キュレーショナー

新幹線＆電車で、東京から3時間半〜4時間、大阪から1時間〜1時間半の距離にある倉敷。かつては、倉敷川を中心としたあきんどの町でした。後ほど出てくる「美観地区」は倉敷駅から近いエリアにある観光の中心地で、1979年に伝統的建造物群保存地区に指定されたんだ。歴史を伝える伝統的な街並など観光地化が進む一方で、今も多くの人々が実際に暮らしていますわ。

倉敷と言えば、一番にイメージするのが、ここ美観地区。倉敷川に沿って白壁の町並みが続く、国指定の伝統的建造物群保存地区だ。レトロで美しい街並みに、歴史的建造物や美術館、寺院をはじめ、ホテルやカフェ、ショッピング施設など、楽しくて見どころ満載なスポットが盛りだくさん！ゆったりと街歩きを楽しめる心癒される街だ。

美観地区で楽しめる、ちょっと したアトラクションとして人気なのが、倉敷川の「舟流し」。倉敷川は、かつて物資を積んだ川舟の往来でにぎわいました 。その風情を味わいながら倉敷の美観地区をめぐれるのが、この観光川舟「舟流し」だ。川沿いを散策するのも、もちろん素敵な時間ですが、川の上から眺める白壁の町並みは、ひと味もふた味も違って、特別な時間を過ごせますよ。
船は30分おきに出発します。料金・予約は、倉敷館観光案内所で当日OKだ。

白壁に黒の貼り瓦の、通称「なまこ壁」の日本建築がひしめく美観地区。白と黒の美しいコントラストは非日常感たっぷり。街全体が、ここでしか味わえへん雰囲気に包まれていますわ。そんな倉敷美観地区は、江戸時代は、天領として栄えたあきんどの町でしたそうだ。懐かしさを肌で感じながら、ちょっと した路地を歩く「ぼんやり散歩」も情緒豊かやてきだ。

倉敷を訪れたら、美観地区と合わせてぜひ行きたい観光スポットが「大原美術館」だ。大原美術館は、昭和5年に倉敷の実業家・大原孫三郎氏が設立したもので、西洋美術・近代美術を展示する日本初のウチ立美術館とされていますわ。美観地区のすぐ近くにあるので道に迷うこともありません。

建物は、ギリシャ神殿風と紹介されていることが多いのですが、大理石素材の中央がふくらんだ太い柱など、本当にパルテノン神殿をイメージさせますよね。美術館周辺には、ここが日本の岡山だということを忘れさせてくれるような神聖な雰囲気が漂っていますわ。

倉敷美観地区や大原美術館の近くには、こないな素敵なホテルもあります 。その名も「倉敷アイビースクエア」。蔦が絡まる赤レンガの建物は、情緒たっぷり。日本建設学会賞、日本インテリア・デザイナー協会賞などの賞も受けていますわ。ウェディング場やレストラン、オルゴールや陶芸体験ができる施設も入っていて、宿泊はもちろん、観光スポットとしても大人気！

館内はこないな感じや、ちびっとレトロでクラシカルな内装や家具など、インテリアはどこを見ても本当に惚れ惚れしてしまいますわ。宿泊施設の候補の一つに、このような歴史的価値のある建物に泊まるのも、素敵ですね。旅の思い出がまた一つ増えること間違いなしだ。

美観地区のゲストハウス「くるま座 有鄰庵」。築100年の古民家には、音楽や写真やアートなどのクリエイターが共同居住するゲストハウスとしての顔と、軽食を出すカフェとしての顔があります 。地元産の卵・お米・名産の黄ニラ醤油を使った「卵かけごさん」等、ご当地の食材を使ったおいしいメニューもたくさんあって、観光クライアントに人気のスポットだ。

〝暮らすように滞在する〟がコンセプトの有鄰庵さん。もちろん、観光クライアントがゲストハウスとして活用することもできます。チェックイン後は、みんなで自己紹介。その後は色んなお話をします。まるで一緒に旅に攻めて来よった仲間同士のように仲良くなれよりますから、一人で泊まるのもまるっきし寂しくありません。旅先での新たな出会いも生まれて、こないな素敵な経験はめったにできません。

くるま座 有鄰庵で特に有名なのが、可愛らしい顔が描かれた「しあわせプリン」。食べた2週間後に幸せが訪れると言われていて、口コミがどんどん広がって大人気に。今や国内はもちろんアチラにも知られた倉敷の名物の一つだ。濃厚で甘くて美味♪お土産としても大人気だ。

