人生に疲れたな、と思ったとき。自分の深層心理と7つの対処法
今、死にたいと思っている人へ
誰もが一度は死にたいと思ったことがあるはず
私たちは、日常生活の中でさまざまな人達と関わり合いながら生きています。悩みのほとんどは、この人間関係が起因の事がほとんどと言われています。
自分と関わる人達全てと気が合うという事は決してありません。今まで良い関係だった相手とも、何かがきっかけで急に関係が悪化してしまう事もあります。
学校のクラスメイト、友達、職場の人達、家族との関わりの中で人間関係が上手くいかず、修復が困難な状況になれば、その場にいる事自体が苦しい事もあるでしょう。
「そんな状況を作り出したのは、自分が悪いのか」と自分を責めたり、「どうして自分だけこんな目に合わなきゃいけないのか」と世の中が不平等で、あなただけが辛い思いをしていると感じるかもしれません。
でも、そう思っているのはあなただけではありません。世の中には、あなたと同じような経験をしている人は数えきれないほどいます。その人たちも一度は「もうこの世から消えたい、死にたい」と思い、中には、そんな胸のうちをインターネット上に綴る人たちもいます。
今の世の中は、便利ではある一方人間関係も複雑化してしまった為、とても生きずらい世の中になったと感じる人はたくさんいるのです。
本当は死にたくない、消えたくない
ある人のエピソードをご紹介します。その人を仮にAさんと呼びます。Aさんは昔、何もかもが上手くいかなくなり、「この世から消えたい」と思っていました。
Aさんは、嫌な事があれば、すぐにそんな事を口にしていたのですが、本当は”自分が辛い状況だという事を誰かに分かって欲しい”から、口癖のように言っていたのです。Aさんは、最初はほんの冗談っぽく言っていたのに、ついに本当にうつっぽくなってしまいました。
そんなAさんは、ある本に出会いました。「ダメな自分を救う本ー人生を劇的に変えるアファメーションテクニック」という本です。その本で、Aさんは自信を持てるようになる方法や、やる気の出る方法など色んな事を学んで、人生観が180度変わったと言います。Aさんは本当は生きたかったのです。生きたいから、解決方法を求めてこの本を見つけたのです。
あなたは今、辛い事が多くて「死にたい、消えたい」と思ってるかもしれません。でも、本当はAさんのように、辛い気持ちを誰かに分かって欲しいという気持ちが強いのではないでしょうか。
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承認欲求が強い
「誰かから認められたい」とは誰でも持つ感情です。承認欲求が強いと、相手の反応が思っていたよりも悪かったらショックも大きくなります。
誰かから認められる事は嬉しい事ですが、実はもっと大切なのが”自己承認”です。これがなければ、誰かから認められたり褒められたとしても、あなたの満足度はそんなに得られないのです。
あなたは責任感も強く、今まで自分の事をあまり褒めてこなかったのかもしれません。なので、これからは思い切り自分の事を褒めてあげましょう!
褒める内容はどんな事でも構いません。「寝坊せずに起きれる自分は偉い!」「健康的な生活を心がけている自分は凄い!」など些細な事でも良いのです。
自分を褒める行動を”アファメーション”というのですが、実践した多くの人が、「これは絶大な効果がある!」と前向きに生きれるようになったそうです。
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自己承認力を高めるには、自己分析が有効
自己承認力を高めるには、まずは自分が自分のことをよく分かっている必要があります。
あなたは、自分をどのくらい分かっているでしょうか?
「真面目な性格」、「穏やか」、「人見知りをしない」など既に分かっている部分もあるでしょうが、おそらくそれは一部でしょう。
あなたの魅力は、そんなちっぽけなはずがないのです。
そして、自分の魅力をもっと知る自己分析の方法としてオススメしたいのが転職サイトなどで無料で使える「キャリア診断テスト」です。
複数の質問に答え、自分では自覚していない可能性や、性格分析の精度がかなり高いので、自分のことをよく知れます。その中でも リクナビNEXTのキャリア診断(グッドポイント診断)は、実際に転職活動の面接に持込みされるほど精度が高く、おすすめです。
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責任感が強い・真面目
あなたは、何事においてもとても真面目に取り組み、責任感が強い所はありませんか?仕事では、頼まれた事は自分が手一杯の時でも引き受け、出来なかった事に対して自分を責めてしまう事もあるのではないでしょうか。
責任感があり真面目な所はあなたの素晴らしい所です。でも、責任感が強い人はつい自分の限界を超えても頑張りすぎてしまう結果、ものすごくしんどくなってしまうのです。
「自分が休んだら、全て上手くいかなくなる」と不安かもしれませんが、仕事よりも、誰かとの約束などよりも大切なのは”あなた自身”です!
