眼輪筋トレーニングの効果は?眼のくまやたるみの改善が期待できる!オススメ眼輪筋トレーニング5選を紹介!
眼輪筋ってなに?
眼輪筋はどこにあるの?
眼輪筋とは、まぶたを開け閉めする重量な役割のあるドーナッツ状の筋肉のことです。そして眼輪筋は目のまわりに付いています。眼輪筋の筋力が衰えると、目元のたるみやドライアイの原因になったり、上下の瞼がつかない 「不完全瞬目」などになったりします。また、涙の循環の悪化や見た目にも大きな影響がでてきます。眼輪筋が衰えると、まぶたがたるんだり、目の下にくまが出来老け顔になる原因になります。
また、日本人は目の周りに脂肪が多くついている傾向があります。まぶたの脂肪を支える筋肉を動かす機会が少ないと、目の周りの筋肉が衰えがちです。本来ならば脂肪をや皮膚全体を目の周りの筋肉がしっかりと支えているのですが、加齢により筋肉が衰えると筋力が弱まり、必然的に皮膚がたるんで来ます。
またまぶたがたるむ事により、目が小さくなり、視界が狭くなる人もいます。眼輪筋が衰えると色々な悪影響が出てくるのです。また、保水機能のあるコラーゲンやヒアルロン酸が年齢を重ねるごとに減少して肌の弾力が失われるのも、たるみが起こる原因のひとつです。
眼輪筋を支配する神経
まぶたを上げる筋肉には、眼瞼挙筋(がんけんきょきん)とミュラー筋があり、それらの筋肉によってまぶたを上げる事ができます。眼瞼挙筋は挙筋腱膜という薄くて硬い膜に繋がっています。そして眼瞼挙筋は動顔神経に支配されています。ミュラー筋は眼瞼挙筋の裏側でまぶたをひき上げる筋肉で、交感神経(自律神経)に支配されています。
眼輪筋は上まぶたから下まぶたにかけて輪状に存在する筋肉で、眼輪筋の筋肉が縮むと、巾着袋を閉じる様に目が閉じます。そして眼輪筋は顔面神経に支配されています。眼輪筋の周りには、涙腺神経、動眼神経(副交感神経)、交感神経が分布しています。
そして涙腺神経(涙の腺)は 三叉神経、交感神経、副交感神経の三つの神経で支配されています。余談になりますが、うれしい時や悲しい時は、副交感神経が働いて薄い水っぽい涙が出て、悔しい時や腹が立つときは交換神経が働き,塩からくしょっぱい涙が出るそうです。
眼瞼痙攣とは何?
まぶたがぴくぴく痙攣する
眼瞼痙攣とは、まぶたの痙攣のことで、眼のまぶたがぴくぴくとけいれんし、自分の意志とは関係なく筋肉が収縮する病気です。初期症状がドライアイの症状と似ているので、ドライアイかと思う事も多いようです。現在日本ではそのような正しい診断がつかないケースも含め、数十万人以上の人がこの症状で悩んでいると言われています。
初期の症状としては、まぶしい感じ、目が乾燥ししょぼしょぼする、目の周りがぴくぴく動くなどがあります。両目とも同じ程度症状が現れる場合と、左右程度に差がある場合とあるようです。症状が進むと、まぶたが頻繁に下がってくるように感じ、さらには全く眼を開けていられなくなったりします。
視力があるにも関わらず、失明したような感じにさえなる時があります。進行はそれほど早くありませんが、放って置いても自然治癒する事はほとんどないです。進行が進むと、階段を踏み外したり、物にぶつかったりして生活に支障をきたすようになります。
この病気の最も多い年代は40代以降の女性で、次いで中高年の男性となっています。「最近眼が疲れるとピクピクする」「まばたきの回数が増えた」「テレビやパソコンの画面がまぶしくて見づらい」という人は眼科で詳しく診察してもらいましょう。
眼瞼痙攣の原因は?
