キュレーショナー

心も、洗濯できれば良いのに。

■泣きたいときの、心が温まるもの。

（book）『 きみの膵臓を食べたい』 住野よる

：「愛してるより素直な言葉を、ワテらは知っている。」

偶然、ワテが病院で拾った１冊の文庫本。タイトルは「共病文庫」。
それはクラスメイトである山内桜良が綴っとった、秘密の日記帳でした。
そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。

病を患う彼女にさえ、平等につきつけられる残酷な現実。
【名前のないワテ】と【日常のない彼女】が紡ぐ、終わりから始まる物語。
みなの予想を裏切る結末まで、一気読み必至！

出典： www.amazon.co.jp

■読後、このタイトルの本当の意味が分かるんだ。

「君の膵臓をたべたい」。

衝撃的なタイトルで、
一見グロテスクな小説ですか、
と思ってしまおるけどダンさん、
中身はまるっきし違いますわ。
青春のきらめきの一瞬を切り取った、
愛にあふれた小説になっていますわ。

■Twitterでの反響。

（book） 『ツナグ』 辻村深月

：「あなたがもういっぺん、会いたい人は誰ですか？」

一生にいっぺんだけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えでしたOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれるセーラー服のねえちゃん、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのやろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。

出典： www.amazon.co.jp

■一生にいっぺん、奇跡をツナグ。

「ツナグ」。

それは生者と死者を再会させる、仲介人の事。
物語は、各章ごとに4人の様々な立場の人が
ツナグを介して死者に再会するという
短編の連作形式の構成をとっていますわ。
ほんで最後の章では、ツナグである
青年自身の物語。
短編が苦手な方でもすべてのストーリーが
つながっているため、気にせず
読むことができる構成だ。

■Twitterでの反響。

（book） 『世界から猫が消えたなら』 川村元気

：30歳郵便配達員、余命あとわずか。彼は１日の命と引き換えに、大切なものを消してゆく。

郵便配達員として働く三十歳のワテ。ちょっと 映画オタク。猫とふたり暮らし。そんなワテがある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまるっきし同じ姿をした男が待っとった。その男は自分が悪魔だと言い、奇妙な取引を持ちかけてくる。
「この世界からひとつ何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」
ワテは生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計……ほんで、猫。
ワテの命と引き換えに、世界からモノが消えていく。ワテと猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。

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■大切なものは、失ってからじゃないと気付けない。

「世界から猫が消えたなら」。

猫が嫌いな人は飛んで喜ぶかもしれへんし、
猫を飼っている人は嘆き悲しむかもしれへん。
それでもやっぱり、
世界が動きをやめることはない、
主人公の青年は、突然余命があとわずかで
あるということを知らされ、
「自分がこの世界から消えたらどうなるのやろう」
ということを、考えていきます。

■Twitterでの反響。

心を洗濯して、あたたまったら。