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血尿が出る5つの原因とは?泌尿器や腎臓で異常が起きている大きなサインを見逃さないですぐに検査を!4つの治療法もご紹介!

血尿が出た!原因は?

自宅でおしっこをした後に、ご自分の尿を見ることはありますか?尿を見た時、いつもとおかしいな…という日はないでしょうか?女性は生理がありますから、多少自分の尿に血液が混じっていても、それほど気にされないのではないでしょうか?

しかし男性で尿に血液が混じったりすると、驚かれることもしばしばありますよね。尿に血液が混じることを血尿と言いますが、血尿が出るということは、体の中に何らかの異常が起きているというサインでもあります。

尿中に血が混じるような時はどのような原因があるのでしょうか?そして血尿が出るという事は、どんな疾患を患っているのでしょうか?身体の不調と合わせて男女を分けて、血尿の原因や、疑いうる疾患、合わせて診察や治療がどうなるかなどをご紹介していきます。

血尿とは?

1.尿に血が混じる状態

血尿というのは、簡単に述べると尿中に血液が混じることを言います。尿は腎臓で作られますが、血尿になる状態は、尿を作る腎臓や尿の通り道に起きた重要な病気のサインなのです。

血尿は尿を出して、赤くなっていたらすぐに血尿だとわかるのですが、目には見えない程度の赤血球が尿中に出ているときは、尿を観察していてもまったく血液が混じっているとはわかりません。人間ドックや尿の検査などで、「尿潜血が陽性です。」と言われた場合は、尿中にこのような目に見えない血液が混じっている事をしめします。

2.年齢とともに増える

身体の中の腎臓や膀胱、尿道などの泌尿器は、年齢を重ねるとともに、どうしても機能的に障害が増えてきてしまいます。そして年齢を重ねると、誰しも身体の抵抗力が衰えてきて、尿をろ過する腎臓や膀胱に炎症が起きてしまったり、尿でできあがった石のようなものが詰まったりすることも多くなってしまいます。そんな背景から、年齢とともに尿に血液が混じったりすることが増えてくるのです。

3.男性より女性のほうが多い

では血尿がでることの男女比というのはあるのでしょうか?血尿がでやすいのは、男性より女性のほうが多いです。これは、女性のほうが尿管が短いために、感染をおこしやすくなるからです。女性は感染を起こしやすく血尿も多くなりがちですが、すぐ血尿が見つかる場合が多いので比較的軽症の段階で見つかるようです。

しかし男性は、尿自体をチェックすることがあまりなく、尿道も女性より長くて、感染してもなかなか表に症状が現れないことから、気が付いたら重症になっていたということもあります。

血尿の種類

1.肉眼的血尿

血尿の見た目には2つの分類があります。一つは、肉眼的血尿といって目で見て明らかに赤いおしっこが出る場合です。肉眼的血尿は尿中に血液が混じっているので、誰が見ても血尿とわかります。

2.顕微鏡血尿

一方血尿といっても、目で見てもわからない血尿もあります。それを顕微鏡的血尿といいます。これはおもに検尿をしたときに、尿中に血液が混じっているか調べる検査で、陽性が出た時に表現する言い方です。この場合は、潜血陽性と言います。反対に血尿がない場合は、潜血陰性と言います。

3.症候性血尿

症候性血尿というのは、尿を排尿するときに、排尿痛や背部痛などの痛みの症状がある血尿を言います。具体的には、おしっこを出すときに、尿道が痛くなったり、腹部が痛くなったりした後に、血尿が出ているといった症状です。症候性血尿がでるような病気には、膀胱炎や尿道炎などの尿路感染症や、尿路結石症などがあります。

4.無症候性血尿

無症候性血尿といいのは、目で見える血尿以外では、特にめだった痛みや症状がないのに血尿がでている場合をいいます。無症候性血尿がでるような疾患として代表的なのが、膀胱がんなどの尿路悪性腫瘍です。この場合は、痛みなどの症状がなくても、検査をしてがん細胞がないかどうか調べる必要があります。

血尿の色

1.ピンク、ワイン色

血尿は、症状や疾患によって、色がそれぞれ違います。尿がピンク色だったりワイン色だったりした場合は、出血が膀胱から尿道までの間に最近起こったことでこのような色になります。

ピンク色やワイン色の血尿が出るときは、主に膀胱や尿道で出血している可能性があります。膀胱や尿道の壁が傷つけられていたり、その付近から出血している状態なので、病院に行って検査をする必要があります。

