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てんかんには7つの症状があった!種類や原因は何?応急処置や治療法から社会制度まで徹底解説します!

てんかんとは?

「てんかん」という病気についてご存知でしょうか。おそらく名前は聞いたことがあると思いますし、これを読んでいる方も、おそらくなんらかの形で「てんかん」という病気について関わりがある、あるいは関心があるのだと思います。

てんかんという病気を持つ方の数を調べてみると、人口1000人あたり約4~9人といわれています。つまり人口の0.4~ 0.9%くらいだといわれています。この統計からいけば、100人から200人に1人が、てんかんとう病気と向き合っていることになります。

「癲癇(てんかん)」という病気は、その名前の知名度の割に、具体的な病態などについては一般的に知っている人が少ないように感じます。おそらく病名だけがひとり歩きしている状態といっても過言ではなさそうです。概略的にいえば、てんかんは脳の病気で、意識を失ったり、けいれんがでるなどの症状をくり返す病気のこととされます。

原因がさまざまであることから、治療法も一概にはいえず、そして一言に「てんかん」といっても、その種類は多岐にわたります。治療が難しいものもあれば、完治を期待できるものまでさまざまといわれます。たくさんの種類があり、症状にも大きな幅があるとされます。

しかし、一般的には、「てんかん」という病気でひとくくりされてしまうため、その実態はとてもわかりにくく感じることもあるでしょう。今回は、そんなてんかんを全体的に分かりやすく整理し、ひとつひとつの「てんかん」という病気についてご紹介していきたいと思います。

てんかんの原因

人間の脳にある神経細胞は、実に100億を超える数ともいわれています。これだけの数の細胞が、秩序をもって、それぞれのはたらきをしているのが脳という場所です。手足を動かしたりするだけでなく、考えたり、感じたりといった心の動にも重要な役割を果たしているといわれています。

一般に、神経は電気を使った活動をしているといわれています。この神経の電気的な活動が脳のはたらきにはかかせないもといわれているのです。しかし、何らかの原因によって電気の活動がうまくいかず、ショートしてしまうこともあるとされます。

家庭の電気でもショートすれば、電気が使えなくなるのと同じで、脳の電気もショートしてしまえば、ただしいはたらきができなくなり、全身がけいれんしたり、意識を失ってしまったりするといわれています。これが、てんかんという病気だといわれます。そして、そのてんかんという病気は、原因によって大きく2つに分けられているとされます。

1.特発性てんかん

2.症候性てんかん

の2つです。「特発性てんかん」とは、もともとの脳が、てんかんをおこしやすい性質をもっている状態とされます。そして「症候性てんかん」は、脳に異常やダメージがあるためにおこるものとされます。いまいちピンとこないかもしれませんが、この2つについてもう少し詳しくみていきましょう。

特発性てんかん

先ほど、特発性てんかん」とは、もともとの脳が、てんかんをおこしやすい性質をもっている状態とされるといいました。もっと分かりやすくいえば、いろいろな検査を行ってみても、はっきりとした原因がみつからない、いわば「原因不明のてんかん」ともいえるようです。

この特発性てんかんの特徴は、てんかんという病態が認められるにも関わらず、脳の異常やからだの異常がないということだとされています。近年では、遺伝子技術や医療技術の進歩によって、遺伝子レベルでの原因解明が行われており、てんかんに関わる遺伝子が発見されつつあるという報告もあるようです。

ただ、ひとつの遺伝子が原因になるほど単純なものではなく、多くの原因が複雑に絡み合っていることからも、明確な解明には至っていないようです。この特発性てんかんのなかには、いくつかのタイプがあるとされますが、これは後ほど紹介したいと思います。

症候性てんかん

「症候性てんかん」とは、脳に何かしらの障害やダメージがあることで、てんかんという病態があらわれるものといわれています。例えば、生まれたときに脳の酸素が不足した、脳炎がお、脳出血、脳梗塞、脳外傷脳といった状態を経験したといった何らかの原因をきっかけに、脳が興奮しやすくなる(てんかんの症状をおこしやすくなる)ということです。

症候性転換の場合には、明らかに脳にダメージがあるため、てんかんとしての症状以外にも、知的障害、手足の麻痺といった、ほかの症状をあわせもっているという特徴があるといわれています。てんかん発作もこの場合、脳の障害の合併症とみてよいと考えられます。

てんかんに遺伝は関係ある?

