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【肋骨骨折】10の原因と症状とは?咳やくしゃみで肋骨が折れやすい人・適切な予防法や検査法など一挙紹介!

肋骨の痛みは骨折?原因や対処法は?

肋骨は、胸から背中全体を覆うように広がり、上半身を支え内臓を保護している大切な骨ですが、実はとても折れやすい部分だというのはご存知でしたでしょうか?肋骨骨折は、特に40代以降の成人~高齢者にかけて多いと言われていますが、若い人でもスポーツや事故で肋骨骨折をしてしまうことがあるようです。

この記事では、「もしかして肋骨の骨折?」と心配になった場合に、どのように症状を見分けることができるか、放っておくとどんな危険があるのか、病院に行ってどんな検査を受けるといいのか、治療はどのように行うのか、肋骨骨折でないとするとどんな原因が考えられるのか、などの疑問について順に解説していきます。

肋骨の骨折の原因

骨折は、早期に発見することが大事!

肋骨骨折について詳しく述べる前に、そもそも「骨折」とは何かを簡単にご説明させていただきましょう。骨折というと、イメージ的に「骨がポッキリ折れる」と思われている方は多いかもしれません。しかし、骨折をその原因や状態によって分類すると、15種類以上に分類でき、ヒビや亀裂が入ったり、軟骨(柔らかい骨)が折れるだけでも骨折という診断になります。

骨折が、重大なケガとして問題になるのは、骨が折れることで体に大きなダメージが生じるからです。骨折をすると、その周辺の組織に以下のようなことが起こり得ると言われています。

・痛み・腫れ・・・長期につらい思いをすることになります。
・神経や血管、皮膚や筋肉の障害・・・動かせない、歩けないなどの機能障害が起こる可能性があります。
・内臓を損傷・・・命に関わる場合があります。

骨折の程度にもよりますが、骨折している場合と、骨折していない場合では、その後の過ごし方や治療に大きな違いが出てきます。ですから、骨折は早期に発見し、早期に治療することが大切だと言えるでしょう。しかし、骨折の原因は、ケガだけとは限らないようです。次に肋骨骨折のよくある原因についてご紹介してゆきます。

肋骨に外力が加わると、骨折することがある

肋骨骨折は、胸部に起こるケガの中で、最も多いと言われています。肋骨骨折の原因となり得る胸部のケガには、交通事故や高所からの転落、転倒する、銃で撃たれる、蹴られる、殴られる、ぶつける、マッサージによる圧迫、スポーツ、重い物の下敷きになるなど日常で起こり得る様々なことが関係しています。

胸部のケガによって肋骨骨折が起きる場合、肋骨に加わる「外力」→外側からの圧力がその原因となります。交通事故などで強い外力が肋骨を圧迫して骨折する場合もあれば、子供に蹴られるなど比較的弱い外力によっても骨折することがあるようです。

外力による肋骨骨折で多いのは第4、5、6、7、8、9肋骨の骨折と言われています。肋骨は、外力の加わり方によって、その折れ方に特徴が出るようです。しかし肋骨は、必ずしも外力が加わった部分が骨折を起こすというわけではないと言われています。下記はその例です。

・脇腹の方向から外力を受けると、脇腹の部分の肋骨が内側に向かって折れることがあります。
・脇腹の方向からの外力を受けて肋骨がたわんで(振動する)圧力が前胸部や背部に加わり、肋骨の前胸部側や背部側が折れてしまうことがあります。
・胸部や背部から外力を受けると、脇腹の部分の肋骨が外側に向かって折れてしまうことがあります。

肋骨骨折の原因で意外に多い疲労骨折

肋骨骨折が起きる原因に、「疲労骨折」が挙げられます。疲労骨折というのは、弱い力が繰り返し肋骨に加わることで骨に「ヒビが入る」状態の骨折のことを指すようです。例えば、ゴルフ・柔道・野球・バレーボール・テニスなどのスポーツでは、腕を動かすたびに肋骨に繰りかえし弱い力が伝わり、その結果、肋骨にひびが入ってしまうと言われています。

この疲労骨折には、運動のしすぎだけではなく、「骨粗しょう症」が大きく関係していると言われています。骨粗しょう症というのは、加齢やホルモンの関係により、骨の構造密度が低下し、骨がスカスカ(もろくなる)になる病気です。特に閉経後の女性は、女性ホルモンの低下によって骨粗しょう症になりやすく、50代以上の女性の3分の1は骨粗鬆症だと言われています。