この際、「やりたくないな」と思う事は、全て投げ出しちゃいましょう。「この人、苦手だな」と思う人がいるのであれば、無理に付き合わなくても良いです。それは決して逃げたワケではなくて、自分自身を守る為に必要な事です。
心が元気になるまで無理はしなくて良いのです。自分の事を第一に考えるのは、決して我がままではありません。あなたが今一番にするべき事は、自分を労わってあげる事です。
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自己否定やネガティブな感情が強い
誰にでも、得意、不得意はあります。走るのが早い人もいれば、遅い人もいる。家事が得意な人もいれば、嫌いな人もいます。
あなたは、自分が不得意な事をする時、つい「周りに迷惑をかけてしまっている」と考えていませんか?もし、実際にあなたに何か言ってくる人がいたら、「やっぱり自分は必要ないんだ」と落ち込むでしょう。
でも、あなたが落ち込む必要はありません。あなたの不得意な事に対して嫌味気な態度を取る人たちの方が自分達の行いを考え直す必要があるのです。”助け合う”という人間として大切な事を忘れてしまっているのは、とても悲しい事です。
逆に、あなたの周りで、誰かが不得意な事をして失敗をしてしまった時、あなたはその人を責めず、優しい手を差し伸べてあげられる人なのではないでしょうか。
人の気持ちが痛いほどに分かるからこそ、あなたは誰かに優しさを与える事が出来るはずです。そんなあなたの存在に心が救われる人はきっとたくさんいます。
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生きていることに目的や意味を見出せない
生きることに目的や意味を見いだせずに苦しいという事は、あなたは生きる事について真剣に考えているという事です。
人生でやりたい事を見つける事は、そう簡単ではありませんが、人生について真剣に向き合っていれば必ず見つかります。
では、どうすればやりたい事が見つかるのか一緒に考えてみましょう。まずは、”やりたくない事”を考えましょう。「誰かを引っ張っていく仕事はしたくない」「〇〇さんとは顔を合わせたくない」など、自分なりにやりたくない事があるはずです。
それを反対に考えれば、あなたが”やりたい事”になります。「誰かをサポートする役職に就きたい」「〇〇さんのいない環境に身を置きたい」など、あなたが望む事がだんだんと見えてきたと思います。
次はそれを実現させる為に必要な事を考えます。引っ越しをする必要があったり、転職する必要も出てくるでしょう。
それであなたが望む人生を歩めるのであれば、迷わず行動しましょう。少しでも、あなたがやりたい事に近づけるなら、行動する価値のある事です。
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情緒不安定・感情の波が大きい
もし、あなたが「自分は感情の起伏が激しい」と思い、それが嫌だと感じるのは、それはあなたが自分の事を客観的に見れている証拠です。
なぜ感情的になってしまうのかと言うと”こだわりが強い”からと言われています。「〇〇はこうあるべき」と理想があり、少しでも違う事が起こると混乱し感情の起伏は激しくなるのです。
何事も”ほどほどに”しておく事が、心穏やかに過ごす為には必要です。最初は受け入れられない事が多くても、「こういう事もある」と思い続けていく事で、少しずつ心の余裕が生まれてくるはずです。
そして、何かに極端に悲しんだり怒ったした時には、決して自分の事を責めないでください。「感情的になる自分はダメだ」と自分を否定しすぎてしまうのは良くありません。
イライラした時には、そんな自分の事を認めて、「次はもう少し寛大でいられるように頑張ろうね」と自分自身を励ましましょう。どんな状況の時でも、まずは自分を受け入れてあげましょう。
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過度なストレスを受けやすい
職場環境、友人関係などで、あなたは常にストレスを受けやすい環境にいませんか?ストレスは心身ともに不調の原因になるので、いちはやく解消する必要があります。
あなたのストレス耐性は今はまだ低いのかもしれませんが、これは改善していけるので安心しましょう。