特発性てんかんのところでも、少しふれましたが、てんかんという病気が遺伝と関係するということは研究が進められているとされます。では、てんかんをもっている人が子どもをもうけた場合、てんかんは遺伝してしまうのでしょうか。

てんかんである人が、子どもを産んだとき、その子どもがてんかんになる確率は、おおよそ4~6%であるといわれています。これは、てんかんでない人が子どもをもうけた場合と比べると2~3倍高いという結果のようです。

ただこのあたりは、一概にいえず、てんかんの種類などによっても大きな開きがあるようです。一般にいうならば、てんかんの人からてんかんの子どもが生まれる確率は、3倍高く、特に女性(母親)がてんかんをもっている場合には、父親の場合より高くなるといわれています。

てんかんの症状・部分発作

先ほど、てんかんという病気を「特発性てんかん」と「症候性てんかん」という2つに分けてご紹介しました。ここからは、てんかんでみられる症状から分類してみたいと思います。てんかんに限らず、病気にはたくさんの分類があるので、ときに情報が混乱してしまいがちです。

「特発性てんかん」と「症候性てんかん」という分け方を一度、忘れて、ここからは症状で分けていくということになります。てんかんの症状について語られるとき、「てんかん発作」という言葉がキーワードになるようです。この発作の種類にもさまざまなものがあり、発作の種類は大きく分けて

1.部分発作

2.全般発作

の2つに分けられるとされます。てんかん発作は多くの場合、時間や場所に関わらず突発的におこるといわれます。運転中や、入浴中などに発作がおきることもあり、命の危険に関わる場合もあるといわれています。部分発作とは、脳のある特定の部分から発作の症状があるものとされます。

大雑把にいえば、脳の後ろだけが異常放電した状態ともいわれます。それに対して、全般発作は脳全体が過剰な放電に巻き込まれた状態とされます。別の表現をすれば、脳が「電気の嵐」に巻き込まれている状態ともいわれています。

ここでは、部分発作についてみていきたいと思います。部分発作の種類は、単純部分発作、複雑部分発作、二次性全般化発作の3つとされます。

単純部分発作

単純部分発作の特徴は、意識が保たれた状態であることといわれます。発作をおこしていいる意識を失わず、倒れ混んでしまうこともないようです。そのときの記憶も鮮明で、後になって思い出すことすらできるといわれています。発作のおこる前兆を感じることも特徴的といわれます。

例えば、てんかんを持っている子どもが、母親にしがみつき急におびえて発作をおこすのは、発作の前兆を感じているからだといわれています。症状としては、顔や手足のけいれん、まぶしさを感じる、急にいやな臭いがしたり音がしたり、胃腸が気持ち悪い、恐怖や不安を感じるなどの何らかの違和感を感じることが多いようです。

複雑部分発作

単純部分発作とちがって、今度は意識が消失するタイプのてんかん発作とされます。意識がはっきりとせず、普段と異なるような行動をして、しかもその時のことを覚えていないというのが特徴とされます。それまで、ある活動をしていても、突然それが止まってしまい、顔の表情や姿勢などに変化がないまま無反応の状態になるといわれます。

食事中であれば、ハシや茶碗ををもったまま、「ぼんやりとうつむいた状態」となったしまうようです。このように行動がとまってしまうものもあれば、発作中に動作が止まっているものの、唇をなめたり、唇をかんだり、舌を突き出したり、手をもんだりと無意識な自動的な運動を行うっている場合もあるといわれています。

