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狭心症ってどんな病気?進行するとどうなるの?動悸や吐き気…気になる4つの症状や5つの種類・7つの危険因子など徹底解説!

狭心症ってどんな病気?

心臓は全身に血液を循環させるポンプの役割を果たす臓器です。ヒトの心臓は1日におよそ10万回拍動しており、生涯にわたって休みなく働き続けます。この心臓を動かすエネルギー源といえるのが「冠動脈(冠状動脈)」で、心臓の表面を流れています。冠動脈が心筋(心臓を形成している筋肉)の細胞に栄養を与えることにより、心臓は動き続けることができます。

「狭心症」とは、この冠動脈が何らかの理由によって狭窄することによって引き起こされる疾患です。冠動脈が狭くなると「心筋虚血」の状態となってしまい、胸痛や胸部の圧迫感などの症状を生じます。

病状が進行し、冠動脈が完全に閉塞してしまうと「心筋梗塞」となります。心筋梗塞では心筋に血液が送られなくなるため、心筋細胞が壊死してしまいます。狭心症では15分以内に症状が消失しますが、心筋梗塞では症状は長時間に及び、より激しい痛みが生じます。心筋梗塞は命にもかかわる重篤な疾患であるため、そうなる前に治療しておかなければなりません。

狭心症とは

虚血性心疾患の一つ

狭心症や心筋梗塞など、冠動脈が狭窄、閉塞することによって心筋虚血の状態となる疾患を総称し、「虚血性心疾患」といいます。これらは主に動脈硬化によって引き起こされますが、動脈硬化は年齢とともに進んでいき、元には戻らないとされています。

動脈硬化の増悪因子は糖尿病や高血圧、高脂血症、肥満などです。日本では高齢化に加え、生活習慣が西洋化していることから虚血性心疾患の患者数は増加傾向にあります。虚血性心疾患のうち、急性心筋梗塞だけでも発症数は年間約15万人にも及びます。そのうち約30%が死に至っており、現在では日本人の3大死因の1つになっています。

冠動脈の異常

冠動脈の異常によって引き起こされるものが虚血性心疾患です。冠動脈が狭窄して生じるものが狭心症で、さらに進行し閉塞してしまったものが心筋梗塞となります。

狭心症の中でも心筋梗塞に移行しやすいものを「不安定狭心症」といいます。この不安定狭心症と心筋梗塞を合わせたものを「急性冠症候群」と呼び、その原因や病態、治療法などについて研究が進められています。近年ではカテーテル治療の発展が目覚ましく、より体にかかる負担の少ない治療法が開発されています。

心筋虚血によって心筋の収縮力が弱まってしまったものを「虚血性心不全」といいます。また、心筋虚血によって、心室細動などの致命的な不整脈が引き起こされることもあります。これらの病態を総称したものが虚血性心疾患で、「冠動脈性心疾患」とも呼ばれています。

前兆

虚血性心疾患では前兆の症状が出現する時期が一定期間あり、それは心臓からの警告サインともいえます。しかし初期の段階では症状が軽いため、見逃してしまうことも少なくありません。この警告サインを無視したり見過ごしたりして病院へ行かなかった場合、病状が進んでしまうことになります。

虚血性心疾患の前兆症状には、胸部の不快感、締め付けられるような感じ、気分が悪くなるといったものがあります。身の置き所がない感じ、言葉では言い表せないような嫌な感覚、と表現する人もいます。必ずしも胸痛が生じるわけではなく、はっきりとした症状が出ないために気づけば心筋梗塞になっていたというケースも少なくはありません。

前兆の症状があれば気づきやすいのですが、症状のない心筋虚血があることが近年明らかになってきました。これを「無症候性心筋虚血」といい、自分では健康だと思って過ごしている人でも2~3%の頻度でみられるとされています。症状のない心筋虚血は、若い人よりも高齢者に多いようです。

軽度の心筋虚血によって生じる症状は我慢できないほどのものではなく、また症状が消失したあとは何ともないため放置してしまいがちです。おかしいなと感じることがあれば、一度病院を受診したほうがよいでしょう。症状がなくても、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。

狭心症の症状

狭心症は「安定型狭心症」と「不安定型狭心症」に大別されます。安定型では階段を昇ったり運動した際に症状が起こるのが一般的ですが、不安定型では運動時に限らず、安静にしているときや睡眠中でも症状が生じます。安定型よりも不安定型の狭心症のほうが、心筋梗塞へと移行しやすいとされています。