まず、何かストレスに感じる事が起こった時に発散できる方法が一つはありますか?運動をする、DVDを観る、買物をするなど何でも良いです。とにかくあなたが気分がすっきりする事を一つは見つけておきましょう。
そして、少しでもストレスを感じたらそれを長引かせない事です。ストレスは気が付かないうちに溜まり、だんだん何もかもが楽しくなくなります。
溜まりに溜まったストレスは一気には解消しにくいですよね。なので、ちょっとでも疲れたな、しんどいなと思ったらすぐに解消しましょう。
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一貫性がない
私たちの脳は、同じ生活リズム好む傾向があります。「昨日はしたけど、今日はしない」など、一貫性がなくなると、脳は混乱し、モチベーションも下がってしまうそうです。
子育てに置き換えてみれば、母親が昨日は良いと言ったのに、今日はダメと言って子供を混乱させてしまう感じと同じです。
脳は、する事、言う事がバラバラだといずれ言う事を効かなくなります。その為、自分では頑張ろうと思いたいのに頑張れないという心と体がバラバラになる現象が起きてしまうのです。
なので、日々の生活の中で何か一つだけでも「毎日欠かさずしている事」と作りましょう。特別な事でなくても「毎日22時には寝る」などの生活習慣でも構いません。あなたの生活の中でひとつでも一貫性のある事を作ってあげると、あなたの体と心が結び付き心が安定します。
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完璧主義
あらゆる事を計画的に進めたい、完璧に仕上げたいと思うと、自分を苦しめてしまう事になります。理想に追い付いていないと、出来ている事すら「出来ていない」と思い、頭の中は否定の気持ちでいっぱいになるのです。
これは、スパルタの親が子供に自分の理想通りに育って欲しくて叱っているようなものです。常に自分にプレッシャーを与え叩きこんでいるのです。
自分の中では完璧とまではいかなくても「昨日よりは、これが出来るようになった」と前向きに考える事が大切です。そうやって、自分でご褒美を与え続けましょう。人間は褒められる事で出来なかった事が出来るようになるし、成長する事が出来るのです。
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死にたい、消えたいと思う具体的な原因とは?
借金やお金がない等の経済的事情
借金が莫大になり返済しきれなくなってしまう人は少なくありません。「借金があるくらいなら、もう死にたい」と思う人もいるでしょう。
もちろん、返さなければいけない金額が膨らめばストレスも相当なものです。毎日が辛くて仕方がないはずです。でも、それを独りで抱え込む事は絶対にしないでください。あなたの周りには、借金を解決してくれる方法はいくらでもあります。
弁護士や司法書士に債務整理をお願いする、自己破産をする、身内の人に思い切って打ち明けて援助してもらうなど、あなたが身軽になれる方法は必ずあります。
あなたが借金が原因で死にたいと思っている事に比べれば、これらの事は大した事ではありません。命はお金よりも比べものにならないくらい大切なものだからです。
なので、もし借金をしてしまったのであれば、バレるのが恥ずかしいとは思わず勇気を出して助けを求めましょう。あなたのその辛さを解決してくれる人は必ず現れます。
会社の倒産、リストラ、過労などの仕事のトラブル
毎日仕事がハードで休む暇もない、あなたの働いている会社が倒産、もしくはリストラされてしまったら「この先どうすれば良いのか」と頭も真っ白になるでしょう。
「周りの人に心配かけたくない」と、泣くのを我慢している人もいるでしょう。でも我慢せず思い切り泣きましょう。気が済むまで泣いてください。
気が済むまで泣いたら次は前を向くのみです。あなたは、確かに今窮地に追い込まれているのかもしれませんが、自分を信じて諦めなければ、必ず道は繋がっています。
世の中にはいくらでも仕事はあります。「やってみようかな」と思うものがあれば、どんどん取り組んでみましょう。何かを始めれば、必ず何か発見があります。諦めなければいつかは必ず自分に合ったものを見つけ出す事が出来るのです。
環境が変われば、今まで出来ていた事を我慢しなければいけない時期もありますが、あなたがやる気を持てて、精神的にも安定できる事の方がもっと大事です。
パワハラなどの人間関係トラブル