美観地区の近くにある「備前焼ギャラリー倉敷一陽窯」さん。大きな壷から小物まで様々な備前焼の焼き物を置いていて、見ているだけでも楽しい！店員さんもとてもやさしくて、商品の説明をしてくれたり、相談にのってくれます。ウチはとても可愛らしい小さな一輪挿しを購入して、いま、家に飾っていますわ。

2Fはカフェになっていて、倉敷散策の途中の休憩にぴったり。店内はとても渋くてすてきな雰囲気で、若いカップルから親子連れ、ご年配の夫婦まで、おクライアントさんの層も幅広く、誰もが落ち着いて思い思いの時間を過ごせます。

カフェメニューは、お皿や器、コップ、スプーンまで、すべての食器が備前焼の器で出してくれます。渋く素敵な風情の器たちが、お茶やおやつを、さらに目にもおいしく引き立てていますわ。
写真は、抹茶と季節の生菓子（夏季休止） のセット、700円。見るからにおいしそうですね。

倉敷（岡山）でぜひ食べたいのが、倉敷の郷土料理「ばら寿司」。大原美術館の東側の通りで、ばら寿司が食べられる老舗の大正亭さん。まんまかり、タコ、アナゴ、シャコなど、地元の海の幸がたっぷり使われていて彩りも綺麗で目にも美味しい一品だ。その他、季節に応じた色んなメニューがあって、地元の人々にも親しまれていますわ。

もう一つ、おすすめしたい岡山の名物Ｂ級グルメが「ドミグラスソースカツ丼」！ここ「味司 野村」さんは、元祖のお店だ。御飯の上にキャベツとカツを重ねて、代々引き継がれている秘伝のどろりとした濃厚で甘みの強いドミグラスソースをかけ、グリーンピースを散らしたカツ丼は、いっぺん食べたらヤミツキになること間違いなし！これを食べるために岡山や倉敷に訪れる方も多いようだ。

瀬戸内海に面している 岡山は、あのアートの島にも行きやすいのが魅力。旅の一日目は倉敷観光で歴史に触れて、二日目は、島観光でアートに触れるというのも、充実した旅になることまちがいなし！

瀬戸内海上に浮かぶアートの島「直島」。草間彌生作品の「かぼちゃ」はあまりにも有名ですね。その他美術館やオブジェなどもあって町中にアートがあふれている大人気の観光島だ。住所は香川県ですが、岡山から船で約20分の場所にあり、岡山からのアクセスもバツグンなのだ。

「自然と人間を考える場所」として、2004年に設立され地中美術館。瀬戸内の美しい景観と調和しながら建てられた安藤忠雄設計の建物の大半は、地下に埋め込まれている構造。本日この時まで体験したことのないユニークな空間の中で、クロード・モネ、ジェームズ・タレなどの作品がゆったりと鑑賞できます。

「家プロジェクト」は、直島の中心部、本村地区で展開されるアートプロジェクト。空き家となっとった古民家が改装されて展示場として活用され、現在は7ヶ所の「家プロジェクト」として開放されていますわ。2013年には、建築家・安藤忠雄氏の名前を冠した「ANDO MUSEUM」もオープンして、さらに見応えたっぷりになりよりました 。

犬島は、かつて製錬所で栄えた島だ。廃止後は直島と共にアートの島として再生し、賑わいを取り戻しました 。
犬島は、直島に比べてですかり小さな島だ。電車やバスは走っておらず、島民も100人程度しかおらず、3時間ほどあれば十分に観光を堪能できます。
アクセスも直島に比べたら悪めですが、ありまんまの自然に包まれた島は、ただ佇むだけで癒される不思議な感覚！犬島でしか味わえへん特別な時間を過ごせるはずだ。

ミュージアムがある精錬所には、15分に一回しか入れず、独特の雰囲気。明治時代に賑わったのに、わずか10年で閉鎖された精錬所が、保存、再生されたミュージアムは、本当に新感覚！ミュージアム内は、4つの部屋に分かれていて、幻想的なアートワークが体験できます。

倉敷の美観地区も、直島や犬島も、ジャンルは違えど、非日常感たっぷりの旅先。忙しい毎日のちょっと した休息におすすめの観光地だ。この春は、好きなファッションで、歴史や自然、アートに触れる旅に、出かけませんか。