発作の時間は、それほど長くなく数十秒~数分程度だといわれています。また発作が終わった後は、行動がゆっくりとしていて、どこが不自然で適切に行動が取れないといった状態になるようです。多くの場合、発作がおこったことに気づかずにいることが多いといわれています。

二次性全般化発作

二次性全般化発作とは、部分発作からはじまって、全身のけいれんがおこるタイプの発作といわれています。部分発作といわれるものは、脳のある部分に異常な脳波があらわれて、発作のおこりはじめは、意識はたもたれていることが多いといわれます。

ただ、時に異常な電気的な興奮が脳の全体に及んでしまい、全身の症状にまで進んでしまうこともあるといわれ、このように全身症状にまで進んでしまう部分発作を二次性全般化発作とよんでいるようです。

てんかんの症状・全般発作

これまでは、脳のある特定の部分に異常な放電がおこる部分発作についてご紹介してきました。ここからは、脳全体が過剰な放電に巻き込まれた状態といわれる全般発作というものについてまとめていきたいと思います。

全般発作といわれるてんかん発作の分類には、さまざまなものがあり、文献などによってもその分け方が一様ではない場合もみられます。ここでは、強直間代発作、脱力発作、欠神発作、ミオクロニー発作、れんしゅく発作についてごしょうかいします。

強直間代発作

強直間代発作(きょうちょくかんだいほっさ)とは、数あるてんかん発作のなかでも、もっともよく知られているもののひとつといわれています。大発作といわれることもあるようです。何の前ぶれもなく、突然全身が硬くなり、10秒~20秒ほど続くけいれんがおきるとされます。

手や足はつよく突っ張った状態になり、からだ全体は反るような状態になるといわれています。けいれんはさらに60秒ほどつづくとされます。発作の初期には、呼吸がとまっているものの、少しずつ呼吸が浅い呼吸から深い呼吸になり、口の中の唾液が同時に吹き出すのも特徴的といわれています。

場合によっては、尿や便を漏らすこともあるとされます。その後、眠ってしまうか、もうろうとした状態になることもあるようです。

脱力発作

脱力という文字が示すように、からだの緊張が解けたように力が抜けてしまう発作とされます。からだの筋肉の緊張がなくなり、突然倒れる、あるいは頭を壁や机にぶつけてしまいケガをすることもあるといわれます。

軽い場合には、瞬間的に頭が垂れたり、足がもつれて倒れかけたり、手に持っていたものを落とすといった状態にとどまることもあるといわれます。ただ、客観的に症状の詳細をみることが難しいことや、ほかの症状と重なってあらわれることもあるため、把握するのが難しいそうです。

また、純粋に脱力発作だけがおこるケースよりは、ほかの発作の最中に同時に行っているのではないかとも考えられているといわれています。

欠神発作

欠伸発作は、子どもに多くみられる発作だといわれています。数秒~30秒ほどの短い時間の意識の消失がみられるものの、意識がもどった後は何事もなかったかのように、すぐに行動を再開できるというのが特徴とされます。

ただ、意識がなくなっている間、自分が何をしているのか、ほとんど意識できなくなるのだそうです。顔色がかわる、けいれんをおこす、手足が突っ張っぱる、倒れこむといった激しい症状がないので、周囲から「ちょっとぼんやりしている」、「目がうつろになっている」、「呼んでいるのに返事がない」くらいの印象しかもたれないといいます。

てんかん発作と気づかずに見過ごしてしまうことも少なくないといいます。ただ、そんな欠伸発作ですが、しっかりと観察してあげると、口がモグモグと動いていたり、唇をなめていたり、手がモゾモゾと動いていたりといった自動的な動きがみられることも少なくないようです。

症状だけでは鑑別が難しいこともあり、専門家でも頭を悩ませることがあるそうです。その場合には、脳波を調べることによって、しっかりとした診断を行う必要があるといわれています。