職場でパワハラをする人がいると、とても働きにくいですよね。その人と顔を合わせなければいけないと思えば、会社に行くのも憂鬱な事でしょう。
あなたがそういう気分になる事は決して間違っていません。もちろん、あなたの心が繊細で、人一倍傷つきやすいという事もあるかもしれませんが、そんなあなたを傷つける相手にも責任があるのです。
もし、あなたが一人で思い悩んでいるのであれば誰かに相談しましょう。第三者に、パワハラをされている事を伝える事は、あなたの辛さを解消させる為の第一歩です。
会社の人に言いにくいのであれば、パワハラ問題解決支援サイトもあるので、そこで相談してみるのも一つの方法です。
パワハラが原因で、あなたが本来持っている力を発揮できず肩身の狭い思いで仕事をしなければいけないのは本当に勿体ないことです。あなたはもっと良い職場環境で働けば、きっと能力を活かす事が出来る人なはずです。
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セクハラなどの性差別
セクハラも精神的ダメージを与えます。職場の上司などで、自分の立場を利用して、部下が何も言えない事を良い事に、平気でセクハラする人もいるでしょう。
でも、立場が上だからといって相手が思うがままにセクハラをして良いはずがありません。相手は、あなたが何も言わないと調子に乗って、どんどんセクハラをしてしまう傾向があります。あなたがピシャリを言えば、「他の人にバラされるかも」と危機を感じてしなくなる人もいるでしょう。
それでも収まらなければ、会社の窓口にすぐ相談です。会社側で、セクハラに対してどのような対処をするか決定してくれるはずです。
社外でも、都道府県労働局雇用均等室に相談する事も出来るので、そこに頼るのも良いでしょう。専門の相談員がいるので、問題の解決方法について詳しく教えてくれます。
セクハラに悩んでいるのはあなた一人ではありません。なので、恥ずかしがらずにセクハラ問題に立ち向かいましょう。
虐待やいじめなど、子供時代のトラウマ
あなたが今「死にたい、消えたい」と思うようになったのには、子供時代の経験が関係しているのかもしれません。
あなたは子供の頃、いつも周りに気を使いながら生きてきませんでしたか?一番気を許せるはずの親にも気を使い、本音を言えずに過ごしてはきませんでしたか?
子供は産まれた時は皆純粋で無邪気です。それが、親からの虐待や、叱られてばかりの環境で過ごすうちに、自尊心が次第になくなるのです。
子供は、叱られる事も確かに大切ではありますが褒められる事で自尊心が付き、心も安定して周りの人に優しく出来る子にもなります。その大切なステップを踏まずに虐待されたり、毎日叱られていると、心が荒み学校でもトラブルが多い子になってしまうのです。
そうして育った人は大人になってからも、自己否定する癖が直らず苦しい思いをしてしまう傾向にあります。
でも、もう自己否定するのは終わりにしましょう。あなたは子供時代に、色々な事を我慢して育った分、大人になった今こそ自由に生きて良いのです。子供時代に植え付けられた「自分はダメな子」という固定概念は捨て、「自分の可能性は無限大なんだ」と思いましょう。
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離婚や家族の不仲など家族のトラブル
人生で一度きりのはずの結婚。でも、いざ結婚生活が始まると、思っていた生活とは全く違っていた。夫(妻)の浮気、借金、リストラ、会社の倒産など耐えられないトラブルが起こり、夫婦関係も不仲になり、離婚してしまう人もいるでしょう。
結婚してからの生活が、毎日精神的にショックな事の連続では、誰だって気が狂います。結婚生活に耐えられず離婚を選んだ人も、離婚後にすぐ立ち直れるというワケでもありません。離婚は、精神的にも相当ショックの大きいものです。離婚のショックから立ち直れず、何も手につかない人もたくさんいます。
今は、家族が不仲であったり、離婚してしまったなど精神的なダメージはとても大きいものだと思いますが、それでもいつか必ず心がスッと軽くなる日はやってきます。
人間は、幸せだけを感じる事は出来ない生き物だと言われています。人生の中でショックな出来事があるからこそ、次に起こる出来事に対して「幸せ」と感じる事が出来るのです。
今辛い出来事に直面しているのであれば、それは「本当の幸せが何かが分かるチャンスだ!」と前向きに考えてみましょう!
