ピルで生理痛が悪化?考えられる原因とピルの本来の効果について
ピル服用で生理痛の悪化について
低用量ピルの普及で、ピルもすっかり市民権を得て、女性が以前よりもずっといきいきと生理中でも活躍している感があります。しかし中には「ピルを使ったことで生理の量が増えた」「以前よりも出血量が増えた」という人もいます、これは何が原因なのでしょうか?その原因を探りつつ、ピル本来の効果についても説明します。正しく使えば、多くの人にとってはとても有効な薬です。
ピルで生理痛が悪化しやすい人の特徴は?
ピルを飲んでいるにもかかわらず、生理痛がひどくなったりしてしまう人はいるのでしょうか?生活スタイルの改善によって、ピル服用中の生理痛を減らすことはできるのでしょうか?
もともと生理痛が出やすい人
もともと生理痛が出やすい人は、ピル服用前に比べて、一時的に生理痛がひどくなったような気がすることがあります。その場合はまず、鎮痛剤を飲んでください。ただしピル服用前に比べると、痛みは減っていることが多いようですし、鎮痛剤を飲む回数も減ることがほとんどです。ピルを飲んだからといって、いきなり生理痛はなくなりません。少しずつ少しずつ、です。
日常的にストレスを感じやすい人
女性たちはストレスを抱えながら、毎日、仕事や家事に追われています。そんな中でホルモンバランスが乱れるのは当然のことです。ホルモンバランスが崩れると、生理痛にも影響します。上手にピルを活用して、日々のストレスから開放され、少しでも快適な生理ライフを送って欲しいと思います。
カフェインの摂取量が多い人
カフェインには元々興奮作用があります。しかし多くの鎮痛剤にはカフェインも含有されています。カフェインには血管収縮作用もあり、あまり極端な量を飲めば、ピルの作用に影響してくる可能性はありますが、通常通り1,2杯を飲むのは問題がないと思います。何よりコーヒーを飲むことでストレス発散になれば、それだけ生理痛も和らぎますよね。
ピルで生理痛が悪化する原因は?
せっかくピルを服用して生理痛を軽くしようとしても、中にはどうしても生理痛が悪化してしまう人がいます。そういう場合はどういった原因が考えられるのでしょうか?一時的なものから、病気の可能性についてまで調べてみました。
子宮内膜症の可能性あり?
ピルを飲んでも一向に出血や痛みの改善がなければ、子宮内膜症の可能性があります。本来子宮内膜にあるはずのものが、何らかの原因原因で子宮内腔以外の場所で発育、増殖を繰り返す病気です。
子宮の内側にある子宮内膜は月経血として体の外に流れ出ていきますが、子宮以外の場所で増殖した子宮内膜はお腹の内にとどまり、炎症や痛み、癒着(ゆちゃく)の原因になります。
思い当たる症状がある場合にはすぐに専門医を受診してください。大抵手術が必要になります。
一時的な副作用の「出血過多」
特にピルの使い始めはホルモン量も安定せず、出血過多になってしまうことがります。また1日にタバコを15本異常吸う人はホルモンがあんていしずらく、出血過多になりやすいといわれています。続けて使用をしていればだんだんと治まってくる症状ですので、初期のうちにそう心配することはないと思います。
多くの場合は一時的なもの
生理痛が強くなったり、月経過多になるのは、ホルモンバランスが整うまでの一時的なもので、そんなに清國に考えなくてもいい症状がほとんどです。しかし、身体の調子が悪いと心配にもなりますよね。そんな時は専門医に相談して、安心させてもらうのが一番だと思います。
低用量ピルの様々な効果について
では、低容量ピル本来のメリットの部分を挙げていきます。ピルを使ったことで心身の状態も安定し、楽になった!という人もたくさんいます。またまだ日本はピルに関しては後進国ですが、避妊目的だけではなく、自分の体調を整えるために、ぜひ使ってみませんか?
生理に関する諸症状を和らげる
PMS、生理痛、頭痛など生理の前後は本当に女性にとっては悩ましいものです。生理痛がひどければ、仕事も休んで家でうなりながら眠るしかありません。そのうち愛用の鎮痛剤も効かなくなってきます。
そこで、ピルです!もちろん、ピルには副作用はあります。どんな薬でも副作用がないものはありません。ピルは主にプロゲストーゲン、エストロゲンというホルモンを使用して生理前や生理中のつらい症状を緩和させます。
大人ニキビなどの肌荒れに!
低用量ピルは遊離テストステロン(男性ホルモン)の産生を抑えるといわれており、ニキビや多毛症の治療にも使われています。いわゆる「おとなのニキビ」などにはとても効果があるのです。
最近では日本でも承認され低用量ピルには、遊離テストステロンが多く含まれており、単なるピルとしてではなく、ニキビや多毛症などの治療薬としても使用されているのです。
子宮内膜症の治療にも!
子宮内膜症は女性に多い病気です、はっきりした発生の原因はまだわかっていませんが、月経の時、内膜が剥がれて子宮から膣へ出ていきます。これが月経ですが、その時子宮内膜の一部が子宮から逆流して卵管を通り腹腔内にばらまかれ、子宮内膜の一部が腹腔内で発育するといわれています。
様々な治療法がありますが、ピルも利用法の1つとして使われています。副作用が少なく、長期間の仕様ができ、PMSや腹痛などを抑える働きもあり、もちろん避妊効果も期待できるからです。専門医では内膜症の疑いがある時には検査をしてくれるので安心です。
ほぼ確実な避妊効果!
女性が1番期待しているのは、避妊効果でしょう。今までは男性任せの避妊法ばかりでしたが、ピルが出てきたことにより、女性の意思で、また女性のタイミングで避妊を行えるようになりました。これは女性にとってはとても良いことですよね。ただし、避妊効果があるからといって、コンドームを使用せずにセックスに及ぶのはおすすめできません。
例えば旦那さんであったり、結婚を前提とした特定のパートナーがいる場合は別ですが、いつどこで何があったかわからない相手と、コンドームなしでのセックスは心配がつきまといます。もちろん避妊効果はばっちりですが、そこのセーフティラインは守って欲しいと思います。
生理中にはピルを上手に利用しましょう!
ピルについての効能から、副作用にまでついて書いてきましたがいかがでしたか?今はピルの種類も増え、手軽にピルを服用できるようになったのが、私たち女性にはありがたいですね。ただ、何か異常が合った場合は専門医に相談して、なるべく早く問題を解決しましょう。