骨粗しょう症になると、疲労骨折を起こしやすくなるだけでなく、前述した外力にも弱くなりマッサージなどの弱い力でも、肋骨が圧迫されて骨折を起こすことがあるようです。

咳やくしゃみを繰り返していると、肋骨骨折を起こすことがある

咳やくしゃみを繰り返したことが原因で肋骨骨折を起こすことがあります。この場合も、前述した疲労骨折に含まれると言えるでしょう。風邪や喘息など、激しい咳を繰り返していると、肋骨に亀裂(ヒビ)が生じ、ある時突然に胸部に痛みを感じることがあるようです。

繰り返される咳やくしゃみが肋骨骨折の原因である場合、骨折を治療するためにはまず咳をコントロール必要があるかもしれません。また、骨粗しょう症である可能性も考えられるので、早めに医療機関を受診されることをおすすめいたします。

妊娠中の人は、胎動によって骨折するかもしれない?

妊娠の後期に、胎児の動きが激しくなり肋骨を蹴られ、肋骨骨折を起こしたことがあるという方の話を聞いたことがあるかもしれません。信じられない話のように思えますが、ネットにも実際に胎児に蹴られて肋骨骨折をしたというママたちの経験が、数多くのせられています。

妊娠8か月と9か月の時期は、胎児の動きを特に激しく感じるようになるようです。それは、子宮内で胎児が大きくなり、胎児の手足が子宮の壁にぶつかりやすくなるということと、成長して筋肉や神経の働きが活発になることが関係していると言われています。ですから、妊娠中の方も突然に肋骨に痛みを感じたら、肋骨骨折の可能性もあるということかもしれません。

肋骨骨折の症状

肋骨を骨折すると、深呼吸ができない

肋骨を骨折すると、深呼吸ができなくなります。深呼吸というのは、胸式呼吸のことです。胸式呼吸とは、胸を膨らませて肺に空気を入れるので、肋骨周囲の筋肉や胸郭(12本の肋骨と胸の中心にある胸骨で形成されている部分)全体が動くことになります。息を吸えば胸郭が広がり、息を吐けば胸郭が縮みます。ですから、肋骨を骨折した状態では、痛くて深呼吸ができません。

肋骨が骨折している場合、打撲部位を圧迫すると痛む

軽い打撲や、疲労骨折が肋骨骨折の原因の場合、見ただけでは折れているかどうかを見分けるのが難しいかも知れません。胸に激痛を感じた場合、肋骨を実際に触って痛いところを指で押してみて、痛みがあるかどうかを確かめてみることができます。

肋骨や肋軟骨そのものには、痛みを感じる神経がないのですが、肋骨と肋軟骨の表面には骨膜という薄い繊維状の組織があり、血管や神経が通っているので痛みを感じるようです。ですから、肋骨を骨折すると、骨折した部位を押さえたり動かしたりしたときに、刺すような鈍い痛みがあると言われています。

肋骨を骨折すると、打撲部が腫れたり内出血したりする

肋骨が骨折している場合に起きる症状には、打撲部の皮下出血に加えて、骨折部位の「腫れや内出血」などが含まれます。折れた骨そのものが腫れるわけではなく、骨折によって骨の周囲にある筋肉や腱が傷つくので、そこが炎症を起こして腫れたり、出血したりすると言われています。

骨折部位の周囲の組織からの出血は、内出血として皮下に現れる場合もありますが、はっきりと表れない場合もあるようです。特に疲労骨折で肋骨にヒビが入っただけの場合には、腫れがあっても内出血(紫色のアザ)が無い場合や腫れも見られない場合のあるようです。皮下出血は、時間とともに皮下組織に吸収されていき見えなくなります

肋骨骨折で、呼吸に違和感がある場合には注意が必要!

