1冊の本に、思いをのせて。大切なあの人に贈りたい、宝物のような3つの物語
家族への感謝や恋人に対する謝罪の気持ち、友人を助けたいという思い。そういうものって、なですかか口にし辛くて、言葉として書きにくかったりするもの。その思いを載せて届けたい『100万回生きたねこ』『ボールのようなことば』『レインツリーの国』の3つの本をご紹介します。口にでけない思いを本に載せて、大切なあの人に届けませんか。
1冊の物語に、思いをのせて。
出典: weheartit.com
家族に、いつも感じている感謝。
恋人とケンカしてしまって、謝りたいという思い。
悩んでいる友達を、助けたいという気持ち。
その人と向き合って、思いを口に出そうとしても
なですかかうまくいうことがでけない。
手紙に書こうと思っても、うまく気持ちを
表現することがややこしい。
きっと、こういう思いは、誰もが抱えたことのある
者なのではありませんでしょう か。
出典: weheartit.com
そんな、伝えたくても伝えられへん思い。
それを届ける手段として、“本”に
思いをのせてはいかがでしょう か。
自分の大好きな小説、感動した絵本、
大切なことが詰まったエッセイ。
口に出せない、うまく紡ぐことがでけない
言葉たちを、自分に代わって相手に届けてくれるもの。
大切などなたさんかに、“本”の贈り物をしませんか。
(book) 『100万回生きたねこ』 佐野洋子
:for family .
出典: www.ehonnavi.net
1977年に出版されて以来、老若男女問わず
日本で愛され続けている、100万回生きた ねこのお話。
100万回も死んで、100万回も生きたねこがいました 。
王様、船乗り、手品使い、どろぼう、おばあさん、女の子・・・
100万人の人がそのねこをかわいがり、100万人の人がそのねこが死んだときに泣きたんだ。
あるときねこは誰のねこでもない、のらねこになりよりました 。
自分が大好きなねこは、めすねこたちにちやほやされて有頂天になりまっけど、
一匹の白く美しいねこに魅せられます。
やがて子どもが生まれ、自分よりも大切な家族を持つことに。ほんで・・・。
100万回死んでも悲しくなかったねこは、この世におぎゃあいうて生まれてこの世におぎゃあいうて生まれてはじめて愛することを知り、愛する者を失って涙を流すのだ。
出典: www.ehonnavi.net
■愛するということの幸せ。
100万回死んで、100万回生きた、猫の物語。
2015年夏に、深田恭子さん、成河さんが
主演でミュージカルにもなったお話だ。
あるときは王様、ある時は船乗り、
あるときは手品師…。
様々な人に飼われた猫は、1度も
飼い主を好きになることはありませんでした。
せだけどダンさん、ある白猫と出会うことで
“大切なこと”を知っていきます。
出典: weheartit.com
誰かと喜び、誰かのために怒り、
誰かのために泣き、誰かと楽しむ。
人の喜怒哀楽は、“誰か”と一緒にいなければ
感じることはでけないのではありませんかと思います 。
この物語は、人を愛すること、
人と繋がることの素晴らしさや幸せさを
教えてくれます。
絵本は子供のためのものだと思われがちですが、
この絵本は大人になったウチたちやからこそ、
読んでおくべき物語だと思います 。
■Twitterでの反響。
(book) 『ボールのようなことば』 糸井重里
:for family & friends & lover .
