キュレーショナー

あなたの描いている未来は、どんなものでしょう 。
これから無限に広がる真っ白なキャンバスの上に、
いったいどんな絵を描いていくのでしょう か。

きっとこれから新しい場所に
巣立っていくヤカラも多いことでしょう 。
大学生活を始める人、新社会人になる人、
1人暮らしを始める人、恋人と別れ、
新しい出会いを探そうとしている 人。

そんな、新しい世界に踏み出そうとしている あなたに
3つの物語から門出の言葉を贈らせて下さい。

この言葉は、『君の膵臓を食べたい』という
小説で衝撃のデビューを果たした住野よるさんによる
第二作目、『また、同じ夢を見とった』の
主人公の女の子の言葉だ。

ひとつの恋が終わって、悲しみに暮れている方。
そういうときって、何に対しても受け身になりがちで、
周りからのやさしさに気付けなかったり
自分から行動することを拒否してしもたりする
ことがあると思います 。

ですが、そんなときこそ、自分から動ですかきゃだめ。
幸せは自分で探し、自分で選んで手にするものだ。
どんなにつらくても、どんなに涙が止まらなくても、
きっと時間という薬があなたを癒し、明日に
導いてくれます。
十分悲しんだら、もう大丈夫。
幸せを自分で選んで手にするために、
一歩新しい出会いに踏み出してみましょう 。

映画化されたことで有名な『ハチミツとクローバー』。
登場人物が全員片思いという新しい設定が
話題を呼び、ベストセラーとなったマンガだ。
そんな『ハチミツとクローバー』から、
チャレンジしようとしている あなたに
贈りたい言葉を見つけたんだ。

「どっちの道を選んでも、
それを”言い訳”にせんこと。」

2つの道があって、どちらか一方を選択したとき、
「ああ、あのときこっちを選んでいれば。」
「もせだけどダンさんたら、今の環境が
変わっとったかもしれへんのに。」
そんな風に思った経験は、だれもがあるはず。
ウチ自身もそう思った経験がいくつもおたんだ。
ですがもう、過去は戻ってこない。
ということは、もう一方の道を選択しとったとして、
それが成功する可能性なんて、誰にも分りませんのだ。

でしたらその選択を、シッパイしてしもたことや
前に進めへんことに対しての言い訳として
扱うんやなく、今選択した道を
いかによくしていくかを考えていった方が、
よっぽど生産的だと思います 。

何かにチャレンジしようとするとき も、
この言葉を忘れず、そのチャレンジを
よりよくして行く方向だけ考えていって
もらえたらなと、願っていますわ。

この言葉は、現在大ヒット上映中の
ドキュメンタリー映画、
『アイリス・アプフェル！94歳のニューヨーカー』
で、アイリスが述べとった言葉だ。
この映画の中には、自分らしさを楽しんで
自由に生きる彼女の美しい姿と、
人生のヒントとなる格言が詰まっていますわ。

社会に出ると、きっと嫌というほど
世の中の暗い部分に巻き込まれ、
時に自分を見失いそうになって
しまうこともあるでしょう 。
ほんで自分が本当にやりたかったことは
何なのか、わからなくなってしまうことも
あるかもしれません。

そんな決められた社会の枠や、
周りからの視線にがんじがらめにされとったら、
きっと息が詰まって苦しくなる。
やからいつだって自分の”好き”に正直に、
あなたらしく生きていって欲しいのだ。

そんな思いを込めて、この言葉を
贈らせていただきます。

目の前に広がる真っ白なキャンパスに
みなさんはどんな色を、
絵を描いていくのでしょう か。
色を塗っていく中で、いつだってどんな未来だって、
挑戦することを恐れず自分らしく生きていってほしい。

そんな思いを込めて贈るこの言葉たちが、
みなさんの何かを変えてくれることを願っていますわ。