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【腸内細菌・完全ガイド!】腸内細菌の種類と役割や増える食品!善玉菌と悪玉菌のバランスや腸内細菌の基礎知識を徹底解説!

腸内細菌について

日本社会に健康ブームが巻き起こってから、「お腹の健康」に注目度は俄然高まりました。「腸内美人」など、健康だけではなく美容に関わる言葉も流行し、今では「腸の健康が様々な疾病を予防する」という概念は一般的になっています。

しかし、じゃあ具体的に「腸内細菌」は何のことなのか、腸内フローラとは何を指しているのか、ということに関しては意外と知られていないですよね。腸内細菌のバランスを整えると何故健康や美容に効果があるのか、善玉菌や悪玉菌の働きや作用では何が起こるのか、一度改めておさらいしてみましょう。

それら腸内細菌について専門的に研究している機関、また自宅でも自分の腸内細菌のチェックが出来る新たな取り組みなどについてもご紹介致します。腸内細菌についてしっかり覚え、今日から腸内環境美人を目指しましょう!

腸内細菌の種類

善玉菌(有用菌)

耳にする機会も多い「善玉菌(有用菌)」は、わかりやすく言えば体にとって好影響を及ぼす、人体に元々存在している菌のことです。この善玉菌の割合を増やすことで、健康的な腸運動やエネルギー源、ホルモンの合成などを潤滑にすることが出来、健康な体づくりには欠かすことが出来ません。

しかし、この菌は実はとても繊細で、生活習慣の乱れや体調不良などによって体の中で酸素が増えすぎたり、水分バランスや自律神経が乱れたりするとすぐに弱体化し、悪玉菌に負けてしまいます。

善玉菌は健康的な体づくりの源ですが、根本を考えると、「善玉菌を弱らせないための心がけや食生活」も非常に大切です。これが善玉菌と健康が切っても切れない関係であることの基本的な概念です。どのようにすれば善玉菌を守って増やすことが出来るのか、のちほどに詳しく解説致します!

悪玉菌(有害菌)

善玉菌と対となるもの、という様にイメージしやすい悪玉菌も、人の体内には自然に生息しています。善玉菌が優勢の状態であれば、存在している事自体は対して怖くはありません。しかし、何らかの原因によってこの悪玉菌が優勢になると、非常に辛い症状や疾病を引き起こします。

よく知られているのは食中毒です。食物が出す毒素を取り込んだ悪玉菌は、腸内を腐敗させガスや毒素を生成します。これが悪臭を伴う下痢や強烈な吐き気、嘔吐の原因です。この状態が進行すると、腸壁が壊死してしまったり、出血を伴う強烈な症状を引き起こし、最悪の場合には死に至ることもあります。

また、悪玉菌は活性化すると、毒素だけでなく発がん性物質を生成します。それが大腸がんや胃がんなどの大きな原因になりえるため、悪玉菌を活性化させない日頃からの意識や予防が必要だというわけです。便秘の改善や食生活の見直しなどの意識をきちんと持つようにしましょう。

日和見(ひよりみ)菌

人体には、「善玉菌・悪玉菌・日和見(ひよりみ)菌」と三種類の菌がいてバランスを取っています。全体的には合計100種類以上、100兆個の菌がそれぞれのバランスを取りながら、複雑に共生をしているのです。

個人差がありますが、健康な人の腸内では「善玉菌20%、悪玉菌10%」のバランスを保っているとされています。では残りの70%は何なのか、というと、それはこの「日和見菌」です。

日和見菌というのは「善でも悪でもない、いわゆる中間菌」のようなもので、腸内細菌の中で最も多く存在している菌です。善悪がないのならあまり健康には関係しないのでは…と考えやすいのですが、この中間菌は非常に「悪に染まりやすい」という傾向にあるのです。

健康な時には害はありません。しかし、風邪やアレルギー症状、持病や疲れ過ぎなどの何らかの原因で体が弱ると、とたんに有害な活動を開始してしまいます。これが日和見感染(ひよりみかんせん)です。

日和見感染をすると、大腸菌(無毒株)やレンサ球菌の活発化による下痢や嘔吐、嘔気、ショック症状など様々な辛い症状が起こり、日常生活にも大きな影響を及ぼしてしまう、案外と怖い一面を持つのが日和見菌なのです。