2.コーヒー、コーラ色

赤くて鮮やかな血尿だったら、誰でもすぐに血尿だとわかりますが、尿がコーヒーやコーラのような濁った茶色になっている場合があります。これも血液が尿に混じってでてきているのですが、先ほどのピンク色やワイン色のようなすぐに出た出血ではなく、しばらく時間がたった血尿になります。

このような血尿が出る場合は、腎臓から出血している可能性が高いですので、この場合も病院に検査にいってどこから出血しているのかを診断してもらいましょう。

血尿の出るタイミング

1.尿の出始め

尿が出始めたころだけに血尿が見られる場合は、膀胱にたまった尿は綺麗だということになります。つまり膀胱よりも下部にある尿道と、前立腺の部分から出血しているということがわかります。

こういった症状の疾患として、尿道炎や尿道カルンクルや、一次的に尿道が傷ついたりしたときなどに多くみられます。その他では、手術を行った後に、尿の出始めだけ血尿がでることがあり、その典型的なのが、前立腺の手術です。

2.尿の終わりのほう

排尿の最後だけが血尿というのは、腎臓から膀胱に至るまでは異常のない証拠です。この症状から考えられる病気として、一番多いのは膀胱炎です。排尿していて、最後のほうだけに血尿が出る場合があります。

これは膀胱炎の時によく見られますが、膀胱の粘膜に出血斑という血豆のようなものが、ポツポツとたくさん出ていて、そこから出血しているために起こります。膀胱炎の場合は、膀胱にたまっている尿をとっっても血液は混じっていないそうです。

膀胱は排尿する時に最後の収縮をすることによって、この出血斑がこすられるような感じになって血液がダラダラとでていくのです。このほかには、膀胱内に小さいがん(良性悪性を含む)ができているために、この症状が出る場合があります。

3.出始めから終わりまで

血尿が排尿し始めから終わりまでずっとでているようでしたら、膀胱にたまっている尿も、すでに血液が混じってしまっているということです。つまり、膀胱よりも上にある臓器からの出血で、具体的には腎臓や尿管、膀胱に異常があると思われます。ずっと血尿が出ている時に疑われる疾患は、膀胱炎がひどくなって起こる腎炎、腎盂炎、尿路結石、腎臓腫瘍、膀胱腫瘍などがあげられます。

血尿に伴う他の症状

1.尿の回数が増える

血尿が出た時に、他の症状はないのでしょうか?血尿があるときには、疾患によって尿の回数がとても多くなることがあります。尿の回数が多くなることを頻尿といいます。

これは膀胱や尿道に感染が起きている場合は菌を排出するために、多くなるからです。その分のども乾きます。腎臓に炎症が起きている場合は、逆に尿量が減少してきます。膀胱炎、前立腺がん、前立腺炎、前立腺肥大症などでは、頻尿が起こります。

2.排尿時の痛み

血尿がでていて、それに付随して排尿時に痛みが走る時があります。患っている疾患によって痛みはさまざまですが、ピリピリとした感じや、焼けるような灼熱感など、痛みが激しい場合が多いです。

排尿時に痛みを生じる疾患は、膀胱結石、膀胱ガン、膀胱炎、前立腺炎、尿道炎などがあります。結石ができている場合は、その石ができている周辺の腹部などに激しい痛みを生じます。石が移動した場合もかなりの痛みを生じます。

3.背中やわき腹の痛み

背中やわき腹にかけて痛みが走る症状がある疾患は、さまざまなものがあります。腎臓はわき腹や背中付近にあるので、痛みが生じると腎臓に何か異変がおきていると考えられます。

背中やわき腹が痛む時は、かなり痛みが走る場合が多く、人によっては脂汗がでるほど激痛に苦しめられます。このような背中やわき腹に痛みを生じる疾患は、腎結石や尿管結石、腎盂腎炎、腎盂・尿管腫瘍、非常にまれな病気ですが腎動静脈瘻(じんどうじょうみゃくろう)などがあります。

主な血尿の原因

1.がん

血尿がでる疾患で一番気になるものが、がんです。症状など何もないのに、突然血尿が出た場合は、腎臓や膀胱のがんの疑いがあります。

膀胱がんは、男性に多く、60~70歳が発症のピークになります。膀胱がんの原因の一つとして、喫煙が多く知られています。膀胱がんの7~8割は、膀胱の内側表面にとどまっているがんなので、悪性度は低めです。膀胱がんでは、血尿はずっとでるのではなく、時々止まったりするので、そのまま放置しがちですが、必ず検査をしてもらってください。

