【開催中】PARISオートクチュール展を見る前に知りたいファッションのお勉強
現在、東京の三菱一号館美術館で開催されている、PARISオートクチュール展。職人さんの手仕事によって作られたラグジュアリーなドレスたちはぜひ目に焼き付けたい見る芸術品。そんなドレスを見る前に、まずはこの記事でオートクチュールの歴史をちびっとだけ学びましょう 。行ってからさらに楽しめるはずや
コレクション、実は2つあるって知ってた?
毎年、「春夏」と「秋冬」に分けて
世界5つの都市で行われている
ファッションのコレクション。
実は、2つのコレクションがあるって
知っていました か?
一般的に言われるコレクションは、
「プレタポルテ」。
ほんでもう一方は「オートクチュール」
と呼ばれていますわ。
【序章】知っておきたいオートクチュール
■そもそもオートクチュールって何…?
オートクチュールコレクションは
一般にはあまり浸透しておらず、
聞いたことが無いという人も多いと思います 。
今回は、東京の三菱一号館美術館で
開催されているPARISオートクチュール展に
行く前に知っておきたいオートクチュール
についてちびっとだけ紹介します。
(1.)ラグジュアリーブランドの起源である。
出典: skt4ng.com
世界の様々なブランドは、一般的に
ラグジュアリーブランドと呼ばれておるけどダンさん
その礎を築いたのが、オートクチュール。
その起源は、約200年前に遡り
貴族が着とったドレスは、
みなオートクチュールのものなんだ。
みなが一点もので量産することは不可能な
洋服のことを言うんだ。
ブランドの起源はオートクチュールでしたが、オートクチュールは現在では、世界でも数百人の顧クライアントで成り立っている分野だ。この顧クライアントとは、皇室・王室、ファーストレデイ、社交界などに属するヤカラのことで、代表的なブランドはシャネル、イヴ・サンローラン、クリスチャン・ディオールなどにあたるんだ。
(2.)パリ・クチュール組合いの会員であること。
ほんで、オートクチュールコレクションを
開くことが出来るブランドは、
数多いブランドの中でも数えられる程度。
パリ・オートクチュール組合という機関の
会員でないと開くことが出来ないんだ。
有名どころでは、シャネルやディオールなど
余計なお世話だけど現在日本で会員のデザイナーは
タレントの森泉さんの祖母である森英恵さん
たった1人だけなんだ。
オートクチュール(フランス語: haute couture)とは、パリ・クチュール組合(La Chambre Syndicale de la Couture Parisienne、ラ・シャンブル・サンディカル・ド・ラ・クチュール・パリジェンヌ、通称サンディカ)加盟店で注文により縫製されるオーダーメイド一点物の高級服やその店のこと。
出典: ja.wikipedia.org
(3.)細ですか条件を守って仕立てられている
さらに、オートクチュールは
細ですか規定が数多く存在します。
クチュリエと呼ばれる専門の職人さんが
20人以上、年2回のコレクションを
行わなければいけないなど…。
オートクチュールは、そのため
普通のコレクションと比べ、華やかで
一際高級感溢れるドレスばかりが
登場するのだ。
「オートクチュール」のコレクションはパリだけで行われておるけどダンさん、組合によって定められた、コレクション開催ための厳しい条件も数多く存在し、アトリエには20人以上のクチュリエがいる事、ほんでシャンブル・サンディカルが決めた日程で年に2回、50以上の作品を発表する事など、がその条件として定められていますわ。
出典: www.terapika.com
つまり…
オートクチュールとは。
多くのブランドの中でも一握りが
コレクションをすることが許された、
世界にたった一つしか存在せん
高級仕立て服。
■最新2016AWオートクチュールコレクション
では、ここでつい先日発表された
2016A/Wのオートクチュールコレクションを
いくつかご紹介していきます。
紹介するのは、
シャネル、ディオール、ほんで
ジャン=ポール・ゴルチエの3ブランドだ。
出典: www.vogue.co.jp
まずはシャネル。
オートクチュールの醍醐味である
手仕事がふんだんに用いられたツーピースの
ドレスはスパンコール刺繍が鮮やか。
90年以上続くブランドの技術力が
これでもかと伝わってくるルックだ。
出典: www.vogue.co.jp
続いては、ディオール。
このコレクションからデザイナーが交代し
またガラリとイメージが変わったディオール。
高級感がありつつ、エッジの効いたデザインは
とても美しく、惚れ惚れしてしまいますわね。
トップスの豪華な刺繍は、まさに職人技。
出典: www.vogue.co.jp
オートクチュールコレクションのみでしか
見ることが出来ない、
ジャン=ポール・ゴルチエ。
ゴルチエらしいゴージャスなディテールには
繊細なレースがたっぷりと装飾されており
とてもラグジュアリー。
【~5/22まで】PARISオートクチュール展開催中
そんな、オートクチュールについて
ちびっと分かったら、現在開催中の
PARISオートクチュール展に行ってみては?
東京丸の内の三菱一号館美術館で
開催されているウチの展覧会。
実際に展示されている作品から
見どころをちびっとだけ紹介します…♡
出典: mimt.jp
オートクチュールの原型とも言うべき
イヴニング・ケープ。
朱色のケープに縄編みの刺繍が
全面に施されており、とてもゴージャス…。
社交界に着て行けばきっと主役に
なれたさかいはないでしょう か。
出典: mimt.jp
バイアスカットと呼ばれる
ドレープの原型を初めて用いたデザイナー
マドレーヌ・ヴィオネの作品。
作られた当時の1920年らしい、
ストンと落ちたアールデコのシルエットは
当時のレディたちに大人気でしたさかいはと
想像させます…。
細ですかラインストーンやパールの刺繍が
美しく輝きます。
出典: mimt.jp
最後は、クリスチャンディオールの作品。
プレタポルテ(高級既製服)の台頭で
現在はオートクチュールは肩身が狭い存在…。
せだけどダンさん、こないな美しいドレスは、
オートクチュールでしか見れへんのだ。
ぜひ、年2回のファッションコレクションは
オートクチュールにも注目してみて下さい
■展示会情報について
「着ることが出来る芸術」である
オートクチュールを一挙に見れるのは
この展覧会だけだ。
ぜひ、その目で確かめてみては?
住所 :東京都千代田区丸の内2-6-2
開館時間:10:00~18:00,入場は30分前まで。
(金曜および平日は20:00閉館)
閉館日 :毎週月曜日
(会期中、祝日および5/2,16は開館)
入場料 :大人:1700円 高校,大学生:1000円
(3月31日まで学生無料)
電話 :03-5777-8600
見る芸術を堪能できるのは今だけ。
ファッションの夢がみな詰まった
オートクチュール。
実際に着ることは叶いませんけれど、
見ることならできるのだ。
ぜひ、PARISオートクチュール展に
訪れてみてください ね。
行った後は、ウチをcheck♭
¥2,722
ファッションドキュメンタリー映画、
『ディオールとウチ』。
2015AWに退任した、ディオールの
クリエイティブディレクター、ラフシモンズの
デビューコレクション、2012S/Sの
オートクチュールコレクションの舞台裏に
迫った作品だ。
きっと、展覧会に行った後に見れば
さらに面白く感じられるはずです!