胸痛

胸痛は狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の代表的な症状ですが、狭心症では痛みがないこともあります。痛みは心臓のある胸部に限局せず、胸の中央部から胸部全体、みぞおち、胃の辺りにかけて漠然とした痛みを生じます。肩、首、腕、あご、歯などに痛みが放散することもあります。痺れとして感じられることもあります。

狭心症の場合、一般的に痛みの程度は我慢できないほどではありません。通常では5分以内、長くても10分程度で治まるのが特徴です。一方、心筋梗塞になると痛みの程度は狭心症とは比較にならないほど強烈で、死を覚悟するような痛みであることが多いです。時間も30分以上続き、処置が遅れると死に至ります。

動悸

通常は心臓の鼓動を意識することはありませんが、心拍数が増えたり拍動が強くなったりすると、動悸として感じられます。狭心症の症状として、動悸を感じることがあります。

呼吸困難

心臓の機能に異常が生じた場合、息切れや呼吸困難が生じるようになります。心筋虚血の状態によって心不全状態に陥ると、心不全の状態によっては安静時であっても呼吸困難となることがあります。

心臓は血液を全身に送り込むポンプの役割を果たす臓器であるため、心臓の機能が低下すると体に酸素を十分に送れなくなり、脳の呼吸中枢に呼吸を増やすよう要求します。更に心不全が進行すると、肺の機能も低下してしまうため血中の酸素濃度が低下し、息切れの症状もひどくなります。

吐き気・嘔吐

冷汗や吐き気といった症状が認められることもあります。なんとなく気分が悪いといった程度から、嘔吐してしまうものまで症状の程度はさまざまです。

狭心症の種類

労作性狭心症(安定狭心症)

「労作性狭心症」はその名の通り、労作時に症状が出現する狭心症です。運動をして心拍数が上昇し、心臓に負担がかかった際に発作が起こり、しばらく安静にして心拍数が落ち着くと症状も消失します。発作の起こる状況や発作の程度、持続時間などがほぼ一定であることから、「安定狭心症」とも呼ばれます。

労作性狭心症は動脈硬化によって引き起こされていることが多いものです。すぐに心筋梗塞に移行するリスクは高くはありませんが、動脈硬化による冠動脈の狭窄が進むと、いずれは冠動脈が閉塞をきたして心筋梗塞を発症する危険性があります。

不安定狭心症

「不安定狭心症」は「急性冠症候群」ともいい、安定狭心症とは異なり労作時だけに限らず安静時にも発作が起こったり、持続時間が長かったり、以前よりも発作の回数が増してきているような状態のものをいいます。

不安定狭心症は安定狭心症が進行した状態で、心筋梗塞の前触れともされ、近い将来に心筋梗塞を発症するリスクが高いとされています。不安定狭心症が更に悪化し、発作の頻度や程度、持続時間などが突然悪化したものを「増悪型労作性狭心症」ともいいます。

異型狭心症(安静時狭心症、冠攣縮性狭心症)

「異型狭心症」は「安静時狭心症」ともいい、安静にしている夜間や睡眠中、明け方などに胸部の圧迫感や不快感を生じることが多いものです。多くの場合、冠動脈が一過性に痙攣をきたし、血流が一時的に途絶えてしまうことで生じるものであるため、「冠攣縮性狭心症」とも呼ばれています。

冠動脈の痙攣は瞬間的に起こるものであるため、病院で心電図検査などをおこなっても見つけることは困難です。しかし狭心症の6割に冠攣縮が関与しているともされており、特に日本人には多くみられる狭心症です。冠攣縮が起こる原因は、動脈硬化、喫煙、不眠、過労、ストレス、アルコールなど、種々様々です。

心臓神経症(神経性狭心症)

「心臓神経症」は心臓に器質的な異常がないにもかかわらず、精神的なストレスや緊張、不安などによって動悸や胸部の圧迫感、胸痛、息切れ、めまいなどを生じる病態の総称です。「神経性狭心症」と呼ぶ医師もいますが、冠動脈が狭窄して生じる狭心症とは異なります。

