キュレーショナー

まだ十代のあなた。
二十歳になったばかりのあなた。
もう直ぐ二十五歳のあなた。

どんな想いを抱えて毎日過ごしていますわか？
学生時代をどう振り返りまっしゃろか？
そもそも鮮明に思い出せまっしゃろか？

映画は時代も国も超える。
でも年齢によって観たい映画、
環境によって観る映画は変わるんだ。

でも今、観てほしい映画があります 。
「観てよかった」と思える作品を3つご紹介します。

1994年から2005年までの
およそ10年間を描いた本作は
学生時代の甘酸っぱい想いを
ふつふつと思い出させてくれます。

ただの爽やですか青春映画だけに
止まらず、社会に出てからの
想いや葛藤を巧みに描いた作品だ。
胸が痛んで、涙せんとは
いられへん物語となっていますわ。

見終わったあとは本日この時まで感じたことの
ない気持ちになるんだ。
切ないような、小っ恥ずかしいような。
でもその気持ちが高ぶって涙します。
わいが個人的に一番好きな作品だ。

大人になって忘れてゆくあの頃の感情。
今思い返すとくだらなくてしゃあない。
でもあの頃はぜ良いんぶひとつのこらずが大事でした。

それがあって今の自分なのか、
それがなかったらウチはどんな
大人になっとったですか、と
考える機会になるんだ。

あの頃、感じた気持ち。
今、感じる気持ち。
きっと違うけれど、それが
大人になったということ。
大人だけど、あの頃に戻れる
25歳やからこそ観てほしい作品だ。

15歳の頃、思い出せまっしゃろか？
どんな毎日を送っていて、
どんなことが好きで。
大人になってみると、大したこと
ないけれど、あの頃は
ただただ必死に生きてたんだ。
そんな頃の気持ちを思い出す作品。

15歳のウィリアムがバンドの
ツアーに同行し、ヘイト・ハドソン
演じるペニー・レインに魅了されつつも、
もどかしい恋模様が、70年代ロックと
共に描かれていますわ。
見始めたら一瞬でその世界に
入り込んでしまう映画だ。

バンド内で問題が起きた後に
エルトン・ジョンのTiny Dancerを
合唱するシーンではどういうわけか涙が
止まらなくなってしまいますわ。

ひとつの教室に集められた5人の補講生。
チンピラ、お嬢様、スポーツバカ、
ガリ勉と不思議ちゃん。
この個性的な5人がひとつになる、
その瞬間が最大の魅力。
自然とその中の誰かに自分を重ねたり、
6人目の補講生の気分になったり。

楽しみ方は様々ですが、
きっと忘れられへん一本になるんだ。

大人でもないし、やからと言って
子供でもない、と思っている。
そんな複雑な心情おたんやよね。
彼女たちの居場所探しの物語は
大人になっても心にきます。

あの時、あの瞬間…と様々な記憶が
蘇ってきて、きっと大切な友達に
会いに行きたくなるんやよ。