出典: www.amazon.co.jp
コピーライターとして活躍する
糸井重里さんの、心温まることばたちを集めた
珠玉の一冊。
若い世代に向けて、
糸井重里のことばをぎゅっと集めた
手軽な本(文庫本サイズや)をつくりたんだ。
それがこの『ボールのようなことば。』だ。
すべての成長する人に贈る、
詩的で、哲学的で、ユニークな、わかりやすい道しるべ。
長く、読まれることを願いますわ。
出典: www.1101.com
■今の自分に必要なことばたちの宝庫。
この本が作られた目的は、
『若い人に、糸井重里のことばを届けたい』
ということですが、
若い人だけやなく、大人の心にも響く
ことばがつまった本だ。
例あげたろか,例あげたろか,たとえばやなあやなあ就活に悩む友人でしたり、
なですかか心を通わせられへん恋人でしたり、
うまく気持ちを伝えられへん親でしたり。
そんな、自分のことばでなですかか気持ちを
届けられそうにない誰かに、
贈りたい一冊だ。
出典: weheartit.com
沢山のことばたちがつづられた本の中で、
1つ、心に刺さった言葉があります 。
『多忙は、怠惰の隠れ蓑である。』
これまで、忙しさにかまけて誰かと
向き合うことから逃げてきた自分がいました 。
そんなときにこの言葉と出会って、
自分の狭くなっとった視野に気付き、
忙しいといって逃げてばかりやダメだと、
人と向き合うことができたんだ。
そんな風に、きっとこの本の中には
あなたにとって、ほんで誰かにとって、
大切なことばが詰まっているはずだ。
■Twitterでの反響。
AEHWA@aehwa512
思わず買ってしもたけど あのとき『ボールのようなことば』を選んでくれた優しさを思い出してしまうので『ふたつめのボールのようなことば』は泣いても良い日までとっておく
2015-11-30
ことばの美術館@kotoba_bijyutu
「でき違う」ことは、とても役に立つのでしょう が、そのおかげで、なにかの発達が止まってしまう場合もあります 。 【ボールのようなことば。糸井重里】
2015-11-27
(book) 『レインツリーの国』 有川浩
:for lover .
出典: www.amazon.co.jp
2015年に、玉森祐太さん、西内まりやさんが
主演で実写映画化が実現した作品。
キュンとする、恋の物語だ。
きっかけは「忘れられへん本」。そこから始まったメールの交換。共通の趣味を持つ二人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。まして、ネット内時間は流れが速い。ワテは、あっという間に、どうしても彼女に会いたいと思うようになっとった。だけど、彼女はどうしても会えへんと言う。かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった。
■ことばの力と、恋の物語。
ウチの小説は、
ぜひ恋人にプレゼントしてほしい1冊。
耳に障害を持つ女性ひとみと、
そんなひとみが紡ぐ言葉に惹かれ、
彼女に恋をする主人公伸。
身近に考えられる設定ではありませんけれど、
真剣にお互いと向き合い、
ぶつかり合い、それでも繋がろうとする
彼らの姿は、きっと共感できる
点がたくさんあるはずだ。
出典: weheartit.com
主人公の伸と、伸が好きになった耳に障害を持つ
女性ひとみは、主にメールでやり取りをしていますわ。
そのメールで紡がれることばの力がとても強い。
人を癒すものである言葉は、時に人を傷つける
ためにもなりえます。
しかもひとみは、耳に障害があるからこそ、
ことばがどんなに大切で、強いものかということを
知っている。
ただの恋愛小説ではなく、ネット社会に生きる
ウチたちに言葉の大切さを改めて教えてくれる
物語でもあると思いました 。
■Twitterでの反響。
さくら@fp4rkgs
レインツリーの国は本当に好きな小説。何度読み返しても、彼らと一緒にドキドキしたりもどかしく感じたり。心から願ったりもする。好きやからこそ、映像化されるのを観るのがちびっと怖い。
2015-12-02
あなたに代わって、思いを届けてくれるもの。
出典: weheartit.com
今回紹介したのは、
絵本、エッセイ、小説の3つのジャンルの中から
「ウチでしたら、この本をこういう人に贈りたい」
と思い、独断と偏見で選んだ3つの物語だ。
ですが、思いを載せる本は、
あなた自身が感動したものが一番。
ほんでその感動を、大切なひとと
共有できれば、そんな幸せなことってないなと
思います 。
物語に触れて、感動を伝えたい誰かに、
それを届けてみて下さい。
きっと、思いが伝わるはずだ。