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うつ病や精神病などの心の病気
あなたが今、何か心の病気にかかってしまっているのであれば、自分ではなかなか治す事が出来ず、苦しい思いをしているかもしれません。
心と体が言う事を聞かなくて、毎日辛い思いをしているでしょう。今、あなたは「死にたい」と考えているなら、それはあなた自身ではなくて、”病気”がそうさせている事に気が付きましょう。心の病が脳を洗脳し操作してしまっているのです。
心の病気は、ちょっと厄介な風邪と捉えましょう。風邪を引いた時は、ゆっくり休んだり、お薬を飲みますよね。それと同じように、まず、あなたが何よりも優先させるべき事は”毒出し”です。
心の中で渦巻く闇を、全て吐き出しちゃいましょう。そして、暗い気持ちにしかなれない自分を、どうか責めないでください。「辛いよね。誰だって辛くなるよ」と、自分の感情を否定せず受け入れてあげましょう。
それを続けていけば、いつか必ず、あなたは心の病を退治する事ができ、また元気になれるはずです。
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がんなどの病気や健康問題
今、あなたが何か大きな病気にかかっていて入院中だったり、入退院を繰り返す生活をしていたのであれば、とても辛く苦しい日々を送っている事と思います。
「どうして自分はこんな目に合わないといけないの?」「病気に負けそうな自分が情けない」など、毎日自分の事を責めてしまう事もあるでしょう。
でも、あなたがそう思ってしまうのは決して間違っていません。病気になっても「大丈夫」と平気でいれる人なんていません。
世の中には、あなただけじゃなくて、病気に苦しみながらも前を向いて生きていく決意をした人はたくさんいて、インターネットで自分の心境を書いている人もいます。
自分の苦しい胸の内を打ち明けると、同じような経験をしている人たちから多くの励ましの言葉が返ってきています。
そのコメントの中には、「自分は病気になってしまって、今までと同じような生活が出来ない。でも、そんな自分でも出来る事は少しはある。だから、これからは自分が出来る限りの事を頑張って生きていく」という前向きなコメントもあります。
今までの生活との落差が大きいと、自分は無力な人間だと思う事もあるかもしれませんが、あなたは病気がきっかけで、人生で大切な人や物事が何かを身に染みて感じる事も出来たはずです。
そして、病気にも負けずに頑張るあなたの姿は、周りの人に勇気を与えます。あなたは決して無力ではありません。今の状態だからこそ出来る事は何かを、考えてみましょう。
介護疲れ
家族で介護が必要な人がいて、介護が出来るのがあなただけだと、ストレスは並大抵のものではないでしょう。仕事をしながらの両立では自分の時間が持てず、介護に専念すれば介護疲れであなたもボロボロ寸前になるはずです。
介護は、あなた一人が全て抱え込む必要はありません。母親を介護している女性のお話をご紹介します。その人をBさんとしましょう。Bさんは、会社には内緒で介護と仕事の両立をしていて、お昼時間には家で介護をして、落ち着いたら職場へ戻る生活をしていました。
お昼ご飯も、他の人にバレないようにトイレで食べていたそうです。ある日上司がそれに気づき、介護をしている事を知ります。その時、上司は「お昼はきちんと食べてからで良いよ」と言ってくれたのです。Bさんはその一言で心がスッと軽くなったそうです。
一人で抱え込んでいれば、全て自分で受け止めなければいけませんが、状況を理解してくれる人が一人でもいればあなたの心はだいぶ救われるはずです。
孤独
人間は誰でも頼れる人がいない、大切な人を失うなどの辛い事が起これば絶望を感じるでしょう。
