menu
閉じる
閉じる
閉じる
  1. アッシュベージュはやわらかくて可愛い♡レングス別ヘアスタイル15選
  2. 韓国のインスタ女子が気になる!
  3. 写真映え120%!腕時計と一緒にUPしたいシンプルネイル20選
  4. 結婚式に持ちたい♪パーティーバッグの選び方
  5. 仕事帰りに立ち寄りたい!新橋のおすすめ韓国料理店10選
  6. 2016春のトレンド♡上品で柔らですか“ニュアンスカラー”を取り入れよ…
  7. 大切な人へのプレゼントに喜ばれるギフトセット
  8. 秋の京都、おすすめ紅葉スポット5選
  9. プラス5分でまるでプロ級。セルフネイルを格上げする5つの方法
  10. 《所要時間別》寝坊してもへっちゃら◎簡単時短ヘアアレンジ集
閉じる

キュレーショナー

見えているのに分からない、再生医療で視力を回復しても見たものを理解できない

医学や生物学の実験では言うまでもなく再現可能かが問われるが、1回きりの経験を重視する伝統も持っている。特に精神医学や神経学では症例報告のウエートが高い。脳のような複雑で個別の要素が高いシステムでは、統計的手法を当てはめることが難しい1回きりの現象が存在し、その追求から限界はあっても普遍的な原理や法則に迫ることが可能だからだ。

例えば精神的な病気なら、この伝統はフロイトの膨大な症例報告に残っているし、神経学でも例えばダマシオの「デカルトの間違い」などには、脳障害で性格が一変した症例などが一般の方にもわかるよう紹介されている。

50歳近くに再生医療で視力回復

今回紹介するワシントン大学からの論文も同じようにそう繰り返して経験することのできない症例報告で、精神分野の国際誌、サイコロジカル・サイエンス誌4月号に掲載された。タイトルは「視覚回復後10年以上経っても経験による可塑性(かそせい)は欠損している(A lack of experience-dependent plasticity after more than a decade of recovered sight.)」だ。この症例は3歳半に事故で化学薬品を浴び、左目は完全に失われ右目は角膜障害を受け失明状態に陥る。46歳まで光は感じるがほぼ完全な視覚障害として生活してきた後、右目の角膜を幹細胞移植で再生する治療を受け、視覚を回復する。視覚が急に回復した時、経験による脳内での統合が必要な複雑な視覚認識はどこまで回復するのかが問われた。手術後2年目の検査で、光や色の感覚、また単純な形態の認識はほぼ完全に回復しているが、表情を始め3次元画像など経験を必要とする視覚認識は全く回復していなかった。視覚が回復しても触覚や聴覚に頼らざるを得ないことが明らかになっていた。さらに10年経過して、この状態が改善したかどうかを調べたのが今回の研究だ。

認識する能力は回復せず

結論を先に言うと、全く回復しないという結果だ。実際行われたテストで言うと、いすの写真を見せていすと認識することができない。男か女か、あるいは怒っているのか喜んでいるのか、感情を理解するのも画面だけだとうまく判断できない。2次元画像の形であればある程度認識できるが、3次元画像になると単純な形の認識も難しい。全くランダムに答えるよりは正解率は高く、ある程度の認識が可能なことも確かではある。しかし、50歳近くで視覚が回復して10年たっても、それまでの50年の経験を通して積み重ねた脳内ネットワークを再構築することはできていないという結果だ。

脳のネットワークは発達し直さない

このことをより客観的に確かめる意味で、MRIで脳活動を調べている。詳細は省くが、顔の認識、人間の体の認識、景色の認識などの課題に対して反応は強く低下している。結局、見えるということと認識するということが全く別物。3歳半までに獲得した脳内ネットワークはそのまま発達することなく止まってしまっていると分かる。何歳まで経過すれば完全になるのか?同じような症例で、事故が起こった年齢が異なる症例が集まれば、統計学的処理ができなくとも多くのことが分かるだろう。その意味で眼科領域の再生医学が神経科学にも大きな貢献を果たすのではと期待できる。

文献情報

Huber E et al. A lack of experience-dependent plasticity after more than a decade of recovered sight. Psychol Sci. 2015;26:393-401.

Psychol Sci. 2015 Apr;26(4):393-401. doi: 10.1177/0956797614563957. Epub 2015 Mar 3. Research Support, N.I.H., Extramural

今日の閲覧数ランキング10

[wpp range='dayly' order_by='views' limit=10 thumbnail_width=70 thumbnail_height=70 stats_comments=0 stats_views=0]

最近1週間の閲覧数ランキング20

[wpp range='weekly' order_by='views' limit=20 thumbnail_width=70 thumbnail_height=70 stats_comments=0 stats_views=0]

関連記事

  1. クロレラの効能や摂取方法をご紹介☆プランクトンに隠された驚くべき…

  2. 頭が良くなる方法を5つ紹介!いまからはじめても遅くない!?賢くな…

  3. 【地味な女】モテるモテない?モテる特徴5つとモテない特徴4つを徹…

  4. 【ひじきの栄養】便秘や生理痛にも?女性にお勧めの美容効果とは?

  5. シャイ男のしとめ方7選!シャイボーイが恋してる時の5つの行動!奥…

  6. 『キラキラ女子徹底解剖』輝く彼女たちの気になる魅力と男性のホンネ…

  7. 【喉の痛みの治し方8選】実は病気が原因?薬や食べ物など痛みを和ら…

  8. 【仕事辞めたい人へ】転職経験者が教える!辞める前に考えるべき10…

  9. 【仕事が不安な人】自信がない人の特徴8つと今日からできる不安で仕…

  10. 『デリカシー』とは?あなたは理解してる?絶対に言ってはいけない5…

  11. ニコチン依存症ってなに?本当にカラダに悪いの?母乳にも出る!?5…

  12. アフターピルの4つの失敗の可能性と6つの副作用!行為より準備が大…

ピックアップ記事

  1. ヘルスケアやスキンケアの最新の情報をお届けするために、Hot Topicsを更新しています。気に…
  2. 相手の気持ちがわからない人が増えてきている! …
  3. 年上好き男子が増えている …
  4. 大学生恋愛をしてますか?! …
  5. お腹の空き(空腹)と上手に付き合う方法は? …
  6. 目に良い食品としてはブルーベリーがよく知られている。ほかにも目の健康…
  7. そもそも好き避けってどういう意味!? …
  8. 妊娠の兆候はいつから? …
  9. サヴァン症候群とは …
  10. 米国西部の地域では、標高が高くなるにしたがって肺がんの発生率が減少す…

最近の投稿

ピックアップ記事

  1. ヘルスケアやスキンケアの最新の情報をお届けするために、Hot Topicsを更新しています。気に…
  2. 相手の気持ちがわからない人が増えてきている! …
  3. 年上好き男子が増えている …
  4. 大学生恋愛をしてますか?! …
  5. お腹の空き(空腹)と上手に付き合う方法は? …
  6. 目に良い食品としてはブルーベリーがよく知られている。ほかにも目の健康…
  7. そもそも好き避けってどういう意味!? …
  8. 妊娠の兆候はいつから? …
  9. サヴァン症候群とは …
  10. 米国西部の地域では、標高が高くなるにしたがって肺がんの発生率が減少す…
ページ上部へ戻る