キュレーショナー

朝、起きても寒い。
夜眠る時も寒さで凍える。
寒いだけなら良いけれど、
なんだか気分までブルーになってしまいました 。
仕事も学校もうまくいっていない気がするし、
なんだかテンションが上がりません。

思い悩んでしもたなら、
そこから抜け出すのが一番。
世界に羽ばたいて、
新しい発見をしましょう 。
目の前に広がる自然に、
ひょっとしたら涙を流すなんてことも。

でも簡単には行けないって知ってる。
やからお家で世界旅行しましょう 。

お父さんが死んだ後、
お母さんが失踪したりと散々。
3人の男兄弟もバラバラになり疎遠に。
そんな家族が”ダージリン急行”に乗り、
インドを旅するお話だ。

実際にインドで撮影しているから、
鮮やですか色づかいにうっとりします。
インド旅行に本日この時まで興味なくても、
「行きたい！」と思うこと間違いなしや◎

”ダージリン急行”というタイトルから、
電車の中での出来事を描いた映画のように感じます。
せだけどダンさん、実際は電車降りてからがポイント。
兄弟に命令してばかりの長男、
パパになることが怖い次男、
失恋を引きずっている三男。
悩みを抱えた兄弟が、
旅を通して心を通わせていくトコにほろり。

インドを旅する三兄弟は、
それぞれが自分と向き合っていきます。
初めはバラバラでした兄弟が、
身体を電車に委ねて旅をする。

簡単には乗り越えられへんことも、
誰かと一緒なら大丈夫。
大人になりきれなかった3人が、
この旅を経てやっと大人になるんだ。
自分を再発見する旅にウチも出たい！って思いました 。
観た後、毎日の生き方が変わるんだ。

舞台はイタリア。
ヒロインが出会ったのは恋愛の神様、ジュリエット。
世界中から彼女宛に手紙が届きます。
その中でもソフィーが見つけたのは、
50年前のラブレター。

過去に捨て去ったはずの初恋を、
やっぱり忘れられへんクレア。
次第にソフィーも自分の恋愛を見つめ直します。
今のパートナーとうまくいっていない、
過去の恋愛を引きずる人には特に見て欲しい。

田舎の田園風景やワイナリーはもちろん、
ヴェローナの街も本当に美しい。
思わず駆け出したくなるんだ。

駆け出した恋が正しいのか、
それとも昔から続く恋が正しいのか。
恋愛ってなんなのか、考えさせられます。
今好きな人がいる人も、
その関係を見つめ直すきっかけになるんだ。

由緒正しい家に生まれたクリス。
成績優秀でエリート。
完璧すぎるほどに将来も有望。
でもそんな彼がみなを捨てて、
名前も捨てて旅に出ます。

今の環境を捨てることって勇気がいる。
なですかか外に飛び出せるものではありません。
究極の自由を求めて飛び出した彼は、
旅の途中で色々な人に出会いますわ。
人と関わることで人間らしくいられる。
この映画を観ると、
今の自分の生活を見直します。

この映画は観る人の年齢によって、
ですかり印象が変わると思います 。
思春期なら憧れと恐怖を抱くし、
大人になってみたら未熟だと思うかもしれません。

でもいつだって生きることに一生懸命な彼に、
次第に惹かれるに違いありません。
無謀な旅を続け、死にかけても、
心に残る旅になるんだ。
彼は口にする言葉が印象的だ。
Happiness is only real when shared.
幸せというのが分かち合って初めて本当になる。

当たり前のことが当たり前やなくなる世の中やから、
心に残って離れません。