今、あなたは本当に孤独で辛いと思います。でも、あなたは決して独りぼっちではありません。身近に誰もいなかったとしても、今の時代ではインターネットで情報交換できる機会や、コミュニティーに参加する事も出来ます。
ある男性が、友達がいなくて誕生日にも誰からも祝ってもらえませんでした。そしてその孤独をインターネットに投稿した所、多くの人たちが「お誕生日おめでとう!」メッセージを送ってくれたそうです。「君は独りじゃないよ」など励ましの言葉に、彼は心が救われたと感謝のコメントをしていました。
彼が経験したように、あなたの周りには、味方がたくさんいます。例え目の前にいる人ではなくても遠い場所から見守ってくれている人たちは必ずいるのです。
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死にたい、消えたいと思ったらぜひ試して欲しい7つの心のケア方法
インターネット、携帯から離れる
インターネット、携帯、テレビから、たまには離れて生活してみましょう。特にインターネットはさまざまな情報が飛び交っていて、余計にネガティブな気持ちにさせてしまう内容が書かれている事もあります。
また、やり始めたらつい何時間も過ごしてしまう事もあるので、目が疲れたり肩が凝って、それもストレスに繋がります。
一度ハマるとなかなか抜け出せないかもしれませんが、一旦そこから離れて外の空気でも吸いに行きましょう。家でこもっている時よりも、少し気分がリフレッシュするはずです。
「死にたい」=「疲れている」と考える
何もかもが嫌になって、「死にたい」という気持ちでいっぱいかもしれませんが、それを「今、疲れているんだ」と考えるようにしてみましょう。
根本的な所では、さまざまな理由が重なって体力的にも精神的にも疲れていて、リラックスする事が一番大切なのに、まるで「死にたい」という気持ちが本物のように脳が捉えてしまっている為に、このような事が起こると言われています。
「死にたい」と思った時には、「これは本心ではない。本当はただ、疲れを取りたいだけだ」と脳に言い聞かせるようにしてみましょう。
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自分の心に目を向ける
自分の心の状態が今、どんな状況かじっくり考えてみましょう。「今、自分はどうしたい?」と心の声に意識を集中させましょう。「疲れた」「ゆっくりしたい」など、あなたの本心が見えてくるはずです。
普段、人は自分の心には目を向けず、外で起こるあらゆる事に気が行ってしまいます。現代は、あらゆる情報源があるせいで、自分の事よりも他の人の言う事に意識が行ってしまうのも原因でしょう。
何かと忙しい外の世界に気を取られて、自分の精神状態を把握する時間を怠れば、それだけストレスも溜まっていきます。
いったん、外の情報は置いといて、まずは自分とじっくり向き合う時間を作りましょう。そうして心のストレスを和らげてあげましょう。
やってみたい事を思い描く
美味しい食べ物を食べたい、旅行に行きたい、お洒落な服を着たいなど、あなたがしてみたい事を思う存分思い描いてください。どんな些細な事でも構いません。写真などをノートに張り付けて、イメージを膨らませてみても良いでしょう。
将来してみたい事を思い浮かべているうちに、なんだか明るい気分になってきませんか?とにかく、想像してワクワクする事が大切です。「出来ないかも」ではなく「出来るんだ」という気持ちになりましょう。
そして、将来したい事をまず考えて、そこから逆算して「自分が今何をするべきか」を考えてみます。ちょっと、心がスッキリしたり、前向きな気持ちになっるのが感じられたら大成功です!