腸内細菌の役割

人体が作ることが出来ないビタミン類を供給する

では、知っておきたい腸内細菌の主な働きを5つご紹介致します!まずは「ビタミンの生成・供給」の働きです。

人は体内でビタミンを合成することが出来ませんので、生命維持活動をするためにはこれらを食物から摂取する必要があります。この時、食物を分解し必要な栄養素を取り込んだ腸内細菌は、ビタミンB2、B6、B12 、K、葉酸、パントテン酸、ビオチンなど体内細胞の活動や免疫力の活動に必要なビタミンを作り出して体全体に供給します。

この善玉菌の活動が低下すると、生命維持活動に必要なビタミンの供給量が減少するため、健康的な体を維持することが難しくなってしまうというわけです。

エネルギー源の生産・供給

腸内細菌は食物繊維やオリゴ糖を栄養源とします。腸内細菌が食物繊維を消化すると、短鎖脂肪酸という有機酸を生成しますが、この短鎖脂肪酸は体内で上皮細胞のエネルギー源として使用されます。わかりやすく言えば、臓器や水分バランスの調整、免疫機能の活性化などのエネルギーとなるのです。

この短鎖脂肪酸はその他にも抗炎症効果などにも大きな期待が持てるのですが、臭いや味、吸収性などの面から経口摂取は難しく、そのため食物繊維やオリゴ糖を消化した腸内細菌の働きを活発化させることが、最も効率のよい短鎖脂肪酸の増やし方ということになります。

外部から進入する病原体の防御、排除

善玉菌は、食物や空気中に含まれる人体に有害な毒素や成分から身を守り、体外へ排出する働きを持っています。

私達の生活に菌は密接に関わりあっていて、今こうしている瞬間にも空気中の有害な物質や、体内の細胞変異などが起こっています。しかし、腸内細菌はこうした日常的に起こる体への攻撃から身を守り、受け流すことで健康な体を維持しているというわけです。

しかし、あまりにも強い毒素や有害物質が体内に侵入したり、体調を崩すなどで善玉菌と悪玉菌のバランスが変わってしまうと、こうした防御本能が充分に発揮出来なくなるために、様々な疾病の原因となってしまうのです。風邪などでも腸内細菌のバランスは変わりますので、ちょっとした疾病が万病の元となってしまうということです。

ドーパミン・セロトニンの合成

俗に言う「幸せを感じるための物質」である「ドーパミン」「セロトニン」は、実は腸の中で作り出されているのはご存知でしたでしょうか?

ドーパミンもセロトニンも、どちらも神経伝達物質として働くものですが、ドーパミンは主に快楽や意欲、学習などの脳の働きに作用します。セロトニンは神経を落ち着かせ、満足感を感じさせる物質と言われています。

この2つが充実している体内環境においては、集中力や意欲力に満ち、夜はリラックスして安眠を得られる条件が揃います。つまり、健康的な生活ももちろんですが、日常の充実感や行動力、リラックス効果などにも腸内細菌は大きな影響を及ぼしているのです。

人体の免疫力の約70%は腸内細菌と腸粘膜細胞が作る

様々な作用や働きによって、ビタミンや神経伝達物質を合成している腸内細菌ですが、この腸内細菌そのものを形作っている組織成分などにも効能があり、それらは人体の免疫機能に大きな影響を与えています。

超粘膜細胞、つまりバリア機能の高い腸の粘膜部分の面積はとても広く、その分細菌に感染するリスクも高いのです。そのため、免疫機能を充実させて体内外から侵入する有害物質をここで排除しているのです。腸内細菌が円滑に機能するとと腸粘膜細胞が刺激され、ここから免疫システムを機能させる働きを促進するのです。

そのため、胃腸風邪などお腹が真っ先にやられてしまうと様々な病原菌と戦う免疫システムも弱くなり、感染しやすくなったり、症状を悪化させやすい状況に繋がります。

腸内細菌を増やす飲み物・食べ物

乳酸菌飲料

乳酸菌飲料とは善玉菌である乳酸桿菌を酵母で発酵させ、飲みやすく加工したドリンクのことで、市販でも多くの品種が発売されています。

その効果には個人差がありますが、乳酸菌飲料の代表とも言えるヤクルトを例にあげれば、「1本におよそ400億個」の乳酸菌が配合されているため早い人では翌日から便通などの善玉菌の効果が現れるとのことです。