肋骨骨折をしている場合に、呼吸が苦しくなるという症状が起きることがあります。これは、肋骨骨折によって生じる胸の痛みで、自然に息を吸ったり吐いたりができなくなることにより起こるようです。呼吸には、横隔膜や肋間筋のほかに多くの筋肉が関わっていますから、外傷で胸部の筋肉を打撲している場合には、呼吸がしづらくなります。

また、痛みだけではなく、肋骨骨折によって気胸や血胸など肺に損傷を起こしている場合、呼吸が苦しくなることがあります。これらの場合には、すぐに医療機関を受診して、ドクターに診てもらうことが必要になります。その際、パルスオキシメーターという機械で酸素の濃度を測定してもらうことができます。

このような呼吸の違和感は、肋骨骨折の直後だけではなく、数日経ってから現れてくることもあるようです。ですから、肋骨骨折の場合、重症でなくても1週間ほど経過を見ることも大切だと言えます。

くしゃみや咳をすると胸が痛む

咳やくしゃみにも前述したような呼吸筋が関係しています。ですから、打撲が原因で肋骨を骨折して肋間筋や大胸筋、小胸筋痛めている場合や、骨折による内出血で肋間筋が腫れている場合などは、咳やくしゃみをするたびに痛むことになるようです。

病院での肋骨骨折の診断方法

触診で骨折があるかどうかを判定する

触診というのは、ドクターが直接患者の体の患部に触れて、診察をすることです。肋骨が折れている可能性がある場合、肋骨を一本一本触れながら、指先で軽くたたいて肋骨に痛みがあるかどうかを確認していくようです。しかし、触診だけでは、骨折の確定診断ができないので、骨折していそうな箇所をレントゲンや超音波検査で確認することが必要になります。

整骨院や整体院でも触診で骨折かどうかをある程度判断してくれる場合がありますが、整骨院や整体院でレントゲンや超音波検査はできないので確定診断ができません。骨折の疑いがある場合には、まず最初に整形外科を受診して骨折があるかどうかを診断してもらったほうが安心かもしれません。

レントゲンで肋骨骨折かどうか分かる確率は、約6~7割

肋骨骨折の疑いがある場合、レントゲン検査で約6~7割が診断できると言われています。普通は、正面からと側面からの2方向から肋骨を撮影すると言われています。では、レントゲンでは診断できない3割ほどのケースとはどのような場合なのでしょうか?

肋骨骨折かどうかの診断を難しくしているのは、レントゲン上で肋骨と肺の影が重なって見えにくかったり、胸部の肋骨と背部の肋骨が重なって写り見えにくいためのようです。また、肋骨が胸の中心にある胸骨に接続している部分は軟骨(肋軟骨)なのでレントゲンでは写りません。ですから、肋軟骨が骨折している場合には、レントゲンでは診断がつかないと言われています。

また、骨に亀裂が入っているだけの場合には、画像がはっきりしないので、1~2週間後にもう一度同じレントゲンを撮ることもあると言います。また、骨折の診断には、熟練した整形外科ドクターの目が必要になります。同じレントゲン画像を見ても、骨折を見逃してしまう場合もあるようです。

超音波検査で肋骨骨折かどうかが分かる確率は、約8‐9割

レントゲンでははっきりと診断がつかないケースでも、超音波検査で肋骨の骨折がはっきりとわかる場合があります。超音波検査では、物の内部をある程度映像化できるという利点があるので、肋骨のような湾曲した骨の場合、超音波検査で見たほうがはっきり写ると言われています。緒音波検査で肋骨骨折が診断できる確率は、8~9割と高くなります。

緒音波検査のメリットは、放射線の被爆が無く安全なことで、妊娠中の方でも安心して検査を受けることができます。しかし、超音波検査には熟練した手技が必要になりますし、すべての整形外科で超音波検査による骨折の診断を行っているとは限らないので、どうしても超音波検査が必要な場合は事前に問い合わせてから受診するといいでしょう。

CTで肋骨骨折かどうかが分かる確率は、約97%

肋骨骨折の診断で、最も精度が高いのはCTやMRIで、97%の確率で骨折かどうかが分かると言われています。CTやMRIでは、骨折によって生じる合併症(気胸や血胸など)の有無を確認する上でも有効のようです。

しかし、CTやMRIはコストが高いという難点や、CTは被ばく量が高くなるというデメリットがあるため、担当のドクターが必要だと判断した場合にのみ使用するようです。

肋骨骨折の治療法は?