心臓神経症を発症する引き金は精神的なストレスや不安などですが、一度胸部症状を自覚すると「心臓が悪いに違いない」とさらに不安が増長し、症状が悪化しやすいのが特徴です。一般に睡眠中には発作は起こらず、じっとしているときに症状を自覚しやすいとされています。

微小血管狭心症

狭心症発作が起こっているにもかかわらず、冠動脈は狭窄しておらず、冠動脈の痙攣も生じていないものを「微小血管狭心症」といいます。冠動脈には異常がないものの、他の細い血管が狭窄、あるいは閉塞して狭心症症状を生じているのではないかとされていますが、検査では微小血管の異常はわからないため、多くの場合は確定診断には至りません。このタイプの狭心症は、一般的には重症となることはないとされています。

狭心症の検査

心電図

狭心症の場合、発作時以外の心電図波形は正常なことが多いため、ただ心電図をとるだけでは異常は認められません。狭心症の発作が起きて慌てて病院へ向かったとしても、発作は大抵10分以内に治まりますので、病院に着く頃には治まっていることがほとんどでしょう。

そのため、発作時の心電図波形をとるために「ホルター心電図」「運動負荷心電図」といった検査が行われます。一方心筋梗塞では発作時以外でも特徴的な心電図の波形がみられるため、比較的診断が容易となります。

ホルター心電図

いつどんなときにどういう異常をきたしているのかをみるために、病院にいるとき以外にも24時間にわたって心電図を記録できるのがホルター心電図です。通常の心電図と同じく電極を胸部の適切な位置に取り付け、小型の心電計を携帯します。記録用紙などにその時何をしていたか、メモを取るようにいわれることもあります。

運動負荷心電図

労作時狭心症の場合は運動によって発作が出現するため、運動をして心臓に負荷をかけながら心電図をとります。発作を誘発させるわけですから、医療者が見守る場所で慎重に検査が行われます。

心筋血流シンチグラフィ

アイソトープと呼ばれる放射性医薬品を静脈から投与し、そのアイソトープを専用のカメラに映し出すことで心臓の血流、血管の状態をみる検査です。アイソトープはガンマ線を放出しており、このガンマ線を体外からキャッチすることで血液がどのような血管を、どのように流れているのかがわかります。

冠動脈造影

太さが1mm程度の細いカテーテルを、手や足の動脈から挿し入れ、心臓の血管内へ到達させて、造影剤を注入して冠動脈を造影する検査です。虚血性心疾患の病変部を確定させるために実施されます。そのまま病変部をモニターで見ながら、冠動脈の細くなっている部分を広げる治療が行われることもあります。これを、「冠動脈形成術(PTCA)」といいます。この治療方法については後述の「狭心症の治療」をご覧ください。

血液検査

狭心症では血液検査に異常が認められないことがほとんどです。しかし心筋梗塞になると心筋細胞が破壊されるため、それに伴って「クレアチンフォスフォキナーゼ」(CPK)という酵素の値が上昇します。

狭心症の危険因子

高血圧

血圧が少々高くても、ほとんど自覚症状はありません。しかし高血圧症を長期間放置すると、動脈硬化を悪化させ、狭心症の誘因や増悪因子となります。また高血圧は心臓病だけでなく、脳血管疾患や腎疾患など、多くの疾患を引き起こす重大なリスク因子です。

高血圧は原因がはっきりわからない本態性高血圧と、何らかの疾患によって高血圧が引き起こされている二次性高血圧とに大別されますが、高血圧症の約9割が本態性高血圧です。本態性高血圧は、血圧を上げるいくつもの因子が複雑に絡み合い発症します。遺伝的素因もありますが、塩分の摂り過ぎや飲酒、喫煙などの環境因子も大きく影響します。

脂質異常症(高脂血症)

「脂質異常症」とは、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)やトリグリセライド(中性脂肪)値が高かったり、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が少なくなる病態をいいます。以前はLDLコレステロール値やトリグリセライド値が高いことを高脂血症と呼んでいましたが、HDLコレステロールが低くても動脈硬化症を引き起こす誘因となることがわかり、それらを全てまとめて脂質異常症というようになりました。

コレステロールや中性脂肪は本来、身体には欠かせない重要な物質です。しかしこれらの脂質が多過ぎると、様々な問題を引き起こします。脂質異常症自体はこれといった自覚症状はありませんが、放置すれば動脈硬化は確実に進行します。動脈硬化が進行すれば全身の動脈が硬くなり、血管が狭くなってしまうため、やがては狭心症や心筋梗塞、脳血管疾患などを引き起こします。