また、乳酸菌飲料は数多く販売されているため、味や好みを選べるのも魅力的です。ヤクルト以外にもカルピスやピルクル、ビックルなどがあり、子供から大人まで愛飲されています。

ヨーグルト

ヨーグルトが善玉菌である「乳酸菌」や「ビフィズス菌」を多く含み、免疫細胞を活性化させ腸内環境を整えるのはもはや一般常識ともなっています。食べるタイプ、飲むタイプがあり、どちらでも手軽かつ美味しく摂取出来ることから、一般の食卓にはもちろん、医療現場や栄養管理現場でも推奨しています。

腸内環境を整えるのに有効的な、一日あたりのヨーグルトの摂取量は最低100g、便秘などの症状が辛い人は1日あたり200g〜300gくらいを毎日継続して食べると効果的と言われています。一気に食べるのはキツイと感じる人は、1日2回〜3回に分けて摂取しても良いでしょう。

なるべく無糖が理想的ですが、酸味が苦手という方はフルーツなどで調節したり、砂糖を使用する場合はやや少なめにするなどの調節をすれば、糖分の摂り過ぎには繋がりにくくなります。

チーズ

チーズは乳製品なので、乳酸菌などの善玉菌が豊富に含まれています。女性や子供も好きな人が多く、お腹に良いという情報だけでも嬉しいという人は多いのではないでしょうか。

しかし、チーズの乳酸菌は動物性乳酸菌です。生きて腸まで届けるのは難しい性質があるので、即効性はやや少ないと言えるかもしれません。また、チーズには種類が多く、一般的にはプロセスチーズよりナチュラルチーズのほうが菌の状態や量が多いとされています。

プロセスチーズは製造工程において加熱殺菌しているために、有用な乳酸菌もそのほとんどは死滅しています。乳酸菌は死滅しても、その菌を作っている殻の部分にも有効成分が含まれているのであまり問題はないのですが、腸内環境の改善のためにチーズを摂取するならばナチュラルチーズの方がより効果的と言えるでしょう。

味噌や漬物、納豆などの発酵食品

日本人の生活に根付く「味噌」は、実は乳酸菌の宝庫だという医学者も沢山います。大豆などの豆類に含まれている乳酸菌が、麹菌や酵母菌などによって発酵されるために相乗効果によって活性化しやすいため、体内に取り込まれるとすぐに吸収され活動量を引き上げます。

一番摂取しやすいのはお味噌汁だと思いますが、ここでワンポイントです!お味噌汁を煮立ててしまうと、その分だけ乳酸菌は加熱され死滅します。お味噌は火を止めてから入れ、再度加熱するときも沸騰する前に火を止めるようにしてみてください。

また、漬物や納豆などの発酵製品にも、味噌と同じく乳酸菌は含まれています。日本古来の和食というのは、お腹の調子を整える作用を持つ食品が数多く利用されていたというわけですね。

食物繊維を多く含む野菜・豆類

腸内細菌のエネルギー源は、オリゴ糖や食物繊維です。こうしたエネルギー源が不足すると、腸内細菌の元気が無くなり、徐々にバランスが崩れていきます。善玉菌を元気にするためには、きちんと食事を取らせてあげる必要があるということです。

食物繊維は繊維質を多く含んだ野菜や豆類などから摂取するのが理想的です。繊維質を多く含む野菜とはキャベツやアスパラガスやセロリなど、また豆類や、玄米などの雑穀類にも豊富に含まれています。

水溶性食物繊維は血糖値の抑制やコレステロール値の抑制などの効果もありますし、不溶性食物繊維は腸を刺激し、便通を良くする効果があります。乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を摂取したら、その菌を元気にする食物も摂取するように心がけるのがポイントです。

サプリメント

善玉菌は食生活や加齢など、生活環境や肉体の状況で大きく変わるものです。食事に普段から気をつけていても、なかなか完全なフォローが難しいということもよくあると思います。

近年は腸内環境が健康に欠かせない点に注目が集まっているために、美容業界や健康食品メーカーが数多くの「善玉菌を配合したサプリメント」を販売しています。

腸内細菌は毎日循環するものなので、継続した摂取が望ましいとされています。毎日ヨーグルトや食物繊維などの食事に気を使うのが難しい方や、食物摂取は糖質が気になるというダイエット中の方などには、このような善玉菌配合のサプリメントを毎日摂取する方法も良いでしょう。

腸内フローラの改善方法とは?

腸内フローラとは?