肋骨骨折は、肋骨をサポーターで固定して治す

肋骨骨折の治療では、バストバンドまたは胸部サポーターで肋骨を約4週間ほど圧迫固定することが多いようです。これは、保存治療と言われ、内臓に合併症のない場合に行われるようです。バストバンドで肋骨を固定すると、肋骨の動きが抑制され、ある程度痛みを抑えることにもなるようです。

またこのバストバンドの圧迫固定による保存療法は、レントゲン上ではっきりと骨折の診断がつかない場合でも、肋骨に痛みがある場合にすすめられることがあるようです。バストバンドは医療機関で購入することもできますし、通販でも手に入れることができます。

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鎮痛剤を飲んで肋骨骨折の痛みを取る

骨折の痛みで、医療機関で処方されるのは、非ステロイド抗炎症薬――NSAIDS が多いようです。非ステロイド抗炎症薬には、体内の痛みを発する物質を作り出す酵素を抑制するよう働いて、炎症や痛みを抑える効果があると言われています。しかし、非ステロイド抗炎症薬には胃を荒らしたり、潰瘍の原因となるという副作用があるので、長期服用は避けたほうがいいようです。

非ステロイド抗炎症薬でよく使われるのは、ロキソニンやボルタレンという薬剤で、ドラックストアでも手に入れることができます。また、骨折の痛みに、漢方薬を処方するドクターもいます。「治打撲一方(じだぼくいっぽう)」という漢方薬で、血流を良くし、打撲が原因の骨折の腫れや痛みに効果があると言われています。

痛いところに直接湿布を貼る

骨折の痛みを軽減するために、内服の痛み止めに加えて湿布薬が処方されることが多いかも知れません。実はこの湿布薬に含まれている成分も非ステロイド性抗炎症薬――NSIDSなのですが、湿布(外用薬)は、内服薬に比べて多くのメリットがあります。

内服薬の場合、胃に対する副作用が強いのですが、外用薬になると血液中の薬剤濃度が10分の1に減るために、副作用が少ないと言われています。しかし、痛みのある肋骨周辺の筋肉に届く薬剤濃度は、内服薬の約30倍と言われ、患部の痛みを止める効果がとても高いようです。

貼る側に水分を含んだ湿布をパップ剤と言い、冷湿布と温湿布があります。どちらを使用したらいいのかと迷う方も多いようですが、骨折の急性期の場合、まず冷湿布を使用するのが一般的のようです。湿布剤には、冷やす効果よりも痛みを取る効果が期待されていますから、温湿布と冷湿布どちらがいいか迷ったときには、貼って気持ちがいいと感じた方を使用するといいようです。

また、プラスター剤と言って、水分を含まない薄型の湿布剤もあります。プラスター剤は、冷やす効果はありませんが、薄いのではがれにくく、貼っても目立たないというメリットがあります。

肋骨骨折で、手術が必要になることもある   

これまで述べてきたのは、肋骨骨折の保存治療ですが、骨折に伴う合併症がある場合には、手術がによる治療が必要になる場合があります。合併症については詳しく後述しますが、肋骨骨折によりフレイルチェストや緊張性気胸、大量血胸などの合併症が起きた場合には、緊急で開胸手術をしなければ命に関わることがあると言われています。

また、事故などによる多発骨折(肋骨が2本以上折れている)の場合、プレートで肋骨を固定する手術をすることがあるようです。いずれにしても、手術が必要になった場合には、入院することになります。骨折による入院期間の平均は、約40日と言われています。

肋骨骨折の治療期間は?

肋骨骨折は、2~3週間は安静にすることが大切!

保存治療の場合、2~3週間の安静が必要と言われています。バストバンドを使用しても、安静に過ごしたほうが痛みが早く取れるようです。しかし、安静と言っても全く動かないというのではなく、物を持ち上げたり体をひねるといった肋骨に負担がかかる動きを避けることが大切なようです。

痛みのために一日中ベッドで寝ていたり、歩かなかったりすると、筋肉が減少したり関節が固くなったりして、痛みを長引かせることになる可能性があると言われています。特に高齢者の場合、バストバンドや痛み止めを利用して、安静にしすぎるのではなく適度に動くようにする方がリハビリになっていいようです。

肋骨骨折の完治までは、2ヵ月間かかる

肋骨骨折の痛みが治まるまでに、普通でも約1か月かかると言われています。高齢者の場合には、完全に痛みが取れるまで、約2か月ほどかかるようです。

肋骨骨折の場合、1週間ほど自宅で安静にした後、歩行が可能なので仕事に復帰する方も多いようですが、早い時期に無理をすると、なかなか痛みが取れなくなることもあります。スポーツなど激しい運動を再開するのは、完全に痛みが取れてから(1か月以上経ってから)がいいようです。

肋骨の骨折を予防する対策は?

