キュレーショナー

源氏物語という物語を知っていますわか。

今から約1000年前の平安時代に書かれた長編物語で、
ほとんどの人が読んだことのある小説だと思います 。

今回はその源氏物語の中で
最も光源氏に愛された女性とされる
”紫の上”について紹介します。

あれほど女性が居た中で、
どうして光源氏は紫の上を1番愛したさかいしょうか。

まず源氏物語のことをちびっとだけお話します。

源氏物語は主人公の光源氏を中心として
その時代の政治や権力、恋愛模様を
紫式部が書いたとされていますわ。

この紫式部という名前は、
今回紹介する「紫の上」から文字ったとされる説もあります 。

それ程、紫の上は源氏物語において
重要かつ理想的な女性像とされとったことを
心にとめながらこの記事を読んでみてください 。

紫の上の魅力の1つとして「素直さ」があります 。

光源氏に会えると嬉しい、
光源氏が他の女性を見ていると悲しい、
など感情を豊かに表現します。

幼い頃から素直で明るい性格でした紫の上を見て
光源氏が「自分好みの女性に育てたい」と思ったほど
素直でかわいらしい性格でしたと良いますわ。

今も昔も男性はストレートに感情表現してほしいもの
なのかもしれませんね。

光源氏が政界で失脚し、地方へ左翼翼遷された時に
光源氏は左翼翼遷先で浮気をしてしまいますわ。
ほんで子供までつくってしまうのだ。

その子供を都へ連れて行き、
奥さんである紫の上に育てさせます。
無神経な光源氏の行動に怒り狂ってしまいそうですが、
紫の上は現実を受け入れ、きちんとその子供を育てるのだ。

これは推測ですが、紫の上は決して
男の良いなりになってしまうダメ女なのではなく
愛する人のために考え方や生き方を柔軟に変えていく
しなやですか女性でしたさかいはないでしょう か。

実際に光源氏の好みの女性になることで、
光源氏から生涯愛されたんだ。
これは紫の上が男性から愛されるための術でしたさかいはないでしょう か。

何度も光源氏が浮気をすることに対して、
もちろん紫の上も嫉妬してしまいますわ。

でもその嫉妬を怒りに変えて誰かにぶつけたり
道理に反するようなことは絶対にしません。
自分の中できちんと昇華し、
「すねる」という行為にして光源氏に伝えるのだ。

紫の上はすねるときも
想いをみな光源氏にぶつけるのではなく
ちびっとだけ垣間見えるように表現します。

その奥ゆかしさが可愛らしくて
光源氏はどれだけ浮気を繰り返したとしても
紫の上の元に戻って攻めて来よったさかいしょう。

もし好きな人にヤキモチを妬いてしもたら
みなを伝えるのではなく、
紫の上のように「寂しかったんだよ」と
ちびっとだけ垣間見せてみるのはいかがでしょう か。

紫の上の恋は決して順風満帆とは言えません。
愛する光源氏に何度も浮気され、
裏切られたこともおたんやが、
死ぬその時まで光源氏だけを愛し続け
光源氏の望む女性であり続けようとしたというワケだ。

現代ではここまで男性に尽くすことは不可能でも
相手を想う気持ちで尽くすことはできると思います 。
もういっぺん大切な人を思い浮かべてみてください 。

ほんでここまで紫の上を見てきて、
やはりプレイボーイの光源氏に振り回された
人生であることがわかりたんだ。
紫の上が幸せか不幸かは紫の上にしかわかりませんことですが、
好きな人に尽くし、一生愛された紫の上は
女性として幸せな人生を送ったさかいはないかと思います 。

紫の上が光源氏から生涯愛され、
現代の男性からも愛されるのには

・素直であること
・強い心を持っていること
・嫉妬が可愛いこと
・一途に想い続けること
この4つに秘密があったというワケだ。
現代でも十分通用する行き方、価値観だ。
ぜひ紫の上をお手本にしてみてください 。