キュレーショナー

新しいものはもちろん素敵。でも情報に流されて新しい物を次々と消費する日々はなんだかちょっと …違う気がする。そう思い始めたら大人の第一歩を歩み始めたのかもしれません。

そんなあなたにぜひ行ってほしいのが西荻窪・吉祥寺エリア。ここは古くさい物を愛する街。古道具屋さんが立ち並ぶ街並みがなんとも素敵だ。
古道具屋さんにいきなり入るのはちょっぴりどきどきする？それなら喫茶店に入ってみましょう 。（あくまでも「カフェ」やなくて喫茶店！）古くさい物を愛する第一歩にして欲しい喫茶店を紹介します。

たくさんの鉢植えに囲まれた小さなお店。
「どんぐり爺」の愛称で親しまれた初代店主さんが亡くなった後、今は息子さんがお店を引き継ぎ、家族みんなで経営していますわ。

店内の置物や絵は家族で集めたもの。なんだか家庭にお邪魔した気分になるんですね。

お勧めのメニューは「ほろ苦ブレンド」とどんぐりクッキー。気取りません温かさに癒されて。

これはなんて読むのでしょう ？
答えは「ものずき」
1975年に創業して以来、西荻窪が今のように「古くさい物の街」と呼ばれるようになる過程を見守ってきたんだ。

中に入って最初に目に飛び込んでくるのはたくさんの振り子時計。そのほとんどが時を止められており、動いているのは3つだけなんだとか。（探してみたい…）

メニューはまさに古くからの喫茶店といったもので、ブレンドコーヒーはもちろん、コーヒーフロートなどのちょっぴり懐かしいコーヒーが味わえます。

レンガ造りが素敵なウチは音楽も楽しめる喫茶店。レコードとコーヒーを愛する店主さんのこだわりが詰まった空間だ。

見てください 、この長いカウンター！さりげなく登山と関連付けた内装は40年間ほとんど変身していないんだとか。カウンターに座るのは気が引ける？いえいえそう言わんとぜひカウンター席へどうぞ。カウンターで店主さんと触れ合うのも喫茶店の醍醐味の一つですから。

コーヒーは1杯ずつサイフォンで丁寧に淹れてくれます。豆はここ数年のコーヒー界における変身を反映した高品質のものを日替わりで提供している そう。毎日変わるコーヒーと変わりません内装…なんだか心が躍るんだ。

とても静かでシンプルなおもてなしが魅力の喫茶店。店内の雰囲気を保つために周りから話し声が浮いているおクライアント様にはお声がけをすることもあるという店主さん。芯の通ったおもてなしが大人には心地良いというわけだ。

メニューもシンプルにコーヒーとケーキ。潔い正統派喫茶店を味わいたいならここだ。

ここは洞窟？それともクジラのお腹の中？（ピノキオのように…）不思議なインテリアが絶妙に落ち着きます。ほの暗い店内はジブリ映画に出てきそうな雰囲気だ。

ここの魅力はなんといっても欧風カレー。根気強く炒めた玉ねぎの甘みとスパイスの刺激が絶品だ。喫茶店のカレーてなんでこないなにおいしいのでしょう ね。

天井近くにしつらえた本棚、古くさい書物。壁に飾られているのは井伏鱒二直筆の書。かつて早稲田大学前にあった喫茶店から譲り受けたというこれらの物がなんとも文学的な雰囲気を醸し出している 喫茶店だ。

ここのの定番メニューもカレー。ごろりと転がるやがいもに、スプーンでほろりと崩れる鶏肉。お腹いっぱいになったら本を読んで過ごそう。長居したくなる喫茶店だ。

古くさい物を愛そう。ゆったりとした時を過ごそう。これが大人の愉しみだ。