骨折の原因となる骨粗しょう症を予防する!

骨をもろくしてしまう「骨粗しょう症」の主な原因は加齢と女性ホルモンの乱れなので、防ぐのは難しいと感じるられるかもしれませんが、食生活の乱れや運動不足も原因の一つと言われています。ですから、骨粗しょう症を防ぐために、生活習慣を見直し、若いうちから強い骨を作るようにしておくことは大切です。

また若くても骨粗しょう症方やすでに骨がもろくなっている方もいるようです。機会があれば、骨粗しょう症の検査を受けて見ることをおすすめします。骨粗しょう症の主な検査法には、超音波法やDEXA法(X線を使用)があり、2000円~3000円で受けることができます。

食生活の改善で骨を強くする

骨を強くする食事とはどんな食事でしょうか?基本となるのは、バランスのとれた食事ですが、カルシウムを摂取・吸収を良くすることがポイントとなるようです。下記に摂取するといい食べもの、しないほうがいい食べ物を挙げました。

●食べたほうがいいもの・・・納豆、チーズ、牛乳、ヨーグルト、緑黄色野菜、レバー、海藻類、ひじき、豆腐、豆乳、青魚、桜エビ、小魚、しいたけ、きくらげなど
これらの食品には、ビタミンDたビタミンKが含まれていて、カルシウムの吸収を良くするします。また大豆製品はカルシウムを多く含み、吸収を促進すると言われています。

●食べないほうがいいもの・・・インスタント食品、スナック、炭酸飲料、漬物、干物など
これらの食品には、リンや塩分が多く含まれており、カルシウムの吸収を妨げると言われています。

適度な運動は、骨を強くする

骨を強くするためには、適度な運動の習慣を身につけることが大切です。運動をすることで骨を刺激し、骨を造る細胞の働きが良くなり、骨にカルシウム蓄えられます。逆に運動不足になると、カルシウムが骨から血液中に溶けだしてしまい、骨がもろくなってしまうと言われています。

では、適度な運動とは、どんな運動でしょうか?それは、骨に程よい負担をかける運動で、継続して行うことがポイントです。
・ウォーキング(1日1000歩)、ジョギング、エアロビクス、水泳(30分)、階段の昇降、散歩(2km)、自転車(1時間)、バレーボール、重量挙げ、ゲートボール、テニス、卓球、体操など。

肋骨骨折を放置すると合併症の危険性も

外傷性の肋骨骨折の場合には、特に注意が必要!

外傷による肋骨骨折の場合には、重篤な合併症を早期に発見してすぐに治療をすることが重要です。肋骨の内側には心臓や肺が位置しており、複数の肋骨が折れると、胸壁が支えられなくなったり折れた肋骨が心臓や肺、大きな血管を傷つけたりということが起きることがあるようです。

ですから、外傷による肋骨骨折の場合、命に関わるので緊急な対応が必要とされます。また、受傷後すぐに症状がなくても、数時間後~数日後に合併症が現れてくる場合もあると言われています。

肋骨骨折で合併症がある場合には、開胸手術が必要になるので、整形外科だけでなく胸部外科のドクターも協力して治療に当たる場合もあります。では、肋骨骨折で起きる可能性のある合併症について見ていきましょう。

心・大血管損傷は、命に関わる合併症

交通事故や転落などの激しい外傷による肋骨骨折では、心臓や大血管損傷が合併することが多いと言われています。ですから、大きな事故のときは、まず心・大血管損傷の有無を確認して、このような合併症が起きている場合には、緊急に対応することが不可欠です。

●心臓損傷
打撲の勢いで心臓が胸骨と背部に挟まれると、心臓の一部が損傷したり破裂することがあるようです。また、外傷によって心臓を取り巻く心膜腔というところに血液が溜まると、心タンポナーゼと言って心臓が拍動できなくなる状態になります。
 
●大血管損傷
強い打撲の衝撃で血管が振盪し、大動脈が破裂し、8割以上が即死すると言われています。しかし、大動脈の破裂する部位や状態によって一命をとりとめるケースもあるようです。