前立腺がんは、病気が進行してから尿がでにくくなったり、排尿時に痛みがでたり、夜間におしっこの回数が増えたりするなどの症状がみられます。高年齢化や、高たんぱくや高脂肪の食事が増えたことから、前立腺がんが増えています。血尿が出た場合は、必ず検査をしてもらいましょう。PSA検査という血液を採取して診断する検査が普及して、早期のがんの発見されるようになりました。

腎細胞がんは、50~60歳代の男性に多く、血液をろ過して尿をつくる尿細管に悪性腫瘍ができます。この病気は遺伝的な要素や化学物質に影響され、親族の病歴などが発症に関係してきます。初期は症状がありませんので、多くは検診などで発見されます。血尿やお腹のしこりで病気に気づくことがあるそうです。

2.尿路結石

尿路結石というのは、尿中に含まれているカルシウム、シュウ酸、尿酸、リン酸といった成分が結晶化してしまい、それが尿路に詰まったりする病気で、尿路結石が大きくなると尿路を傷つけてしまうことから血尿がでてしまいます。

尿路結石が発生しやすいのは、腎臓と尿管に結石がある「上部尿路結石」というもので、これが全体の95%を占めているそうです。症状はわき腹から下腹部にかけての激痛や血尿がでるということです。しかしすべてが症状があるというものではなく、結石があっても痛みなど全くない無症状の場合もあるそうです。あるときその結石が移動すると激痛が走って初めて、発見されることが多いそうです。

尿路結石は、血液がドロドロになることから起きる動脈硬化と似ていて、食べ過ぎ、飲みすぎ、ストレスが多いとか夜型の生であるなど、メタボリックシンドロームの危険因子としても知られています。ですから、尿路結石というのは再発が多く、何度も繰り返してしまう方があります。そのような場合は病院で、尿路や結石の検査をしてもらう必要があります。

3.尿路感染症・膀胱炎

尿路感染症と言われる中には、腎盂腎炎(じんうじんえん)、膀胱炎、尿道炎が入ります。いずれも炎症によって血尿がでます。その中の膀胱炎は、身体の抵抗力が弱った時に膀胱に細菌が感染してしまうことで、疲労や気温差、ストレス、風邪、生理や身体が冷えた場合などに抵抗力がおちて発症することがよくあります。膀胱炎には急性のものと慢性のものがあります。

急性に起こる膀胱炎は、排尿時に痛みが走ったり、残尿感や何度もおしっこにいってしまうという頻尿になったりします。細菌と白血球の塊が尿中にでてきますから、尿はとても濁った感じになります。検尿の検査では、白血球やタンパク、尿鮮血などが陽性にでてきます。こういった尿路感染症は原因になる菌をやっつける抗菌剤で治療を行います。

4.腎臓の炎症

腎臓はそう簡単には炎症が起きませんが、大腸菌や化膿症などの炎症が起きることがあります。代表的な腎臓の炎症が起きる疾患が「腎盂腎炎」です。

腎盂腎炎は、多くの最近がいる尿が腎臓まで達して腎臓で炎症を起こしてしまう病気で、発熱や血尿、背中をたたくと痛みがあるといった症状があります。女性の場合、膣が尿道に近いことから、細菌感染がしやすく、腎盂腎炎を起こした女性の約3割の方は、膀胱炎も併発しているそうです。高齢になると男性にも増えてきます。

腎盂腎炎のような腎臓に炎症が起こる疾患では、風邪に似た症状がでることから発見が遅れてしまうことが多いそうです。そのため腎盂腎炎が悪化してしまうこともしばしばあるそうです。

38℃以上の悪寒のする発熱で、吐き気、嘔吐などの症状があり腎臓(背中やわき腹付近)に痛みがあるときは、腎盂腎炎を疑ってください。尿の回数は増えますが、尿量はすくなくなり、ときどき尿が炎症で白く濁ったりします。そのような様子が見られたら、病院に行って検査をしてもらってください。

