咳止め!おすすめの市販薬5選と止まらない時の5つの対処法などを徹底解説!
咳止め効果のあるおすすめの薬と対処法とは?
止まらない咳は、本当につらいものです。辛いことに、夜、眠る前に咳がひどくなることも多いものです。辛い咳を抑えるために、市販の咳止め薬の特徴や、咳が止まらないときの対処法をまとめてみました。そして、咳が止まらないときに、気をつけなければならない咳の原因となる病気をみていきます。
良く効く咳止めの市販薬とは?
辛い咳を止めるための咳止め薬。まずは、自分に合った咳止め薬をみつけることが重要です。症状を見極めるには、まず「コホン」という乾いた咳か、「ゴホン」という湿った咳か注意してみてみましょう。
コホンという乾いた咳には、咳中枢に働きかけて咳を鎮める成分を選ぶとよいようです。多用される成分の中では「ジヒドロコデインリン酸塩」が最も鎮咳作用が強く、「コデインリン酸」、「デキストロメトルファン」がこれに次ぐそうです。
ゴホンという湿った咳の人は、痰がからんで気道が狭くなってしまっているそうです。去痰成分や、気道を拡げる成分の入った薬を選ぶとよいそうです。「カルボシステイン」、「ブロムヘキシン」、「エフェドリン」などの成分が有効とのことです。いろいろな咳止め薬がありますので、店頭の薬剤師と相談して、自分にあった咳止め薬をみつけるようにしましょう。
新ブロン液エース
新ブロン液エースは、せきやたんによく効く爽やかな服用感のメントール配合シロップ剤です。せきの中枢に作用してせきをしずめるジヒドロコデインリン酸塩と、気管支筋の緊張をやわらげ呼吸を楽にするグアイフェネシンの働きで、苦しい咳を鎮めてくれるそうです。
さらに、グアイフェネシンは、気管支拡張作用に加え、気道粘膜の分泌機能を高める働きがあり、のどにからんだ粘稠な痰をうすめて排出することをうながしてくれるそうです。「麻薬性鎮咳成分」と呼ばれる成分が含まれていますので、効果は強いかもしれませんが、長期、用法用量を超えた服用はしないように注意しましょう。主な副作用として、便秘、眠気などがあるようです。
用法・用量は1回量を、添付の目盛付コップではかり、1日3回食後に服用するそうです。咳がひどいときは1日6回まで服用してもよいということですが、この場合は服用間隔を4時間以上あけることが必要になるようです。
ストナ去痰カプセル
ストナ去痰カプセルは2つの基準外成分配合の早く溶ける液状溶解カプセルです。L-カルボシステインはたんの通りをスムーズに、塩酸ブロムヘキシンはたんをサラサラにし、痰、痰の絡む咳に効果をあらわすそうです。
ゴホンという湿った咳の人に合ったお薬のようです。去痰成分や、気道を拡げる成分が入っています。ストナ去痰カプセルに含まれる成分は、いずれも副作用が多いような成分でありません。ですので、基本的には安全に使用できるものと考えてもらって大丈夫のようです。
用法・用量は、大人(15才以上)1回2カプセル、8~14才1回1カプセル、いずれも1日3回食後に服用します。
アネトン咳止めZ液
アネトンせき止めZ液は淡褐色透明の液剤です。様々な原因で起こる咳症状を緩和する液体のせき止めです。対象年齢が広く子どもから大人まで服用しやすいようです。主な効能はせきを鎮め、痰のきれをよくします。味は甘みが強いさわやかなレモンティー風味。子どもでも比較的飲みやすくなっています。
麻薬性鎮咳成分と呼ばれる成分「コデインリン酸塩」を含む薬で、鎮咳作用が強く即効性もありますが、副作用に便秘、眠気があります。車の運転をする場合には服用しないようにしてください。また、1週間以上に渡る長期の使用は控えるようにしましょう。
用法・用量は1回量を、添付の目盛付コップではかり、1日3回食後に服用するそうです。咳がひどいときは1日6回まで服用してもよいということですが、この場合は服用間隔を4時間以上あけることが必要になるようです。
コンタック咳止めST
非麻薬性鎮咳剤のデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物がせきをしずめます。さらにジプロフィリンが収縮した気管支を広げて気道を確保することで、咳をしずめるとともに、痰を出しやすくします。副作用もほとんどなく、眠くならない薬のようです。
1回1カプセルで約12時間効果が持続。成人(15歳異常)は朝夕2回、1カプセル服用します。徐放性顆粒の外側を速放性の層でおおった多重顆粒を充填したカプセル剤なので、1回1カプセルの服用で約12時間効果が持続します。