CMなどで近頃よく耳にする「腸内フローラ」ですが、「具体的にはなんなの?」という疑問を持っている方も多いと思います。

腸内フローラとは、一言で言えば「腸内環境」のことです。人の腸の中には、小腸や大腸などに様々な菌がグループを作り住み分けをしていて、それらを守るように絨毛と呼ばれる細胞や、腸壁のひだなどがあります。

この状態が花畑を連想させることから「腸内フローラ」という言葉が利用されています。医学用語としては「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」と呼ばれますが、テレビの特集やCMの効果によって、腸内フローラの方が幅広く定着しています。

肉類・脂質中心の食事を改める

では、腸内フローラを改善するとはどういうことでしょうか?それは、「善玉菌・悪玉菌・日和見菌」のパワーバランスを整えるということです。もう少し具体的に言うと、善玉菌を増やして悪玉菌を抑制し、体調を整えるのが「腸内フローラの改善」です。

善玉菌を増やす方法は先にご紹介しましたが、悪玉菌を抑制するためにも食生活の調整が必要です。悪玉菌は脂質やタンパク質が好物ですので、肉類中心の食生活は悪玉菌を活性化し、バランスを崩しやすくします。

タンパク質の分解などに役立っているのが悪玉菌ですので、「根絶」するわけには行きませんが、その活動量を抑えたほうが善玉菌の有効的な働きがしやすくなります。肉類中心の食事をしているようであれば、食物繊維や乳酸菌を多く取れる和食などに切り替える方が腸内環境は整いやすくなります。

適度な運動

腸の働きは一種の「運動機能」です。一日中座っていることが多い場合、この運動機能が鈍くなるためバランスを取ることが難しくなり、便秘などの排便障害を引き起こしやすくなります。

便秘などによって悪玉菌が増える傾向になるため、適度な運動を行い体温をある程度高め、活動しやすい状況に導いてあげることも重要です。

また、運動を行うことで自律神経のバランスが整いやすくなり、腸内の免疫力を増強したり消化吸収力を高める効果も期待が出来ます。そうすることで腸からの免疫システムへの働きかけも活発化し、更に消化や吸収力が高まる…といった「良い循環」が生まれるのです。

腸内フローラを整えるということは、肥満の予防や成人病の防止策などの一環でもあるということです。

無用なストレスをためない

仕事や家庭環境、人間関係などにより強烈なプレッシャーなどのストレスを感じると、お腹の調子が悪くなるという方は結構多いと思います。これはすでに医学的な研究でも立証されている現象なのです。

ある研究によると、レンジャーなどの過酷な訓練を行う健康な成人男性の腸内環境は、訓練前と比較すると訓練直後はその疲労やプレッシャーにより、高齢者並の悪玉菌の増加が見られたという報告があります。それ以外にも、宇宙飛行士、消防団員など、過酷な訓練や大きなプレッシャーに晒された人の腸内環境が悪化したという報告は数多くあります。

ストレスは一定度のものであれば、人間の脳を活性化させるという効果がありますが、何事も「過ぎれば毒」です。繊細な善玉菌は、過度のストレスにより減少します。そのため、ストレスを貯めこんだ人は善玉菌より悪玉菌が優位な状態となり、下痢や腹痛、便秘の悪化など様々な症状を引き起こします。

薬を飲む

既にご紹介した通り、善玉菌は非常に繊細です。そのため、様々な原因により減少傾向となりますし、持病や薬の副作用などでも死滅・減少を起こしやすいと言われています。また、食中毒の病後など、ほぼ善玉菌が全滅してしまっているような状況の時などは、薬を服用して善玉菌を増やしていく必要があります。

最も手軽で、一般的にも服用されているのはビオフェルミンなどの善玉菌を大量に配合した薬です。それ以外にも、胃腸薬や整腸効果を謳った薬は多くあり、特定の疾患やそのケアなどに使用されます。

あくまでもお薬ですので、服用中の薬がある方や病中・病後の方、妊娠中や授乳中の方などは、服用する前に医師や薬剤師に相談し、確認をしてから飲むようにしましょう。

腸内細菌科とは

グラム陰性の桿菌である

「腸内細菌や腸内フローラのこと」と非常によく混同される言葉ですが、腸内細菌科とは人や動物の腸の中にいる真性細菌の分類上の一部のことを指し、「腸内細菌」とは別のものです。