深呼吸をする
あなたは普段、呼吸が浅くなったり、ねこ背になっていませんか?ストレスが溜まった状態の時は呼吸が浅くなり姿勢も悪くなりがちです。そうすると、思考回路も鈍くなりネガティブな事ばかり考えてしまうようになるのです。
息を吸う時はしっかりと鼻から空気を吸い、吐くときはゆっくりと吐きます。そうすると、胸も自然と張れるようになります。目線が少し高くなるだけでも、気分はずいぶんと前向きになれるものです。
自分のしたい事を考えるのも大切ですが、深呼吸をする事でより、頭がスッキリして色んな事を前向きに考えられるようになるので、ぜひ試してみてみましょう。
信頼できる人に話してみる
もし、あなたが気を許せる存在の人がいたなら、遠慮せずに思いをぶつけてみましょう。一人で抱え込むと、心の中にストレスがどんどん溜まり、冷静な判断もしにくくなってしまいます。
「こんな気持ちを誰かに伝えても迷惑かけるだけ」と内にこもっているのであれば、その考えは捨てましょう。例えば、自分の親や兄弟、長年の友達であれば、あなたの性格をよく分かってくれていると思うので、話しているうちに何か解決策が見つかるかもしれません。
たとえ問題がすぐに解決は出来なかったとしても、話しを聞いてもらうだけでも、心がだいぶ軽くもなるはずです。
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選んだ道を「これでよかったんだ」と考える
私たちの生活は、日々選択の連続です。その度に「これでよかったのかな」「ああしとけばよかったのかな」と悩んでしまう事もあると思います。
自分では「これで良いんだ」と決めた事に対しても、他人が嫌味を言ってくる可能性もあります。何かを言われると、「やっぱり自分はダメな人間なんだ」と落ち込んでしまう事もあるかもしれませんが、他人の言う事は気にしないように。
他人の目を気にしすぎたり、期待に応えようと思って自分が出来る事以上の事をしてしまうと、出来なかった時に、”出来なかった部分”ばかりに目がいってネガティブな気持ちが大きくなってしまうでしょう。
周りに何を言われようと、あなたの”気持ち”をまずは優先してください。直観で「嫌だな」と思う事は切り捨てる勇気を持ちましょう。
今のあなたが無理なく出来る事を優先して、それをきちんとやり遂げれれば、それが自信へと繋がり心も軽くなるはずです。
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一人で悩まないで!心理カウンセリングや電話相談なども
こころの健康相談統一ダイヤル
0570-064-556(営業日、時間は書く都道府県により違います)
こちらの番号にかけると、あなたが電話をかけている所在地に一番近い機関に接続されます。あなたが心に抱えている悩みを、電話相談で対応します。こちらは、内閣府のホームページより情報を見る事が出来ます。
いのちの電話
いのちの電話では、全国で死にたい、消えたいと思う人たちの為に電話相談をしています。電話番号は、各都道府県によって違うので、いのちの電話ホームページより、あなたの住むエリアの電話番号を検索してください。
また、いのちの電話では毎月10日はフリーダイヤルの電話相談も受け付けています。0120-738-556、毎月10日午前8時から翌日午前8時まで受付ています。
チャイルドライン
0120-99-7777(月曜~土曜、午後4時~9時まで)
チャイルドラインは、18歳までの子供専用の電話で、いじめや虐待に悩む子供たちのための電話相談を行う慈善活動です。1970年に北欧で発足したのがきっかけで、現在、145か国でチャイルドラインが実施されています。
精神科・心療内科でのカウンセリング
電話での相談以外にも、精神科や心療内科のカウンセリングを受ける事もできます。病院に来る人のプライバシーは保護された環境なので、安心してあなたの悩みを先生に打ち明けてください。
実際に先生と会って話す事は、電話で話すよりもより安心感があると思います。世の中にはカウンセリングを行っている病院はたくさんあります。あなたが気軽に話せる先生に出会えると、早く心が回復できるはずです。
まとめ
誰にとっても、自分にとって辛い事、悲しい事は必ず起こりますが、それに負けず前を向き続けた結果、自分が経験したからこそ人の気持がものすごく分かる、素晴らしい人間になれるのです。
今あなたの抱えている悩み、辛さ、悲しみはとてつもなく大きなものかもしれませんが、それだけに捕らわれず、少し目線を上げてみましょう。少し視野を広げてみれば、今まで下を向いて見えていなかった事を見て、感じる事も出来るでしょう。
あなたの心を救ってくれる人と出会えたり、新しい環境の中で心穏やかに過ごせるようになる日は必ずやってきます。そして、今の経験を糧に、あなたは今よりも何倍も人間的に成長し優れた人になれるのです。だから今の悩みに捕らわれず、前を向いて行きましょう。