眼瞼痙攣の原因は、大脳の一部が機能障害を起こしている、心理的ストレス、遺伝的素因(家族性)加齢、抗うつ薬など別の病気のために飲んだ薬が引き金となった、化学物質への暴露、眼精疲労、自律神経失調症、更年期障害、神経症などがあると考えられています。また、「結膜炎」「眼瞼炎」などのまぶたや角膜の病気が刺激を与え発症したなどが挙げられています。
しかし、まだ完全な病気の原因が解明されていないため、治療は症状を抑える対症療法が中心となっています。眼瞼痙攣は、ドライアイや目瞼ミオキミアなどの他の病気と間違えられやすいので、医師に詳しい症状を伝える必要があります。
いつから症状が出始めたのか、、痒みや痛みはあるか、物が見えにくいと感じているか、病変は両目か片方の目だけか、症状は常に出ているのか、たまに出る症状か、現在服用している薬はあるかなど、正しく伝える必要があります。
日常生活で気を付けることは?
眼瞼痙攣になって気をつけることは、ストレスが引き金なって起こることが多い為、日頃から眼をいたわるようにしましょう。
●パソコン、テレビはほどほどにしましょう。
長時間画面を見続ける生活をしていると、眼が疲れドライアイになる事があります。そして視力低下を招きます。2時間パソコンの画面を見続けて仕事をしたら、15分休憩するように心がけましょう。
●毎日十分な睡眠を心がけましょう。
眼も体と同じようにしっかり休ませましょう。
●定期的に視力検査をしましょう。
視力に合ってない眼鏡やコンタクトレンズを使用すると、眼に負担をかけます。気付かないうちに視力が落ちている事もあるので、定期的に視力検査をする事が大事です。
●コンタクトレンズの使用に注意しましょう。
コンタクトレンズの長時間の装着や、洗浄やケアを怠ったりすると、眼に深刻なトラベルを招く事になりかねません。忙しいときや疲れているときも、こまめにはずしてケアするように心がけましょう。
医療的な治療は何をするの?
まずドライアイか眼瞼痙攣かを判断するために、まばたきのテストをします。眼瞼痙攣は、緊張などで診察時に症状が現れないことがあり、まばたきのテストで症状を誘発します。
●軽瞬テスト:眉毛箇所を動かさないようにし、まばたきをゆっくりとリズミカルに行う。
●早瞬テスト:できるだけ早く、軽いまばたきを10秒間行う。
●強瞬テスト:目を強く閉じ、すばやくパッと目を開ける動作を10回行う。
眼瞼痙攣はドライアイ、眼瞼ミオキミア、眼部チックと間違えやすいと言われています。 肉体的にも、精神的にも安静にするようにします。羞明(強い光を受けた際に、不快感や眼の痛みなどを生じることをいう。)がある場合はサングラスをかけるようにしましょう。
原因不明の病気のため、まだ根本的な治療法は確立されていませんが、痙攣しているまぶたの筋肉にA型ボツリヌス毒素製剤を注射します。ボツリヌス毒素は美容業界でシワとりなどにボトックスとして使用されています。または、人工涙液の点眼や内服薬の投与、そして眼輪筋の切除術が行われる事があります。
眼輪筋トレーニングの効果
くまを緩和させる
目の下のクマはなぜ黒く見えるかというと、血流の低下によるところが大きいようです。睡眠不足や疲労、ストレスが溜まると目の下の脂肪が前に出てくるので、その脂肪が毛細血管を圧迫します。そして血行が悪くなり血液中の酸素が欠乏すると、赤血球の中にある赤い色素であるヘモグロビンが暗赤色になって、皮膚の薄い目の下が黒ずんで見えます。
また、眼輪筋が衰えると、下まぶたにたるみができてしまい、目の下のくまや老け顔になってしまいます。なのでそれらを防ぐ為に眼輪筋の筋力アップをする事で目の下のクマを緩和し、見た目年齢を若くしてくれる効果があります。眼輪筋トレーニングを行うと、目の周りの血流も良くなり、目元が明るい印象になります。
ドライアイを予防する
涙の分泌量が十分でなかったり、量は十分でも涙の質が低下することによって、目の表面を潤す力が低下した状態になった事をドライアイと言います。ドライアイの症状がある人は日本で約800~2,200万人いると言われており、ドライアイの患者に共通していることは、まばたきがちゃんと出来ていない「不完全瞬目」になっている事があります。
