手のひらがかゆい!原因は乾燥やアレルギー、肝臓からのサインの場合も!?

手のひらがかゆくて我慢できない!
手のひらがかゆくて夜も眠れなかったり、仕事や作業に集中できないということはありませんか?ハンドクリームなどで保湿するとかゆみが治まるという場合もあれば、何をやってもかゆみが引かない場合もあると思います。かゆみが治まらず長引くと、我慢できなくなって爪で強くひっかいてしまい、手のひらを傷つけてしまうこともあります。
手のひらのかゆみの原因とは?
手のひらがかゆくなる原因は、肌の乾燥によるものや、アレルギー、手湿疹などが考えられます。しかし中には、体の内側で起こっている異変による症状の場合もあります。とくに、「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓からの異変のサインとしてかゆみの症状が現れていることもあります。では手のひらのかゆみの原因について、さらに詳しくご説明します。
肌の乾燥によるかゆみ
冬が近づくにつれて空気が乾燥しはじめ、腕や足、顔など肌が乾燥してかゆみを伴うことがあります。この乾燥によるかゆみは手のひらにも現れます。手のひらはほかの部位に比べて皮脂が少ないため乾燥しやすく、かゆみを感じやすい場所です。乾燥が進むと手のひらの皮がむけたり、ひび割れて硬くなってしまうこともあります。
乾燥による手のひらのかゆみを防ぐためには、ハンドクリームをこまめに塗りなおすことをおすすめします。保湿力の高いハンドクリームをつけることで、乾燥した空気から肌を守り、潤いを保つことができます。
また、手のひらの血行不良によって乾燥が進行することもあります。ハンドクリームを伸ばしながら手のひら全体をマッサージすると血行も良くなり、手のひらの乾燥を防ぐことができます。
アレルギーによるかゆみ
さまざまなアレルギーが原因で手のひらにかゆみを感じることもあります。アレルギーの原因物質に手のひらが触れたことによってアレルギー反応を起こし、かゆみを発症します。原因物質の中には、ダニなどの目に見えないものもあり、知らないうちに原因物質に触れてしまっていることもあります。また、アレルギーの原因物質に直接触れていなくても、食べ物によるアレルギー反応によっても手のひらがかゆくなることもあります。
病院では、血液検査によって自分が何に対してアレルギー反応を起こしてしまうのかを検査することができます。食べ物が原因物質だった場合は、知らずに摂取してしまい、手のひらだけでなく体中に症状が出たり、重篤な症状が発症することもあるので、一度検査をしてみましょう。
手湿疹によるかゆみ
手湿疹は女性に多く見られる症状で、「主婦湿疹」と呼ばれることもあります。乾燥やアレルギーなどによって手のひらに湿疹が現れる場合もありますが、手湿疹は主に日常の水仕事によって発症することが多くあります。食器洗いや洗濯、掃除などで手のひらに水が当たると、手の皮脂が水で流されてしまいます。その状態で刺激の強い洗剤などを使うと皮膚が炎症を起こし、手のひらや指に湿疹が現れてしまいます。
手湿疹によるかゆみを防ぐために、水仕事を終えた後はすぐにハンドクリームを塗って保湿するようにしましょう。ゴム手袋をつけて作業すると、水が皮膚に直接触れないので手のひらの皮脂を守ることができます。ゴム手袋の素材や種類によっては、アレルギー反応を起こしてしまうこともあります。刺激のない肌に優しい素材の手袋も販売されているので、自分の肌に合ったものを使いましょう。
肝臓病によっておこるかゆみ
手のひらのかゆみと肝臓病は一見関連していないと思われがちです。しかし肝臓の機能が低下してくると、手のひらや足、腕など体のあちこちがかゆくなるという症状が現れてくることがあります。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、異変が症状などで現れにくい臓器です。そのため、異変に気づいたときには病気が進行し悪化している場合も多く見られます。そんな肝臓からの異変のサインのひとつが、手のひらや足の裏、腕などのかゆみです。
肝機能が低下すると体内でかゆみを起こす物質が増え、全身に激しいかゆみを感じるようになります。
抗ヒスタミン成分入りのかゆみ止めの薬を塗ってもかゆみが治まらない場合や、耐えられないほど激しいかゆみを感じる場合は、早めに内科などで医師による診察を受けましょう。
まとめ
手は私たちが生活を送る上で必ず使う大切な部位です。手のひらのかゆみが我慢できず強くかいてしまうと、手のひらを傷つけ、爪などから菌が入って症状が悪化したり、新たな炎症となってしまう場合もあります。また、つよいかゆみによって夜も眠れなかったり、仕事に支障をきたしてしまうこともあります。
手のひらのかゆみの原因はアレルギーや乾燥などさまざまですが、こまめにハンドクリームを塗って潤いが失われないよう保湿し、あまりにも激しいかゆみを感じる場合や症状がいつまでたっても改善しない場合は、一度医師による診察を受けてみましょう。