ミオクロニー発作

ミオクロニー発作とは、突然、顔やからだ、手足の筋肉の収縮がおこる発作といわれています。発作の特徴は、とても短い時間におこること、それはまるで筋肉がピクッと動いたときの「ピクつき」のような瞬間的なものであるといわれています。

この筋肉のピクつきは、手足とからだの胴体に左右対称にあらわれて、一瞬手が持ち上がったり、からだ全体が反り返ったりするのだといいます。発作の程度はさまざまんで、まぶたがピクッと動くようなごく軽いものもあるようです。

また、手に持っているものを落とす程度のこともあれば、からだがよろめく、あるいは倒れこんでしまったりすることもあるといいます。ただ、この筋肉のピクつきは、てんかん発作に限らず、正常な人の場合でもみられることもあるので、一概に病気と断定できないとされます。

例えば、正常な人であっても眠気があるときなどに、手足が一瞬ピクつくことがあると思います。これは、いわゆる生理現象とされ、病気ではないといわれます。驚いたときに全身がピクッとなるのも生理現象のひとつです。このように正常な人であっても類似した反応がみられるとされます。

てんかんにみられるミオクロニー発作は、このピクつきが過剰におこるのだといわれています。正確に診断するには、脳波の検査をするのがもっとも正確な手段であるといわれています。

れんしゅく発作

れんしゅく発作とは、てんかん性スパズムともよばれるようですが、別名「点頭発作(てんとうほっさ)」ともよばれてるそうです。点頭とは、うなずくことをあらわす言葉です。その名のとおり、うなずくように、頭を前方に曲げて、からだ全体をおりまげて、肩をすくめ、手足をまげたような姿勢になってしまう発作だといわれています。

からだや手足をまげることもあれば、全体に伸ばすこともあるようです。発作の持続時間は、ミオクロニー発作よりも少し長く、1秒前後だといわれています。症状がつよいと腹筋、横隔膜の筋肉がつよく収縮し、発作にともなって異様な声を出すこともあるといわれます。さらに眼球が少し上向きになるといった状態がみられることも少なくないといいます。

てんかん発作時の緊急処置

家族や友人、あるいは道すがら、周囲で「てんかんの発作かも」と思われる症状に出会った場合、どのような対処を行えばよいのでしょうか。一般には、急病の人に遭遇した場合、

*声をかけ、よびかける

*近くにいる人をよぶ

*救急車をよぶ

といった対応が一般的とされます。ただ、てんかんの場合には、すぐに症状がおさまることが多いことから、

*気を落ち着かせ、冷静になる

*騒ぎ立てないように注意する

ことが大切だといわれています。
ここでは、そんな緊急時の対応についてまとめてみます。

衣類をゆるめる

発作がおきている最中など、ネクタイやベルトなど、からだをしめつけるような衣類はゆるめてあげるのが良いといわれています。

また、激しくからだが突っ張っていたり、ガクガクと激しくけいれんしているときなどは、下あごに手をあててやさしく抱え込んであげ、あたま全体を上の方向かせて、気道を確保することが大切といわれます。こうすることで、窒息してしまうこと、あるいは舌をかむことを防ぐことができるとされます。

危険がない場所に寝かせる

けいれんなどの発作がおきているとき、周囲に危険なものがあるとあぶないことがあるので、周囲にも目を向けてあげることが大切です。例えば、火や機械の近くであったり、刃物や先端が尖ったものなどが近くにないか、あるいは高い場所にいないかなどを確かめてあげて、必要であればそういった危険なもの、あるいは場所から回避するようにします。

顔は横向きに

食事中や食後などに発作がおきてしまった場合には、顔を横向きにしてあげることがポイントです。これは、「食べ物を吐く場合あり」の可能性があるからです。発作がおきて吐いてしまったりすると、吐いた食べものがのどにつまり、気道をふさいでしまうことで窒息するおそれがあるからです。