上下のまぶたがくっついていないと、まばたきをしても涙が流れなくなり、涙が広がらなくなり、目の表面が閏う事がなくなるので、常に乾燥した状態になってしまいます。なぜちゃんとまばたきが出来ないかというと、眼輪筋の弱さが原因です。なので、眼輪筋をトレーニングすると、眼輪筋が鍛えられ、ドライアイを予防する事ができます。
二重まぶたにする
眼輪筋トレーニングをすると、 目の周りの眼輪筋筋が鍛えられるので、目のむくみや脂肪を解消する事ができ、二重まぶたになる事があります。また、目の周りがすっきりする事から、目力がグンとアップすると言われています。目の周りの血行が良くなり、代謝がアップします。
その為、眼精疲労回復や、目の周りのシワやたるみ、老化の予防、クマの解消にもなります。そして嬉しい事に、眼輪筋トレーニングを行う事で、視力回復にも効果があると言われています。
見た目を若々しくさせる
目の周りにシワやクマがあると老けて見えてしまいます。シワは幸せの象徴だと言われますが、やっぱりシワは欲しくないのが乙女心でしょう。やはり気になるのは目元や目尻のシワだと思います。眼輪筋はどうしても弱ってきます。そうすると、筋肉がたるみ目の下にくまができたり、まぶたがたるんだりして老け顔の原因になってしまうのです。
そんなシワを眼輪筋のストレッチをすることにより、改善する事ができます。眼輪筋を鍛える事により、目元の血流を良くし、たるみも改善できる事から見た目が10歳若くなるといわれています。
眼輪筋を鍛えるトレーニング方法
目を開いて閉じるトレーニング
1.真っ直ぐ前を見ます。そして両目をギュッと5秒間つむります。
それからパッとおもいっきり5秒間目を大きく開いて、真っ直ぐ見ます。
2.真っ直ぐ前を見ます。そして両目をギュッと5秒間つむります。
それからパッとおもいっきり5秒間目を大きく開いて上を見ます。
3.真っ直ぐ前を見ます。そして両目をギュッと5秒間つむります。
それからパッとおもいっきり5秒間目を大きく開いて下を見ます。
4.真っ直ぐ前を見ます。そして両目をギュッと5秒間つむります。
それからパッとおもいっきり5秒間目を大きく開いて右を見ます。
5.真っ直ぐ前を見ます。そして両目をギュッと5秒間つむります。
それからパッとおもいっきり5秒間目を大きく開いて左を見ます。
これを1セットで、2回続けてやりましょう。
眼球を∞にクルクル回す
1.目を見開きます。そして、眼球を∞(無限)を書くようにくるくると回します。
2.今度は反対回りも同様にやります。
*これを5回ずつやります。
眩しい目つきトレーニング
1.まず鏡を見ながら、10秒ほど眩しいような目つきをしてください。(目の周りにシワができないよう、注意して下さい)この時、 普通の状態に比べて、下まぶたが2~3mm上がっているのを確認して下さい。
2.上まぶたの中心辺りを引き上げるようにして、眉毛の下で押さえます。この状態で目をギュッと閉じます。
これを数回繰り返します。何回か繰り返すと眼輪筋が鍛えられてる感じがしてきます。
寄り目トレーニング
人差し指を使ってトレーニング方法です。
1.まず人差し指を自分の目の前に持ってきます。そして爪の部分を見ます。なるべく目に近く持って来て下さい。
2.その指を真っ直ぐ自分から遠ざけるように動かします。そして、視線でその指を追うようにします。それを何回か繰り返します。
*ポイントは視線を常に指の爪に合わせる様にする事です。
目尻を軽く引っ張る
1.人差し指で目尻を軽く外側に引っ張った状態で、目をぎゅっと目を閉じます。
外側に引っ張った指が、内側に引き戻される感覚があれば、筋肉に正しく負荷がかかっている証拠です。
2.人差し指で目尻のやや上を押さえ、外上方に引っ張った状態で、目をぎゅっと閉じます。
*これをそれぞれ5秒、左右交互に3回ほど行います。これだけで、むくみも取れすっきりした感じになります。
まとめ
眼輪筋の周りには色々な筋肉と神経がありますね。整形手術もせず、眼輪筋トレーニングをするだけで、目のシワやたるみを解消し、目を大きく見せ、そして若々しく見えるようになるのは、女性にとってとてもうれしい事です。
そして、眼輪筋トレーニングをする事により、眼瞼痙攣やドライアイを改善させる事ができるので、それら目の病気で悩んでいる方はぜひやってほしいトレーニングです。またコンピューターを使う仕事をしている人も、ぜひこのトレーニングをやって、眼精疲労に強い目にして欲しいです!