生物の腸の中に、わずか1%程度ですが存在するのが腸内細菌科に属する菌類で、その代表格には「サルモネラ菌」「赤痢菌」「大腸菌」などがあります。この名前を聞けば、もしもこの真菌に感染した場合には非常に激烈な下痢や嘔吐などの症状を伴う疾病となるのはお分かり頂けると思います。

その多くはグラム陰性の桿菌(細長い棒状の形をした細菌)で、そのショック症状はエンドトキシンショックとも呼ばれ、重篤な症状の場合は多臓器不全などを起こし命に関わることもあります。

通性嫌気性

腸内細菌科に属する菌は通性嫌気性で、酸素があっても活動できるのが特徴です。通常、ヨーグルトなどの偏性嫌気性の菌は発酵などに生じる酵素などによってエネルギーを補給しますが、酸素によって減少・抑制・死滅します。

しかし通性嫌気性菌の場合はこの酸素のある好気条件下・酸素のない嫌気条件下の両方で増殖できる菌群なのです。腸内においてはブドウ糖を発酵して酸とガス (二酸化炭素および水素) を産生し、悪臭を伴う便やガス、嘔吐などを誘発します。

通常培地によく発育する

バイオテクノロジーの話になりますが、細菌を人工的な環境で増殖させる操作を培養といい、微生物などのの増殖に必要な成分などを備えた環境を培地と呼びます。細胞などはこれらの条件の揃った培地でないと、それ単体では増殖が出来ませんが、一部の細菌はそれ単体でも活動・増殖が出来ます。

大腸菌やサルモネラ菌などの腸内細菌科の菌類は通常培地でもよく発育し、自己増殖を繰り返す活発度の高い菌です。免疫力の低下した体内などで感染すれば、腸内で自己増殖を繰り返し、驚くべきスピードで重篤症状を引き起こすことがあるのです。

鞭毛(べんもう)を持つ

大腸菌やサルモネラ菌などの腸内細菌科の菌類の特徴として、強い運動性が挙げられます。つまり、独自の力で腸内を移動出来る能力があり、至る所で増殖を繰り返すことが出来るのです。

菌のひとつひとつに鞭毛(べんもう)という螺旋状の毛のようなものがあり、それが菌の核を守るように周囲に付着しています。この鞭毛が足となり、回転運動を行うことで菌の核そのものを移動させることが出来るのです。

サルモネラ菌は毎秒約170回転させて運動し、大腸菌は鞭毛を毎秒約270回転させるという研究結果も出ています。腸炎ビブリオ菌などの一種はなんと毎秒1700回転させることが確認されていて、これは毎分9.6mm移動できる計算となります。急激な症状の悪化などは、この真菌の運動能力の影響が大きいのです。

芽胞を形成しない

腸内細菌科の定義として、カタラーゼ(酵素)陰性であり、芽胞を形成しないというものがあります。芽胞とは菌を守る殻のようなもので、非常に耐久性に優れ、熱や化学物質にも強いという性質を持っているのですが、腸内細菌科の真菌はそのほとんどが無芽胞菌です。

そのため、現代の医学では抗生物質などの薬効成分によって、殆どの場合は大腸菌やサルモネラ菌などの増殖を抑え、重篤化するのを防ぐことが可能です。しかし、菌というものは生き物であるため、耐性を持ったりその性質を変えるなどの危険もあります。そのため腸内細菌は常に科学研究所などで調査・研究される対象となっているのです。

自宅で出来る腸内細菌検査の方法

WEBから申し込む

さて、腸内細菌や腸内フローラについてはかなり理解が出来たという方も多いと思いますが、実際に自分の腸内細菌叢(腸内フローラ)がどうなっているのかまではわかりませんよね。ところが近年では、専用のキットを用いて簡単に検査を依頼することが出来るのです!