顔を横向きにすることで、窒息の危険を回避することができるといわれています。また、吐いたものや唾液などがあれば、ふきとってあげるとよいでしょう。

発作の様子を観察

けいれんがある、ないなどに関わらず、発作がくり返される、あるいは10分以上意識がない場合は救急車をよぶのが適切とされます。あるいはけいれん発作でけいれんが止まらないといったときなども救急車をよぶのが適切といえます。このような状態では、医師の処置が必要とされます。

そのほか発作中にしてはいけないこと

発作がおこっている最中に、からだをつよくゆすってよびかけたり、だきしめたり、叩いて意識を戻そうとしたり、あるいは大声をかけるといったことはすべきではないといわれています。

また、以前は舌をかまないように「ものをくわえさせる」といったことがいわれたときもあるようですが、これは窒息や口をきずつける原因になることから、推奨されない方法とされます。さらに、意識がもうろうとして状態や発作から回復した直後に、水や薬を飲ませるのも不適切とされます。

これらも窒息などの原因になるといわれています。

てんかんの治療法

薬物療法

てんかん治療の中心となるのは、抗てんかん薬といった薬を使った内科的な治療であるといわれています。つまり、「てんかんは薬で治そう」というのが現代医学の考え方のようです。抗てんかん薬は、グループの総称のようなもので、そのなかにはたくさんの種類の薬があるとされます。

ちなみに、抗てんかん薬はの一般的な作用は、脳の異常な興奮をおさえること、つまり過剰に活動している神経の細胞のはたらきを和らげる作用があるといわれています。抗てんかん薬の目的は、てんかんを治癒させるというよりも、発作をおさえることで、自然に症状が出ないようにしていくということだとされます。

数ある薬のなかから、どの薬を選択するべきか、この点はとても大切なポイントだといわれています。通常、てんかんの薬は長期間にわたる服用が必要になるといわれているため、担当の医師と十分に相談した上で決めることがよいとされます。

一般には、経験的にも科学的にも効果が知られていて、しかも副作用の少ない抗てんかん薬からはじめていくことが多いようです。第1選択薬(まず選択される薬)は、部分発作であれば、カルバマゼピンという薬が、全般発作であれば、バルプロ酸という薬が推奨されているようです。

服用する量は、症状や体重などを考慮し決定されるといわれています。体内から排出されるのが早い薬であれば、1日2~3回に分けて服薬し、排出される時間がおそく、腸でゆっくりと吸収されるタイプの薬であれば、1日に1回の服薬が推奨されているとされます。

刺激療法

てんかんの治療には、薬のほかにも手術などの治療もあるとされます。しかし手術は外科的な処置であるため、頭を切開する必要があります。この刺激療法というのは、薬での効果が十分得られない場合や、あるいは手術をすることが難しい場合に適応される治療法といわれています。

迷走神経という消化などに関わるといわれる神経に対して、電気刺激を与えつづけ、てんかんの発作をおさえようとする治療法とされます。もともとは、アメリカで開発された治療であり、日本では2010年に保険が適応になったとされます。

薬による治療と併用して行うことで、発作を3割程度おさえることができる治療として注目され、2005年までに世界中で4万人近いてんかんの方に用いられているとされる実績のある治療のようです。

ただ、ガイドラインによれば発声の障害や咳、感染症などの副作用も報告されいてるようですので、治療にあたっては、専門家との十分な検討が必要といえます。

手術療法

抗てんかん薬による治療で効果が得られず、2年以上にわたり治療がされても、なお1年以上発作がおさえられない難治性てんかん(治りにくいてんかん)に対しては、手術療法が適応になることがあるといわれています。

手術では、頭を開き、側頭葉(そくとうよう)といわれる脳の横側の部分にメスを入れるタイプの手術や、脳梁(のうりょう)といって、左右の脳を結んでいる部分にメスをいれるタイプの手術などがあるとされます。

