすすめします。
セックス依存症傾向の男性の見抜き方
セックスを断ると不機嫌になる
セックス依存症の傾向がある男性は、セックスを断るとすぐに不機嫌になります。相手の女性の都合や体調などを一切考えず、自分の性欲だけを強くアピールしてくるという男性は要注意です!
他にも、仕事中でもエッチな電話をかけてきたり、一晩中セックスに付き合わされてしまい、会社に遅刻させられたりなど、あなたの生活にも悪い影響を及ぼすような男性は、セックス依存症の傾向が高いと言えるでしょう。
また、生理日である場合には、デートをしなかったり会わないなどの傾向がある男性も、セックス依存症である可能性があります。このような、セックスを拒んだときや、自分の思い通りにならないとキレるような男性の場合には、セックス依存症である可能性が高く、あなたのことも大切に考えていないことから、付き合わないようにした方が良いでしょう。
自分に自信がない
自分に自信がない男性も、セックス依存症の傾向があると言われています。たとえ、社会的に成功をしていたり、お金持ちであった場合でも、自分に自信がなくセックスに依存してしまう男性が多いからです。このような男性は、周りから見るととても恵まれているような環境の人であっても、実際には心に闇を抱えているような人も多いと言われています。
そのため、セックスをしている時だけ、嫌なことを忘れることができ、自分が必要とされていると思えるために、セックスに依存してしまう傾向が高いと言われています。このタイプの男性は、人当たりが良く社交的なために、他人にはあまり気付かれにくいものの、身近な人に対しては冷淡で他人の悪口が多く、彼女に対しては嫌味や否定をすることが多いと言われています。
また、性欲が異常に強いだけではなく、ネガティブな発言も多いのが特徴で、一緒にいると嫌な気分になってしまう人もいるようです。このようなタイプの男性の場合には、セックス依存症のみならず、普段の生活でも支障をきたすおそれがあるため、自分にとって負担が大きい場合には、一度付き合いを考え直す必要があるかもしれません。
浮気を浮気と思ってない
セックス依存症の傾向がある男性は、浮気を浮気と思ってない人が多いようです。浮気がバレたとしても、何とも思っていないために何度も繰り返すタイプの男性は、ただ単に性欲が強いということではなく、性衝動を止められない人である可能性が高いため、セックス依存症の傾向があると言えるでしょう。
このようなタイプの男性は、浮気について反省するどころか、「バレずにセックスするためにはどうしたらよいか」ということしか考えていない人が多いと言われています。そのため、相手の女性のことについては、何も考えていない人であるため、つねに自分の性欲を満たすことを優先している人であると言えるでしょう。
このような男性は、相手のことを気遣うことはないため、付き合っても自分が傷つくこととなるので、このような傾向が見られた場合には、すぐに別れを決意するべきでしょう。
セックス依存症の問題点
セックス依存症が離婚の原因に?
セックス依存症が重度である場合には、パートナーにセックスを強要したり、知らない人と一夜を過ごしてしまうなどを繰り返してしまい、その結果信頼関係が崩れてしまい、夫婦の場合には離婚に至ってしまうケースもあると言われています。
また、セックス依存症は、治療が困難な病気であるとも言われているため、セックス依存症であることを理解し、一度夫婦の関係が修復された場合であっても、結局は「性の不一致」で離婚を選択する夫婦も多いようです。
犯罪を犯す危険性も
性的な行為自体が問題になることはありませんが、だんだんとこの行為がエスカレートし、痴漢や盗撮などを繰り返すようになった場合には、犯罪につながる可能性があるので注意が必要です。さらに、性的衝動のコントロールが効かなくなった場合には、強制わいせつ罪や迷惑防止条例違反などの、法に触れるような行為をするようになってしまうおそれがあるため、セックス依存症の度合いが重度であると思う場合には、早めに適切な対応をすることをおすすめします。
セックス依存症の治し方
治療施設への入院
セックス依存症を治す方法としては、治療施設に入院するという方法があります。ただし、この場合には、高額な費用が必要となります。おおよその費用は、週に約30万円~45万円程度であると言われており、4~6週間の入院が効果的であると言われています。
他にも、外来治療もあり、こちらの方が費用は安く済むものの保険外診療であるために、治療費は通常の病気に比べるとかなり高額であると言えるでしょう。
精神科でのカウンセリング
現在では、セックス依存症の専用の外来があるクリニックも多いため、カウンセリングで治療を進めるという方法もあります。他にも、メンタルクリニック、心の診療科、精神科、依存症専門施設、カウンセリング専門施設などがあるので、一度検索をしてみて自分に一番合う機関を選択すると良いでしょう。
ただし、治療期間については、症状など個人差があるため、一概に断定することはできません。また、アルコール依存症ともよく似ている症状であるため、自分の心と向き合いながら根気よく治療を続ける必要があるでしょう。そのため、治療を始めるのは、なるべく早い段階である方が良いと言われています。
セックス依存症の決定的な治療法はない
しかし、実際のところ、セックス依存症の決定的な治療方法は、まだ見つかっていないと言われています。ほとんどの場合、前述したような治療プログラムを行う入院施設への入院や、精神科などでのカウンセリングが中心であり、他にも一部自助グループなどが活動をしているものもあるようです。
セックス依存症の決定的な治療法はないといえども、一人で治すことは不可能な病気であるのは確実であるため、自分がセックス依存症かもしれないと思う場合には、なるべく早く専門の機関に相談するようにしてください。何か問題が起こった後では手遅れとなってしまうからです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
セックス依存症の症状や原因、セックス依存症の人がとる行動や、セックス依存症になりやすい人の特徴や見分け方などを紹介してきました。セックス依存症とは、脳にあるドーパミン快感回路の活動が主なメカニズムになっていると言われています。
そして、セックス依存症の原因には、愛情不足や幼少期のトラウマであったり、さまざまなものがあると言われています。共通して言えるのは、その満たされなかった愛情を満たすための行為であったり、過度のストレスや恐怖から一時的に逃れるために、その快楽を利用していることが多いようです。
また、セックス依存症の対象は、セックスだけでなく、性に関するもの全てが対象である場合が多いようです。このようなセックス依存症は、アメリカでは多くの著名人に近年見られる病気であると言われています。
このようなセックス依存症になりやすい男女の特徴としては、不安や孤独を抱えていたり、セックスに対しての考えがない人であったり、自分に自信がない人である傾向が高いと言われています。
セックス依存症は、セックスをすること自体は問題ではありませんが、エスカレートした場合に性犯罪を犯す危険性があることと、夫婦の場合にはこのようなモラルのない行動により離婚に至るおそれがあるため、注意する必要があるでしょう。
そして、セックス依存症の決定的な治療方法は、いまだないと言われてはいるものの、自分一人では絶対に治せない病気でもあるため、もしセックス依存症だと気付いた場合には、なるべくはやく専門の機関に相談することをおすすめします。