ミコルデ錠A
テオフィリン、dl-メチルエフェドリン塩酸塩配合で気管支を拡張して、「ゼーゼー、ヒューヒュー」と音をたてるようなせき、たんにすぐれた効果をあらわします。ゴホンという湿った咳の人に向いているお薬のようです。
3種類の生薬(キキョウ、セネガ、カンゾウ)を配合し、たんのからみを取り除きせきを鎮めてくれます。用法・用量は、大人(15才以上)1回2錠、1日3回食後なるべく30分以内に服用するとのことです。
夜に咳が止まらない時の咳を止める方法
温かい飲み物を飲む
咳が出始めたら、水分を摂るようにしましょう。そのとき、冷たい飲み物は要注意です。冷たい飲み物が刺激となってしまって、咳が止まらなくなってしまうことがありますから、ご注意ください。
のどの乾燥を潤してあげましょう。お勧めは温かいのみものです。湯気に加湿効果も見込めます。ただし、あまり熱すぎると声帯を痛めることになってしまうので、5~60℃ぐらいが適温のようです。
部屋を加湿する
空気が乾燥すると咳がでてきます。咳をするとのどが更に乾燥してしまいます。部屋を加湿しましょう。加湿器で加湿したり、濡らしたバスタオルなどを、部屋に干すだけでも加湿効果があります。
咳止めになる食べ物を摂る:ハチミツ
咳止めとなる代表的な食べ物と言えば、ハチミツです。ハチミツが咳止めによいのは4つの効き目があるからなのです。まず1つ目は、その優れた殺菌効果です。
そして、2つ目にあのドロッとした質感の粘膜保護効果です。3つ目には疲労を回復する効果があり、免疫力を高めてくれます。そして、4つ目には、整腸効果もあるそうです。こんな効き目のたくさんあるハチミツを、咳が止まらない時には摂ってください。
咳止めのツボを押してみる
尺沢(しゃくたく)
尺沢は、肘(ひじ)のうち側にある横ジワの上です。手のひらを上に向けて、肘を曲げると、ちょうど横ジワのところに硬い筋が感じられますか。その硬い筋を挟んですぐ外側(親指側)です。そのツボを押してみてください。
天突(てんとつ)
天突は、喉仏のすぐ下に位置する部分です。強く押しすぎるとむせてしまいますので、注意しましょう。
孔最(こうさい)
孔最は、一番目に紹介したツボ「尺沢」から、指3本分だけ指先の方向に近づけた所の位置です。
背中を温める
肩甲骨の間にも、咳に関する神経や風邪に効くツボがあるそうです。そのこともあり、背中を温めたりマッサージすると咳止め効果が期待できるようです。
風邪をひいた時には背中全体に筋肉痛のような痛みが出ることも多いので、あればマッサージオイルを使って丁寧にマッサージしてあげるのがよいそうです。
長引く咳、咳喘息とは?
風邪薬や咳止めが効かない
風邪は治ったはずなのに、咳はちっとも治まらない、といったような状態が数週間続いたら、それは咳喘息を疑った方がよいそうです。咳喘息は、慢性的に咳が続く気管支の病気です。一般的な喘息と同様、気道(呼吸をするときに空気の通る道)が狭くなり、いろいろな刺激に対して過敏になって、炎症や咳の発作が起こってしまうそうです。
アレルギーのある人に特に咳喘息は起こりやすいそうです。アレルギー反応によって、気道が炎症を起こしてしまうためです。アレルギー体質や大気汚染によるアレルギー反応によっても悪化してしまいます。
夜に咳がひどくなる
咳喘息にかかると、一カ月以上、空咳(からぜき)が続いてしまいます。ひどい場合は咳が一年以上続くことさえあるそうです。ただし、喘息に見られるゼイゼイ、ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難はなく、発熱や痰などの症状もほとんど出ないそうです。
ただ、夜中から明け方に激しい咳が出たり、寒暖の差や喫煙で咳が出やすくなるのが特徴だそうです。のどにイガイガ感を伴うこともあり、長話をした際、のどが渇いたり枯れたりもするそうです。
放っておくと喘息になる
咳喘息は、喘息の前段階といわれています。咳喘息を放置すると、本格的な喘息に移行してしまいます。そうならないように、十分注意してください。
風邪をこじらせて起きる
かぜやインフルエンザかかると、気道の粘膜が炎症を起こします。その結果、わずかな刺激にも反応し、気道が収縮して咳喘息が起こりやすくなってしまいます。風邪をこじらせないように、注意しましょう。
咳喘息以外で咳に注意する病気とは?