危険をともなう大手術のイメージがありますが、医学的進歩にともない低いリスクで、かなり良好な成績が得られているといわれています。てんかんの手術が適応になる一応の目安とされるものを以下にまとめておきます。

*長期間にわたり適切な薬物療法を行っているにもかかわらず発作がおさまらない

*発作の頻度が多く、日常の生活に支障がある

*てんかんの原因となっているのが、脳の一部に限られていること

*手術によって切除しても、大きな後遺症を残す危険性が少ないこと

*15歳以上の年齢であって、精神状態が良好であること

*手術により発作が消失または改善すれば、社会復帰の可能性が高いと考えられること

てんかん患者が利用できる制度

障害者手帳サービス制度 (精神障害者保健福祉手帳)

身体障害者としてみとめられた場合、「身体障害者手帳」、知的障害者の場合であれば「療育手帳」という手帳をもらうことができます。税制上優遇があったり、生活のなかでも交通機関や携帯の料金、医療費などで優遇されます。都道府県や市町村の独自サービスもあります。申請は、各市町村の役所となっています。

生活に関わる所得保障の制度

障害年金とは、病気やケガによって障害がある方が、生活をする上で必要なお金を受給できる制度です。受けられる年金の種類などにより、受給額が異なり、またさまざまな要件を満たしている必要があります。

窓口となっているのは、国民年金加入者であれば住所地の市区町村役場、厚生年金の場合であれば勤務先事業所を担当する社会保険事務所、共済年金加入者であれば各共済組合となっています。

障害者自立支援医療など医療に関する制度

医療に関してもさまざまな制度が設けられています。医療費が安くなる制度もあれば、各種サービス(訪問看護、デイケアなどの介護保険サービス)についても、負担額が異なる場合などがあります。

生活に関する支援をする福祉サービス

在宅で受けられる医療的あるいは介護的なサービスもありますし、住まいをサポートするサービスなどもあります。例えば、賃貸契約による一般住宅(公営住宅および民間のアパート、マンション、一戸建て)への入居に必要な準備や調整をサポートしてくれるサービスなどが設けられています。

てんかんの方が利用できるサービスや制度は多種多様で、ご自分だけあるいはご家族だけで把握するのは少し難しいといえます。最寄りの役所などで相談するのがよいでしょう。適切な相談者を斡旋してくれる場合もありますし、役所の窓口で解決できる場合も少なくありません。

てんかん患者の運転

条件を満たせば許可される

てんかんの方が運転する場合には、運転免許が交付されるうえで、条件があげられています。その条件とは、

1.過去5年以内に発作がおこったことがなく、「今後も発作がおこる可能性がない」と医師が診断する場合

2.過去2年以内に起こったことがなく、「今後○○年程度なら発作はおこらない」と医師が診断する場合

3.医師が1年の経過観察をした後「意識障害や運動障害を発作に限られ、今後症状の悪化のおそれがない」と診断した場合

4.医師が2年間の経過観察の後「発作がおこるのは睡眠中に限られていて、今後、症状の悪化がない」と診断した場合

などとされます。発作があるのに申告しないで事故をおこした場合、大きな罪を問われることもあるといわれますので、十分注意が必要です。2年以上発作がなく、医師が運転が大丈夫であるという公安委員会指定の診断書が必要となりますので、そのルールを守る必要があります。

まとめ

以上、てんかんに関するまとめでした。てんかんは、たくさんの種類があって、またその病態もさまざまであることから、わかりにくく感じることもあると思います。

みなさんがてんかんについて、その全体像や各種症状が少しでもわかりやすいと感じていただければ嬉しいです。てんかんは、現在さまざまな治療がなされているので、しっかりと治療することで、一般的な生活ができる可能性も高いようです。

また制度的に利用出来るものもあるので、治療の一助となるサービスなどもあります。担当の医師や専門家と十分な治療を行うこと、そして周囲の方々の協力が何より大切な支えとなると思います。

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