新生活への背中を押す一冊に。春に読みたい小説7選
春は新しい生活が始まる季節。新しい学校やクラス、環境や生活の変身が訪れる人も多いのでは?新たな変身を感じさせる「春」を感じさせる、春になる今やから読みたい小説を集めたんだ。気持ちを押してくれる本で新生活を迎えてあげましょう 。迎える不安にドキドキな人も新鮮な気持ちになりたい人も、小説が助けてくれます。
新しい季節
春は新しい始まりの季節。
別れや出会いを繰り返して不安も期待も膨らませているはず。
そんな季節にこそ読みたいおすすめ小説7選だ。
春やから読みたい7冊
■春、戻る / 瀬尾まいこ
結婚を控えた主人公さくらの前に現れた明らかに年下の「お兄ちゃん」。お兄ちゃんを通じてさくらの思い出す忘れとった過去。
最後にはなんだかぽっかり空いとった気持ちの記憶を埋めてくれる温かいストーリーだ。
前へ進むために良いことも悪いことも過去を思い出すきっかけになるかも?
温かい気持ちで読める。結婚を控えた人におすすめ。突然現れた一回り年下の「おにいさん」。その怪しい男をちびっとずつ受け入れてしまうさくら。まるっきし怪しがりません婚約者の山田さん。この3人の場面がほのぼのしていて良いというわけだ。
出典: bookmeter.com
■重力ピエロ / 伊坂幸太郎
主人公の兄弟、弟の名前は「春」。風がすっと通るような描写が春にぴったりな小説。家族をもっともっともっともっと大事にしたくなる、そんな小説。
父と母の決断、誕生した命、血を越え矛盾を抱え、それでも確かに存在する家族の絆。親は子を、子は親を、兄は弟を、弟は兄を。「俺は社会よりも、俺の家族が大事なんだ」という父の想いは、きっと家族みんなの想いなんだ。
出典: bookmeter.com
■おいしいコーヒーのいれ方 / 村山由佳
おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)
¥432
村山由佳/おいしいコーヒーのいれ方
副題がついてシリーズになっている小説。5歳年上のいとこに恋する複雑だけど純粋な恋愛ストーリー。
出典: nichiiro.com
いとこに恋してしまう高校3年生「春」
むず痒くて思わずキュンとする二人の距離を見つめたくなる青春小説だ。
読んでいて、もどかしくなってくるけどそれも別に不快というわけでもありませんでした。
二人の間をとりまく人間関係の複雑さ…二人の関係を周りにも認めてもらいたいけれど良いだせない…
少女漫画ちっくな恋愛小説ですが、だんだんその世界の中に引き込まれていくような感じは見事でした。
出典: sakuhindb.com
■横道世之介 / 吉田修一
¥771
吉田修一/横道世之介
大学進学を機に上京した世之介のなんてことはない日常。でもそこには大切な思い出が意外と詰まっているものだ。映画化もされた名作小説。
上京してからの描写は新生活を控える人にも、そんな思い出のある人にも読んでもらいたい。世之介の友達や恋人も含めた一年間を書き上げるストーリーはその時には気づけない幸せが詰まっていますわ。
自分がこれまでに体験してきた新生活の何でもない思い出が蘇ってきたんだ。4月というものは特別なシーズン。3月にお別れをして、4月に新しい何かが始まるんだ。その昂揚感が愛しく思えてきたんだ。
■春の庭 / 柴崎友香
春の穏やかさと同じような日常の小説。特に大きな事件は起こりませんけれど、古くさいものが新しいものに生まれ変わって受け継がれる、読み終わったときそんな流れを感じられるストーリー。
本書は、まさに自分の近くにある景色を改めて発見したような気持にさせてくれるものでした。
文章から風景が頭に浮かんできます。
特に絶景ではなく、近くにある何でもない景色が心を和ませてくれます。
出典: www.amazon.co.jp
■ガール / 奥田英朗
¥596
奥田英朗/ガール
5編の短編を集めた小説。すべての女性に「これって、ウチのこと!」と言わしめた爽快ベストセラー
生涯一ガール。結婚しても、仕事してても。
出典: favim.com
マンションを買おうか悩みつつ、秘書課と喧嘩を繰り広げる女を描いた「マンション」、
若くないと思いつつまだガールな自分達から抜けられへん女達を描く「ガール」、
息子がいながら営業に復帰した女性の奮闘を描いた「ワーキング・マザー」、
ほんで年下の新入社員にときめいてしまう女性社員を描く「ひと回り」、の5編。
新しい生活こないな生き方もありですか、って思えるかも。
女同士だしわかりあおうよ、男の苦労もわかろうよ、そんな風に、肩を押されている気がした。
自分だけがしんどいわけや、ないんだよね。と、元気をもらえる、頑張るOLたちの小説だ。
恋愛がほとんど絡まないのも、好感度高かった。
出典: blog.zare.boo.jp
■春や春 / 森谷明子
出典: weheartit.com
女子高で繰り広げられる言葉の甲子園への道。
新しく頑張りたいあなたの背中をセーラー服のねえちゃんたちの姿が背中を押してくれるはず。
「春や春」というタイトル通りの清々しさ。良いな、青春。ビバ、青春!俳句のことが、あまりにもわかっていないので、後半斜め読みチックになってしもた。俳句に詳しければ、もっともっともっともっと楽しめるのではなかろうか。
出典: bookmeter.com
これで大丈夫。
出典: weheartit.com
不安や期待でいっぱいの春。
穏やですか気持ちになるのも、背中押してもらうのも小説の力を借りてみて。