5.運動性血尿

激しい運動をした後に、黄褐色~淡赤色~暗褐色の色をした尿がでることがあります。これはミオグロビン尿、ヘモグロビン尿、血尿などが原因です。

ミオグロビン尿というのは、長距離マラソンを走る人に多く、激しい運動で筋肉の障害が起きると起こってきます。ヘモグロビン尿は、とくに剣道での「打ち込み」動作でかかとや足にかかる衝撃が血管中の赤血球を壊して、ヘモグロビンが尿中に出てしまうような状態ででていきます。

こういった運動後の着色尿というのは、運動後に十分な休息と水分補給をすることで、翌日か、遅くとも数日以内によくなってきますので、安心してください。しかし、アスリートなど運動を激しく行う方は、腎臓に負担が来ていることが多いので、運動後にこのような着色尿が出るときは、必ず検査をして腎機能への影響を確認しておいた方が良いでしょう。

6.特発性腎出血

特発性腎出血というのは、突然何らかの原因で、腎臓から真っ赤な血尿が数日にわたって出る病気を言います。しかし症状は突然血尿がでるくらいで、多くの場合、血尿は自然になくなります。おもに20~30代の方に多く起こり、男女差はありません。まれに出血した血液が尿管などに詰まって、痛みがでることもあるようです。

自律神経の異常や、激しい運動後や腎低酸素症、腎杯静脈交通、アレルギー性腎出血、微小病巣からの出血、線溶系異常による出血、抗凝固薬服用などが原因かもしれないと考えられています。そして、臓に何らかのストレスがかかり、血がうっ血してしまうために出血するのではないかと言われています。

7.外傷

血尿がでるのに、特に病気ではないこともあります。何らかの衝撃で膀胱や尿道などの泌尿器部分が外傷を受けたりすると、血尿になったりします。

また腎臓の部分、おもに背中やわき腹付近を強打してしまうと、腎臓に一時的な外傷が起こり、血尿がでたりすることがあります。また交通事故やスポーツなどで不意にけがをしたときにも、出血することがありますが、一時的なものでとどまることが多いようです。

8.ストレスとの因果関係はない

「小便から血が出るほど働け!」という激励があるほど、一生懸命に働くと血尿がでるといった言い伝えみたいなものがありますよね。ストレスがかかるほど働くと、本当に血尿がでるのでしょうか。

現在のところ、ストレスが非常に多くかかったからと言って、血尿が出る直接的な因果関係は証明されていないようです。ストレスで心身が疲れてしまい、他の病気になって血尿がでるということはあるでしょう。なので、血尿がでたから職場に働きすぎましたなんて言わないようにしてくださいね。

女性に多い痛みがある血尿の原因

女性にはとても多い泌尿器の疾患が膀胱炎です。一度かかるといつまでも再発をして悩まされるかたもいらっしゃいます。痛みもでる女性に多い膀胱炎や遊走腎の原因はなにがあるのでしょう。ご紹介していきます。

1.膀胱炎

膀胱炎の原因菌は、大腸菌や腸球菌などの小さな細菌が膀胱内に入っていき、そこで炎症が起きることによって起こります。膀胱炎には急性膀胱炎と慢性膀胱炎とに分かれます。

<急性膀胱炎>
急性膀胱炎は女性の2人に1人がかかるといわれるほど、女性に多い疾患です。激しい仕事や更年期後の女性に多いのが特徴です。これは膀胱の中に炎症が起こる病気で、膀胱炎の原因となる細菌はおよそ80%が大腸菌です。また黄色ブドウ球菌もおよそ5~10%ほどあるそうです。

ストレスや過労、風邪や無理なダイエットなどでの体力消耗がなくなってしまったときや、身体が冷えてしまったり、尿意があるのにトイレに行かなかったなどが原因として挙げられます。膀胱炎になると、おしっこの回数が増えて(頻尿)1日に10回以上トイレに行くことになります。

また、残尿感といって、おしっこをしてもまだ尿が残っているような気がしたり、排尿後に痛みや、下腹部痛が起きたりすることがあります。尿は炎症のために白く濁ったり、血尿が出たりします。膀胱炎だけでは発熱はありません。もし高熱が出た場合は、腎盂腎炎にかかっている可能性があります。

<慢性膀胱炎>
慢性膀胱炎は、急性と異なり症状は軽くなります。慢性膀胱炎がある方は他の基礎疾患がある方が多く、男性でも感染がみられます。基本的に急性膀胱炎が進行したものなので、症状もほぼ同じです。

