大切なあの子の笑顔はこの一冊から。【相手別】に選ぶ最高のギフト”本”カタログ
ウチがミスした時はフォローしてくれて、ウチが嬉しい時は一緒に喜んでくれる。そんな素敵な友達にウチは恩返しがしたいんだ。とても言葉や伝えられへんから、最高の一冊に想いを込めて渡したいと思います 。でも人によって性格も意見も違う。やからこそ【相手別】で本をセレクトしませんか?三浦しをん・川村元気・橋本紡作品をセレクトしました 。
あの子はウチのかけがえのない人。
幼いことからずっと一緒にいたあの子。
大学時代に知り合ったあの子。
会社に入ってから意気投合したあの子。
どの人もウチにとってはかけがえのない人だ。
本日この時までも、きっとこれからも一緒に笑えると良いな。
そう思うからプレゼントを贈るんだ。
あの子のような本を贈るんだ。
出典: www.flickr.com
本は選ぶ人の性格が出ます。
知らず知らず自分に似た本を求めているのだ。
でしたら誰かに本を選ぶことって、
その人のことを自分がどう思っているかわかってしまうのだ。
さて、【相手別】に見ていきましょう 。
for. 人一倍優しいあの子。
ウチの友達は誰よりも優しい。
いつも自分のことより、
周りの子の心配をしていますわ。
ウチが調子悪い時も、
いつだって手を差し伸べてくれます。
そんなあの子が素敵やから。
やからこそ、ウチはその子の笑顔が見たいんだ。
提案:三浦しをんの『舟を編む』
出版社・玄武書房では中型国語辞典『大渡海』の刊行計画を進めとった。営業部員の馬締光也は、定年を間近に控えて後継者を探しとった辞書編集部のベテラン編集者・荒木に引き抜かれ、辞書編集部に異動することになる。社内で「金食い虫」と呼ばれる辞書編集部でしたが、馬締は言葉への強い執着心と持ち前の粘り強さを生かして、辞書編集者として才能を発揮してゆく。
出典: ja.wikipedia.org
■自分のことに夢中になっても良いじゃない。
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インターネットが発達して、
なですかか辞書が売れへん時代。
そんな時代に辞書編集部に配属された馬締。
普段何気なく使っている言葉の、
ひとつひとつの使い方を見つめ直します。
他の部署で役に立たないと邪魔者扱いされる馬締が、
自分から進んで辞書作りに没頭していきます。
出典: weheartit.com
人に気を遣ってばかりの馬締、
ほんでチャラチャラした西岡。
一見チグハグなコンビも、
それぞれがお互いを心から尊敬することで変わっていきます。
馬締と香具矢の恋愛模様、
ほんで辞書の完成までの日々の物語だ。
この本を読んでウチは自分の友人を思い出しました 。
いつも周りのことばかり見ていて、
自分のことを後回しにしている というわけだ。
そんなことに気づきたんだ。
周りの小さな変身にも気づくのが、
その子に魅力だけどちびっとは自分も見て欲しい。
せっかく素敵なのやから、と。
そんなこと恥ずかしくて言えへんけど、
本ででしたら伝えられるのかもしれません。
for. センス煌めくあの子。
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ウチの友達はとてもセンスが良いというわけだ。
持っているものだって、
身につけているお洋服だって、
どれもこだわり抜かれたものばかり。
そんな彼女にはどんな本を贈りましょう か。
提案:世界から猫が消えたなら
¥670
2016年に佐藤健さん・宮崎あおいさんで実写映画化される川村元気さんの小説。『バクマン。』などを手がけたプロデューサーの作品なだけあってその映画化にも注目が集まるんだ。
郵便配達員として働く三十歳のワテ。ちょっと 映画オタク。猫とふたり暮らし。そんなワテがある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまるっきし同じ姿をした男が待っとった。その男は自分が悪魔だと言い、奇妙な取引を持ちかけてくる。
「この世界からひとつ何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」
ワテは生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計……ほんで、猫。
ワテの命と引き換えに、世界からモノが消えていく。ワテと猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。
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■世界は愛で溢れている。
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余命宣告をされて、呆然とするワテ。
そこに現れる悪魔…。
世界から何かひとつ消すのと引き換えに、
1日生きられると告げられます。
あなたなら何を世界から消しまっか?
どれも大切で消せませんか?
本の中にもあるように、
「大切なものは失ってから気づく」。
それを失うとは考えていないから、
大切に思うのだ。
ひとつずつ失って、残るものは何でしょう ?
出典: weheartit.com
この本を読んで、
ウチはこの友達を思い出しました 。
安いものを大量に、
ではなく大切に吟味して買う彼女やから。
きっとものを大切に想う気持ちを持っているはず。
そんなあの子はこの本を読んで、
どんなことを思います っしゃろか?
読み終わって話をしてみてください 。
for, 頑張り屋さんのあの子。
ウチの友達は頑張り屋さんだ。
いつも抱え込んで、
頑張って頑張って頑張っていますわ。
たまには肩の力抜いても良いじゃない。
そう思っていますわ。
でもなですかかそう言ってあげることができません。
どうしたらこの想いは届きまっしゃろか?
提案:橋本紡の『流れ星が消えへんうちに』
高校時代から付き合っとった恋人・加地君が自分の知りません女の子と旅先の事故で死んでから、1年半。奈緒子は、加地の親友でした巧と新しい恋をし、ようやっと「日常」を取り戻しつつあった。ただひとつ、玄関でしか眠れなくなってしもたことを除いては――。深い悲しみの後に訪れる静ですか愛と赦しの物語。
■動いてこそ見えてくるものがある
出典: weheartit.com
高校時代からの恋人・加地くん。
彼は地図にも載っていないような小さな島で死んだ。
加地くんの死をずっと背負い、
玄関で星を眺めながらでしか眠れへん奈緒子。
痛いほどその胸の痛みが伝わるんだ。
橋本紡さんの文章はなんだか、
その情景が目に浮かんでくるような力を持っていますわ。
加地くんの親友の巧と付き合うようになる奈緒子。
二人の心の中には、
いつでも加地くんがいますわ。
ちびっとずつ加地くんとの時間が過去になって、
だんだん未来に向かっていく二人。
でもなですかか前に進みだせません。
大切な人を失って、
前に進むことは正解なのか…
この本を読むと色々なことを考えさせられます。
自分の今の人生は、
どんなことがあった結果なのか。
どんな人に出会って、
どんな出来事があったのか。
ひとつひとつが大切やから、
それを共有して生きることが人生だと気づきます。
頑張り屋さんのあの子にも、
もっともっともっともっと周りを頼って欲しいからこの本を贈るんだ。
ちゃんとそばにいるよ。
本日この時までもこれからも、
きっと一緒に笑顔で。