糖尿病

糖尿病とは、血糖値を下げるインスリンの分泌量が不足したり、うまく作用しなくなるために血糖値のコントロールができなくなる疾患です。糖尿病は大血管障害の合併症をきたし、虚血性心疾患や脳血管疾患、閉塞性動脈硬化症などの動脈硬化性疾患の発症リスクを高めます。

糖尿病によって血糖値が高い状態が続くと、白血球などの付着物が血管内壁へ付着しやすくなり、動脈硬化を発症させるとされています。特に食後の高血糖が動脈硬化を進めるとされていますが、糖尿病予備軍では空腹時血糖値が正常であっても食後血糖値が高くなることがあるため、動脈硬化は糖尿病の予備軍や初期の段階から既に進行しはじめていると言えるのです。

肥満

肥満もまた狭心症を引き起こす重大なリスク因子です。脂肪細胞からは動脈硬化や糖尿病を防ぐ働きをする善玉アディポサイトカイン(アディポネクチン)という物質がつくりだされます。しかし肥満及び内臓脂肪が蓄積した人では、アディポネクチンの分泌量が低下することが知られています。

また脂肪細胞から血栓を生じさせやすくなる悪玉アディポサイトカイン(PAI-1、TNF-α)の分泌量が増加するため、虚血性心疾患や脳血管疾患のリスクが増大するとされています。肥満は高血圧症、脂質異常症、耐糖能異常(糖尿病)など動脈硬化を引き起こす危険因子を招きやすくなるため、注意が必要です。

高尿酸血症

高尿酸血症とは、血清尿酸値が基準値を超えた状態をいいます。高尿酸血症の状態が続くと、過剰な尿酸が結晶化して関節に沈着し、急性関節炎を引き起こします。これを「痛風」といいます。高尿酸血症は痛風を引き起こすだけでなく、肥満、脂質異常症、耐糖能異常、高血圧症などの頻度も高くなるため、動脈硬化疾患を発症しやすくなります。

ストレス

ストレスや心労、睡眠不足、過労なども、狭心症を誘発する因子となり得るとされています。冠動脈に目立った動脈硬化がなくても、ストレスによって冠動脈が痙攣をきたすことがあり、冠攣縮性狭心症を発症することがあります。

喫煙

喫煙は動脈硬化を促進させます。心臓、首、脳、手、足などの血管の動脈硬化は、たばこを吸わない人に比べて吸う人のほうが多くみられることがわかっています。虚血性心疾患の重大な危険因子であることも広く知られており、現在はたばこのパッケージにも、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを高める旨が明記されています。

狭心症の治療

薬物療法

狭心症と診断されたときに処方される薬剤には、冠動脈を拡張させる血管拡張薬(硝酸薬、カルシウム拮抗薬)や、心臓の働きを抑えるベータ遮断薬などがあります。

狭心症の発作が起こったとき、発作を治めるために使用する薬には「ニトログリセリン」や「ニトロール」といった即効性硝酸薬があります。発作時に舌下(口の中で溶かして内服)やスプレーすると、2~3分で効果が現れます。

カルシウム拮抗薬は、血管を収縮させるカルシウムの働きを抑えることで、冠動脈を拡張させる働きが期待できます。そのため、冠動脈の痙攣によって生じる冠攣縮性狭心症の予防に最も効果的です。

ベータ遮断薬は、心臓の働きを活発にする交感神経の作用を遮断する薬剤です。心拍数を低下させることによって心臓にかかる負担を減らし、狭心症の発作の予防にも繋がります。ただしベータ遮断薬は気管支を収縮させる作用もあるため、気管支喘息の人には使用できません。

冠動脈形成術

「冠動脈形成術(PTCA)」は先端に小さなバルーンのついたカテーテルを手や足の動脈から挿し入れ、冠動脈の狭窄部位へと到達させて、バルーンを膨らますことにより血管の狭窄を内側から広げる治療方法です。治療後は狭窄部位が拡張しますが、6ヶ月以内に再狭窄してしまうケースが3~4割程度あるとされています。

そこで金属の網でできたステントと呼ばれるものをバルーンの部分にかぶせ、狭窄部分でバルーンを膨らます際にステントを留置し、血管を内側から補強する治療法が選択されることもあります。ステントを留置した場合は、再狭窄をきたす確率は2割程度とされています。