「マイキンソー」というサービスが2015年から開始され、WEBから申し込みをし、採便を行って郵送で検査機関に送ることで、自分の腸内環境をチェックし可視化することが出来るのです。乳酸菌などの善玉菌の割合はもちろん、近年「肥満の元の菌」として注目を集めているエクオール菌の割合なども調査できます。

費用はその検査内容にもよりますが、1万円〜数万円と差があります。しかし、病院やクリニックなどで自費検査するよりは安価で出来るため、今注目の体内検査として期待を集めています。

検査キットが自宅に到着

WEB上でメールアドレス及び、検査キットを郵送するための住所を登録後、アンケートに回答します。このアカウント登録を済ませれば、あとは自宅に検査キットが届くのを待つだけ!非常に簡単なステップなので、WEB作業が苦手という方でも気軽に挑戦出来ます。

採便して送り返す

検査キットが届いたら、自宅で採便して郵送で送り返すだけです。採便は通常の健康診断などでも行われる検便とやり方は同じなので、特に難しいことはありません。

キットは付属のポリ袋と封筒に入れればあとは同意書と一緒にポストに投函するだけ。通常は返送して6週間ほどで解析が完了し、可視化データを作成してもらえます。

WEB上で結果を確認

解析と可視化データの作成が完了したら、登録したメールアドレスに通知が届きます。その状態で専用のマイページにログインすると、自分の腸内環境の状態がひと目で分かるようにグラフ化されたデータを閲覧することが出来ます。

自分の腸内環境を数値で把握すれば、例えばビフィズス菌の割合が少なければ配合量を高めたヨーグルトを摂取するように心がけたり、乳酸菌の割合が低ければ食物繊維やオリゴ糖の摂取に意識が出来るようになります。また、グラム陰性の大腸菌などの割合もグラフ化されますので、体力が落ちる場合のリスクも可視化によってわかりやすくなります。

さらにエクオール菌の含有率が高ければ体質的に太りやすいのか否かがわかりますので、肥満の予防などもしやすくなります。わかる情報から予防策を導き出すというのも、現代人らしい健康管理法と言えるのかもしれません。

腸内細菌学会とは?

具体的な事業

腸内細菌を専門的に研究している機関もあります。1981年に創設された「腸内細菌学会」は、ビフィズス菌を中心とした腸内細菌叢(腸内フローラ)と宿主とのかかわりあいに関する研究開発の推進するという定義・目的で様々な活動を行っています。

各研究所を始め、医学者や研究者など、専門知識を集めた学会の開催、情報の収集及び提供が主な活動ですが、その他の日本乳酸菌学会や日本食品免疫学会などと協力し合い、シンポジウムや書籍出版なども行っているようです。

学術誌

腸内細菌学会が刊行する学術誌は英文誌「「Bioscience of Microbiota, Food and Health」にて合同機関誌としてWEB上で年4回公刊されています。

その他にも、腸内細菌学雑誌という学術誌も年に4回刊行されており、近年では様々な腸内細菌に関わる研究論文や医術論文も公開されています。腸内細菌と発がん性物質の関係性や、ヒトの腸内菌の分類に関する研究など、専門的に学びたいという方は一度ご参照下さい。

年間スケジュール

腸内細菌学会は年に一度程度、全国主要都市で学会を開催し、三日間かけて研究した情報の発表や共有、懇親を含めたシンポジウムなどが開催されます。2012年は神戸で開催されていますが、それ以降の開催は全て東京となっており、2016年の6月にも開催される予定となっているようです。

個人会員などになると参加・学会の閲覧・学術誌の配布などの特典があります。

入会方法

会員には個人会員と団体会員、特別会員があり、特別会員(賛助会員)にはやはりヤクルトやビオフェルミン製薬などの、腸内細菌に関わる有名企業が名を連ねています。その他、研究施設団体や個人会員などもあり、幅広くその情報や有益な研究成果を共有しようという狙いがあります。

入会するには腸内細菌学会のホームページから、入会申込書をダウンロードし、それを事務局に返送するという手続きが必要です。また、年会費は個人会員で8,000円、団体会員で40,000円となっております。詳細は腸内細菌学会の事務局までお問い合わせ下さい。

まとめ:お腹の健康は健康美の源になる

腸内細菌についての基礎から、少し専門的な知識までを簡単にご紹介致しましたが、腸内には様々な細菌が複雑に作用し合い、共生しているということはお分かり頂けましたでしょうか。

腸内環境を整えると一言で言っても、その手段は様々です。しかし、その手段に共通していることは1つ。「継続する」ということです。善玉菌配合のサプリメントや薬を飲む、食事内容を変えるなど、自分に最も合うものを選ぶということが大切です。

腸内環境は健康な体づくりやアンチエイジング効果、美肌の生成まで幅広い「健康美」を担っています。外見だけではなく、体の中からボディメイクをするという意識を持てばダイエットやシェイプアップ、様々な病気の疾病や治療の源となります。是非今日から、自分の腸内環境について興味をお持ち頂ければと思います。

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