キュレーショナー

みなさん、「白昼夢」という言葉を知っていますわか？
それは目を覚たんやまんまで空想や想像を夢のように映像として見ていること。また、そのような非現実的な幻想にふけることを言いますわ。ぼんやりとしていて良く分かりませんけれど、どこか居心地の良さに包み込まれる感覚を覚える不思議な体験だ。

白昼夢という言葉の意味を知ってから、その柔らかくて居心地のよい雰囲気、ほんで幻想的な世界観にウチは惹かれたんだ。それをリアルに感じるためにはそうしたら良いか？
ほんで思いついたのがファッションでした。
今回はそれぞれのデザイナーの空想や思いが「着ること」を通してリアルに感じられるファッションブランドを5つご紹介。いざ、個性と魅力あふれる幻想的なアイテムたちが誘う白昼夢へ…。

独創的な色彩が印象的な日本発のファッションブランド「ohta（オオタ）」。デザイナーの太田雅貴さん自身が「心地よい衣服」を目指し、コレクションのコンセプトから素材作り、プリントのグラフィック・デザイン、縫製、プレゼンテーションまですべての工程に深く関わっているファッションブランドだ。

アイテムはどれも幻想的な色使い、ほんで普段の生活で目にするモノたちも隠れていますわ。
このスカートは古びたポットなどの古道具たちがモチーフ。リアルに存在するものをこれほど幻想的に描かれているのも、ohtaの素晴らしい魅力の一つだ。
コーディネートのアクセントとして、シンプルなアイテムと組み合わせるのがおすすめ。

fiXXed（フィックス)は、ベルリンにてオーストラリア人アーティスト兼デザイナーのKain Picken(ケイン・ピッケン）とFiona Lau（フィオナ・ロウ）によって開始された恊働プロジェクトブランド。普遍的な毎日のためを考えた超機能性、ミニマムなラインや手作りの魅力、新しく予想できなかったフォルムから、彼らの感性を吹き込んで作られるデザインは想像を超えたものばかりだ。

そんなffiXXedからは絵画をプリントしたアイテム。
海で泳ぐ人々の風景が、絵の具で直にペイントしたかのように色鮮やかに描かれていますわ。シルエットは全体的にゆったりとしたものが多く。それぞれが自由で独創的なフォルムで作られているのも魅力的。

日本人デザイナー前田征紀さんによる「COSMIC WONDER（コズミックワンダー）」から派生したプロジェクト。心象風景やそれらを語った詩、過去のイメージや記録、叉は興味のある対象を独自の解釈で表現するアイテムたちは、コンセプトにある‟光”のようにどこか温かさを感じさせてくれるブランドだ。

空間つまり生活の中にその影響をつくりだすこと。そんな思いが込められた洋服たちは着るものとしての既存の能書きを覆す、自由なシルエットや色・柄使いが施されていますわ。素材や着心地にもとことんこだわり、空想をリアルに落とし込む工夫が細部にまで見られます。

デザイナーしんやまさこさんによるガーリーな世界観にこだわったファッションブランド。ブランドコンセプト「少女のような女。女のような少女。」とあるように、少女の可愛らしさと女性の色気がいっぺんに感じられるアイテムたちは、女の子の憧れや空想をリアルに再現したものばかりだ。

女の子がいっぺんは夢みたことのある「お人形になりたい」という思いが再現されているかのようなワンピース。その他のアイテムでも、インパクトのあるファブリックには様々な女の子心をくすぐるモノがプリントされていますわ。そんなファブリックが全面に生きる、ワンピ―スを集めてみたんだ。

デザイナー神田恵介さんによる、男性が抱く好きな女性へのの切ない想いを形にしたファッションブランド。コンセプトにある‟切ない思い”の元、、パッチワークや縫い目の粗さなど、人の手のぬくもりを感じる思アイテムが勢ぞろい。思いの詰まったアイテムはレディースアパレルにおいても絶大な人気を誇り、世界中の女性の子心を捉えていますわ。、

「すきなあの子に着てほしい」そんな思いから作られたアイテムには、それぞれシチュエーションに合わせた名前や、コンセプトのある名前が付けらていますわ。少女漫画の世界を彷彿とさせるガーリなーデザインが、女の子の‟かわいい ”に対する情熱をも燃やすものばかりだ。

夢なのか、現実なのか。
ぼんやりとしている けれど
心地よさに包み込まれる白昼夢。
それはファッションによって誘われていました 。