緊張性気胸は、肺損傷で起きる合併症

緊張性気胸というのは、肺から空気が漏れること肺の外側にある胸腔に空気が溜まり、それが肺や心臓を圧迫して呼吸ができなくなる合併症です。緊張性気胸の原因となるのは、肺損傷で、折れた肋骨が刺さったり、強い衝撃によって肺の内部が損傷したり裂傷したりして、肺が破れてしまうことで起きると言われています。

緊急性気胸の状態になると、呼吸ができなくなり血圧が下がり、ショック状態に陥ると言われています。この場合は、緊急に手術をして胸腔内の空気を抜いて(胸腔ドレナージと言う)肺や心臓への圧迫を除去したり、破れた肺を縫い合わせることが必要になります。

血胸は、肺損傷や胸壁の血管損傷(肋間動静脈損傷・内胸動静脈損傷)に伴って起きる合併症

胸部の外傷によって肺損傷や胸壁の血管(肋間動静脈や内胸動静脈)を損傷すると、それらの部位からの出血により、肺の外側の胸腔というところに血液が溜まり、血胸という状態になることがあります。この血胸は前述した気胸と同時に起きることが多く、その場合は血気胸と言います。

血胸の状態になると、出血によるショックと胸腔が肺や心臓を圧迫することによる呼吸困難が起こるので、すぐに胸腔ドレナージで肺や心臓の圧迫を取り除くとともに、止血をすることが必要になります。

多発性肋骨骨折で起きる呼吸の異常――フレイルチェスト

外傷によって連続した複数の肋骨が2か所以上で折れると、フレイルチェストという合併症が起きる可能性があります。フレイルチェストというのは、多数の肋骨が折れることで肋骨で支えられていた胸壁が崩れ、正常な呼吸ができなくなり、急性呼吸不全によって死に至る可能性があると言われています。人工呼吸器の装着や胸壁の修復などの緊急処置が必要になります。

肋骨骨折に似た症状が出る病気

助軟骨炎の症状は、肋骨骨折の症状に似ている

肋軟骨炎という病気になると、肋骨骨折の症状とよく似た症状が現れることがあるようです。 肋軟骨炎という病気は、その文字通り胸骨と肋骨の間にある肋軟骨(特に第2‐5肋軟骨の片側に起きやすい)が炎症を起こす病気で、ウイルスや外傷が原因でおきると言われています。

●肋軟骨炎の主な症状
肋軟骨(前胸部)の痛み、深呼吸で胸痛が増す、胸部の圧迫感、背部痛や腹痛が伴うこともあります。
肋骨の腫れや息苦しさが伴う場合には、肋骨骨折の可能性もあるので、区別する助けになります。

助間神経痛と肋骨骨折の症状は類似している

肋間神経痛の症状は、肋骨骨折の症状にとてもよく似ていると言われます。肋間神経痛という病気は、胸骨から肋骨に沿って付いている肋間神経が痛む病気です。肋間神経痛が起きる原因には、疲労、姿勢が悪い、帯状疱疹、癌の転移、胸椎圧迫骨折が原因で起きると言われています

●肋間神経痛の主な症状
肋骨に沿って痛みが出る、発作的に痛みが生じる、痛みが片側のみに現れる
咳や手の動き、体動によって痛みが強くなる場合には、肋骨骨折の疑いもあるので、区別する助けになります。

胸部のガンで肋骨の痛みが出ることがある

癌が原因で、肋骨の痛みを訴えることがあるようです。食道がんや胃がん、大腸がんなどが胸部のリンパ節に転移すると、胸部の違和感や胸痛が現れることがあるようです。また、肺がんが進行して肋骨に転移したり肋間神経を刺激すると、肋骨の痛みが現れることがあるようです。また、肺がんで胸部に水が溜まった場合にも胸痛があると言われています。

肋骨の痛みというよりも胸部全体が長期に痛む場合には、癌などの内臓疾患が隠れている場合があるので、早めに医療機関を受診したほうがいいかも知れません。

まとめ

肋骨骨折は、疲労骨折などの軽症なものから、外傷による重症なものまで様々ですが、早期に発見して早期に対応することが大切ですね。「もしかして肋骨が折れているかも・・・」と不安に思っている方は、思い当たる原因や症状をチェックしてみてください。

また、日ごろから骨を強くして、骨折しにくい体を作っておくことも重要でした。もしも肋骨の痛みがなかなかとれない時には、肋骨骨折だけではなく、隠れた病気にも注意が必要なので、早めに医療機関で診てもらいましょう。

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