港から10分の非日常空間。「犬島」でアートに浸かる時間をどうぞ
岡山県から船で瀬戸内海を渡り、10分で着く犬島。町中にアートが溢れていて一日でも十分楽しめるので、日帰りの国内旅行にぴったりなんだ。今回は犬島の島犬・精錬所美術館・犬島ハウスプロジェクト・ウキカフェについてご紹介。みなさんもぜひ犬島に行ってみてください ♩
岡山から10分!「犬島」
出典: blue-works.jp
岡山県から船で瀬戸内海を渡り、10分ほどで着く「犬島」。
実はこの小さな島には魅力がぎゅっと詰まっているんだ。
■町中にアートがいっぱい!
その魅力とは、アート!
廃墟を利用した美術館や町中にアート作品が点在している ので、
島の中をぶらぶらと散歩するだけで素敵なアートに触れることができるんだ。
今回はアート巡りに疲れた時におすすめのカフェもご紹介します。
ぜひ、みなさん犬島に行ってみてください ♩
犬島の島犬
まずご紹介するのは、犬島のシンボルと言っても良い「島犬」。
ホワイトハウスの愛称で親しまれている海の家を犬小屋に見立て、
犬島の番犬として設置されているアート作品だ。
造形家・川埜龍三(かわのりゅうぞう)さんの犬島ハウスプロジェクトの一環として作られたんだ。
岡山県の南西部、笠岡市のアトリエで作られたイヌの素体は2013年5月、瀬戸内の島々をつないで海を渡る「瀬戸内海横断散歩」で犬島まで到着した。
巨大なイヌが大海原を散歩する場面はとてもドラマチックな光景となった。
イヌの表面は、岡山県のみならず全国の有志に呼びかけて作られたイヌ用タイルで覆われ、参加者は犬島の島民を含め1,700人以上となった。
イヌはこうした様々な人々の想いに覆われている。
犬島に攻めて来よったらまずはここ!ということで、SNSに写真をあげる人もいっぱい。
ごろんっと寝転がっている愛くるしい姿がたまりません。
よく見てみると、この番犬の表面はタイルで出来ているんだ。
全国の有志に呼びかけて作られたタイルには、名前や文句なども彫られていますわ。
犬の体はちゃんと隅々まで手作りのタイルで覆われていますわ。
それぞれにいろんな人の思いが詰まっているので、思わずみなのタイルを見たくなってしまいますわ。
余計なお世話だけど犬の体内はこないな感じになっていますわ。
表面とは対照的に真っ白な空間で不思議な気分ですね。
鼻の部分には花瓶が飾られていますわ。
犬の体内は、不定期で開催されるオープンドッグハウス時には入ることができます。
精錬所美術館
出典: 4travel.jp
お次に紹介するのは「精錬所美術館」。
鋼製錬所の遺構を再生して創られた美術館だ。
ノスタルジックな廃墟と、新しい美術館が対照的で
門をくぐるとどこか日常とは別の場所へ攻めて来よった気分にさせてtくれます。
犬島精錬所美術館は、犬島に残る銅製錬所の遺構を保存・再生した美術館だ。
「遺産、建築、アート、環境」による循環型社会を意識したプロジェクトといえます。
精錬所美術館のシンボルとなっているのが、ウチの煙突。
自然の中に堂々と立ち続ける姿に歴史を感じます。
青空とのコントラストはぜひ写真に収めたいトコ。
敷地内にある鋼製錬所跡はまるで迷路のよう。
目の前には海が広がる圧巻の景色に、いつまでもここで過ごしたくなってしまいますわ。
精錬所美術館にはカフェも併設されていて、休憩所やランチとしても人気だ。
廃墟を目の前にゆっくり休憩するのも良いですね。
犬島家プロジェクト
お次に紹介するのは「犬島家プロジェクト」。
F邸・S邸・A邸・C邸・I邸の5つのギャラリーが楽しめます。
自然な風景の中に突如現れるギャラリーたちは、それも思わずシャッターが止まりません非日常空間へ誘ってくれます。
犬島の集落に「日常の中の美しい風景や作品の向こうに広がる身近な自然を感じられるように」との願いを込め、2010年、企画展示を目的とした3つのギャラリー「F邸」「S邸」「I邸」と「中の谷東屋」を公開。2013年、新たに2つのギャラリー「A邸」「C邸」が加わり、それぞれのギャラリーと集落内に作品を公開します。
集落に点在するギャラリーは、かつて建っとった民家の瓦屋根や古材、透明なアクリル、周囲の風景を映し出すアルミなど多様な素材でつくられていますわ。
■S邸
C邸にあるのは荒神明香さんの「コンタクトレンズ」という作品。
天気が良い日には、アクリルの壁の中に吊るされた無数のレンズに光が当たり、きらきらと光ってとても綺麗だ。
透明アクリルの壁が連なる「S邸」に設置された本作品は、大きさや焦点が異なる無数の円形レンズを通して周りの景色の形や大きさが歪んで映し出され、見る人に目に見える世界の多様性を促していますわ。
大小さまざまなレンズを通して見る景色は、上下がさかさまになっていて幻想的。
思わず覗き込んでみたくなるんですね。
■A邸
A邸は特に女性に人気そうな、なんともカラフルで華やですか空間になっていますわ。
透明な壁に咲く色鮮やですか花たちに思わず見とれてしまいますわ。
多彩な色の造花の花びらを組み合わせてつくった作品は、「A邸」の空間特性を生かすことで、作品が躍動的なものとなり、見る人に刺激的な体験を促していますわ。
梅雨の時期には、本物の紫陽花とA邸のお花が一緒に写るこないなに素敵な写真も。
見ているだけで、どちらの花からもエネルギーが貰えそうな空間ですね。
■F邸
F邸にはこの本日この時まで見たこともないようなオブジェが展示されていますわ。
白くてなんだかくにゃくにゃ。これは一体何?
