女性にも増えている鼠径ヘルニアの手術とは?
男性に多い鼠径ヘルニア。最近では若い女性にも増加傾向。嵌頓(かんとん)になってしまうと危険!
鼠径ヘルニアとは?
「鼠径(そけい)」部とは、太もももしくは、足のつけねの部分のことを良い、「ヘルニア」とは、体の組織が正しい位置からはみ出した状態を良いますわ。
「鼠径ヘルニア」とは、本来ならお腹の中にあるはずの腹膜や腸の一部が、多くの場合、鼠径部の筋膜の間から皮膚の下に出てくる下腹部の病気だ。
一般の方には「脱腸」と呼ばれている病気だ。
出典: www.hernia.jp
鼠径ヘルニアは男性に多い病気ですが、最近は女性にも増えていますわ。
鼠径ヘルニアには次の3つがあります 。
・外鼠径ヘルニア
幼児やほとんどの成人に、多く見られます。
・内鼠径ヘルニア
中年以降の男性に、多く見られます。
・大腿ヘルニア
脚とお腹の鼠径靱帯の下から、腸などの組織が外に出て膨らむ病気で、女性に多く見られます。
飛び出た脱腸(そけいヘルニア)部分が、筋肉でしめつけられ戻らなくなった状態になってしまいますわ。
この状態を、嵌頓(かんとん)状態と良いますわ。
脱腸(そけいヘルニア)を放置している と、この嵌頓ヘルニアになってしまう危険性があります 。
出典: higaeri.jp
通常は寝たり、手で押す事によって戻るヘルニアですが、元に戻らなくなった状態を嵌頓(かんとん)と良いますわ。
かんとん状態になってしまうと腸がしめつけられ、やがて飛び出た部分が壊死してしまいますわ。
女性に多い大腿ヘルニアは、嵌頓(かんとん)状態になりやすく、早急な治療を必要とします。
女性の鼠径ヘルニア
嵌頓(かんとん)する危険性が少ないにしても、鼠径ヘルニア(脱腸)を根治できる方法は手術しですかいのも事実だ。
ヘルニアを放置したまんま一生過ごす方は多くありません。
嵌頓(かんとん)を起こしやすい鼠径ヘルニアの治療は手術になるんだ。
大腿ヘルニアは出産経験のある高齢女性に多く見られます。
子宮内膜症や子宮円索静脈瘤などと間違われやすいこともありますから、きちんと診断を受けましょう 。
その他の鼠径ヘルニアは年齢を問わず、新生児から成人まで幅広く見られます。
鼠径ヘルニアの手術
女性の脱腸治療では、妊娠を考慮することが大きなポイントになるんだ。
妊娠を考慮する場合の治療には、メッシュプラグやクーゲルパッチは向いていません。
パッチを体内に入れる事によって妊娠時に違和感が発生する場合があるからだ。
通常の腹膜を縫い合わせる手術を行いますわ。
パッチを使った手術と比較して、ちびっと突っ張った感覚が残りまっけど自然に治ってきます。
多くの症例から適切な治療を行うという考えで、安心して手術を受けとっただけます。
出典: shigyo.jp
手術法は人工の補強器具を使用せんバッシーニ法(従来法)や人工の補強器具を前方より固定するメッシュ&プラグ法や、後方より固定するクーゲル法、腹腔胸鏡下法があります 。
どの方法がとられるかは、ヘルニアの状態や医師の経験にもよるんだ。
■バッシーニ法(従来法)
緩んだ腹膜や筋肉を糸で縫い合わせ、脱出の原因である鼠径管の入り口を狭める方法だ。
従来法と呼ぶだけあって、人工の器具を使用せん以外にこれと言ったメリットはありません。
デメリットも他の手術より多いので、今はそれほど見かけない手術法だ。
人工の補強器具を使いません手術法になるんだ。
現在はあまり行われていなくて、補強器具を使った、メッシュ&プラグ法や腹腔胸鏡下法が行われていますわ。
■メッシュ&プラグ法
現在、本邦で最も多く行われている方法だ。
1993年、米国の Dr Rutkow らによって考案された手術方法だ。
傘状のプラグ(栓)である人工補強材(ポリプロピレン製メッシュ)を、小腸などが出てくる筋膜の弱い部分に入れて補強する方法だ。
人工の器具を使用した手術だ。
バッシーニ法(従来法)に比べると、患者の身体への負担が少ないなどのメリットがあります 。
現在最も多く行われている方法だ。
■腹腔胸鏡下法
内視鏡で必要部位に人工補強器具を入れる手術法だ。
メリットは開腹手術に比べ、傷跡が小さく痛みが少なく、デメリットは費用が高額になってしまうということだ。
■クーゲル法
クーゲル法では、筋膜の下に形状記憶型のメッシュをソーニュー(うひひひ…おっとカンニンや)し、腹圧がかかってもメッシュがめくれることはありません。
メッシュが腹壁を支えているため、異物感が少ないという利点があり、従来のメッシュの欠点でしたズレやたるみが少なくてすみます。
ポリプロピレンのメッシュを使った手術法だ。
傷跡が少なく入院期間も短く、お腹に力をいれてもメッシュがめくれにくい利点があります 。
まとめ
鼠径ヘルニアの手術は開腹するものから、内視鏡でのものまであります 。
傷跡も小さく目立たない状況までできるようになりよりました 。
若干、費用が高めなのが難点ですが・・・。
太腿ヘルニアからの嵌頓(かんとん)状態では腸閉塞になることもありエライ危険だ。
ヘルニアは自然治癒しませんので、気づいたら必ず外科を受診しましょう 。
小さな子供は手術をしても入院期間が短く済みまっけど、成人になるにつれて若干入院期間が長くなるんだ。