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマという菌が肺に感染しておこる病気です。しつこい咳と、頑固な発熱が特徴です。普通の肺炎では、空気の通り道である気管支や、肺胞が傷害されるため、聴診器で効くとゼロゼロした痰が絡むような音が聞こえてくるのですが、マイコプラズ肺炎は、気管支や肺胞の外部にある間質という組織で炎症を起こすため、ゼロゼロした音が出てこないそうです。
ただし、経過が長びくと、炎症が気管支や肺胞にも広がって、ゼロゼロした音が聞こえるようになるとのことです。潜伏期間が2~3週間と長いですので、周囲にマイコプラズマにかかった人がいたら、しばらく注意した方がいいかもしれません。
症状としては、しつこい咳と頑固な発熱が特徴で、全身倦怠感見られるそうですが、あまり重症になることはないとのことです。ただ、聴診器で聞いてもわからないことが多いので、診断に時間がかかってしまうことが、多いそうです。治療には抗生物質が使われます。
肺結核
風邪は治ったはずなのに、咳が止まらず続いている。もしも、咳や微熱が2週間以上続く場合は、肺結核の可能性を疑って方がいいそうです。
肺結核は過去の病気ではないのです。昔に比べて少なくなったとはいえ、日本でも新たに肺結核を発病し、死亡する人が毎年います。また、世界全体では人口の3分の1が結核に感染しており、エイズ、マラリアと併せて、今でも、世界の3大感染症といわれています。
肺結核は、明治時代から昭和20年代にかけて、日本人の国民病と言われるほど流行しており、死亡原因の第一位を占めていました。第二次大戦後、日本でも有効な治療薬が普及し、生活水準の向上や国の結核対策によって患者数は激減しました。
しかし、近年も年間約2万人が新たに発病し、2千人が死亡しています。他の先進国に比べて数倍も多く、まだ日本では、肺結核は現在進行形の病気といえるそうです。
感染症の怖いところは、気付かないうちに感染して、周りの人にうつしている可能性があることです。咳が止まらない、「結核かもしれない?」と思ったら、早めに検査を受けるようにしましょう。
逆流性食道炎
逆流性食道炎は胃酸の逆流によって引き起こされる病気です。胃酸が食道を逆流すると、食道には、胃酸に対する防御機能がないので、酸に繰り返しさらされると炎症を起こして、粘膜はただれ、潰瘍が生じたり、胸やけや呑酸などの不快な症状が起こってしまいます。
そして、慢性的な咳がみられることもあります。というのは、食道の一番上のほうは、肺へ通じる「気管」(下気道)の入り口である「喉頭」に接しているため、寝転んでいるときに、胃液の逆流が起きると、食道の上部にまで胃液が逆流し、喉頭に触れてしまうことがあるそうなのです。
喉頭が胃酸に触れると、喉頭の粘膜は、すぐに炎症を起こしてしまいます。すると、慢性的に咳が出たり、声帯にポリープができて、声がかすれたり、出にくくなったりしてしまうということです。逆流性食道炎の治療は、飲み薬によって胃酸の分泌量を減少させたり、食道の運動機能を改善したり、胃酸を中和したり、食道の粘膜を保護・修復する薬物療法を中心に行われるそうです。
生活習慣の改善では、脂肪分の多い食事を控え、胃への刺激の少ないものを腹八分目で食べるようにするそうです。酸味の強い食品も控えたほうがよいということです。また、お腹をベルトできつく締め付けすぎない、無理して重いものを持たない、肥満に注意するなど、腹圧が高まるのを避けることも重要だそうです。
つらい咳には自分にあった咳止めを!
止まらない咳は本当につらいものです。体力も消耗します。まずは、加湿に注意して、喉に潤いを与えてあげましょう。そして、自分に合った咳止め薬をみつけましょう。それでも、止まらないときは、早め早めに病院へ行くようにして、風邪をこじらせないように気をつけましょう。