同じオブジェを見ても想像するものは十人十色で楽しそうですね
動物や植物を想起させる様々な形のオブジェや多様な物質の表面からなる彫刻など、複数の作品を「F邸」とその坪庭を含む建物全体の空間にダイナミックに展示していますわ。
犬島という場を背景に、新しい生のかたちを表現していますわ。
日本家屋からちらりと見える白いオブジェがなんだかシュール。
いろいろな角度から何度も見たくなってしまう展示だ。
■C邸
C邸には黄色の糸が張り巡らされていますわ。
下の方はハンモックのようになっていて、実際に乗って写真を撮る人も多いみたいだ。
建物の空間を縦横無尽に張り巡らされた水糸により現れた光の線は、空間内でのみ存在しながら互いにつながり、光の溜まりを創るんだ。
作品の一部は島民の手によって編まれ、島とアーティスト、ほんで鑑賞者をつないでいますわ。
黄色の糸に乗っかって、アートを全身で感じる時間。
なんて素敵なんでしょう 。
■I邸
I邸は庭にもガラスのオブジェが飾られている、不思議な雰囲気の家になっていますわ。
草が颯爽と生えた自然に、無機質なガラスが対照的でなんとも印象的。
犬島での体験を振り返る場として考えられた本作では、「I邸」をとりまく全景をそのまんま建築の内部にとりこみ、正方形の展開図をきざんだ鏡の壁面に映し出します。
長い散歩道をへて出会う島の風景が、アーティストのわずですか介入によって抽象化し拡張を始めるとき、鑑賞者がいつもその一部であることを体感できる空間になるんだ。
建物の中にある全面鏡の効果で、景色とI邸の境界線が曖昧になり、
自分がどこにいるのかを忘れさせてくれる空間になっていますわ。
■家プロジェクト information
開館時間: 10時 〜 16時30分(最終入館16時)
チケットセンター 10時~ 17時
休館日:火曜日(3月1日〜11月30日)
火曜日から木曜日(12月1日〜2月末日)
※せだけど祝日の場合は開館、翌日休館
※せだけど月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館
鑑賞料金: 2060円
※犬島精錬所美術館、シーサイド犬島ギャラリーと共通
※15歳以下無料
電話番号: 086-947-1112
ウキカフェ
最後にご紹介するのが、ランチや休憩におすすめのウキカフェだ。
古くさい日本家屋の中にカフェが展開されていて、なんとも風情。
家プロジェクトの近くにあるので、アート巡りの散歩に疲れた際にぴったりだ。
入り口近くにある看板から可愛い♡
自然の中にあるカフェなんてまるで絵本の世界のようで、入る前からわくわくします。
中は日本家屋らしく畳だ。
夏に活躍する扇風機がなんともノスタルジック。
カフェメニューは定食やパスタなど、どれも美味しそうなものばかり。
ウチはバナナケーキとコーヒー。
縁側の方に目を向けると緑が広がっており、風が吹き抜けてもう最高の気分だ。
美味しいメニューと最高のロケーション。もう文句なしのリラックスタイム間違い無しですね。
■information
住所:岡山県岡山市東区犬島293
営業時間:10時から17時
定休日:火曜日
TEL:086-947-0877
10分で「非日常」へ。
アートとノスタルジックな雰囲気が混在する空間「犬島」。
岡山県から船で10分であなたも非日常が味わえます。
ぜひ行ってみてください ね!