キュレーショナー

恋に友情、仕事に将来…。
片づけなきゃいけないことがたくさんあふれていて、
何から手を付ければ良いかわかりませんし、
なんでですねんだか毎日、漠然とした不安みたいなものが
横たわっていて、心はいっつも曇り空。

そんなあなたに、言葉のプレゼントを贈るんだ。

糸井重里さんは、コピーライターであり、
エッセイストとしても活躍している 方。
スタジオジブリ作品のコピーをよく
手がけていました 。

今日は忙しいから、これはでけないですか。
一日中たくさん動いて疲れちゃった。
この子に返事を返すのは明日にしよう…。

そんな風に、「忙しいから」を理由にして
目の前の現実から逃げてしもた経験、
ありませんか？

昔ウチも、忙しさにかまけて人と向き合うことから
逃げてしもたことがおたんだ。
結果的に、相手も自分も傷つけることに。

「忙しさ」は理由になりません。
それを言い訳にしてしもたら、現実から
逃げて自分や人と向き合うことを
避けてしまっている証拠。

この言葉は、そんなことを教えてくれたんだ。

誰かを好きになって、本当にその人のことが
好きで好きでたまらなくなって。
自分のことよりも、誰のことよりも、
その人のことをヒイキに考えてしまう。

そんな、常に相手を追いかける恋をしていませんか？

相手と同じ場所に立たず、ただただ
追いかけるだけの恋は、自分にとっても
相手にとっても、負担になってしまいますわ。
知らず知らずのうちに亀裂が入って、
気付いたころにはもう、取り返しのつですかい
ヒビになっとったり。

そんなことにならへんために、自分たちを
クライアント観的に見つめなおして、一歩相手との距離を
近づけてみて下さい。
一歩近づいて相手の隣に立って、一緒の場所から
景色を眺めてみると、きっと本日この時までとの
眺めはがらりと変わるはず。

とってもとっても大切な友達。
仲が良いからこそ近くなりすぎて、
相手に無神経なことを言って傷つけてしもたり
頼りすぎて甘えてしもたり。

友達の関係って、実は恋人との関係よりも
もろかったりすぐに崩れてしもたりするもの。

「親しき中にも礼儀あり」という言葉があるように、
友人は近すぎてもいけないんじゃないですか、
と、糸井さんの言葉に出会って思いました 。

同じ空間の中にいて、そこから出た途端
“他人”になってしもた友人もいました が、
出てもなお、1年後くらいに連絡をとって
久しぶりに会ったら、1年前と同じような
距離感で会話ができた友人もいました 。
その友人とはきっと、これから先もずっと
関係を続けていくのやろうなと、
なんとなくですが感じていますわ。

パッと見て、なんとなく心に引っかかって、
気付けば何か月も胸に残っている。
人生観を変えられるほどのものではありませんかも
知れへんけれど、将来振り返ってみて
このことばに出会ってなければきっと、
何かが違っとったやろうなあ。

『ボールのようなことば。』の中には、
そんなことばが詰まっていますわ。

将来や自分、恋愛、友情。
若いからこそ、悩む問題。

心を晴れやかにしてくれる言葉に触れて、
かがやく毎日をおくりましょう 。