どちらも感染した菌に合わせて、抗生物質などで治療します。

2.遊走腎

遊走腎とは、腎臓が普通の位置よりも下がってしまう状態をいいます。腎臓という臓器は、いつも同じ位置にあるのではなくて、体の動きにあわせて一定の範囲で動いています。中には腎臓の位置が、普通よりかなり下がって位置しているかたもあるそうです。ひどい場合は腎臓が骨盤まで垂れ下がってしまって、骨盤の中に入りこんでしまうこともあるそうです。

遊走腎になる人は圧倒的に女性が多いです。とくにやせ形の若い女性に多くみられるそうです。また遊走腎は右の腎臓に起こることが多いのが特徴です。以前は遊走腎も手術で位置をなおしていたそうですが、
最近ではそのままの状態で様子を見ることが多いそうです。

症状をひどくしないためにも次のような注意が必要です。
● 長時間立ち続けない
● 腎臓が下がった状態のままウエストを締めない(立ったままウエストを締めると腎臓が下がったままの状態で固定してしまうので注意が必要です。)
● 腹筋を鍛える
●コルセットを着用する

女性に多い痛みのない血尿の原因

次は女性に多い痛みがなくて、血尿が出る疾患をご紹介します。

1.慢性糸球体腎炎

慢性糸球体腎炎は、糸球体に慢性的な炎症が起こるために、血尿やタンパク尿がでる疾患でIgA腎症とも言われます。慢性糸球体腎炎は、血尿など意外症状はほとんどないため、検診を機に発見されることが多いです。感染したら一年以上にもわたって持続する疾患です。

まれですがネフローゼ症候群や急速進行性の糸球体腎炎を発症する方もあるそうです。日常生活の送りかたの注意点として、過労を防ぐことがとても大切です。激しいスポーツや腎臓に負担になるような生活は避けるようにしましょう。

2.悪性腫瘍

泌尿器の悪性腫瘍にかかると、症状は無症状で進行していきます。唯一血尿がでることが、見つかるきっかけになったりしますので、血尿がでたら必ず病院で精査してもらいましょう。

悪性腫瘍は、腎臓にできる場合と尿路にできる場合があります。腎臓にできる腎腫瘍のおよそ90%が腎臓そのものにできる腎細胞癌というもので、7~8%が腎盂にできる腎盂癌です。癌の性質や進行の具合などは全く異なりますので一概には言えません。また、小児にできる腎臓のがんにはウィルムス腫瘍というものがあります。

男性に多い血尿の原因

1.がん

男性に多い血尿の原因になる疾患で、命の危険もあるものが、がんです。がんになるとがん細胞が血管に食い込んできたりして出血することがあります。膀胱がんは進行しにくいのですが、腎盂にがんがあると、尿管・膀胱にもできることがあるので精査が必ず必要になってきます。

また、腎細胞癌というがんでは、有効な抗癌剤は今のところ無いのが現状です。手術後の再発予防や、転移のある場合には、インターフェロンが使われて、これが効果のある場合もあるそうです。しかし腎細胞がんは、かかってしまうと予後が悪いがんです。とにかく早期発見が非常に大切です。

2.尿路結石

尿路結石は男性の喫煙者に多いのが特徴で、結石ができるために血尿がでます。また糖尿病や高血圧症などの生活習慣病にかかっていると、尿路結石になりやすいです。水分を十分とって、石がつまらないようにしましょう。石が動くときなどに血尿がでやすくなります。水分を補給するときは、清涼飲料水、甘味飲料水、コーヒー、紅茶やアルコールの過剰摂取は避けるようにしましょう。水やお茶が適しています。

3.急性腎炎

急性腎炎も血尿が現れる疾患です。男性に多くかかります。症状が頭痛、食欲不振、浮腫などが急激に現れて、血尿と蛋白尿がでてきます。尿量は減少していき、血圧の上昇があって、かかり始めの初期は、腎機能も低下することが多いそうです。

上気道炎や扁桃炎など、小児に多い溶連菌感染後におこる急性腎炎の場合は、たとえ症状が激しくても、その後は治りやすいと言われていますので安心してください。

血尿と間違いやすいもの

1.濃縮尿

血尿と間違えやすいものに濃縮尿があります。濃縮尿は脱水などで、水分が体の中に不足してしまい、尿がとても濃い状態になることを言います。

色は薄黄色が濃い黄色になったりするので、おかしいなと思われると思います。もしそのような尿が出た時に、特に脱水になるようなことをしていなければ、血液にヘモグロビンが混じっていてそのように見えるのかもしれませんので、その時は病院で検査をしてみてください。

