寒くて布団から出られへんあんさんに送るんや。”冬”を感じて涙する最高の3冊
厳しい寒さを感じる冬。ゆっくりとヌクヌクのお布団にもぐって、本を読む時間をとりませんか?ほんでせっかくならあなたを退屈させない小説をどうぞ。ペラペラっとページをめくる手がきっと止まらなくなるんやよ?期待していてください ね♡奥田英朗・三浦綾子・湊ですかえの本をご紹介します。
寒いのでお布団から出られません。
ああ、寒い!
この間は雪も降ったことですねんし、
今日だって風がものすごく強いし…
寒すぎやしませんか?
困るんだ。
なんでですねんなら”お布団から出られへんから”。
だって、お布団の中はぬくぬく。
外に出たらピリピリする寒さが待っていますわ。
やから今日は出ません。
1日お布団の中で過ごさせてください 。
あなたを退屈させませんよ?
今日はお布団から出ないなら、
とびっきり素敵な経験を。
ぬくぬくに暖かいお布団の中で、
最高の一冊を読んでみませんか?
ウチ本日この時まで色々な本を読んできたんだ。
その中でも”冬”に合う本を選んでみたんだ。
絶対に退屈させない自信あります 。
(book)ナオミとカナコ
小田直美は、大学時代からの親友である服部加奈子が、銀行員の夫・達郎から激しいDVを受けていると知る。直美は、自分の母親が父親にDVを受けとったこともあり、なんとか加奈子を助けようと考え始める。
出典: saku-ara.com
■twitterでの反響。
ゆけ@yuke_numa
奥田英朗『ナオミとカナコ』読了。奥田さんの本はやっぱり面白い。ハズレがないというか。心理描写がすごく丁寧で上手くて、途中から自分が登場人物になったみたいにドキドキハラハラしてしまうのは本当に圧倒的だなぁと思う。自己中心的で図太くもでも何故か幸せを願ってしまう彼女たち。
2016-01-17
■あなたならどうする?
出典: weheartit.com
2016年1月からドラマ放送が始まったこの作品。
良きの読めへん展開にハラハラドキドキします。
百貨店に勤めるナオミと、
エリートと結婚して主婦になったカナコ。
大学時代の親友で、
昔は何をするのも一緒でした。
実際にありそうなお話だ。
でもそれが一番怖いとゾッとさせられます。
バリバリ働く大人の女性と、
家庭に入って静かに暮らす女性。
どちらが幸せなのでしょう か?
出典: weheartit.com
仕事であれ、家庭であれ、
不満がたまっていく二人。
DV旦那を殺害して新しい人生を始めようとします。
一見、「あるある」って展開に思えまっけど、
ストーリーは二転三転。
「え、どうなるの?」と気になって、
わいは徹夜してしまいました …
「いっそ殺してやろうか、あんたの旦那」
という言葉からもわかるようにスリリングで手に汗握る展開だ。
(book)氷点
医師辻口啓造は、妻の夏枝が村井靖夫と密会中に、佐石土雄によって3歳の娘ルリ子を殺される不幸に遭う。啓造は夏枝を詰問することもできず、内に妬心を秘める。ルリ子の代わりに女の子が欲しいとねだる夏枝に対し、啓造はそれとは知らせんと殺人犯佐石の娘とされる幼い女の子を引き取る。女の子は陽子と名付けられ、夏枝の愛情を受けて明るく素直に育つ。
出典: ja.wikipedia.org
■twitterでの反響。
Chizuo Sakurai@cs43n1el
◉ブログ 氷点(三浦綾子)について思わされたkと。「本当の意味の幸福は、的をはずれて生きていないときにこそある」https://t.co/vLgSOK1CwX
2016-01-18
■切なさに心揺さぶられる。
「氷点」、本当に名作だ。
出版されたのがなんと1964年。
50年以上も多くの人に愛され続けてきたんだ。
何度もドラマ化や映画化されてきたというワケやが、
何度見ても読んでも涙が止まりません。
舞台は北海道の旭川。
医者の辻口は妻と子供がいて幸せな家庭を築いていました 。
そこに辻口の友人の村井が訪れます。
妻と村井が家に二人でいる時に、
ルリ子が何者かに殺されます。
自分を責める妻と、
責めたいけどでけない辻口。
ここの事件から胸が切なくて仕方なくなってきます。
ルリ子の代わりに犯人の娘を迎えたことから、
物語が展開していきます。
妬心を抱えながら、
表面上幸せな家族に見えまっけど、
あの家族はもう帰ってこない。
「罪」がどれほどひとつの家族に影響を与えるのか、
当たり前のように思えまっけど、
簡単そうで簡単じゃない。
この本を読んで、
自分の暮らしを考えさせられます。
自分は家族にどのように接してきたか、
今いる環境に感謝してきたか、
切ない家族の物語ですが、
無性に暖かい我が家に帰りたくなる本だ。
(book)往復書簡
高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子6人に会いに行く。6人と先生は20年前の不幸な事故で繋がっとった。それぞれの空白を手紙で報告する敦史でしたが、6人目となですかか会うことがでけない(「20年後の宿題」)。過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かされる。感動と驚きに満ちた、書簡形式の連作ミステリ。
出典: www.amazon.co.jp
■twitterでの反響。
■楽しかった青春時代…?
出典: weheartit.com
自分の青春時代、覚えていますわか?
今、送っている人も、
数年前の人も、
だいぶ時間が経っている人もいると思います 。
いざ思い出そうとしても、
細かい出来事は忘れられていて、
楽しかったことだけ思い出しませんか?
ほんでその出来事は美化されていることも。
この本の6人の”元・生徒”たちもそうでした。
改めて振り返ってみると、
自分の想定してのと違う記憶。
20年後、「ある事件」に振り回されることになるんだ。
出典: weheartit.com
この本とても珍しいんだ。
全編が”往復書簡”で構成されているんだ。
ウチたち読者は手紙のやり取りから、
事態を理解し、飲み込もうとします。
手紙を最後に書いたのはいつですか?
直接言葉にして伝えるよりも、
手紙はガーッと書けますよね。
やからこそ人の真理が書かれとったりします。
この本はそいった人間の真理を、
「あなたならどうする?」と問いかけてきます。
切なくて涙を流すか、
自分の青春時代に想いを馳せるかは自由だ。
寝不足にご注意ください ♡
出典: weheartit.com