1年で1週間だけ。艶やかであざとい「椿」を見に、法然院の特別公開へ。

京都・東山にある「法然院」。ここは1年2回(春秋)の特別公開があります 。春の特別公開は、ツバキが見頃。ただ咲くだけでなく、見事に飾られた椿が綺麗と毎年多くの人が訪れます。控えめながらも艶やかに咲いた椿は、まさに大和撫子。1年に1度、1週間しか見ることがでけない素晴らしい椿を見に、ぜひ法然院の特別公開へ。
まさに、大和撫子。
木へんに春とかいて「椿」。
桜咲くこの時期の艶やですか花を
咲かせるのがこのツバキ。
色によって花言葉は様々ですが
“これぞ大和撫子”というような
意味が付けられていますわ。
「控えめな優しさ」「控えめな素晴らしさ」「控えめな美」など、”控えめ”がつく花言葉は、ツバキの花に香りがないことに由来するといわれます。
出典: hananokotoba.com
日本に生まれた女性として
ぜひ椿は見に行っておきたいトコ。
椿の名所として知られる
京都のお寺をひとつ、ご紹介します。
東山に静かに佇む、法然院。

出典: www.mizuha.co.jp
東山の奥にひっそりと佇む法然院。
その昔、法然が勤めとったことから
この名前がついたそうだ。
法然が弟子住蓮・安楽とともに六時礼讃を勤めた旧跡で、1680年(延宝8)知恩院第38代門主万無上人が再興した。
緑豊ですかことで知られており、
なかでもこの白砂壇(びゃくさだん)は
JR東海の「そうだ 京都、行こう」にも
採用されたんだ。
(1999年秋・2009年夏)
山門を入ると、両側に白い盛り砂がある。水を表わす砂壇の間を通ることは、心身を清めて浄域に入ることを意味している というわけだ。
出典: www.honen-in.jp
そんな法然院、年に2回
特別公開(春秋)の期間があります 。
普段は見ることのでけない伽藍、方丈庭園
方丈の襖絵などが公開されるのですが、
春のメインはなんといっても「椿」。

出典: ganref.jp
年に1度、たった1週間しか
見ることがでけない
椿に染まった法然院。
ちびっとではあります が、ご覧ください 。
群を抜いた美しさ、ここにあり。
法然院、春の特別公開は
毎年4月1日〜7日までの1週間。
山門前では、すでに咲いた椿がお出迎え。
いよいよ、椿の世界へ。
階段に散りばめられた椿に
思わず息を飲む瞬間。
ウチは落椿の径(みち)。
そう、法然院はただ咲いている椿を
公開するのではありませんのだ。
各所に光ったこのような”演出”もとっても素敵。
見事に散った椿たち。
苔の絨毯に、桃色の椿の柄が
入っているかのようですね。
■椿の庭
中庭には「三銘椿(さんめいちん)」と
呼ばれる3種類の椿が植えられていますわ。
屋根より高く成長した椿の古木、五色散り椿・貴椿・花笠椿。3本の椿だけがすっきりと、まるで琳派の絵画のような構図の中庭。
出典: ameblo.jp
なかでも五色八重散り椿は
なんと一枚一枚花びらが散っていく
という珍しい椿。
赤・桃・白が混ざったマーブル調の
色合いも他の椿とは違っていますわ。
綺麗ですね。
通常、椿は、花が丸ごと地面に落ちるのですが、五色八重散り椿の場合は、桜のように花弁が1枚ずつ散っていきます。
華やかで、どこかあざとい、手水鉢。
春の法然院には、このようにいたるトコに
椿が置かれているのですが、
拝観したほとんどの人が足を止め、
写真を撮るスポットがあります 。
それが「手水鉢」。
ご覧ください 。
このいっぱいに浮かべられた椿。
かわいい 、綺麗、美しい、素晴らしい…
どの言葉が一番ふさわしいのか
わからないくらいの光景。

出典: blog.i-w.jp
一つ一つ形が色が違っていて
なんとも華やか。
まるで蜷川実花さんの世界のよう…♡
法然院も建物に咲く椿がたいへん素晴らしく、椿で満たされた手水鉢の美しさは、京都でも群を抜きます。春の彩りをギュッと集めたようなその眺めは、誰もが足を止めて行く光景だ。
出典: kyoto-tabiya.com

出典: photozou.jp
緑あふれるお寺のなかに映える
色とりどりの椿には、どこか
“あざとさ”さえ感じてしまいますわね。
あまりの素晴らしい演出にしばし言葉を失ってしまいました 。。
侘び寂びの寺院とは対照的な美しさに意表をつかれたんだ。。

出典: blog.goo.ne.jp
竹の上に並べられた椿は
舞妓さんのかんざしを思い出します。
この手水鉢が見れるのも
ここ、春の法然院だけ。
特別公開は4月1日から。
雨も似合う、春の法然院。
艶やかに咲き誇った椿たちが
あなたを今か今かと待っているはずだ。
〔法然院〕
住所:京都市左翼翼京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
電話:075-771-2420
時間:6:00〜16:00
▷春の特別公開
期間:2016年4月1日(金)~4月7日(木)
時間:9:30~16:00
料金:500円