最近では細胞増殖を防ぐ薬剤がコーティングされたステントが開発されており、この薬剤溶出ステントを使用した場合は薬剤の働きによって患部の細胞が増殖するのを抑制できるため、再狭窄率が1割以下に抑えられるという報告もあります。

冠動脈バイパス術

カテーテル治療が困難な場合には「冠動脈バイパス術」が選択されます。狭窄している部位が多かったり、狭窄部位が冠動脈の主幹部、あるいは分岐部など複雑な病変である場合に適応となることが多いです。

これは狭窄した冠動脈はそのままにして、狭窄部位をまたぐように新しい側道(バイパス)をつくることで、心筋への血流を改善させる治療方法です。手術の際は心臓の拍動を一時的に止める必要があるため、人工心肺装置が使用されます。この方法を「オンポンプ手術」といいます。

最近では人工心肺装置を使用せずに心臓を動かしたまま手術する「オフポンプ手術」が選択されることも多くなってきました。心臓の拍動を止めずに手術できるため、侵襲が少ないのが最大のメリットです。

狭心症の予防

禁煙する

喫煙は狭心症の大きなリスク因子です。たばこにはニコチンや一酸化炭素をはじめ多くの有害物質が含まれており、動脈硬化を促進させたり、血栓を生じやすくしたりといった作用があります。そのため虚血性心疾患や脳血管疾患などのリスクが高まるほか、肺がんや肺気腫などの肺疾患を発症するリスクも高まります。

狭心症の治療にあたっては日常生活を改めることが重要となりますが、喫煙している場合はまずは禁煙です。喫煙をやめれば、狭心症や心筋梗塞を発症、あるいはそれ以上進行するリスクをぐっと下げることができます。

バランスの良い食事

高血圧、糖尿病、脂質異常症など虚血性心疾患の危険因子となる生活習慣病を予防するためには、日頃の食生活に気をつける必要があります。塩分の摂り過ぎは高血圧となるリスクを高めるためなるべく減塩とし、糖分や脂肪分も控えめとして糖尿病や脂質異常症とならないよう留意しましょう。普段からバランスのよい食事をとり、健康的な食生活を心がけることが大切です。

適度な運動

生活習慣病や狭心症を予防するためには、日常生活のなかで適度な運動をするのが効果的です。継続することが重要であるため、激しい運動や長時間の運動をする必要はありません。

運動するためのまとまった時間を確保できないという場合でも、通勤の際に歩く距離を増やしてみたり、エレベーターやエスカレーターの使用から階段に変えてみたりなど、日常生活の中でひと工夫すれば運動量は増やせます。まずは、身体を動かすことを習慣づけましょう。

ストレスをためない

ストレスは狭心症だけでなく、身体にあらゆる不調をきたします。ストレス社会ともいわれる現代において、ストレスの全くない生活を送ることは極めて難しいことであるため、上手にストレスを発散させることが求められます。精神的ストレスや身体的ストレスを溜め込まないよう、休日はリラックスできる時間をつくり、身体と心をリフレッシュさせましょう。

規則正しい生活

睡眠不足や過度な疲労、緊張、暴飲暴食などを避けるようにし、毎日規則正しい生活を心がけましょう。それらがきっかけで狭心症を発症するケースは少なくありません。

定期的な健康診断

高血圧、糖尿病、脂質異常症などの動脈硬化を促進させる生活習慣病は、初期のうちはいずれも自覚症状に乏しいのが特徴です。放置すれば動脈硬化が進み、いずれは狭心症を発症してしまうかもしれません。自覚症状のない異常の早期発見に努めるためにも、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。勿論、胸部の痛みや不快感、圧迫感などを感じるようなことがあれば速やかに医療機関を受診してください。

まとめ

狭心症は心臓の冠動脈が狭窄をきたすことで生じる疾患です。最大の誘因は動脈硬化であり、動脈硬化は高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病によって促進されます。

狭心症を放置すると、いずれは冠動脈が閉塞してしまい、心筋梗塞を引き起こす可能性があります。心筋梗塞の発作が起こると命にもかかわるため、最悪の事態を招かないようにするためにも、生活習慣病の予防に努め、初期のうちに適切な治療を受けることが大切です。

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