2.ビリルビン尿

尿の中にビリルビンが出ることは通常ではありえません。それが、肝炎や肝硬変などの肝機能低下をもたらすような肝臓病と胆道閉塞などで胆汁の流れが妨げられると、血液中にビリルビンが増えてきて、それが腎臓から尿にでてしまうことがあります。これをビリルビン尿といっています。

ビリルビン尿は濃い黄褐色から赤褐色をしていて、胆汁の色素が混じったものです。ビリルビン尿は血尿と間違えやすいのですが、血液検査や尿検査をすればすぐに原因がわかります。

3.薬剤性の尿

薬の中には、尿中の色に変化をきたすものがあります。薬の中に濃い色の薬剤を使用していることから、その色が尿にもでてきます。これは薬剤を飲んでいるときだけに起こり、飲むのを中止すると正常に戻ります。大腸刺激性の下剤であるアントラキノン系薬剤は、黄褐色から赤褐色を示します。

アントラキノンはそのほかにも、漢方薬(大黄、何首烏)でも着色します。また、糖尿病の薬を飲んでいると、尿がアルカリ性の場合は、黄褐色~赤色を呈します。せきやたんを鎮める鎮咳去痰薬、菌をやっつける抗生物質、けいれんや筋肉の痛みをとる鎮痙薬などは、尿が赤くなります。血圧降下薬、抗パーキンソン薬では、黒色になるそうです。

4.生理、不正出血

他には女性の毎月の生理の時には、血尿になっていても肉眼では生理出血と混じって鑑別ができません。そのほか、女性が子宮やホルモン系に異常が起きていて、不正出血を起こしている場合も、血尿がでているのか判断ができません。そんな時はいったん生理が終ってから、きちんと尿検査を行います。

血尿の診察・治療

1.血尿が出ているときに受診する

では血尿がでたら、どのタイミングで病院に受診したらよいのでしょうか?血尿はその時に身体に異常が起きている状態ですから、血尿があるときに病院にいって検査をしてもらってください。尿検査や血液検査、問診などから、どの病気の可能性があるのか診断されます。

2.まず腎泌尿器科を受診する

受診する場所はどの科が良いでしょうか?血尿がでたらまずは腎泌尿器科や、泌尿器科に行かれるのが最もよいでしょう。もし近くに泌尿器科がない場合は、内科でも検査してもらえますので、内科に受診してください。

泌尿器科で検査をした結果で、血尿がどの臓器由来のものなのかを診断してもらえます。その後、病気に合わせた診療科で診察となります。

3.腎臓の炎症の場合は内科治療

血尿がでて、痛みが背中に走るようだったり、腹部の痛みがあったりしたら、腎臓に炎症があるかもしれません。その場合は泌尿器科でもわかりますが、一番良いのは内科を受診することです。

泌尿器科にかかるべき疾患は、尿に関連した臓器(腎臓、尿管、膀胱、尿道)と男性生殖器(陰茎、前立腺、精巣)の病気を主として扱う科なので、それ以外は内科を受診してください。

4.感染症の場合は抗生剤投与

大腸菌などで感染がひどくなって血尿が出ている場合は、治療として抗生物質が用いられます。感染症になるとどの病気でも抗生物質が投与されますが、急に病気が薬によってよくなるときがあります。薬によって効果があったからといって、すぐに薬をやめるのはやめましょう。

使用をやめた途端、退治し残した菌が一気に増殖する可能性があるからです。そうなると今まで使っていた抗生物質が効かなくなる場合もあります。ですから医師から言われた治療期間は、薬をきちんと飲みきることがとても大切です。

まとめ

尿から血がでるという血尿について、ご説明してきました。ふだんトイレに行ったときに、きちんとご自分の尿を観察されているでしょうか?特にお年を召された方は、症状がないのにがんになっている可能性があった場合、血尿という情報はとても貴重になります。

血尿をみたら、どのような色の尿なのか、一日にどれほど尿がでるか、お腹の痛みはあるのか、排泄するときに残尿感があるのかなどを、調べておかれ、病院で診察してもらいましょう。泌尿器の病気は、年を重ねると誰もがいくらかのトラブルがでてきます。それを進行させないためにも、生活習慣病にならないような規則的な生活や、食事をとることはとても大切です。

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