キュレーショナー

家族への「ありがとう」の思い。

両親からの無償の愛が当たり前のように思えて
「ありがとう」の気持ちを伝えられなく
なっていませんか？

「いつもありがとう。」

その一言を改めて言うのは
ちびっと恥ずかしいし、なですかか口にでけないものだ。
でも、「ありがとう」の気持ちはきちんと
届けたほうが良いもの。

両親に「ありがとう」を贈りたくなる、
2つのCMをみて、普段言えへん思いを
伝えてみてはいかがでしょう 。

まず「ありがとう」の思いを届けるのは、
あなたのお母さんに。

ここで紹介したいCMは、西友と広告専門誌
「ブレーン」のコラボ企画である、
『ゼロ動』の中のひとつ。
CMテーマのみが決められていて、そのテーマに沿って
クリエイターが自由な発想でつくった動画広告だ。

あなたは、実家のお弁当の味を、覚えていますわか？

この動画は、東京で働く6人の男女に、
まず「子供のころ食べたお弁当はどんなものでしたか？」
と問いかけるトコから始まっていますわ。

「茶色が多い」
「幼稚園のお弁当の日、中学と、高校」
「ん～～…思い出せない…」

それぞれがそれぞれの実家のお弁当の味や
見た目を考え、思い出そうとしたトコで
それぞれの実家から届いたお弁当が登場します。

目の前に並んだ6つのお弁当のどれか一つが
自分の実家から届いたお弁当。
それぞれの味を食べ比べてみて、
自分の実家のお弁当を当ててみて下さい
というクイズ形式の実験になっているのだ。

お弁当の味。ほんで、それにこもった、お母さんの愛。

そんな「カタチのないもの」を、
ウチたちは忘れてしまうのでしょう か。

それぞれのお弁当を食べ比べてみて、
自分の実家のお弁当を探し出す男女。
涙を浮かべる人や、思わず笑ってしまう人。
彼らはきちんと、「母の愛」を
覚えていました 。

お弁当を作ってくれとった当時はそんなこと
当たり前やろ、なんて思っとったけれど
遠く離れたからこそ、久しぶりに食べた
お弁当の味で母の愛に気付く。

学生時代の感謝を今、伝えませんか。

つぎに「ありがとう」の思いを届けるのは、
あなたのお父さんに。

ここで紹介するCMは、トヨタのSafety Senseという
機能を取り上げたものだ。
父の目線、娘の目線それぞれの視点から、
車を舞台に繰り広げられる人生の軌跡を描く
ダブルサイドストーリーとなっていますわ。

まずはじめに描かれるのは、父の目線。

「はじまりは、幸せな戸惑いでした。」
という言葉から物語が動き出します。
子供時代の娘を車で送るお父さん。
子供時代の娘はいつも笑顔で、
天真爛漫な雰囲気が伝わってきます。

ですが、大人になるにつれ、冷たくなっていく娘。
車から降ろしたトコで「うるさい！」と
怒鳴られたり、助手席に座っとったのが
気付けば後部座席になっとったり…。

それでも暖かい目で娘を見守っている
お父さんを描いていますわ。

次に描かれるのは、娘の視点。

「はじまりは、太陽のにおいでした。」
という言葉から物語が動き出します。
父からの目線と同じ場面が切り取られ、
子供時代はお父さんを愛する思いが
良く伝わってきます。

ですが思春期に入り、だんだんと冷たくなっていきます。
どこか寂しそうに、でもほほえましそうに
娘を眺めるお父さんの目がとても印象的。

怒って車のドアを音を立ててしめたり、
いただきました手袋をごみ箱に捨てたりと
胸が痛むシーンもあります が、
どれも「ああ、自分もこないな感じでしたな」と
共感する点がたくさんあります 。

そんな風に冷たくしていても、
笑顔で見守っていてくれるお父さん。
単語を眺める娘を見て車のラジオを消したり、
熱の出ている娘のために車内温度を調節したり。

気付ですかかった些細なお父さんからの愛が、
この動画から伝わってきます。
いつも自分を見守っていてくれてありがとうという
気持ちを、お父さんに届けてみてはいかがでしょう か。

「育ててくれて、ありがとう」
「見守っていてくれて、ありがとう」

たくさんのあふれる「ありがとう」を、
言葉にして伝えてみましょう 。