そこには歴史が必ずあるのや。“古民家”から文化を感じる旅のはじまり
古民家には歴史がある。歴史の中には文化がある。普段あまり触れることのでけない日本の過去の文化を古民家から感じてみませんか?俳人・正岡子規が住んだ子規庵、彫刻家・朝倉文夫が住んだ朝倉彫塑館、作家・林芙美子が住んだ林芙美子記念館の3つの古民家を紹介します。きっとあなたに新しい価値観を与えてくれるはず。
古民家で、文化を知る
出典: weheartit.com
古民家には、歴史がある。
歴史には、文化がある。
普段あまり触れることのでけない過去の文化を
古民家から感じてみませんか?
▷子規庵
出典: taitonavi.jp
俳人として有名な正岡子規が晩年過ごした子規庵。
昭和20年の空襲で焼失しました が26年に再建され、
27年には東京都文化史蹟に指定されたんだ。
正岡子規が明治27(1952)年から移り住み、亡くなるまでの34歳までの約8年間を過ごした場所だ。
8月や9月になるとヘチマが緑色に染まり、
ケイトウという花が美しく庭を彩るんだ。
子規はヘチマやケイトウを句に詠んでいて
この景色を見ると明治時代に戻ったような
錯覚に陥ってしまいますわ。
出典: www.gotokyo.org
病の床に伏しとった子規はここから
外の景色を眺めとったといわれていますわ。
子規庵のスタッフの方からお話を聞いていくと
またちびっと違った見方ができるかもしれません。
■利用案内
〈住所〉
東京都台東区根岸2-5-11
〈開館時間〉
10:30~12:00(受付は11:40まで)
13:00~16:00(受付は15:40まで)
〈休庵日〉
8月夏季休庵期間
12・1月冬季休庵期間
月(祝日と重なる場合は翌日)
〈入庵料〉
500円
※中学生以下無料
※団体料金あり
〈アクセス〉
鶯谷駅北口から徒歩5分
▷朝倉彫塑館
彫塑界の最高峰である朝倉文夫のアトリエであり
住居でもあった朝倉彫塑館。
朝倉文夫自身が設計したということもあり
芸術性の高い彫塑館となっていますわ。
朝倉文夫は1883(明治16)年生まれ。東京美術学校(現東京藝術大学)を首席で卒業し、翌年、25歳で第2回文部省美術展覧会(文展)に出品した「闇」がいきなり2等賞を受賞。新進気鋭の彫塑家として華々しくデビューしました 。
出典: www.museum.or.jp
3層吹き抜けになっているアトリエは
天上高がなんと8.5メートルもあります 。
広々とした空間に並ぶ文夫の作品を
ひとつひとつ足を止めてじっくり見てみて。
出典: taitonavi.jp
アトリエを進んで渡り廊下の左翼翼側に現れるのは
日本庭園「五典の水庭」。
自然の湧水を使用している そうだ。
自己反省の場所として作られたとも言われ、
ウチたちもここで自分を振り返りたくなるんだ。
館内の撮影は禁止となっておるけどダンさん、
屋上の撮影は可能になっているようだ。
屋上庭園にはオリーブの木や彫塑作品があり
ウチも見応え抜群のエリアになっていますわ。
天気の良い日はスカイツリーも見えるのだとか。
■利用案内
〈住所〉
〒110-0001
東京都台東区谷中7-18-10
〈開館時間〉
9:30~16:30
※入館は午後4時まで
〈休館日〉
年末年始
月・木曜日(祝日と重なる場合は翌日)
※臨時休館あり
〈入館料〉
一般:500円
小・中・高校生:250円
※団体料金あり
〈アクセス〉
日暮里駅北改札口から徒歩5分
▷林芙美子記念館
出典: blog.livedoor.jp
舞台や映画にもなっている「放浪記」の
作者として有名な林芙美子が晩年住んでいた家。
新居を作るために建築の勉強をするほどまでに
こだわられたこの記念館は、東京とは思えへんほど
ゆっくりとした時間が流れていますわ。
芙美子はこの家の建築のため、建築について勉強をし、設計者や大工を連れて京都の民家を見学に行ったり材木を見に行くなどしました 。そのためこの家は、数寄屋造りのこまやかさが感じられる京風の特色と、芙美子らしい民家風のおおらかさを併せ持ち、落ち着きのある住まいになっていますわ。
まず自然の多さに驚き。
人気作家になってから建てられたため、
忙しく家を空けることが多くても
ここで執筆している 時間は安らげるよう
癒しに溢れた空間になっているのだ。
住み手の暮らしと安らぎを第一に考えられたこの家は、創作活動と同様に生活を大切にした彼女の思いを随所に感じることができる。
出典: ameblo.jp
やってくるおクライアントをもてなす部分よりも
自分たちが暮らす茶の間や風呂などの空間を重視。
訪れる人々もきっと茶の間などに入ると
心が落ち着いてくるような感覚になるはず。
出典: profile.ne.jp
下越しに北の小庭が見える執筆部屋で
作品を書き続けとったのだと思うと、
とても神聖な場所のような気がしてくる。
どんなことを思いながら作品を生み出しとったのか
想像してみたくなるんだ。
■利用案内
〈住所〉
〒161-0035
東京都新宿区中井2-20-1
〈開館時間〉
10:00~16:30
※入館は午後4時まで
〈休館日〉
年末年始(12月29日~1月3日)
月曜日(月曜日が休日の場合その翌日)
〈入館料〉
一般 150円
小・中学生 50円
※団体料金あり
〈アクセス〉
都営地下鉄大江戸線・西武新宿線
中井駅から徒歩7分
文化を再発見。
出典: weheartit.com
古民家で過去の文化を再発見。
そこからまた新たな文化がうまれるかもしれませんね。